Fate/GrandOrder Quatre Inconnus de Magiciens   作:オレン・オラージュ

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皆さんどうも、3周年イベントを楽しみにしつつガチャに恵まれないオレンです。今回は早め早めの投稿になります。タイピングが進んだおかげで約半月で終わったよやったね!!
気づけば石の欠片が10連分出来る程度には溜まっているのですが、なかなか使うタイミングが掴めません。そもそもそこまでガチャが傾いてないです。むしろ呼符使って☆3出るだけ・・・くっ!!
近況を報告しますと、もうすぐ期末試験だうばぁぁぁぁって感じになっています。胃がキリキリと痛むぜ!でもここで乗り越えれば私は自由だー!!と思いながらどうせ今年も夏休みはロクなことにならないんだろうなぁとか思っています。あと皆さん、熱中症には注意してくださいね。水分補給はこまめに!

今回はサーヴァント召喚、シュミット視点からになります。どう考えても予想外過ぎるサーヴァントが登場します。

では、どうぞ!


サーヴァント召喚

 サーヴァント。

 

 魔術師が召喚出来る使い魔としては、最上級の使い魔になる。何故ならその正体は神話や伝説の中で為した功績が信仰を生み、その信仰を持って人間霊である彼らを精霊の領域にまで押し上げた『英霊』なのだから。

 

 普通ならば人間が使役するには不可能な存在を、僕は今召喚しようとしている。

 

 もし、自分がサーヴァントが召喚出来たならば。聖杯戦争について調べていたら、自然とそう考えたことがある。

 

 

 七騎のクラスの中でセイバーかアサシンがいいと僕は言った。しかし、僕が呼び出してみたい英霊は特にいない。

 ただ、僕の指示に従ってくれるもの。それならば誰だって構わない。強固な信頼関係だけでなく、何よりも軍略と知識がなければ、この戦いから生きて帰ることは出来ない。

 

 

 「『抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!』」

 

 最後の詠唱を終え、魔方陣が輝きだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔力が溢れ、光が形を為して行き、光が収まると立っていたのは1人の男だった。

 

 

 癖のある、銀色まじりの黒髪。

 曇りなき、青空のように澄んだ瞳。

 薄暗い空間の中で、彼の羽織る白いマントと銀色の鎧は自ら光るかのように輝いている。

 

 少年ではない、が僕やガーレンと近い年代の男だろうか。

 

 その腰にあるのは剣はヨーロッパで使われている儀礼剣のような形をしている。

 

 

 その武器を見て確信した。おそらく彼は『セイバー』だ、と。

 

 セイバーは高らかに、叫ぶ。

 

  「サーヴァント・セイバー、真名はシャルルマーニュ!あんたが俺のマスターか?」

 

 見た目に反さず、予想通りと言うべきか明朗快活な性格だった。

 

 シャルルマーニュと言えば、有名なのはフフランスの皇帝『カール大帝』だろう。フランス語でシャルルマーニュとも呼ばれたカール大帝は死去するまで単独の国王として長く君臨し、領土を広げたと言われている。

 その全盛期が、まだ青年だった彼なのだろうか。

 

 ともかくセイバーである上に、元皇帝なら心強い。

 

 「そう、僕が君のマスターだ」

  「そっか!契約成立だな!!」

 

 契約が完了したことを確認すると、様子を見守っていたドクターとガーレンが興奮したように説明し始めた。

 

  『シャルルマーニュ……フランスに全盛期とも言える黄金時代を呼び寄せたカール大帝の別の呼び名だよ!!それをセイバーで召喚するなんて、凄いじゃないか!!』

  「ええ。あのカール大帝とお会い出来るなんて感激ですわ!あれ、でも何故シャルルなんですの?」

  「えーっと、俺の全盛期は騎士だった頃みたいなんだ。この状態なら思う存分力を振るえるからとか・・・よく分かんねえけどさ!」

  「わ、分からないのですか!?」

 

 どうやら彼は楽観的な性格のようだ。ラモラックに近い感じだが、彼には明朗快活という言葉が似合う。

 僕はセイバーに近づき、彼に右手を差し伸べた。

 

 「僕はシュミット、君のマスターの名前だ。マスターでもシュミットでもどちらでもいいよ、セイバー」

  「ああ。よろしくな、マスター!」

 

 セイバーは僕の手を握り返して来た。これでひとまず僕の方はいいだろう。

 改めて僕は右手を見て、令呪が宿ってあることを確認する。僕の令呪は何かの植物か、花と葉を象った令呪のようだった。立香君やキャリス君の令呪とも違う形だし、やはりこういうところで違いが出て来るんだな、と思った。

 そして、僕はガーレンの方に目を向けた。

 

 「次は君だよ、ガーレン」

  「え、ええ!」

 

 ガーレンが僕と交代して、魔方陣の前に立つとセイバーが辺りを見回して首を傾げた。

 

  「あれ、そういえばここどこなんだ?なんかすっげえ嫌な匂いがするんだけど、なんでだ?」

  「あの、今の状況が理解出来ていないのですか?」

  「いやさあ、それが曖昧なんだよなぁ。なんというか、記憶っていうかデータって言うの?が煙がかってるみたいにぼやけててさ」

  「もしかしたら特異点の影響で召喚の際に、何らかの異変が起こっていたかもしれないわね。まあいいわ。ガーレン、あなたのサーヴァントを召喚して頂戴。あなたのサーヴァントも同じような状況になっていたらまとめて説明した方が早いもの」

  「分かりました」

 

 ガーレンが所長の言葉に頷くと、同じく詠唱をし始めた。

 立香がその間にシャルルの方をまじまじと見ているのに僕は気づき、話しかける。

 

 「どうかしたのかい?立香君」

  「いや……こう、なんかラモラックに似た雰囲気だなぁって思って」

  「ラモラックって………え、あんたラモラック卿なのか!?あの円卓の騎士の!?」

  「おう、そうだが?」

  「うっわーっ、本物だ!本物の円卓の騎士だ!!えっとサイン!サインをくれ!!」

  「は!?」

 

 『ラモラック』という名前を聞いてセイバーがはしゃぎだした。そんなに珍しいのだろうか?と思ったが、確かアーサー王伝説の大分後になってカール大帝の歴史が現れたのだから実際に会えて嬉しいのかもしれない、と考え直した。

 だけど、ああやってセイバーがラモラックに構っているのを見るとあれだ、兄弟に見えてくるな。出身地違うけど………。

 

  「あ、あの、皆さん!もうすぐガーレンさんの詠唱が終わりますよ!」

 

 マシュのかけ声で、僕達はガーレンを見る。魔方陣が光を増し、その姿を象って行く。

 

 

 瞬間、召喚陣の周りに金色の光が漂い、小さいながらも静電気が発生し始めた。さっきはなかった現象にキャリスと立香が慌てだす。

 

  「え、あ、あれ!?なんかおかしくなってない!?」

  「故障ですか!?」

  『いや、違う。多分これは……!』

 

 ドクターが何か言いかけたところで、光が止みその姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 立っていたのは黒いローブを纏い、フードを深く被った人。

女性らしい体型をしているから、多分女性なんだろう。ただ、深く隠せてないのか、前髪のくせ毛が飛び跳ねている。

 片手に魔導書らしき本を持っている。

 

 ただ、セイバーやラモラックとは違う、不思議な雰囲気を持つ彼女に僕は不信感を覚えた。

 なんというか、ただただ信用してはならない。そんな感じだ。

 

 女性は本を持っていない手でフードを外し、その素顔を現した。額に赤色の宝石をつけ、澄んだ青色の瞳を持った丹精の顔が露になる。

 そして、彼女はその口を開いた。

 

 

 

 

 

  「モーガン・ル・フェイ・オルタ。クラスはキャスター、どうかあなたの力になれるよう尽力しますわね」

 

 

 

 

 

 

 にっこりと微笑んだ彼女を見て、僕達は愕然とした。

 

 告げられた名前、モーガン・ル・フェイと言えばラモラックと同じ『アーサー王伝説』に出て来る魔女で、叛逆の騎士モードレッドの母親だといい、国家の転覆を謀ったと言う悪質な女性だ。

 

 そんな女性が英霊?反英霊の間違いじゃないのか?

 

 

 最も素早く我に帰ったのは、彼女と同郷だというラモラックだった。この時の彼の顔は何だか漫画でよくある目が飛び出しそうな顔をしていた。

 

  「え、ちょっ……はあ!!?あんたモルガン!?モルガンなのか!!?」

  「あら、ラモラック卿。あなたも召喚されていたのね」

  「誰だあんた!?モルガンはもっと陰湿な笑顔をしてくるぞ!!っていうかあんた王に似てない!!?」

  「陰湿ってどういう意味か説明してくれるかしらラモラック」

 

 ぎゃーぎゃーと騒ぎだす2人を見て、ガーレンが口元を引きつらせてこっちを見て来た。僕は肩をすくめ、キャリス君があわわわわとさっきよりも尋常じゃない程に慌てている。

 所長ははあぁぁぁ、と深いため息をつく中、立香君だけは首を傾げた。

 

  「………モーガンってアーサー王伝説の人だよね?何で皆そんなに慌てているの?」

 「立香君、君はモーガンがどれだけ悪質な女性か知ってて言ってるのかい?」

  「………えーっと、さあ?」

 

 とぼけているとも思えない立香君の反応に思わず脱力してしまった。しかも画面越しでドクターも一緒に。

 所長はジト見で立香君を睨みつけて、呟いた。

 

 

  「……あなた、少しは歴史を勉強したらどうなのよ」

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 暫くしてようやくラモラックも僕達も落ち着きを取り戻し、マシュが早速という感じでモーガンに疑問を投げた。

 

  「あの、あなたは英霊なんですよね?ラモラック卿と同郷の……」

  「ええ。同じブリテン王国の出よ」

  「なのにオルタってどういうことかしら?」

 

 所長が聞くと、立香君が首を傾げてこちらに疑問の目線を投げかけて来たので僕は補足も含めて説明する。

 

 「オルタ化って言うのは、まだ諸説でしか知らないのだけど、何らかの理由で反転状態になっているサーヴァントのことだよ。サーヴァントの別側面、もう1つの可能性みたいなものって言った方がいいかな」

  「聖杯を守っているセイバーも何らかの影響を受けてオルタ化しちまってる。あいつが良い例だろうよ。オルタ化しちまうと、善良だった部分が非情になっちまうってことだ」

  「それじゃあ彼女もそういうことなのか?」

 

 立香君にそう聞かれて、僕は唸る。正直何とも言えない。

 そもそもサーヴァントの召喚自体今回が初めてで、オルタ化は実際見たことがないし、善良な英霊から非情な英霊へという事例は理論としては成り立っているものの、その逆は聞いたことが無いからだ。

 

 唸っている僕らを見て、モーガンがクスリと笑って立香君に近づく。

 

  「あなたはいい質問をするのね。お名前は?」

  「え、えっと、藤丸立香、です!」

  「東洋名なの。ちょっと変わった瞳をしているのね。……オルタ化というのは様々な事情で反転してしまうの。それは善であれ、悪であれ同じこと。私はどちらかというとケルト人のドルイド信仰や湖の乙女とか、そういった妖精の側面が強い方なのよ」

  「………あんたが、妖精?」

  「……ないわー」

  「そこの2人、喧しいわよ」

 

 ラモラックとキャスターがこそこそとモーガンを見ながら陰口を叩いているのを聞いていたのか、モーガンが魔導書を2人に向けて怪しい笑みを見せる。2人はそれを見て、貝のように口を閉じてしまった。

 セイバーはふーん、と腕を頭の後ろで組んで、頷いて呟いた。

 

  「そんじゃ、あんたは良い英霊ってことでいいのか?」

  「そう!今回は何だか特別な事例みたいだし、後方支援ながら頑張らせてもらうからタイタニック号に乗ったつもりでいてちょうだいな!」

  「それは尚更安心出来ません!?」

 

 キャリス君のツッコミに僕と所長がうんうんと頷いた。

 タイタニック号って最終的に沈没した船の名前だよね?それに乗ったつもりでってことはいつか沈むって言いたいのかな?それ安心出来る要素何1つないよ?

 

 すると今まで黙っていたガーレンが右手を彼女に差し出す。

 

  「あの、今後ともよろしくお願いします。モーガン」

  「………」

 

 何故かそれを見てモーガンが固まってしまった。皆が疑問符を浮かべていると、モーガンが手で目を覆い隠すように泣き始めた。……いや、嘘泣きに聞こえて来るけど。

 

  「うぅっ、ここまで健気なマスターは私にとっても嬉しい限りだわ。ええ、よろしくねマスター!」

  「え?え?」

  「……なんだろう、胡散臭さが増したような気がするわ」

 「奇遇ですね所長。僕もです」

 

 この先ガーレンがあのサーヴァントといて大丈夫だろうか……と先が不安になり、僕は思わずため息をついた。そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、立香君が肩を叩いてきた。

 

  「ま、まあ、大丈夫だよ!何とかなるさ!!」

 「君はもう少し歴史と魔術を勉強しようか」

  「うぐっ」

  「しゅ、シュミット先輩、立香先輩を虐めないでください!」

  「虐めてるつもりはないから!?」

 

 何だか盛大な誤解をしてるけどそんなつもりはないよマシュ君!!皮肉を言っただけさ!!

 

  「なんつーか、バラエティにとんだ戦力になってきたな」

  「だ、大丈夫でしょうか……」

  「俺はモーガンがまーた変なことしないか不安だぜ……」

 

 皆それぞれがコメントを流す中、画面越しで見守っていたドクターがコホン、と咳払いをして話を切り出した。

 

  『と、ともかく!これで皆のサーヴァントは揃った様だね。それじゃあ改めて状況を説明すると』

 

 

 

 

 

 

 瞬間、何かの魔力が急速に近づくのを感じた。それはサーヴァント達も同じらしく、キャスターが所長を、マシュが立香君を、そして各々のサーヴァント達がそれぞれのマスターを抱きかかえ、窓から教室を飛び出した。

 

  「うわあああっ!!?」

  「きゃああああああっ!!!」

  「きゃあっ!!」

 

 立香君達が悲鳴を上げる中、さっきまでいた教室が突然爆発したのだ。

 これはまさか、とセイバーに向けるとセイバーは頷いた。

 

  「どうやら遠距離から敵襲みたいだぜ、マスター!!!」

 「ああ、どうやらそうらしいね!」

 

 遠距離、ということはアーチャーだろうか。そう思いながら、撃って来たであろう方向を僕は睨みつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その先にいた弓を携えた男は住宅の屋根から飛び降りた。

 

 

 

 

 




という訳でシュミットのパートナーにシャルルマーニュ、ガーレンのパートナーにモーガンが来ました!
シャルルを選んだ理由としては前衛として誰か必要だったのに、歴史が疎い私にはピンと来るものがなく、結局シャルル君になりました。エクステラリンクでのシャルル君格好良過ぎです(動画でしか見ていないけど)騎士とか忍びとか従者系サーヴァントって誰だろうと考えたけど全然思い浮かばなかったです。でも書いてみたら案外面白そうなコンビになりました。

モーガンは実を言えば当初から決まっていました。第6章では大幅に修羅場を与えるつもりなので、更に(円卓の騎士に)追い打ちをかけるためにモーガンを登場させています。どっちかって言えばモーガンは『マジックツリーハウス』という本のモーガンをイメージ(むしろそっちの方が強い)して書いているので、茶目っ気のある魔女みたいな感じになっているんですよね……。今後実装されることを考えたら間違いなく反英霊(悪・混沌属性)になるので、それを考えると妖精や巫女の側面が出たオルタ化になるかなあと……。万が一出たらモーガンは英霊のオルタ化と考えておいてください。『モルガン』ではなく『モーガン』なのはあえて差別化を図っているからです。(昔私は『モードレッド』のことを『モルドレッド』と呼んでいました)

オルタ化(というより黒化?)の概念に関しては完全に捏造です。皆オルタ化する可能性があるんだったら当然悪属性にもあるよね!みたいなノリで書いています。FGOもあまり詳しいとは言えないので、そもそも魔術師達に黒化について知れ渡ってるのかなぁと考えたけど、ここでは理論上ではあり得るけど実例はないということにしておきました。その方が自然のような気がする。


完全にオリジナル感が出ていますが、二次創作だしこんな感じでいいですよね!ちなみに立香君が度々空気になるのはご愛嬌。
とりあえずこれで主役メンバーは揃いました。これで好きなときに番外編が書けます。特に今後出るイベントによってはギャグ満載(の予定)の番外編が書けそうです。
次回は登場人物のマトリクスかあの弓兵とのバトルを予定しています。前者の方が確率は高いんですが………。メモ代わりになって書きやすいですし。



では、次回もお楽しみに!
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