僕と死と消えない呪い   作:白黒羽

7 / 34
七話 戦争の始まり

試験召喚獣を使用した戦争。

試験戦争では勝利したクラスが敗北したクラスの設備を交換できる。

 

なので、振り分け試験であまりよろしくない点数を取って悪い設備を手に入れてしまったとしてもチャンスはある。戦争で勝利すれば設備は手に入る。

っということはまず戦争に勝たなければならない。

 

勝つ確率を上げるには強くなければならない・・・・召喚獣が。

 

召喚獣の強さはテストの点数で変わってしまう。つまりは勝つためには学力を上げなければならない。

 

それがこの学校の目的だ。この学園の目的は学力低下を防ぐということ。

そして相手のクラスも自分の設備を死守するためには負けてはいけないことになる、防御を強くしなければならない。その防衛を強くするには敵と同じく学力を上げなければならない。

 

相手の設備がほしいのならば勉強しろ。

取られたくなければ勉強しろ。

 

この学園はそういった目的でこのルールを作り上げた。

 

明久が西村に会ったときに彼が言っていた チャンス とはこのことであった。

 

勝つためには召喚獣を強化しなければならない。

強化するには学力を上げなければならない

学力を上げるには勉強しなければならない。

勉強して学力をあげるには時間が必要である・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

なのに

 

 

 

 

「Aクラスに試験召喚獣戦争を仕掛けたいと思う!」

 

 

何故、坂本雄二は進級初日に戦争を仕掛ける?

しかも最高クラスのAクラスに・・・・・・

 

バカだからっと言うのも可能性の一つとしてはありえる

なぜならFクラスだから。

 

っと言うと大半の人は納得する。

 

だがFクラス生徒もそこまでのバカではない(多分)。

 

結果は目に見えている。

 

なので

 

「なにいってんだ」

 

「無理だろ」

 

「できるわけがない」

 

「姫路さんがいればなにもいらない!!」

 

っという言葉が出るのは必然的だ。(最後のはどうかと思うが)

 

 

だが坂本雄二は 勝てると断言する。

その根拠は?っと問われると彼は言う

 

「このクラスにはAクラスに勝てるほどの人材がいるからだ」

 

自身のことでもないのに自身満々に強く告げる坂本雄二。

 

そんなことを言われると「その人材って誰だよ」という声が上がるのは当たり前

 

坂m・・・ゴリラは少し間をあけもったいぶるようなしぐさをし

 

「それを今から紹介する。まずはそうだなぁ~ 土屋康太 いつまで姫路のスカートを除いている」

 

そう彼・・・もといゴリラが言うと皆 ゴリラの視線を追い

一斉に後ろを振り返る。

 

するとそこには自己紹介の際に口数が少なく小柄でカメラを持っていた少年

土屋 康太がいた。

 

 

 

畳に頬をつけ、姫路瑞希のスカートを除きながら

 

 

 

自分の名前が言われて土屋康太はすばやい動きで上体を起こす

 

「えっ?・・きゃっ///」

 

 

坂m、ゴリラが言うまで気づかなかったのか姫路はあわててスカートを押さえ込む

 

もう既に遅いというのは気づかないのだろうか?

 

 

上体を起こした康太は首と両手を左右に振り 自らの行動を否定する。

こちらももう遅い。クラスの全員が目撃者なのだから。

 

「土屋康太がどうしたんだ?」

 

っと言う声が上がる。

 

「あぁ、まぁこいつの本名では知らないやつが多いだろうが教えてやろうこいつはあの有名なムッツリーニだ!」

 

「なっなんだと!」

 

「こいつが奴なのか!」

 

「まさかこのクラスだったとは」

 

っと驚きの声が多々漏れ出した。

前にも説明したとおり

土屋康太という名は有名ではないが変態という名のムッツリーニはこの学園では有名なのである。

 

「・・・(ブンブンブンブン)」

 

彼はまたもそれを全力否定するが

 

「みろ、あのあからさまの行動をまだ否定しているぞ」

 

「ああ、ムッツリに恥じない奴だ」

 

っと逆効果

 

そこで、ゴリラが言う

 

「ムッツリーニ」

 

「・・・なんだ」

 

返事をしたということは肯定とみなされるのを彼は知っているのか?

 

「・・・何色だったんだ?」

 

「水色だった」

 

一切の戸惑いもなく即答する康太。

 

もう、否定しても遅い。

 

 

 

「あっあっあっ/////」

 

後ろでは顔を真っ赤にした姫路が声を漏らす。

いまだにスカートを抑えながらその顔はさらに赤みを増す。

 

 

________________________________________________________________________

 

 

「さて、ムッツリーニがこのクラスの中の人材の一人だ。次は・・そうだなぁ~」

 

またもあせらすように言うゴリラ。

 

「木下秀吉だ」

 

「ワシか?」

 

っと明久の前にいる秀吉が返事をする。

 

「おおぉ~木下か!」

 

「演劇部のホープ!」

 

「お願いだ!結婚してくれ」

 

「いいや 俺と」

 

「俺だ俺だ俺だぁ~!」

 

 

どうやら秀吉の名は皆知っていたようだ。

それもそのはず

彼もこの学園の有名人である。

演劇部のホープで演技の天才

そして絶世の美女とも言われている

 

男なのだが。

 

 

「確かAクラスに双子の姉がいたよな」

 

「そういやいたな!」

 

っと先ほどよりもザワザワと騒がしくなるFクラス

 

まだ紹介したのが二人だけとは言えこの二人の知名度はかなりのものだ。

そんな有名人がクラスにいるのだ

騒がないほうがおかしい。

 

「ワシは男なのじゃが・・・」

 

っとつぶやく秀吉であったがそれはむなしく誰の耳にも入っていなかった

明久以外は。

 

「まだまだいるぞ、その一人は姫路瑞希だ 皆も彼女の実力は知っているだろう?」

 

「おおぉぉ!姫路さ~ん!!」

 

「MARRY ME!!」

 

「愛してます!」

 

一々叫ぶFクラス

 

「わっ私ですか?」

 

っと少し驚きながら答える姫路に

 

「ああ、うちの主戦力だ期待しているぞ。」

 

ゴリラが言う

 

「あっはい!」

 

「それに、島田美波もいるしな」

 

っと続けて言うゴリラ。

 

「うっうち!?」

 

自分があげられるとは思わなかったらしく

かなり驚く島田

 

「ああ、島田は数学だけならBクラスレベルだからな数学での火力は期待できる。」

 

「そうか、これほどまでの人材がいたとはな!」

 

「できるできるぞ」

 

「なんかやれる気がしてきた!」

 

Fクラスの戦争へのモチベーションはあがりだした。

これも坂本雄二の使う巧みな言い回しと順番であがったようなものだ。

 

「そして最後に・・・吉井明久がいる」

 

そして彼はイレギュラーでありこのクラスのジョーカー的存在の男の名を告げる

 

「あ?」

 

 

 

_________________________________________________________________

 

 

 

「あ?」

 

自身の名があがり変な声を上げる明久。

変な声が出たのは自分の名があがったことに気がついていなかったからである。

実はゴリラが色々と紹介している間、明久はずっと手で顎を支えながら

ぽけぇ~っと窓の外の空を見ていた。

 

空がきれいだなぁ~や

雲はいいなぁ~や

いい天気だなぁ~

 

とか色々とどうでもいいことを考えていたりする。

つまりはボーっとしていた。

 

それもそのはず何故なら彼はこの話には興味がないから。

 

 

 

 

「吉井明久?」

 

「誰だ?」

 

「知らん」

 

 

っとFクラスの誰かが言う

 

さっき自己紹介したばかりなのにっと内心Fクラスのバカさ加減に呆れる明久

 

「知らないか?なら教えてやろう そいつの肩書きはなぁ~ 観察処分者だ!」

 

そのときのゴリラの顔はニヤニヤと何かを狙っているような悪い笑みだった。

 

「観察処分者だと!こいつがそうだったのか!」

 

「またしても有名人かよ!」

 

っとさらにうるさくなるFクラス面々

 

すると

姫路瑞希が恐る恐ると手を上げた

 

「あの?観察処分者って何ですか?」

 

「そうか、では知らないもののためにいう。観察処分者はめったになれないものだ。」

 

「バカの代名詞じゃなかったか?」

 

実はそうでなかったりする

噂で勝手に『バカの代名詞』っとなっているだけで実際は問題児につけられる称号だ。

バカなのも含まれるのだがそのバカはこのクラスには同じレベルのものが沢山いるので

バカがバカといってもなんら変わらない。

 

「ああ、そうだバカの代名詞だ。観察処分者は学園の問題児でさらに点数の悪いものにつけられる称号でとろうと思ってもなかなか取れないものだ。」

 

(それに当てはまるのはこのクラスの大半だとは気づかないのだろうか?)

 

っと思う明久である。

 

「っでそいつがどうしたんだ?つけねぇ~んじゃねーの?」

 

「観察処分者は罰として教師の雑用をやらされる。だから観察処分者の召喚獣は特別に物理干渉ができるようになっている。そしてこれも罰として召喚獣が負ったダメージの何割かは召喚者にもフィードバックするようになっている。」

 

「それってつかえねぇじゃん」

 

「あぁいてもいなくても変わらん。いざとなったら盾にでもなる」

 

っというゴリラに明久は

 

「・・・じゃぁなんであげたの?」

 

っと口を開く

 

「やっと口をあけたか。ったく反応なしでつまんねぇーなお前」

 

やっとかっと言うようにため息をはく雄二

 

「いいから質問に答えて」

 

「別に。ただお前に恥をかいてもらうためだ」

 

またもニヤッと悪い笑みを浮かべる雄二に明久は

 

「それなら残念でした。僕は別に恥じてないから。」

 

っと無表情でさらっという

別に気にしてないからお構いなくっと言いたげに

 

「おいおい、強がりはよせ」

 

「別に強がってないよ、観察処分者だというのは事実だし否定する理由なんかないからね。」

 

「バカだというのもか?」

 

「バカにバカって言われたくないから無視することにしたんだよ。」

 

「はっ、誰もお前にバカとは言われたくないと思うがな」

 

小さく笑い見下すように明久を見る雄二

 

「じゃぁお好きにどうぞ。」

 

「そうかよ」

 

っとならお言葉に甘えてそうさせてもらうっと言いたげに笑う雄二であった

 

「さて、お前ら」

 

彼は視線を明久から皆に移し

 

「これほどの人材がいるんだ、勝てるとおもわねぇ~か?」

 

 

「「「「おおおぉぉお!!」」」」

 

「そうかそうか、なら俺たちは始めにDクラスを攻めたいと思う。さぁ・・・やろうども」

 

いったん目をつぶり

声を低くし少しばかり 停止する。

 

 

「それぞれ剣(筆)をにぎれ!戦争の準備をする!!」

 

大声で力強く言う雄二に

 

「「「っしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」

 

答えるように叫ぶFクラス

 

「さぁ、明久お前にはDクラスへ宣戦布告という大役を任せる」

 

ニヤニヤと笑う雄二に

 

「ん、」

 

っと静かに頷く明久

 

「はっ・・・・・」

 

っと口を大きく開けてしまうゴリラ

今の返事は彼にとっては予想外のことであった。

 

明久すくっと静かに立ち上がりクラスを出て行く

 

明久が出て行くと秀吉が雄二にちかづき

 

「鬼畜じゃのう」

 

っと一言言う

何故なら下位クラスが上位クラスに宣戦布告すると痛い目にあるらしいから。

 

「いや、今のはちょっと予想外だったがまぁいい。結果は同じだ」

 

ニヤリっと口の端を吊り上げる雄二。

 

______________________________________________________________________

 

 

明久は普通に廊下を歩みDクラスへと到着する

 

Dクラスの教室の前にたどり着くと彼はコンコンっと軽くノックをする

そして

 

「・・・・・失礼します」

 

っと静かに入る

 

明久が入った瞬間

Dクラス全員の視線が彼へと集中する。

なんだなんだと少し騒ぎだす。

 

「・・・・・Dクラス代表にうちの代表から伝言があるんだけど。」

 

キョロキョロと周りを見渡すと一人の男子生徒が歩み寄ってくる

 

「俺が代表の平賀だ。伝言というのは何かな?」

 

なんとも人のよさそうな生徒だった。

 

「FクラスはDクラスに宣戦布告するって言ってた」

 

さらっと明久はいい

 

「「「「「はっ??」」」」」

 

っとクラス全員の声が重なる。

 

「それじゃぁ」

 

やることはやったので帰るっと言いたげに

後ろを向きクラスを出ようとするが

 

 

それはかなわなかった

 

 

「ちょっとまちな」

 

一人の生徒に止められる

 

(やだっといいたいけど無理だね)

 

「・・・・何かな?」

 

「Fクラスが生意気な」

「ただで返すとは言わせねぇーぞ」

「たっぷりかわいがってやる」

 

っと一瞬で周りを囲まれる明久。

 

囲まれているのだが明久はいたって冷静にただ無表情に立っている

 

「僕は代表に言われたことをいいに来ただけだけど。」

 

「うるせぇ~覚悟しな!!」

 

っといきなり一人が殴りかかってくるのを明久は

 

ヒョイっと簡単によける

 

「ちっ、皆行くぞ」

 

「「「ああ、」」」

 

っとさらに同時に全員がいっせいに襲い掛かるのだが明久はあせらず

ひるまずに最小の動きで攻撃をかわし。

 

『バキ』

 

 

「「ぐはぁ~!!」」

 

っと後ろの生徒に当たる

 

明久を囲んでたのに一斉に攻撃するのは賢いことではない

もしよけられると・・・・・・・

 

「「いってぇぇぇぇ~!!!!」」

 

見方同士にあたり

こうなる

 

生徒二人は自身の顔を手で覆いながら床をこらがっていた。

 

「「てめ~よくも!!」」

 

「いや、なにもしてないし」

 

「いくぞおらぁ~!!」

 

「いや、はなしを・・・」

 

聞けといい終わる前に姿勢を低くしよけるとこぶしが頭上を通る

 

「ちっ」

 

「・・・はぁ~これからは正当防衛として僕も行動を移すよ。それでもいいなら攻撃を続けてもいいけどどうする?」

 

っとやめるように言うが

 

「うるせぇ~」

 

彼の言ったことは聞かず攻撃は続く。

 

「そっか・・・・なら容赦しないよ」

 

明久は突き出てきた腕をかわしそれをつかむ

そして掴んだ腕を引っ張り

自分の足を相手の足に引っ掛ける

 

すると相手の体は前のめりに体勢を崩してしまう

 

前に倒れてきたところを明久はもう片方の手で手刀を作り

相手の首の神経の通る箇所を正確に刺激し打ち込む。

 

すると相手の体は一時的に動かなくなりその隙を突いて膝蹴りを相手のみぞおちに深く突き刺す。

 

ここまでの動作わずか1.3秒

 

いきなりのことでしかも体が動かない状態で防御もできずにモロにみぞおちへの打撃を食らった相手は力なく床に倒れる。

 

味方が無駄のない動きで一瞬でやられるの見たもう一人は言葉を失い

だた立ち尽くしていた。

 

「・・・どうする?」

 

っと問いかけ

あっけに取られていて絶句していた彼はやっと我に返る

 

「・・・・・・・・・・」

 

無言であった

 

「・・・・そう」

 

返事が予想できた明久は今倒した生徒をおぶり

平賀へと向き直る

 

「平賀君、」

 

「はっ!なっなんだ。」

 

「君は代表なんだからクラスをちゃんと管理してなきゃだめだよ。君ならすぐに止められたはずだから。」

 

「・・・・・・・・すまない」

 

っといい明久がクラスを出ようとすると

 

「あっそいつをどうするんだ!」

 

明久がおぶっている生徒に指さし平賀がいう

 

「ああぁ、保健室まで連れて行くんだよ。一応手加減はしたからすぐに目は覚ますでしょ」

 

っといい彼は去ってしまった。

 

 

((((あっあれで・・・手加減・・・))))

 

このとき、クラス全員はそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おまけ

雄二「なんで途中からゴリラなんだよコラ!!」

モノクロ「だって文字数 少ないし楽だから」

雄二「さかもと ならまだしも ゆうじ は ゴリラと文字数一緒だろ!!」

モノクロ「いいじゃん 気分だったし」

雄二「気分で変わるのかよ俺の呼び方は!!!」

モノクロ「うん、そう」

雄二「・・・・・・・・・・・・・・・」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。