Fate/GrandOrder Quatre Inconnus de Magiciens   作:オレン・オラージュ

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約1年振りの小説投稿になります、Fateの方では初めまして。セルヴィです。
なんだかんだ活動報告の方でこれやろうあれやろうとか言いながら、その度に飽き性とネガティブな性格が発生してしまい、そのままずるずる引きずってたら1年経っていました。

これはいけないかなと思い、リハビリで二次創作に手を出しました。
基本飽き症なので不定期更新にはなるかもしれませんが、よろしくお願いします。


では、どうぞ!


序章
人理保障機関カルデア


 人理継続保障機関『カルデア』

 

 魔術師の貴族であるアニムスフィア家が管理する機関。魔術だけでは見えない、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐための各国共同で成立された特務機関。

 

 政府や魔術協会公認の国連組織だが、それを怪しく見る者も少なくはない。そのためにカルデアを調査しに、マスター候補生として侵入しに来ている人がいる。

 また、カルデアのマスター候補生の中には本人の意志の有無に関わらず選抜された者もいる。

 

 

 

 彼女、キャリス・K・ハーミットはその1人である。

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

  「すかーっ、んごーっ」

 「あ、あの、起きて下さい!もう説明会始まってしまいます!」

 

 私、キャリス・K・ハーミットは約10分程、眠りこけてしまった同じ候補生を起こそうと苦悩しているところです。

 

 カルデアに呼ばれたマスター候補生のシミュレートが終わって疲れてしまったのか、この候補生の方はソファに座った瞬間眠り込んでしまいました。

 他の人は既にいってしまいましたが、私は心配だったので急いで起こしにかかったのですが、全然起きる気配がありません。

 

 こ、このままでは初日早々遅刻という羽目になってしまいます……!!そ、それだけは避けなくてはいけません!!

 

 内心でわたわたと焦りながら、起きて下さいと呼びかけていると。

 

 

  「どうかされましたか?」

 

 とても綺麗な人が後ろにいて固まってしまいました。正確には私より年下の人なのでしょうが、美少女とはこの子のことを言うんじゃないかと思う程にかわいらしい人でした。

 ………とかじゃなくて!今はそう言ってる場合じゃなくて!

 

  「あなた方は確かマスター候補の方達ですね?どうかしましたか?」

 「あ、あの、さっきからこの人が寝ているので、起こしているのですが全く起きる気配がなくて……」

  「おかしいですね。ならそろそろ目を覚ましていただかないと……」

  「フォウ!」

 

 すると少女の周りをうろついていた四つん這いの狐?ウサギ?みたいな動物が彼の肩に乗っかって頬を叩きました。

 

  「だ、ダメですよフォウさん。そんな乱暴に叩いては……」

 

 どうやらこの子はフォウと言うらしいです。とてもかわいらしい名前ですが、この子も使い魔なのでしょうか?

 そう考えていたら、少女が何かをひらめいたようにそっと言いました。

 

  「先輩、起きて下さい先輩!」

  「!」

 

 するとさっきまで微動だにしなかった人ががばりと起き上がりました!

 

 「ひゃっ!!?」

 

 私は驚いて思わず尻餅をつきます。

 

  「ふぁい!出席……じゃなくてマスター適正者48番!!藤丸立香で―――」

 

 彼はハッとして辺りを見回しました。少女を見つけると、彼は首を傾げました。

 

  「……あれ、ここは…?」

  「中央管制室へ向かう通路脇の休憩所です。立香先輩」

  「管制室!?そうだ、説明会にいこうとして………、あ、あれ、君!?大丈夫か!?」

 「あ、あはは、大丈夫ですー………;」

 

 い、いきなり大声を出されてびっくりした、とかそういうのじゃないんです。ええ、本当にそういうつもりじゃありません!

 私は立香さんの手を貸してもらって、立ち上がりました。

 

  「そういえば、君も適正者の1人?」

 「は、はい!キャリス・K・ハーミット!マスター適正者47番です。よろしくお願いしますね、藤丸立香さん」

  「よろしく、キャリスさん」

 

 

 

 

 

  「マシュ、断りもなしで移動するのは…………っと。先客がいたんだな」

 

 私達にそう声をかけて来たのは深緑色のシルクハットとスーツを着た男の人でした。人の良さそうな笑みを浮かべているのですが、何故か寒気がするのは、私だけ、でしょうか?

 

  「見ない顔だ。今日から配属された新人さんかな?私はレフ・ライノール。ここの技師の1人だ」

  「藤丸立香です」

 「あ、きゃ、キャリス・K・ハーミットです!」

 

 レフさんとおそるおそる握手を交わし、ついでマシュと呼ばれた少女とも握手をかわそうとしましたが、本人から拒否されてしまいました。慣れていないという理由で拒否られたのは、初めて経験しました……。

 

  「魔術の名門からの38人は既に揃っているから……、君は一般枠か。訓練は大変だっただろう?」

 「え?」

  「訓練……?」

 

 そう言われて私と立香さんは首を傾げました。訓練とは何のことでしょうか?

 

  「訓練を受けていないのですか?」

  「ああ、そういえば緊急で用意した数合わせの枠があったな」

 

――グサッ

 

 何だか心にぐさっと来ました。いえ、半ば強制だったので!強制だったので知らなかったんです!!数合わせも否定はしません!!

 半泣きになってる私を見て、慌ててレフさんが言った。

 

  「いや、けれど悲観しないでほしい。今回のミッションには君達全員が必要なんだ。魔術の名門と才能ある一般人合わせてなんとか48人のマスター候補を集められた。この2015年において霊子ダイブが可能な適正者全てをね。これは喜ばしいことだ」

 

 レフさんの言葉に何となく納得しながら、ふと48人のマスター候補が集まっていると聞いて忘れていたことを思い出しました。

 

 「そ、そうです立香さん!そろそろ説明会の時間です!」

  「おっと、引き止めて悪かった。所長に睨まれたら大変だ」

  「そうだった!!か、管制室はどっちだっけ!?」

  「レフ教授、私も説明会への参加が許されるでしょうか?先輩の体調が気がかりです」

  「隅っこで立っているくらいなら大目に見てもらえるだろうけど」

 

 レフさんとマシュさんの会話を聞いていると、立香さんがマシュさんにあることを聞きました。

 

  「そういえばマシュはここの職員なのか?」

  「いえ、私は先行部隊。ファーストミッション担当のAチーム所属です。研究員でもありますが」

  「私は別の用事があるからこれで失礼するよ。マシュ、君を1人にすると所長に叱られるから立香君とキャリス君と一緒にいるように」

  「はい」

 

 そう言ってレフ教授は立ち去って行きました。何だかいまいち信用出来ないイメージが強過ぎて、自分でも何故そう思うのだろうと首を傾げてしまいました。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕の興味をひくものと言えば今回のカルデアで行われるレイシフト、そして共に選ばれた同級生のみ。あとには興味がない。

 

 正直説明も何も、僕は事前に彼女から聞いているだけだ。だから、今聞いている説明も流している。

 

 

 

 

 まあ、そんな感じで最前列であくびをしていたら当然ながら所長に怒られ、更には追い出されてしまった訳だけど。

 

 

 

 

 

 

 「ふあぁぁぁぁ……」

  「えぇっと、君も眠いのかな?」

 「ああ、まあね。そういう君は立ちながら眠るなんてすごいな」

  「い、いやあそれほどでも……」

 

 僕は隣で立ちながら寝たせいで、僕と同じく会議から追い出されてしまった隣の男性と話していた。

 紫髪の女性……おそらく、この施設の職員だと思われる彼女に、僕達は部屋を案内してもらっていた。どうやら僕の隣が彼の部屋らしく、会議が終わるまで僕は暇つぶしとして居座らせてもらうつもりだ。ちなみにそのことを話したらあっさり承諾された。彼、見た目日本人っぽいけど、お人好しな性格じゃないかな。

 

  「そういえば、先輩の名前は聞いていましたが、まだあなたの名前を聞いていませんでした」

 「ああ、失礼。僕はシュミット。マスター候補生です」

  「俺は藤丸立香、同じマスター候補同士、よろしく」

  「マシュ・キリエライトです。よろしくお願いします」

 

 改めて自己紹介をし、僕は立香君と握手をかわし、マシュ君とも握手をかわそうとしたが、本人から拒否を示されてしまった。

 

 「?」

  「あ、いえ、私がそんな………握手だなんて」

 「社交辞令だと思ってくれればいいですよ」

  「社交、辞令………ですか?」

 「そう、社会では挨拶代わりに握手をする人も多いので。ご存知ありませんでしたか?」

  「………すみません、そういったものはよく分からなくて」

 

 ……どうやら思ったよりも込み入った事情があるようだ。今はあまり聞かない方が良さそうだけど、気になるなぁ。この不思議な感じ、何かしらの違和感がある。なんと言うか、人間であることがよく分かっていないような………よくホムンクルスに見受けられるような反応だ。

 

 そんな感想を抱いた僕はマシュ君に連れられ、立香君の部屋の前にやってきた。

 

  「それでは私はファーストミッションがあるのでこれで。管制室へ戻ります。運が良ければまたお会い出来ると思います。それでは」

 

 そう言って彼女は来た道を戻っていった。

 そうか、彼女も一応マスター候補の1人だったのか。締め出しをくらった僕達とは違って、彼女はファーストミッションがある。急がなければミッションが間に合わないと判断したんだろう。

 

  「いい子だったなぁ……」

 「おや、君はあのような清楚で礼儀ただしい子供が好みなのですか?」

  「なっ、ご、誤解だよ!!」

 

 ニヤニヤしながら問いかけると、立香君の顔が真っ赤になった。これは揶揄うネタが増えた。しばらくは退屈しなさそうだ。

 

 

  「フォーウ!」

 

 足元で鳴き声があがった。声のした方を見れば、自分の足元で首を傾げている、栗鼠のような動物がいた。

 僕は動物図鑑もたまに読み込む方だけど、これは正直初めて見る類いの動物だ。

 

 「これは、見たことがない動物ですね」

  「フォウって言う動物なんだって。知らない?カルデア内を動き回っているんだけど」

 「ほう……」

 

 興味深そうに僕が見ていると、フォウはプィッと顔をそらし、立香君の足元をうろうろし始めた。立香君にはどうやら懐いているらしい。

 

 「なら彼のことも教えてもらいましょうか?」

  「えぇーっ、そんな話すことはほとんどないよ?」

 

 そう話しながら、部屋の扉の前に立つと扉がシュッと軽快な音を立てて開いた。

 

 

 

 

 なるほど、自動ドアですか。と納得していると、立香の部屋に先客がいることに気づいた。

 ゆるふわな髪をポニーテイルにし、白衣を羽織った男性。僕や立香君より年上の男性ですが、首からかけられている小名称がカルデアの職員であることを物語っている。

 そんな男性が、無人のベッドの上に座ってのんきにケーキを食べている。

 

 「………」

  「………」

 

 両者無言。口が開く気配はなし。

 

 これは………。

 

 

 「明らかにさぼり現場ですね。通報しましょう」

  「待って!待ってくれ君!!っていうか誰なんだ君達はぁ!!?ここは空き部屋だぞ、僕のさぼり場だぞ!!?」

 

 堂々とさぼり場と宣言した!この人やる気がない人で間違いない!!

 というか通報なんて冗談に決まってるでしょう?ええ、冗談ですとも。不審者だと思ったことに否定はしませんけど。

 ……ニッコリ笑ったら、立香君が何故かジト見で見てきましたが。

 

 はあ、とため息をついて立香君がおそるおそる職員の男性に話しかける。

 

  「あ、あの、ここが俺の部屋だと案内されたんですが……」

  「君の部屋?ここが?あー……、そっかぁ、最後の子が来ちゃったかぁ………」

 

 あからさまに落胆した様子を見せる男性に、僕は苦笑する。どこかうさん臭い雰囲気があるけど、悪い人ではなさそうだ。

 

  「じゃあ、そこの君は?」

 「僕は彼の隣室の者です。ところであなたは?」

  「ああ、予期せぬ出会いだったから自己紹介してなかったね。ボクは医療部門のトップ、ロマニ・アーキマン。何故か皆からDr.ロマンと略されていてね。理由は分からないけど言いやすいし、君達も遠慮なく読んでくれていいとも。実際ロマンって響きがいいよね~。かっこいいし、何処と無く甘くていい加減な感じがするし」

 

 あ、ダメ男って奴ですか。いや、ゆるふわ系の方があっているのか?

 

  「あれ、何か悪口言われてる?」

 「気のせいですよ気のせい」

  「うわすごく棒読みだ!それより僕は名乗ったぞ!次は君達の番だ!」

  「え、えっと、俺は藤丸立香です。それで、こっちが」

 「僕はシュミット・ヴェラータと言います。お休みのところ、失礼致しました」

 

 先にお辞儀をした立香と同じようにお辞儀をすると、Dr.ロマン……ドクターが目を丸くしてこちらを見て来た。

 

  「君は、ヴェラータ家の者だったのかい!?話には聞いていたとはいえ、思ったより若いよ」

 「僕としては医療部門のトップがここまで若いことに驚きました」

  「悪かったね!どうせ三十路だよ!!」

 

 あ、三十路だったんですか。思ったより若い。

 僕の名字を初めて聞いた立香君が首を傾げて僕を見ていた。

 

  「えっと、ヴェラータ家ってそんなに有名なの?」

  「有名も何も、魔術師関係では一度は誰だって聞く名前だ!優秀な魔術師達を排出しているヴェラータ家は他に政府のお偉いさんとかゲーム会社の社長などにも通じていてね。有名なゲームも実は彼らが作っているとまで言われているんだ!!」

  「えぇっ!?そ、そーだったの!!?」

 「そこまですごい家柄でもありませんよ。一族が積み上げて来た者が功を成しているだけですし、正直僕の父上はろくでなしで情けない男です。ですから僕のことは気にしなくて良いですよ」

 

 にこやかにそう言うと、立香君が「ナチュラルにディスってる!?」と驚きの声をあげ、ドクターが「気のせいか君から黒いオーラを感じるよ……」と何故かドン引きの声をあげていました。

 別に黒いオーラを放っている訳ではないんですけど……ただ事実を言っただけですし、何故引かれたんでしょう?

 

 

☆☆☆☆

 

 

 

 

  「なるほどね、君達も僕と同じように所長に追い出された訳か」

 「同じようにと言いますと、ドクターもですか」

  「そうそう。もうすぐレイシフト実験が始まるのは2人とも知ってるね?スタッフは総出で現場に駆り出されている。けど、僕は皆の健康管理が仕事だから。正直やることがなかった。霊子筐体に入った魔術師達のバイタルチェックは機械の方が確実だしね。所長に「ロマニが現場にいると空気が緩むのよ!」って追い出されて、仕方なくここで拗ねていたんだ」

 

 拗ねていた割にはのんきにケーキを食べていたことについてつっこんだ方がいいでしょうか。

 

  「これも何かの縁。所在ないもの同士、ここでのんびり世間話でもして交友を深めようじゃないか!」

  「えっと、シュミットはカルデアのこと知ってるんだったよね。魔術とか、レイシフトとか、よく分からないんだ……」

 「君は事前に知らされていなかったのですか?」

  「………えぇっと、まぁ……」

 

 曖昧に濁す立香君に深くは首を出さず、僕とドクターでカルデアについて説明した。

 

 人類が最も土地に手を出していない場所、南極。標高6,000メートルの雪山に作られた地下工房。それがこのカルデアだ。

 

 カルデアは様々な技術を駆使して、魔術と科学両方の観点から百年先までの人類史を観測してきた。それを可能にしたのが地球環境モデル『カルデアス』とレフ・ライノール教授が開発した近未来観測レンズ『シバ』

 

 しかし、半年前からカルデアスは変色。文明の明かりが消え、未来の観測が困難になってしまった。つまり、人類は2016年を持って絶滅することが確認、証明されてしまった。

 

 カルデアはこの半年間でこの異常現象、未来消失の原因を調べて来た。結果、観測されたのが『特異点F』

 カルデアはこれを人類全滅の原因と仮定し、霊子転移実験を国連に提案、承認された。

 レイシフトとは人間を霊子化させて過去に送り込み、事象に介入すること。まあ、言ってしまえば過去への時間逆行ということだ。

 

 僕達が呼ばれた理由はこの特異点Fにレイシフトで行って、未来消失の原因の調査をすること。そして最終的にはこれを破壊するのが僕達のミッションとなる。

 

 

 

 「とまあ、こんな感じかな」

  「なるほど……」

  「それにしても、君は確かCチームだっただろう?割り振りで言えば。レイシフトから外れたのは残念だったね」

 「そうですね……同じチームにブリーテンリッヒ家の者がいたのですが、彼女とともに戦えないのが残念です。一応唯一の知り合いなので」

  「あー、ブリーテンリッヒ家かぁ」

 

 どうやらドクターはブリーテンリッヒ家について知っているようだ。

 

  「えっと、そこも有名なんですか?」

 「はい。元々魔術には多種多様の魔術があるのですが、その中でも誰も使おうとはしないマイナーな魔術『強化』を彼らは極め続けていると聞きます。『武』を極めた魔術師と言えば真っ先にブリーテンリッヒ家があげられます」

  「あれ、魔術って俺のイメージだとこう、ファイアボール!とか火球を放ったりするイメージがあげられるんだけど……」

 「そうですね。だから周りは彼らを異端呼ばわりするんですけど、実力はあるので何も言えなかったりするんです」

  「でも、驚いたな。ブリーテンリッヒ家はこういった魔術関連の話には興味がないと思っていた。何せ武を極めるだけあって魔術にはとんと興味がない家だったからね」

 

 ドクターがそう言うのを聞いて、確かに意外だなと僕は思った。彼女達は武を極めていたが、逆に魔術研究といったものにはとことん興味を持たなかった。だからカルデアのレイシフト実験には興味を持たないものかと。

 

 

 するとドクターの通信機がなり、そこから声が聞こえて来た。

 

  『ロマニ、あともう少しでレイシフト開始だ。万が一に備えてこちらに来てくれないか?』

  「何かあったのかい?」

  『Aチームの状態は万全だが、Bチーム以下慣れていない者に若干の変調が見られる』

  「なら、麻酔をかけにいかないとね」

  『急いでくれ。今医務室だろう?そこからなら2分で到着出来るはずだ』

  「オッケー」

  『遅れるなよ』

 

 そうして通信は切れてしまった。

 ………というか、今の会話。

 

   「ここ、医務室じゃないですよね」

 「さぼるからですよ」

   「うっ、ここからだと5分はかかるぞ……!!」

 

 慌て出すドクターだったけど、それも数秒で元の緩い空気に戻っていった。

 

  「ま、少しぐらいの遅刻は許されるよね。Aチームは問題ない様だし」

 

 それでいいんですかと内心でつっこむ。本当にやる気の無い人がトップになれたなぁ、と薄々思う。

 

 そういえば、と気になることを僕は聞いてみた。

 

 「さっきの人はどなたですか?」

  「ああ、彼はレフ教授。さっき話したカルデアを観測するための『シバ』を作った魔術師だ」

 「そんなすごい人だったんですか!?今の相手……私も聞いたことがありませんでした」

  「ちなみに、レイシフトの感知システムを構築したのは前所長。その理論を実現させるための疑似量子演算器を提供してくれたのがアトラス院。多くの才能が集結して行われるんだ。僕みたいな平凡な医者が立ち会ってもしょうがないけど、お呼びとあらばいかないと。おしゃべりに付き合ってくれてありが……」

 

 ドクターが「ありがとう」と言おうとした、その時。

 

 

 

 

 

 突然部屋の電気が消え、真っ暗になってしまった。

 

 

 

 

 




とりあえずリハビリがてらこんな感じで進めていきたいと思います。

主人公は立香の他に3人います。(1人はまだ話に出て来ただけで未登場ですが)
FGOのサーヴァントについてはまだ明確には決めていません。一応このキャラに対してこういうサーヴァントかな?というイメージがつけているだけで本当に決めていません。というかキャラが掴めていないので口調が迷子になるかもしれません、先に言います。ごめんなさい。

方針としては楽しく、そしてふざけ半分でやっていきます。時々ギャグに、時々シリアスに。不定期なので完結するのか分かりませんが、今後よろしくお願いします!



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