Re:building Sword Art Online   作:零凪

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はい!零凪です!
遅れてすみません!!
3話で月夜の黒猫団は早い気がしますね…
何か入れて欲しい要素やらなんやらがあれば言ってくだされば入れます。それとそろそろ特別回以外で番外編でも出したいなと思っていまして何かネタとかあれば言ってください。お願いします!
というか、自分には番外編とか書く才能が無いんですかね?


第三話 月夜の黒猫団

今日は久しぶりに下の階層まで来ていた。

ここは第11階層のタフトだ。

なぜここに来たのか?と聞かれれば月夜の黒猫団を助けるためだ。恐らくフィールドに出ているだろう月夜の黒猫団を探すのはなかなかに苦労するものだ。ってちょっと待て11層じゃなくて10層の迷宮区にいるんじゃないのか。しまった!急いで行って間に合うか?

ユウキはどうした?ってユウキは今日はランとアスナと料理教室だそうだ。いつ仲良くなったんだろ?

とそれよりスキルアシスト全開で10層の迷宮区へ着いた。

「あ、いた!」

やばいなあれはとう襲われている!

「大丈夫か?援護するよ!」

「はい!?

ありがとうございます!お願いします!」

「了解した!スイッチ!」

「は、はい!」

「これで仕留める!」

ライトニング・フォールを放った。

4体ほどいたモンスターは重範囲攻撃であるライトニング・フォールによってすべてポリゴン状に散った。

「せーの「ありがとうございます!!」」

ケイタ達、懐かしいな。

「あの、失礼かもしれないけど今のレベルを教えて貰ってもいいですか?」

今回は別に隠す必要も無いし、隠してまた前回と同じようになるのも嫌だから素直に伝えることにする。

「43Lvだ。」

「43!?もしかして攻略組ですか?お名前もお聞きしていいですか?」

「一応な。名前はキリトだ。」

「キリト。聞いたことあります!常に絶剣のユウキさんと行動していて黒紫の剣舞って言われてますよね!」

「俺でも黒紫の剣舞は聞いたことないな。黒の剣士って言われてるのは知ってるけど。」

黒紫の剣舞か。聞いたことないな。でもユウキとまとめて言われるのはなかなか心地いいな。

「でも、なんでそんな人がこんなところに?」

なんで?か。どうすれば怪しくないのか考えるんだ、俺。

「ちょっと用事があってな。助けた理由としては、帰る時に襲われてるのを見つけたからだ。」

これが妥当だろう。

「そうだったんですか。わざわざ有難うございます!」

「そこまで言われることではないよ。当然のことをしただけだからな。」

「あの、わずかですがこれを。」

ここまで黙っていたサチが大量のコルを袋に入れて渡そうとして来た。

「いや、そんなのは受け取れないよ。」

そうだ。当たり前のことをしただけなのだから恐らくギルドハウスを買う資金になるであろうコルを受け取るわけにはいかないのだ。

「で、でも...」

ケイタ達が、困った表情でこちらを見ている。

「じゃあこうしよう。俺が一週間、君たちの指導をする。そして君たちが攻略組に来る。それが俺へのお礼だ。」

考えた挙句に出た答えがこれだ。

「え?そんなことでいいんですか!?」

「言っとくけど、俺の指導はキツいぞ?ユウキが泣き言を言うくらいには。」

事実。ユウキが泣きながらこれはきついよーと言うまでしたことがある。

「でも、それじゃあお礼で、またお世話になっちゃいますけど...」

そうか。お世話になるって考えるか。だけど敬語で言われるとな…そうか!

「じゃあ追加でタメ口で喋ってくれないか?」

タメ口で喋る。これは友達としてもそうだし、仲間としても嬉しいことだ。

「そんな事ならいいけど。」

よし決まり。

「じゃあ決まり。それが俺への報酬だ。」

俺への報酬だ。ってなんか言ってて恥ずかしいな。

「ほ、ほんとにそんなのでいいの?」

サチが再確認をしてきた。

「あぁ。」

むしろそれ以上の報酬はないくらいだ。

「じゃあ、取り敢えず今日は助かったってことでキリトさん、一緒に宴会しないか?」

今度は全員のこれるよう頑張る。

「あぁ、もちろんだ。」

 

「命の恩人キリトさんにカンパイ!」

「「カンパイ!」」

自分に乾杯するのはなんか違う気がするんだがその際どうでもいいだろう。

 

翌日

「早速やろうか。」

「あぁ。」

「キリト、一つ相談なんだけど、サチを槍から片手剣にして前衛を固めたいんだけどどう思う?」

ケイタの考えは正しい。だけど、俺は敢えて否定する。前回を知っているから。

「俺は、やめておいたほうがいいと思う。たしかにバランスを考えれば前衛はもう一人欲しいところだが、武器を急に変えるのは得策とは言えないな。」

それらしいことを言っただけだがなんとかなる。

「そうか。ならどうするべきだと思う?」

この言葉を聞き俺はニヤッと笑った

「少しアテがある。」

アテと言うのも、第八層の時に出会ったノーチラスと言う青年?少年?だ。

前回では、オーディナル・スケールと言うARすなわち拡張現実を使用したゲームではエイジという名で元SAOサバイバーからユナの記憶を取り出しユナを蘇らせると言う重村教授の思惑に乗り手伝っていた人物でSAOをしていた時は、血盟騎士団に入っていたらしい。

今回は、そのノーチラスにたまたま出会うことが出来た。前回は知らないが、今回ではこの頃からノーチラスとユナは共に行動をしていたようで、助けたところ、フレンドになった。と長々しく考えているあいだにノーチラスにメッセージを送り終えた。

送った内容は

やぁ。

長々しく挨拶を書くわけにもいかないから早速本題なんだけど、まだギルド入っていないか?

もし入っていなかったら俺の知り合いのギルドに入ってくれないか?入るつもりだったら十一層の街街まで来てくれ。

というものだ。

「アテって?」

と、ケイタの質問が静寂を切り裂くように静かなこの部屋に響く。

その後、ピロリンという音と共にエイジから返信が来た。

内容は

丁度いいところだよ。

どこかのギルドに入ろうかな?と考えていたところなんだ。それに、キリトくんの頼みだ。こちらから頼むくらいだよ。

これは、OKだ。

よし。前衛はノーチラスでいいな。多分、ユナも入るんじゃないか?まぁどっちでもいいが。

「ケイタ、オレの連絡が取れたし行くぞ。アテってのは将来的に俺を超えるかもしれない人だ。」

事実、オーディナル・スケールでは、コテンパンにされたものだ。

「そんなにすごい人なのか!?」

その実力をこっちで出せたら全然余裕だろう。

「筋はある。」

嘘ではない。筋はあるよ。俺よりも。

「それじゃあ、行こうぜ!」

「「うん。」」

 

「ここで待ち合わせするから少し待つか。」

と、ケイタ達に呼びかけた時

「その必要は無いよ。」

とエイジの声が聞こえた。

「もう来ていたのか。」

素直な感想をノーチラスとユナに伝えた。

「うん。少しでも早く行った方が迷惑にはならないだろうからね。」

これは、ありがたいな。

「それじゃあ、自己紹介からしていくか?」

と提案を出したのは俺だ。

「そうだね。」

ユナが頷きそれに続くようにしてみんなも頷く。

それからはお互いに自己紹介から始め、ギルドに参加するまでを終わらさせた。

 

数時間後

「はぁ、はぁ。」

ケイタやサチなど、月夜の黒猫団のメンバーは息も絶え絶えになりそろそろしんどそうだ。

今日は特別特訓初日ということでここまでにしようか。

「今日は初日だしここまでにしないか?」

と、問いかけるとすぐに

「う、うん。」

と肯定の返事が返ってきた。

 

帰ってきたら皆疲労により地べたに這いつくばるように倒れた。

「き、キツかったー」

黒猫団は気が遠そうな顔でそう叫んだ。

一方ノーチラスとユナは平気そうだ。

「ノーチラス、ユナは平気そうだな。」

聞いてみた。

「いや、流石にもう無理だよ。」

「私も。」

との事だった。

明日からもこれくらいでいいかもな…1週間で攻略組になれるか不安なところとあるが彼らなら大丈夫だろう。

「ホントはもっとキツくするつもりだったけど明日からもこれくらいにするよ。」

「え、ホント!?」

「あぁ、無理そうだからな。」

「「やったー!」」

そこまでして喜ばれたらなんか複雑だ。

 

1週間経った

前回より遥かに早いコルの溜まり具合からして今日が狙いの日だ。

「キリトとノーチラス、ユナのおかげでだいぶお金も溜まってきたから、そろそろギルドホームを買おうと思います!」

ケイタが提案をした。

「おお!いいじゃん!キリトたちもそれでいいよな。」

「うん。」

「あぁ。」

質問されそれにテツオ、ササマル、ダッカー、サチが肯定で返したことからホームギルドを買うことが決定した。俺も頷いて返した。

「私とノーチラスもいいけど今日は少し用事があって一緒にいれないや。ごめんね?」

「僕からもごめん。」

ノーチラスとユナは用事があるらしく転移結晶を使い目的地に向かった。家具を置くためのコル集めには参加出来なさそうだ。

「別に様わないよ。それじゃあ俺は買ってくるから皆待っていてくれ。」

ケイタは早速買いに行ったようだ。

「よし。ケイタも行ったことだし俺たちで家具を買うためにコルを集めてケイタを驚かそうぜ!」

「それいいね。」

やっぱりこうなったか。仕方ない前みたいにならないようにしないと…

 

第二十七層迷宮区

「あ、宝箱!」

隠し扉を開いた先には前回のあの忌々しいトラップ部屋と酷似した部屋だった。

「待て!!そこは、トラップだ!」

俺が叫んだ時には既に宝箱が開かれていた。

「え?」

結晶無効エリアなのはわかっている。

これは、できることが無いかもしれない。

「取り敢えず、みんな俺の後ろに隠れてくれ!!」

「「う、うん!」」

みんなが後ろに行ったことを確認し終えた俺は密かに作ってきた二刀流の千色を発動させようと考えたが二刀流で持っても相手が広範囲にいることを考え、スキル・イクスプロージョンを咄嗟に発動させた。

「うぉぉぉぉ!!」

自分でもわかるくらいにどんどん加速していく剣先に一気に力を込める。

「これで!どうだぁ!!」

攻撃を終えるとほとんどの敵を退けることが出来た。

だが数体を逃して硬直に入った俺は死ぬ覚悟を固めた。

「キリト!私達がいることを忘れないでね!」

「そうだぞ!」

俺に攻撃してきた二体の敵を倒したのはサチとササマルだった。

「すまない。」

硬直から解けた俺は礼を言いヴォーパルストライクを放ち残りの敵を全て倒した。

「本当にありがとう皆。」

倒し終えてから改めてみんなに礼をした。

「宝箱の中身はキリトのものだ。」

「え!?いいのか?」

「当たり前だ。キリトは止めてくれたのに聞かなかったこっちが悪いんだから。」

「でも、これはギルドホームの家具を買うのに使うんじゃ。」

「宝箱の中を見てみて?」

サチに促され宝箱の中身を見る。

「剣?」

手に取ると剣の説明が出てきた。

銘は、魔剣ヘルシオン。

能力値はダークリパルサーより少し上だ。

だが、気になるのは説明欄に書いてある対になる聖剣を手に入れることで真の力を発揮する。という事だ。

前の時では聖剣と言えばALOでのエクスキャリバーぐらいだったのだが、そんなのが用意されているのだろうか。そして対になる剣を手に入れる事でしんの力を発揮するということは二刀流が必須だろう。これは、茅場さんから俺へのお土産とでも捉えればいいのか?もしかしたら全く別の誰かの可能性も。考えても仕方ない。ありがたく貰おう。

「すごい!キリト、それ持てるんだ!」

さちにそれを持てるんだと聞かれたことに思わず首を傾げた。

「?どういう事だ?」

「それめっちゃ重くて持てなかったんだよ。」

めっちゃ重い?そんな事ないだろ。今使っている剣より軽いくらいだ。

「そんな事ないぞ?今の剣より軽い。」

「そうだったらやっぱりキリトに使ってもらいたいんじゃないかな?」

「俺に使ってもらいたい…か。そうかもな。ありがとう、サチ。」

まぁいい収穫だ。

「あ!そろそろ戻らないとケイタに勝手にどこに行ってたんだって怒られるぞ。」

「そうだな、戻るぞ。」

「オー!」

 

「どこに行ってたんだ?」

ケイタは心配そうな顔をして質問してきた。

「実はケイタを驚かそうと思って家具を買うためのコルを貯めてきたんだ。」

俺が説明する。

「うん。また、キリトに助けられたけど。」

言わなかったらバレなかったのにサチは言ってしまった。

「何があったんだ!?」

ケイタは顔色を変えて語尾を強めて質問してきた。

「実はキリトの注意を聞かずに俺達が隠し部屋の宝箱を開けたら、トラップ部屋で、モンスターがいっぱい襲ってきたんだ。」

ササマルが説明をした。

「キリト、うちのギルドの為にありがとう。ほんとにありがとう。」

「いや、俺も硬直時間の時に助けて貰ったからチャラだよ。そこの宝箱の中身も貰ったしな。」

「そうか。それでもホントにありがとう。」

「あぁ。」

「それと、1週間、教えてくれてありがとう。」

「ん?それは俺がやりたくてやったんだ。」

「そうなんだけど、実は絶剣のユウキさんに会って。」

な!?

「ユウキに!?」

「え?うん。」

メッセージの受信数がえげつないことになってる。

「やばい。急いで帰らないとな。」

「?どうしたの?」

「ユウキからのメッセージ返すの忘れてた。」

急がないと殺される。

「尻にひかれてるんだ。」

サチが小声で何か言った気がするが構っている暇はない。

「悪い、今度会う時は最前線で、だな!」

「え?あ、うん!」

皆は慌ただしく出ていく俺を最後まで見送ってくれた。

 

「ユウキ、悪い!」

今はユウキに土下座で謝っているところだ。

「なんで、返信しなかったの?」

「ちょっと死にかけて、な。」

言ってから気づいたこれ言ったらダメなやつだった。

「え!?死にかけたの!?大丈夫!?」

やっぱりこうなったか。

「あ、あぁ大丈夫だ。それにそのおかげで凄く強い剣を手に入れたんだよ。」

これで収めれるか?

「え!そうなんだ!ボクも強い剣欲しいな。」

そこかよ!ということは突っ込まない。

「でも、ボクは、すごく心配だったんだよ?」

上目遣い+涙目この破壊力はやばいとよく言うが良く分かる。

「すまなかった。今度埋め合わせするからさ。」

と言うとジト目で

「ホントにー?」

と返ってきた。何故だ!?

「だってキリトそう言っていつも忘れちゃうじゃん。」

ギクッ!

「そ、それは〜その〜」

「でも、言質は撮ったよ」

感じ通り録画されていたようだ。映像ごと。ボイスじゃない所がより俺に直接弱みを握らされることになった。

いつからこんなに手強くなったんだよユウキ。

「分かった。降参だよ。」




大変遅くなりました!!!本当にごめんなさい!全然思いつかなかったのでオーディナル・スケールからエイジとユナを連れてきました。
大変、遅れたということで、みなさんからリクエスト等がありましたら期待に添えるように精一杯書いてみます。
あと、原作のメインキャラ(クラインとエギルを除く)が揃ったら一つオリジナルのクエストのストーリーを書くのでネタください。
ある程度決まってるんですけど、キリトのセブンデッドリーシンズにちなんで七つの大罪(マンガじゃないです)を組み込んだストーリにしようと思ってるんですけど、ユウキとキリト以外の罪が思いつかんです。

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