Fate/GrandOrder Quatre Inconnus de Magiciens 作:オレン・オラージュ
普段より遅くなって申し訳ございませんと、オレンです。
体調不良にテスト期間が重なって重症になってました。去年も似たようなことがあった気が・・・。正直執筆する気が起きないほどダウン状態になっていますが、なんとか間に合わせました。皆さんも熱中症や夏風邪には注意してください!
今回はそんな経緯もあってかなり省いてます。マルタ先生、すまない。本当にすまない。
では、どうぞ!
一夜が明けた。
その間に起こってきた出来事を話すと、夜中突然ライダー、聖女マルタが襲ってきた。
救世主の教えを受け、後に悪竜タラスクを鎮めたジャンヌ・ダルクとは別の聖女。その彼女が最後に残した言葉は、リヨンに向かえという導きの言葉だった。
竜の魔女が操る竜に俺たちは勝てない、竜を殺すのは竜殺ししかいない。
その竜の名は『ファヴニール』数多の神話や物語にその名を残して来た伝説のドラゴン。それに勝てる竜殺しが、リヨンにいる。
その竜殺しを探しに、マルタに教えてもらった『リヨン』という街へやってきた。
………が、しかし。
「これって………っ」
「………」
「そんなっ………」
「うっ」
リヨンの街はすでに崩壊してしまったあとだった。家屋は倒壊して瓦礫の山となり、生存者はそこにはいない。代わりにあるのは老若男女構わず、四肢の一部や頭部が破損した死体ばかりだ。
直にそれを見て俺は吐き気を催したが、口元を抑えることでどうにかこらえた。キャリスは怯えて俺と同じように口元を抑えている。ガーレンとシュミットも俺たちほどではないとはいえ、気分が悪そうだ。
反面、やっぱりサーヴァント達は慣れている方なのか、平気らしい。それでも顔はしかめているようだったけど。
「ひっでぇなこりゃぁ……これもサーヴァントの仕業か?」
「おそらくな。しかし、この様子では襲撃のせいでいない可能性も否定はできない……」
「そんなっ………」
エミヤの言葉にキャリスが動揺した声を上げる。しかし、シュミットは確かに、とエミヤの言葉に頷いた。
「そう考えたほうがいいだろうね。竜殺しは期待できない、かな」
「で、でも、まだ隠れているだけかもしれないです!さ、探して見ましょう!」
「そうは言っても、かなり難しいところよ。いつ敵がきてもおかしくはない状況だもの」
「それなら我々で偵察へいってこよう。いいな、ラモラック」
「あいよ、マスターもそれでいいな?」
「お願いします!」
エミヤの提案で彼とラモラックは遠くへ偵察に行った。昨日の魔力が回復しきっていないシャルルは瓦礫の山を見て、唇を噛み締めていることに気がついた。
「シャルル、どうかしたのか?」
「……あんまりいい気分じゃねえな、これを見てると」
「そうね、私もそう思うわ」
シャルルの言葉に、いつの間にか近くに来ていたマリーが共感を示した。マシュもそれを聞いて頷く。
「……早く、この特異点を解決しなければいけません。聖杯を回収して、必ず元の歴史に修復しなければ………」
「もうっマシュったら。肩を抜いてちょうだい。こういうときはリラックスが大事よ!」
「うーん、マリーは落ち着きすぎだと思うなぁ」
マリーが女神のような微笑みでマシュに話しかけているのを見て、アマデウスがやれやれといった感じでため息をつく。
死体が周りにあるとはいえ、マリーのいつもと変わらない表情は少しでも安心感をもたらせてくれるものだった。さすが王妃、こういうときも動じないというかなんというか。まあアマデウスのいうとおり落ち着きすぎていると思うけど。
キャリスの方はガーレンやリリィに何やら声をかけられているところだった。
「キャリスさん、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です………死体は見慣れていないので」
「見慣れないほうが一番いいわ。あんまり無理はしないようにね」
「はい……」
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しばらく探索してはみたものの、死体が蘇って某ホラーゲームのゾンビみたいにこっちを襲って来たりして収穫は特になかったため、俺たちはリヨンから出てその周辺にキャンプ地を設置することになった。
「はぁ……」
『お疲れのようだね立香君』
「ああ、うん、まあね」
テントの中で横たわっていると、通信機越しにダ・ヴィンチちゃんに話しかけられた。ふむふむ、と俺の体を見て何か頷いている。
「どうしたんです?」
『身体検査さ。一応こちらでもパラメータは管理しているけど、直に見なければわからないときもある。今の所は問題ないけど、無茶はするんじゃないよ』
「はい」
俺はおとなしく頷くと、テントの入り口の布がめくれ、キャスニキが入ってきた。
「よぉ坊主。結界は張って来たぜ」
「キャスニキありがとー」
「いいってことよ。ところで坊主」
キャスニキに声をかけられて、ん?と首を傾げているとキャスニキが俺の横に座ってきた。
「今はあのバーサーカーの女や他の嬢ちゃん達が給仕をやっているところだが、暇なお前さんにちょいと授業をしようか」
「げぇっ、こんなときに?」
「こんなときだからこそだ。お前は他のマスターたちに比べちゃいろいろ足りないものが多すぎる。キャリスって嬢ちゃんもそうだが、一般的に何が足りないかお前にはわかるな?」
笑顔でそう聞いてくるキャスニキは俺はしかめっ面を隠さなかった。
一般的に何が足りないか、と聞かれてもむしろ足りないものが多すぎて困る。魔術のことは当然だけど、サーヴァントのことを知る英雄達について知らないことはあるし……。かといって運動能力がただただ低い。
総合的にでも俺はやっぱりいろいろ足りないが、とりあえずこれを答えるべきか。
「うーん……やっぱり知識とか?」
「そうだな。というわけで授業の時間だ。お題はそもそもなんでフランスが特異点になったか、だ」
「フランスが?」
『それはいいお題だねぇ!いいとも、ここは私が教えてあげよう!』
するとダ・ヴィンチ女史が胸を張って何か言い出した。やめてくれ、それは多分寝る。
えぇー、と顔を歪ませているとなお笑顔を深めて話し始めた。
『話は君のいる1431年から300年以上未来のこと。1789年のフランスである宣言がされた。『人間と市民の権利の宣言』通称『人権宣言』だ。『人は生まれながらにして自由かつ平等の権利を有する』というあまりにも有名な条文から始まる宣言だ。この宣言を以ってフランスは歴史上初めて現代に通じるこの理念を謳った国となった。これらの権利を成立が遅ければそれだけ文明が停滞していただろうし、認められなければ君たちは今でも中世と同じ生活をしていたかもしれない』
「でも日本はフランスとは関係ありませんよね?多分年代的にはまだ戦国……だったような?」
『そうかもしれない。それでもフランスがが滅んでしまえば歴史の土台が崩れてしまうことは間違いないだろう』
あれ、気のせいか俺かなりプレッシャーかけられてる?
『ちょっとレオナルド、あまり立香君にプレッシャーを与えないでくれないかな』
『ええー、私そんなつもりはなかったんだけどなぁ』
『そんな駄弁ってないで早く調査進めなさいレオナルド!!』
『はーい。それじゃあ立香君、今日の講義はここまでだ。またねー!』
ドクターと所長に呼ばれてか、ダ・ヴィンチ女史が通信機を切っていった。
………本当、プレッシャーが重いなぁ、と不思議と肩が重くなった気がした。
すると、俺の背中に打撃音とともに強烈な痛みが走った。
「っだぁっ!!?」
「そう気張るんじゃねえよ。なんのためにサーヴァントがいるか考えてみなって」
叩いて来たのはキャスニキだった。ニカリ、と白い歯を見せる明るい笑顔で俺を励ましてくれたのだ。
未だ痛む背中をさするものの、少しキャスニキのおかげで元気が出た気がする。
「……ありがとう、キャスニキ」
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「〜♪」
「どうかしましたか?マリー王妃」
エミヤさんやガーレンさん、清姫さんが料理をしている間、私とマシュさんが薪を持って来ているとマリー王妃がとても嬉しそうにこちらを見ているのに気がつきました。
「清姫やエミヤが料理を作ってくれているもの!清姫は料理がとってもお上手なのよ!」
「それは当然エミヤもですわ。食堂の料理当番をしばらく担当してほしい、ってスタッフから大好評だったもの」
「やめてくれ。私の本業はサーヴァントだと言うことを忘れないでほしい。ああ清姫、その塩はもう少し入れておいた方がおいしくなる」
「あら、そうなの?教えてくれてありがとうございます」
清姫さんにアドバイスをしている時点でかなりすごいと思うのですが……。確かに食堂でエミヤさんのご飯を食べた時スタッフの皆さん感動の涙を流していましたね…。
「家事力の向上には四年がありません。いつ理想の旦那様に出会えるかわかりませんから。だというのに聖杯に召喚されるなんて……竜の魔女もマスターですが、あんなのは問題外です。だから灼くことにしました」
「あら、物騒ね。エリちゃんはやっぱり?」
「とうっぜん!未来のアタシをぶっ飛ばすのよ!!」
モーガンさんと一緒にお肉を焼いていたエリザベートさんがそう言います。ですが手元の肉がどう考えても黒焦げになっているのに気がついて、止めようとすると清姫さんが真っ先に気がついてエリザベートさんに威嚇にかかりました。
「ちょっと何をやっているのですかエリマキトカゲ!!貴重なお肉が黒焦げになったじゃないですか!!」
「何よ!手伝ってあげたのに!!」
「まあまあ、肉なら大量に取って来てやったぜ」
二人がいがみあっていると、横から片腕に猪を持ってきたラモラック卿が割って入ってきました。……………って。
「ど、どうしたんですかそれ!?」
「ああこれか?近くでウロウロしてたから狩ってきたんだ。なかなかの上物だぜこりゃぁ」
「これは捌き甲斐がありそうだな。どれ、私がやってごらんにいれよう」
「え、今から捌くんですか!?」
「うふふ、お願いしますね。どこかのトカゲのせいで肉が無駄になりましたし。どこかのトカゲのせいで」
「二度も言うな二度も!!」
もうすでにエミヤさんがどこからか取り出したのか包丁を構えていてやる気満々になっていて、私は思わず目と耳を塞いでその現場から目をそらしました。
動物が解体される瞬間はいつ見ても痛々しく、酷いものです………うぅっ。
「キャリス先輩?大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫じゃないです………」
「あらあら、魔術師はこういうの見慣れているものじゃなくて?」
「わ、私は結界とかが主流なんです!動物解体は黒魔術とか使う人が得意でしょう?というかなんでモーガンさんやガーレンさんは平気なんです!?」
「私は魔術関連じゃなくて、ペットの死という意味ではまあある程度……」
「私は魔術師ですもの。そういう実験はある程度……ね?」
ああ、お二人もそういえば上級の魔術師だということをすっかり忘れていました……!時計塔の魔術師というのは本来こういうことを得意としている人ばかりだと聞いたことがありますが、まさか本当だったとは……。
私の心の中を読み取ってか、ガーレンが慌てたように言い始めた。
「ちょ、ちょっとお待ちなさいキャリス。あなた何を考えましたの?」
「い、いえ、お二人はすごい魔術師だなぁと改めて感心しただけですよ……?」
「な、なんですかその意味深な言葉は!!」
「ねえ、恋バナをしましょう!」
それは、唐突な言葉だった。一瞬固まってしまったのも無理はないと思います。
その言葉を言ったのは、マリー王妃でした。しかも、とても、キラキラとした綺麗な笑顔で。
私たちや解体をしようとしていたエミヤさん達だけでなく、先ほどまで喧嘩していた清姫さんとエリザベートさんでさえも固まってしまっていました。
しかし、その笑顔は変わらず、むしろ輝きが増したような気さえしてきました。
「女の子ばかりだもの。恋バナしたいわ!これって女子会トークと言うのでしょう?」
するとハッとエリザベートと清姫も我に返って先ほどの険悪な空気はどこへやら、マリー王妃とキャッキャッ話し始めました。
「いいわねマリー!楽しそうだわ!!」
「恋のことなら私、深い造詣がありまぁす!」
「あら、なら私も参加するわ。リリィもどう?」
「え、で、でも、私、そういうのはまだお早いような……?」
「いいのよ。恋のお話は女子の特権だもの!!」
(((…………すごい、一瞬で皆さんがどうやって旅をしてきたかわかりました)))
多分あの3人といつの間にか混ざっていったモーガンさんとリリィさんを除いてここにいる全員の心が初めて一致したと思います。マリー王妃の笑顔とドクターとは違うキラキラした雰囲気、それは誰も叶いませんよね。
マルタ先生、改めてすみませんでした。多分、今度の水着イベントで出させます・・・多分。
やっぱりサーヴァントが多いと空気になる人おおいですね。今回はアンデルセンでしたが、ちょっとどうしようか悩んでます。が、その前にリアルの問題をどうにかしなきゃです。
FGOでは4章開幕、ぐだぐだファイナル、水着復刻、4周年と、課金地獄ですね!!イベント周回が碌にできないのが辛いところです。
話はリアルについてになりますが、最近はいろんな意味で物騒ですし、豪雨も酷くなるときがあるので皆さんも気をつけてください。特に京アニのことは驚きましたよ、ええ・・・。
次回はちょっと未定です。このあたりで自分なりのまとめというなのQ&Aをつけるか、続編を書いていくか・・・悩んでます。まあ、とりま次回!ではお楽しみに!