Re:building Sword Art Online   作:零凪

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皆さん、ハジメマシテ!
零凪と申します。
初投稿となりますので、至らぬ点が多々あると思いますが、暖かい目で見守ってもらえると嬉しいです。
あとR15は保険です。



Re:building SAO
設定&プロローグ リンクスタート


設定

 

桐ヶ谷 和人

原作通りのキリトがその後、七色アルシャービン博士の元で5年の修行の後レクトで名を挙げ幹部になった未来から逆行している。

強いて言うなら原作より天然度とたらし度が高い。

 

紺野 木綿季

AIDS無しの基本原作通り。

今作のメインヒロイン。

 

原作ヒロインズ

原作通りだと思われる。

 

他原作キャラ

原作通り。

――――――――――――――――――――――

プロローグ リンクスタート

今日は、ソードアート・オンライン通称"SAO"の公式運営の開始日である。

と言っても、俺こと桐ヶ谷 和人からしたら二回目である。

赤ん坊の頃に記憶を取り戻し、驚いたのは言うまでもない。だが、今回が前回と一番違うことといえば、ユウキが隣に住んでいて幼馴染であることと、木綿季の家族全員AIDSにかかっていないことだ。

他にもいっぱい違うところはあるんだが、まぁ前回、アスナのお父さんにスカウトされてレクトに入って知識を蓄えたのと、オーディナル・スケールに備えて体を鍛えるのと、剣道を続けたおかげで一応茅場さんの部下にはなれた。…が、今はどうでもいい。

今は、一刻も早くソードアート・オンラインにログインすることが大事だ。

あと5分、4分、3分と時間が過ぎていくのを感じながら、何をどうすれば前回死なせてしまった人を再び死なせずにクリアするかなどを考える。

長いこと考えていたせいか、いつの間にか開始までの残り時間は30秒を切っていた。

…3、2、1!

「リンクスタート」の掛け声とともに、二回目の、いや、βテストをあわせ、四回目のソードアート・オンラインの世界に吸い込まれていく。

気がつくと自分の見た目は、最近は慣れない、自分で作った勇者風のアバター姿になっている。

今回も前回同様、すぐに武器屋へ行くことにする。

「おい、そこの兄ちゃん!」

聞き慣れたクラインの声だ。

「その迷いのない歩み、あんちゃんベータテスターだろ。」

もちろんYESだ。

「あぁ」

「ちょいとレクチャーしてくれよ!」

前と同じ初めてのフレンドとなる。

「あぁいいぜ。俺はキリトだ。よろしくな。」

「おう、よろしく!おりゃクラインってんだ。」

あぁ知ってる。俺の頼りになる兄貴分の名前だから。

だが、こんなことを言う訳にもいかない。前と同じようなセリフを言う。

「じゃあ武器屋によって自分に合った武器を選ぶか。」

「おう。」

前と同じ。クラインは曲刀を選ぶ。

俺はもちろん片手直剣だ。

「じゃあフィールドに出て、SAOの醍醐味のSS(ソードスキル)の練習をするか?」

「あぁ!」

こうして俺たちはフィールドへ出ようとした。そうしたのだ。呼び止められたのだが。

「ねぇ、お兄さん達ちょっと待って!」

「?あ、あぁ」

「ん?なんだぁ?」

見覚えのある少女。何せ生まれ変わってから13年間、隣に住んでいるんだ。

そう、ユウキだ。

「ボクはユウキ。ボクにもレクチャーしてくれないかな?」

「俺はいいけど、キリトはどうだ?」

「もちろんいいぜ。ユウキ、よろしくな。」

ここで木綿季だって分かっていても、本人に直接言うのはクラインがSSに手こずっている間だ。

「んじゃ、改めてユウキの武器も買ってフィールドにでるか?」

「うん!」

「それでいいぜ!」

再び武器屋に寄り、ユウキの片手直剣を買い、フィールドに向かった。

フィールドに出るとユウキはすぐにSSを使えるようになった。クラインは相変わらずSSを使えずに苦戦している。

この間に狩りを続けているユウキに話をする。

「おーい、ユウキ。」

「ん?なに〜キリト?」

「桐ヶ谷 和人って分かるよな?」

質問の仕方を間違えた気がするが、まぁ木綿季の事だ、わかるだろ。

「え?和人?和人なの?」

「やっぱりな。ずっと隣に住んでいる和人だよ。」

思ったよりも反応が可愛い。…じゃなくて、ここで気づいてもらうのは大事だ。

あとで鏡を使った時に「リアルの見た目に似せていて、しかもユウキって名前なのに、なんで気づかないのさ」って言われ、怒られるのが目に見えているからだ。

幼馴染生活をしていたここ数年で、前回分からなかった木綿季のもっと深いところがわかって、何をしたら怒るかなどは、ある程度わかるようになった。

「おーい、キリトよ〜全然倒せねぇぞ。」

クラインが言ってくる。

「ユウキ、ちょっと悪い。

クライン、それは一度溜めるようにして、一気に放つ感じにするんだ。」

「こ、こうか?」

クラインは、曲刀のSSであるリーバーを放った。

「よっしゃーあ!壮絶な戦いだったぜ…!」

前と同じようなセリフだ。

「おめでとう!

でも今のイノシシ、ほかのゲームだとスライム程度だけどな。」

「なにぃ!?

おりゃてっきり中ボスくらいかと。」

「んなわけあるかよ。」

まぁ、これ位のアホさ加減がクラインだな。

その後、クラインがSSに慣れるまで狩りを続けた。

「さてどうする?

まだ狩りは続けるか?」

「ボクは続けるよ!」

「たりめぇよ!

と言いてぇところだけど、そろそろ一度落ちてメシ食わねぇとだな。

ピザの配達17:30に指定してっからな。」

クライン、そのピザを食べれるのは2年後になるかもな。

「準備いいね。」

「おうよ!んでその後、俺は他のゲームで知り合った仲間と落ち合う約束してんだよな。

よかったら紹介するぜ!」

これも懐かしい。

だが、いくらこのゲームをやっていても後々守れない…その事を考えていると思わず「えっと…」と声が漏れていた。

「別にすぐじゃなくてもいいぜ。そのうち紹介する機会もあるだろうしな。」

「その時は頼むよ。ありがとう。」

「ボクもありがとう!」

「礼を言うのはこっちだぜ!

サンキューな。また頼むわ。

ま、すぐ追い抜くけどな。」

「言ってろよ。」

「ボクもキリトも、そう簡単に追い抜けないよ!」

「そうだな!ほんじゃまたな。」

やっぱり、いいリーダーになるよ、お前は。

「あぁ、またな。」

「うん、またね。」

「あれ?ログアウトボタンがねぇよ?」

とうとうか。あと少しでデスゲームが開始する。

あの地獄のゲームが。

とは言っても、俺はいい事もあったし大事な思い出の詰まったゲームでもある。

「そんなわけないだろ?」

「でも、キリト、ボクのにもないよ?キリトも見てみなよ。」

「ない…」

「ま、今日はゲームサービス開始の初日だしな。こんなバグも出るだろ。今頃運営GM(ゲームマスター)コール殺到で半泣きだろうな。いっちょ俺もコール送っとくか。」

「そんなに余裕でいいの?ピザ頼んでるでしょ?」

「うおっ!そうだった。もう17:52!おいキリト、他にログアウトする方法ってねぇの?」

「ない!」

「うわっ!ビックリした!急に大声出さないでよ!」

「なんでそんな、言いきれんだよ。」

「マニュアルにもその手の緊急脱出法はない。」

「そんなら外の誰かからギアの電源切ってもらうか、ひっぺがしてもらやいい!

…俺ひとり暮らしだけど。キリトとユウキちゃんは?」

「俺は母親と妹」

「ボクは姉ちゃんと両親ともいるよ。」

「うちとユウキんとこはギアを外すことは出来るけど、それより変だろ?」

「それってバグ中だから…変なのは当たり前じゃない?」

「ただのバグじゃない。ログアウト不能なんて、今後のゲーム運営にも関わる大問題なのに、まだなんの措置もアナウンスもなしだ。」

「たしかにな。

サポート万全で名高いアーガスらしくねぇぜ。」

そんな会話をしている時、リンゴーンリンゴーンと鐘の音が当たりに鳴り響いた。

やがて転移結晶を使った時のような眩い光に包まれ、始まりの街の大広場に転移させられた。

辺りには「まだログアウトできないのか!?」など不安の声を漏らす者だらけだ。

突然、巨大なGM、すなわち茅場さんのアバターが空中に映し出された。

「プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ。

私の名前は茅場 晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。

プレイヤー諸君はすでに、メインメニューからログアウトボタンが消滅していることに、気づいていると思う。しかしこれはゲームの不具合ではない。繰り返す、これは不具合ではなく、SAO本来の仕様である。」

ここまで茅場さんが言うと少しの間が空き、誰かが「仕様だと?」と叫んだ。

「諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることは出来ない。

また、外部の人間によるナーヴギアの停止、あるいは解除もありえない。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止――すなわち死に至らしめる。」

「ははは…何言ってんだあいつ。

ただのゲーム機のナーヴギアにそんなことできるわけ…なぁキリト!」

「ヘルメット内部に発生される微弱な電磁波を、ナーヴギア内部のバッテリーの出力を全開にすれば可能だ。」

「でも無茶苦茶だろ!瞬間停電があったらどうすんだ。」

死。それは前回で痛いほど理解したことだ。だが改めて告げられると、恐怖感が再び舞い上がってくる。

「より具体的には、10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体のロック解除または分解、または破壊の試み、以上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。

この条件は、外部世界では当局及びマスコミを通して告知されている。ちなみに、現時点でプレイヤーの家族、友人等が警告を無視してナーヴギアの除装を試みた例が少なからずあり、その結果、残念ながら213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界から永久退場している。

諸君の向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要は無い。現在――この状況は多数の死者が出ていることも含め報道されている。今後諸君の現実の身体は、ナーヴギアを装着したまま2時間の回線切断猶予時間内に各病院施設へ搬送され、介護体制に置かれるはずだ。

諸君は安心してゲーム攻略に励んでほしい。

しかし充分留意してもらいたい。諸君にとってSAOはすでにただのゲームではない。もう一つの現実というべき存在だ。今後あらゆる蘇生手段は機能しない。HP(ヒットポイント)が0になった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に諸君らの脳はナーヴギアによって破壊される。諸君がこのゲームから解放される条件はたった一つ、アインクラッド最上部第100層までたどり着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすれば良い。その瞬間、プレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう。」

ここまで茅場さんが話終えると、クラインが「100層!?できるわきゃねぇだろうが!ベータじゃろくに上がれなかったって聞いたぞ!」と叫んだ。

「次に、諸君にささやかなプレゼントを用意した。

メインメニューからアイテムを開いてみてくれたまえ。」

俺も当然手鏡を取り出す。ほかのプレイヤーも取り出したのだろう。広場中が眩い光によって照らされ、皆現実の姿形に変化した。

「キリト大丈夫か?」

「あぁ。ユウキは大丈夫か?」

「うん、平気だよって和人と誰?」

「何言ってんだって俺か!!」

「クライン…だよね?」

「あぁそうだ。」

この場で言うことじゃないが、やはりクラインはこの野武士ヅラが似合うな。と場違いなことを考えてしまった。

「諸君にとって、この世界が唯一の現実であるという証拠になったであろう。諸君は今「なぜ?」と思っているだろう。なぜSAO及びナーヴギア開発者、茅場晶彦はこんなことをしたのか…と。大規模なテロ?身代金目的の誘拐?そのどちらでもない。今の私は既に、一切の目的も理由も持たない。なぜなら…この状況こそが、私にとって最終的な目的だからだ。この世界を作り出し、鑑賞するためにのみ、私はナーヴギアを、SAOを造った。そして、今、すべては達成せしめられた。最後に、この中にいるであろう、SAO作成の協力をしてくれた少年に…騙してすまない。代わりにと言ってはなんだが、とあるスキルを君に託しておいた。以上でSAO正式サービスチュートリアルを終了する。」

最後の、協力をしてくれた少年とは、俺の事だろう。

スキルが何かはわからないが、この場で確認すると、俺が作成の協力者であることがバレることになる。

…という条件から、今はスキルを見るべきではないと判断した俺は、ユウキとクラインを連れ、路地へ向かった。

「クライン、ユウキよく聞いてくれ。俺はすぐにこの街を出て次の村へ行く。一緒に行かないか?」

「ボクはもちろん!」

「俺は、無理だ。他のゲームでダチだった奴らと、一緒に徹夜で並んでこのソフト買ったんだ。そいつらもさっきの広場にいるはず、置いていけねぇ。仲間には俺が必要だからな。あいつらの誰一人、欠けさせねぇ!

…でも、俺はもう、お前らのことも仲間だと思ってるから!

キリト、ユウキちゃんと二人で行って来い!」

前と違い、ユウキと俺の二人のことを思ってのセリフ。やっぱりこいつはイイヤツだと思わせる。と言うよりも、ホントに良い奴なんだ。

「悪い。」

「あ、そうだ。キリト、クライン。フレンド登録しとこ?」

「ん?そうだな。」

「分かった。」

ユウキの提案で、俺たちはフレンド登録をした。

「じゃあなクライン」

「おう!二人とも、可愛い顔してんじゃん。結構俺好みだぜ!」

「「クラインもその野武士ヅラの方が10倍にあってるぜ」」

前と同じセリフで返した。

前は2年間ずっと後悔していた。だけど…今回は後悔しない気がした。




見てくださり、ありがとうございました。
今回はあんまりオリジナルな要素がありませんでしたけど、これからはドンドン入れてくつもりです!
またよろしければ見てください!!!
誤字脱字等ありましたら言ってください!!
次回はキリトに託された新しいスキルの公開です!!
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