僕と死と消えない呪い   作:白黒羽

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どぉぉぉもぉぉぉ~!!完治した白黒羽です!!

白黒羽と書きますが読みはモノクロです!!

さぁぁ~お待たせしました!次話です!
これはオリジナルストーリーのプロローグみたいなものです。

では!!どうぞ!


三十三話 待つ

「はっ・・・・・・・クシュン!!?」

 

文月学園校門前で赤髪の大男、坂本雄二が大きなくしゃみをした。

鼻をズズッと鳴らしながら口に付着してしまった唾液を片袖で拭い取り、続いて鼻の下を指でなでた。

うんざりしたような表情で鼻を擦りながら彼はポケットからティッシュを取り出して鼻をかむ。

すると、彼の隣に立っていた秀吉が心配そうに尋ねてきた。

 

「どうしたのじゃ雄二。風邪かのぅ?」

 

雄二の顔を見ながら秀吉は本当に心配そうな表情で彼の様子を伺っていた。

この行動から彼の優しい性格がよく分かる。

 

秀吉の質問から数秒、自分の鼻をかみ終わった後。雄二は鼻を鳴らしながら答える

 

「いんや・・・これは風邪じゃねぇ~よ」

 

やや鼻詰まりの声で今度は目を擦りながら苦い顔をする。

この状況でなぜ目を擦るのかに疑問を抱いた秀吉は不思議に思い、彼の目を良く見てみると彼の目は血の血管が浮き出ているように真っ赤になっていた。

 

 

鼻詰まり

くしゃみ

赤く染まりつつある目

 

 

そして次に思い出したように今の季節を確認して答えを察したように言った。

 

「もしかして?花粉症かのぅ?」

 

そう秀吉が聞いてみると雄二はまだ目を擦りながらコクンっと頷いた。

 

「ズズ・・・あぁ、実はそうなんだ。」

 

その答えに秀吉は驚きを隠せない様子だった。

それもそうだ、なぜなら坂本雄二を知っている人だと・・・・いや、知らない初対面の人でも彼を見れば健康で弱点などないような体つきなのでまさか花粉症などとは誰も思わないだろう。

 

「花粉症?それは今年からかのぅ?」

 

去年から雄二を知っている秀吉でも彼が花粉症だというのを知るのは今がはじめてだった。

去年の春は一度も花粉症の症状など見せなかったので花粉症だとは気づかなかったのだ。

 

それと花粉症というのは実は生まれつきではなく、突然現れたりするアレルギー症状だ。

花粉症だけではなくほとんど全てのアレルギーも突然現れたりする。

 

そこで、去年は雄二の症状を目の当たりにしてない秀吉は今年現れた症状なのではと思ったのだ。

 

「いや・・・ズズ・・・今年からじゃなくて結構前からだ・・・ズッ・・・3年以上前からな」

 

「それほど前か・・・・しかし、去年は大丈夫じゃったろぅに。」

 

「あぁ、・・・実は毎年薬とかで症状を抑えたり・・色々と予防していたんだが・・っ・・今朝 薬を飲んだがどうやらそれが最後のひとつだったらしくてな・・ズ・・昼に飲もうとしたがなかったんだ。・・・」

 

その説明を聞き、秀吉はなるほどっと相槌を打つ。

 

花粉症の人からすれば症状が一番起き易い、または一番なってほしくない時間が一日のなかでも朝がダントツらしい。なので、薬など予防法をする時間は朝にするものなのだ。雄二もそれを知っているらしく朝一に薬を飲んだが、どうやらそれが最後のひとつだったらしい。

 

なので朝、登校する際に平気だった理由が分かった。

 

「それより・・・・明久たちはまだか?」

 

目を真っ赤にしながら雄二は秀吉に聞いた。

文月学園は桜や杉などと言った植物が周り多いので花粉症である雄二は一刻も早く校門前からはなれて植物から遠ざかりたいのだ。

 

なら何故校門前から動かないのかと言うと。彼の先ほどの言動から察するにどうやら今この場にはいない、明久と康太を待っているようだった。

 

「おぉ~そうじゃった。明久は観察処分者の仕事があるらしくてのぅ、先に言っててよいとの事じゃ。して、ムッツリーニはどうやら『機材』のメンテナンスとかで遅れるらしいのでこちらも先に言っててもよいだと。」

 

明久のはしょうがないと分かり、康太の理由を聞いた瞬間  雄二は苦笑気味な表情で笑っていた。

機材っという言葉で雄二は康太が何をしているのかが大体分かったそうだ。

土屋康太は学生からは信じられないようなことをしている。

彼は普通の学生が持っていないものを使用して学園のあちらこちらに設置しているのだ。

 

それが盗聴器と盗撮カメラだ。

この二つの名を聞くだけでもうすでに犯罪者確定なのだが、雄二たちからすればこれがもう当たり前のようなのであまり突っ込まない。

 

っと言うより、雄二の場合は彼のこれを最大限に利用しているので何も言うつもりもやめさせるつもりなどさらさらないだろう。

 

「そうか・・・なら・・・早くこっから離れようぜ。そろそろ限界だ」

 

そういう雄二に秀吉はうむっと一度頷いて雄二の後を追っていく。

 

 

 

 

 

 

「そういえば秀吉。テスト?どうだった?」

 

学園から離れて色々な家が立っている道を雄二と秀吉は歩いていた。

ここら辺にはあまり植物がないので雄二の症状も治まっていた。

しかし、完全にとはいかずまだ少し目も赤いが、先ほどまではひどくはなかった。

 

「そういう雄二こそ、どうじゃ?」

 

質問を質問で返す秀吉。

答えを言わずに質問で返す秀吉からはどこか遠まわしに聞いてほしくないような気が感じられた雄二は_

 

「そうだな・・・・・まっ、とりあえず・・・・・・『本気』を出しといたぜ」

 

「・・・・・・そうか・・・・・・・ワシも・・・『全力』でやったのぅ」

 

お互いに曖昧な答えを出して。しばらく、二人の間では静かな沈黙が流れていた。

 

「そうか」

 

「そうじゃ」

 

またも沈黙。

お互いに何も聞くなっと言うのが分かった。

これ以上追求しても互いに何も言わないと分かっているので二人は何も聞かずに静かに歩み続けていた。

 

 

 

 

 

 

その後は、何事もない普通の会話をしながら自分の家を目指していたのだが。

 

「悪い秀吉、俺は行くところがあるからここで別れるわ。」

 

雄二と秀吉の帰り道は同じなのだがある分かれ道で雄二は立ち止まっていきなりそう伝えてきた。

雄二が立ち止まると秀吉もつられて足を止め、雄二のほうへと振り返り小首を少し傾げながら聞く。

 

「行く所?」

 

「あぁ、ちょっとな」

 

その答えに秀吉は数秒立ち止まり、小さく微笑みながら告げる。

 

「・・・・そうかのぅ、では。また明日。」

 

「あぁ、また明日な。」

 

軽く手を振りながらそう言い、雄二はその場から離れた。

離れていく雄二の背を見つめながら秀吉は動かずにいて、しばらくすると足を自身の家へと運ぶ。

 

1年ほどの付き合いしかなけれど、秀吉には雄二がどのような人なのか、どのような考え方をするのかはもう分かっている。

それほど仲がいい証拠だ。

 

先ほどの秀吉の問い。

 

『行く所?』に対して雄二は『ちょっとな』っと答えた。

彼が出した答えは正確な場所など伝えず、曖昧な答えだったため秀吉はそのことに対して少し変だと感じた。

坂本雄二は頭がいい。頭がいいからこそ、嘘をつくのがうまい。

しかし、頭がよくとも彼はああ見えても単純な性格なのを秀吉は知っている。

 

もし、雄二が嘘をつくのなら嘘でも『正確な場所』を言うはずだ。

しかし彼が出した答えは『曖昧な』、『どんな質問にでも答えられる』ようなものだった。

 

単純な性格なため、すぐに感情に身を任せやすく、負の感情に弱い。

感情に身を任せやすいのでもし彼が怒っていたら、怒りに身を任せて彼は考えようとはせずに思いつきでなにもかもやろうとする。そして冷静な判断も出来ず良く失敗したり自分をさらに苦しめたりもする。

 

だとすると、ほかの感情だとどうだ?

たとえば悲しみ、不安な気持ちなど。これらの感情でもきっと冷静な判断を失うと秀吉は思った。

一度だけ、秀吉は雄二が落ち込んでいる様子を見たことがある。

 

あれは彼が霧島翔子とちょっとした喧嘩をしたときのことだった。

あのときの雄二は今の彼からは想像もできないほど暗かった。

ただ学校の席に座ったまま頭を抱えて何かうなるような様子だった。

明久や秀吉が声をかけても『あぁ・・・』、『そうか・・』など簡単な返事ばかりしかしなかった。

 

秀吉の勘違いかもしれないが、秀吉は雄二の答え以外に変だと思ったものがあった。

 

それは彼の声色だった。

彼の声はどこか弱弱しく、どことなく小さいように聞こえた。

表情はいつも通りを装っていたが声だけはいつもと違うことに気づいた。

 

今から行く所はおそらく雄二の様子と何か関係するのだろう。

そのことに気づいたものの、秀吉は何も聞かなかった。

 

どこに行くのとは聞かずに深くは追求せずにそのまま見送った。

 

優しい性格の持ち主の秀吉は雄二が言いたくないと分かるとそのままにすることにした。

なぜなら彼は信じているからだ。

 

坂本雄二や・・・・・ほかの者・・・・そう・・・たとえば今一番 聞きたいことがある人物 吉井明久などから

 

自分から話してくれる時が来るのを・・・・・・

 

(ワシは待っておるぞ・・・・)

 

(雄二のほうも気にはなるが、やはり今一番気になるのは・・・・__)

 

一度、空を見上げ

 

(明久・・・・・)

 

 

 

(まだ1年しか付き合いはないが、おぬし等がワシに話してくれるまで信用するのを待っておるぞ。)

 

どこか胸に強く思いながら、秀吉はそのまま自身の家へと足を進めるのであった。

 

追求しても迷惑なだけ、一番はやはり相手から自分を信用してくれて、そのまま話してくれること。

だから秀吉は待つ、どんなに時間が掛かろうが、どんなに障害物が多かろうが、どんなに難しかろうが・・・・・

 

 

 

待つ

 

 

相手が話してくれるまで。

 

 

 

 

なぜなら秀吉は信用しているからだ。

 

いつか

 

いつか

 

 

いつか必ず話してくれるときが来ると。

 

 

 

 

なぜなら秀吉は優しいからだ。

 

聞きたくても

 

問い詰めたくても

 

一番は相手が話してくれるときだから。

 

 

 

 

 

そして顔も心もキレイな天使のような心と精神を持つ少年は・・・・・・待ち続けるのであった。




はいっと3785文字 普通ですね。

次回からはちょっと遅れるかもしれません。学校もひとつの理由なのですが、一番の理由は長くするために書き溜めるからです!!

このオリジナルストーリーは区切ると面白くないと思うので一気に読むほうがいいと思うので長くします!

っと言うことで遅くなるかもしれませんが次回をお楽しみに!!



それとこの前はバレンタインでしたね!!皆さんチョコはもらえましたでしょうか?
私は結構もらえました。

っと言っても告白とかではありませんので。

ただ私的にちょっと・・・ほんのちょっとだけ日本が許せないところがあるんですよ。
別にチョコ=恋人とかではないんですよバレンタインは。

本当は『愛する人に渡す』ものなのです。
この場合、恋人でもよいのですが。『愛する人』なら家族でも友達でもよいのです!
だから私も男性ですが家族にチョコではありませんが手紙とシュークリームあげました。友人にも。
バレンタインデーが何故できたのかを調べてみると深い意味が分かります。戦争時の話なので。

アメリカでも恋人に渡しますが、日本はちょっとやりすぎな気がします。
考え方がおかしいと思うところがいくつもあります。
別にもらったら偉いとかは思っていません。

アメリカの男性はバラの花を『好きな人』(恋人の意味で)を渡しますね。


ホワイトデーなんかもアメリカにはありませんし。
日本の女性とかはこれ目当てな気もします。

でもまぁ、これは私の考えなので反対する人も多いと思います。
なのでこれは愚痴程度と思っていただいて結構です。それと悪く言っているように思って気を悪くしてしまった人もすいません。 ごめんなさい長々と。



体調のことを気にかけてくれた皆様!!どうもありがとうございました!
そしていつもいつも応援してくださる皆様も!この作品が続いているのは応援してくださる皆様の声があるからです!!

今回はお騒がせしてすいませんでした!では今度こそ また!!
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