僕と死と消えない呪い   作:白黒羽

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遅れてすいません。家族がパソコン使わせてくれなかったんで。


五話 戦争の火種

皆の視線が一斉に扉のほうへと向けられる。

そこには一人の少女がいた。

彼女は片手を胸にあて、肩を上下させ息を荒くさせながら立っていた。

 

「あっ、あの!遅れてすいません」

 

その人物は入ってくるなり謝罪し頭を深く下げた。

 

「大丈夫です。今は自己紹介中なのでどうぞ 姫路さん自己紹介を」

 

冷静にそう福原教師が告げた。

すると姫路と呼ばれた少女はあわてて頭を上げた。

 

「はっはい!え~と、姫路 瑞希です。よろしくお願いします。」

 

っと少々あせりながら彼女は自身の名前を皆に聞こえるように告げた。

 

「あの~、」

 

すると一人の男子生徒が手を上げた。

どうやら彼女に聞きたいことがあるらしい。

 

「あっはい、なんですか?」

 

っと少し首をかしげながら彼女は問いかける。

 

「なんでここにいるんですか?」

 

いまの状況でこのような質問をするのはものすごく失礼なのだが無理もない。

なぜなら彼女はあの霧島 翔子と匹敵するほどの成績の持ち主だからだ。

 

そんな彼女が何故最低クラスのFクラスにいるのか?

それは・・・

 

「えっと、振り分け試験の日に熱が出てしまって。」

 

この学園では振り分け試験当日の日に途中退席、または欠席の場合は問答無用で0点扱いになってしまう。

 

なので、熱が出てしまった彼女はそのどちらかに当てはまってしまう。

というより彼女が途中退席したのを明久は知っている。

なぜなら彼女と同じ教室でテストを受けていたし

なにより、彼女を助けるために一緒に途中退席したのだから。

 

試験当日の日 偶然姫路は明久の隣に座っていた

テストを受けている最中に明久は姫路の異変に気づいていた

彼女の顔は真っ赤に染まっており 額には汗があり 息が荒かった。

 

体調が悪いのかと思っていたそのときに彼女は席から倒れてしまった。

普通ならここで教師が生徒を保健室へ送るものなのだが

その教師はテストの監視のほうが大事だとのべた。

超がつくほどお人よしの明久は

自分のことなど気にせず(っと言っても『当時』彼の頭ではどうせFクラス確定だったのだが)

彼女を保健室へと連れて行くために途中退席したのであった。

 

熱っという単語でどうなったのかは

常識的に考えてすぐに分かるようなことなのだが

 

「あ~、俺も熱(の問題)のせいでなぁ~」

 

「科学のだろ、あれは難しかったなぁ~」

 

っとなんともバカさ全快の思考力を発揮するFクラス面々。

 

「俺は弟が事故にあって」

 

「黙れ一人っ子」

 

「俺は彼女が寝かせてくれなくて・・」

 

っとさらに流れにのって言い訳を言い始めるFクラス

すると、

 

「死ね!」

 

「殺す」

 

「全員あいつを殺れ!」

 

「「「らじゃぁー!!」」」

 

Fクラス男子が真っ黒な死神のような衣装に変わり一気にそれぞれ武器を構える。

 

「うわわわわ!嘘です!ごめんなさい!!」

 

ものすごい速さで皆の前で土下座をし謝罪する

もはや人間技ではないようなスピードで土下座をしていた。

嘘とわかった男子たちはこれまた早着替えのような速さで元の服に戻り武器をしまう。

 

(期待を裏切らないバカさ加減でどうもありがとう)

 

っと一人ため息をつく明久。

 

(これで危害を加えなかったら退屈しない楽しいクラスになるんだけどなぁ~)

 

そのまま遠くを見るような目で窓のほうを向き

 

(まっ・・・無理か)

 

っとどこかもうすでにあきらめたように彼は自分に言い聞かせた。

 

「え~っと・・・」

 

この状況についていけない姫路は扉の前で立ち尽くしていた。

すると我に返った彼女はオロオロと周りを見渡していた

どうやら彼女は席を探しているらしい。

 

「では、あいている席に座ってください」

 

っと彼女が席を探しているのを察した福原が彼女に言う

 

「あっはいありがとうございます」

 

彼女は丁寧に頭を下げ

あいている席に座った。

 

彼女は雄二の隣に着席した。(席といっていいのかは謎だが)

 

 

現在の席位置をまた詳しく言うと

 

教師目線からだと

明久が一番後ろの左端

その右に雄二

明久の前を秀吉

雄二の前を康太

雄二の隣に姫路で最後に島田が姫路の前

 

 

      後ろ 

 

明久  雄二  姫路  F  F

秀吉  康太  島田  F  F

F    F   F   F  F

F    F   F   F  F

F    F   F   F  F

 

 

       教師

 

      前

 

 

姫路が席に着くなり彼女は胸に手をあて安堵の息を吐いた。

 

「緊張しました~」

 

っと一人つぶやいていた

 

「俺は坂本雄二だ よろしくな姫路」

 

つぶやいた後に雄二が姫路に声をかける

いきなりでびびったのか

彼女はビクッと少し肩をすくめて

あわてて振り返った

 

「あっ、姫路瑞希です、よろしくお願いします」

 

「まさか姫路がFクラスとは驚いたな」

 

「え~まぁ、体調管理も自分の責任なので仕方ないです」

 

っと心配させないように彼女は少し微笑みながら答えた。

 

「これは、この先の戦争に使えるかもな。そう思わねぇーか明久」

 

すると雄二はいきなり振り返り隣の明久に話しをふっかける

 

このとき明久はちょうどいいと思った。

なぜなら彼にはもう一つ確かめなければいけないことがあったからだ。

それは、坂本雄二が『戦争』をはじめるのか否か。

 

彼の口ぶりからすると十中八九始めるつもりなのであろうが一応確かめるために明久は

 

「・・・そうかもね。というか雄二は戦争を始めるつもり?」

 

っと問いかけた

 

「ああ、ってなんだ明久。お前が戦争の存在を知っていたとは。明日は傘がいるな」

 

ニヒルに悪い笑みを彼は浮かべながら坂本雄二は言う。

 

「そう、じゃぁ雄二は明日 誰もさしていないのに一人で傘を差しながら登校するつもりだね。」

 

ここで反論したり怒ったりすれば相手のペースにのまれ相手の思い通りになるので

明久はいたって冷静に追い討ちをかける。

ここで雄二に発言の期を与えると話がながくなるので雄二が言葉を発する前に明久は先手で話を戻す

 

「って事は戦争するんだね」

 

っと多少強引ではあるが話しを戻す。

 

「ちっ、ああそうだ」

 

チャンスを奪われたのが気に食わなかったらしく舌打ちし不貞腐れたように彼は答える

どうやら彼はよっぽど明久にかまってもらいたいらしい。なんともかわいいものだ。

少し子供っぽいのかもしれない。

 

「よっ?吉井君?」

 

っと今まで無言だった姫路が顔を出し明久を見る

 

「・・・・・何かな姫路さん」

 

少し間を空け 普通に答える明久

 

「あっいや、この前はありがとうございます。」

 

「いや、気にしなくて言いよ」

 

これまたなんの反応なしに無表情でいい

 

「いえ、でも・・・」

 

「気にしないでといっているのに気にしてたらもっとこっちが困るから気にしないで」

 

っと釘を刺すように言い放つ

 

「あっはい、そうですか」

 

すると彼女はシュンっとうつむいた

 

(これを期にお礼として何かするつもりだったんだろうけどそれは僕にとっては死亡フラグしか与えないからなんとしても阻止しなければならない)

 

もし、プレゼントを渡すようなら先ほどの騒動で分かったように

嫉妬そのものでできたような生物たち(Fクラス)が明久を襲いかねない。

 

「悪いな姫路 明久が直視できないほどの不細工で」

 

っと雄二がいいネタが入ったように言い放った

 

「あっいえ、そうじゃないんです。それに吉井君は不細工なんかじゃありませんよ、むしろ・・「なんでそこで雄二が謝罪しながら言うの?」・・・あぅ」

 

その先に何を言われるのか『知っている』明久は姫路の話に割って入った。

 

「それはお前が俺の私物だからだ。」

 

人を道具みたいに言うこの男に明久は

 

「へぇ~・・・・・」

 

ここではっきりとしない返事をする

なんともどうでもよさげ。

 

「んだよ」

 

っと言い放ち彼は立ち上がりそのまま教卓の前へと歩みよる

これで全員が自己紹介を終えたので後に残ったのは雄二だけ。

 

(・・・・なんかおかしいぞ。おかしすぎる。あいつは俺の罵倒で食いついてこなかったことは一度もなかった。それなのに食いつかずに冷静にそれを返したりスルーしたりしやがった・・・。何よりなんだあいつの雰囲気は・・いつものバカオーラもでていないし ムッツリーニにちかいような物だぞ。ものすごく落ち着いているように見える。それになんだよあの目は・・・氷みたいな冷たい視線しやがって。)

 

雄二は教卓にたどり着く前に思った。

そして教卓の前に立った彼は明久を見て

 

(あいつに・・なにかあったのか?)

 

ひとり思った。

 

 

 

 

 

 

 

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