妹が浮いている!? 夏休み編   作:Damy

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初投稿になります。
何かと拙い文章ではありますが読んでいただけたのなら幸いです。


兄妹と平穏

巨大なスピカーから響く校長先生からのとってもありがたーいお話しを右耳から左耳に華麗にスルーさせながら、俺は明日から始まる夏休みのことを考えていた。

 

とりあえずために溜めまくったライトノベルとアニメの消費しなくちゃならんだろー?それと、両親共々アメリカまで建築の現場監督として今日の夜からいないから飯と家事……それはまぁあいつと分担してやればいいか。

あとは堕落した生活を送らせて頂こうかな!

そこまで考えているとおよそ5分にも渡る校長先生の挨拶が終わった

『─という訳で夏休みはめを外しすぎず怪我をぜずに元気に過ごしてください。夏休み明けに皆さんの元気な顔を見れることを楽しみにしています。』

 

結局このことを長々と言ってるだけなんだよなぁ…

それと最後、微妙にフラグ立ててるんだよなぁ…

不吉だなぁ…やだなぁ…

 

そして各クラス教室に戻り挨拶を済ませる。

俺は荷物を持って最速で学校を出て帰路についた、俺の前には誰もいない─狙い通りだ。

あんなに長時間立たされて疲れてるんだあいつだけには見つかりたくないない。そう思いながら速足に一つ目の角を曲がると─

「おせぇぞ、カズ」

「何でいるんだよ!俺はここまで最速できたはずだぞ!」

 

今一番会いたくない相手─島崎 洋太がそこに立っていた…マジでなんでいるんだよー…

「そんなことよりほら、遊びに行こーぜ」

そう言って俺の腕を掴んで歩き始める洋太。

ギャー攫われるー!

「いやまてまて、俺は校長の話聞いてて疲れてんだよ!お前も疲れてねぇのかよ

それに今日は父さんと母さんが出発する日だし早く帰っておきたいの!」

と、校長の話を聞いていた片手間に考えていたもっともな理由を洋太に言う。

校長先生ありがとうございます!あなたのどうでもいい話を聞いているうちに、こんなどうでもいい言い訳を思いついてしまいました!

 

すると洋太は一応納得したようで

「そーいや今日だったか清玄さんと七海さん。

つか疲れてねぇよ?あんなの寝ながら聞いてるし」

「お前立ちながら寝れるのかよ…」

「まぁなー。じゃあ今日は普通に帰るか」

そう言って歩き出した洋太に俺はついていく。

 

ここまでのやり取りを見てなんとなくわかると思うが、俺と洋太の付き合いは長く、幼稚園の頃からの仲だ。ぶっちゃけ言うと、ここで待ち伏せしてるのも大体わかってたし、立ちながら寝られることだって知っている。

「なぁ、何か食ってから帰んね?」

「ん、いいぞ。ラーメンでいいか?」

今日は学校も午前授業だったしちょうど腹も空いていたため、俺は何も考えずに二つ返事で了承してしまった。

だかこの選択が命取りだった。まさかこの後あんなことになるなんて──!!

 

 

 

 

─────────────────────────

太陽がだいぶ傾いた頃に俺達はようやっと六車家の前にたどり着いた。

「おい…洋太…今日は普通に帰えるって言ってたのになんでこんな時間になってんだ?」

「そりゃお前がラノベをあさりまくってたせいだろうが」

「あ、いや、すまん」

洋太が自分のせいにされかけたせいか、俺の買い物が長かったせいか、もしくはそのどちらもか、少し語気が強かった。

だってしょうがないだろぉ…ラーメン屋の横にあんなでかい本屋ができてるなんて知らなかったんだもんよぉ…

 

しかもその本屋外壁黄色で珍しかったしそこに、男子高校生の好奇心が向いてしまうのは自然だろう?

「と、とにかく!父さんと母さんに一言挨拶してくんだろ?そんな怖い顔すんなって」

俺は話題をすり替えながら家のドアを開ける。

「ただいまー」

「あ、お兄ぃおかえりー」

と、返事を返してくれたのは義理の妹の六車 京華だ。

「父さんと母さんは?」

「今出発の準備終わって居間でのんびりしてるよ」

「サンキュー。洋太、リビングだと」

「ん、おお。おじゃましまーす。」

洋太はそう言いリビングに向かっていった。

 

おそらく洋太は最低でも20分は親に捕まっているだろうし、部屋でのんびりしてるかな。

そう思い階段に足をかけた時背後から京華に声をかけられた。

「お兄ぃ今日遅かったけどどっか寄ってたの?」

「洋太と一緒にラーメン屋とその隣の本屋にな」

「なるほどね…洋太くん可哀想に…

あ、お兄ぃ今度一緒にその本屋さん行こうよ、新刊とか気になるし」

おいおい、なんで洋太と一緒に本屋に行くとあいつが可哀想なんだ?(すっとぼけ)

「おぉ、いいぞ。明日予定空いてるか?」

「うん、大丈夫だよー」

そう言って京華は自分の部屋へと鼻歌を口ずさみながら入っていった。

 

京華はライトノベルを好んでよく読んでいる。その原因は間違いなく俺だ。

京華が暇だーとごろごろしていた時に俺が持っているラノベを貸してやったところ見事にどハマり。それから俺の持っているラノベのほとんどを読破。

ちなみに、俺が持っている妹もののラノベを京華が見た時は冷や汗をかいたが特にお咎めなしだった。未だ原因は不明だ…

恐らくだが、2次元と3次元は違うって理解しているからだろう。

それから20分後洋太がゲッソリしてリビングから出てくるのだがこのこと俺しかしらない。

 

 

 

 

─────────────────────────

「じゃあ行ってくる。」

「行ってきます。2人とも、いい子にしててね」

空港の改札に俺と京華は父さんと母さんを見送りに来ていた。

「行ってらっしゃい。」

「行ってらっしゃい」。大丈夫だよお母さん、もうそんな子供じゃないんだから」

「本当に?何かあったらすぐに電話しなさいよ?」

と京華と母さんが談笑していると父さんが俺に擦り寄ってきた。

 

なに?別れ際になって子供が恋しくなっちゃった?そういうのは息子じゃなくて娘にしなよ。

と思ったがどうやら違うらしく口元に手をやり俺の耳元で話し始める。ちょーこそばゆい

「おい和人、いくら京華が義理の妹で可愛くて天使だからって手を出すなよぉ?」

すごくニヤつきながら俺のことをからかってきた。

 

俺の狼狽える姿を見て出発前に楽しもうとでも思ってるんだろうが、残念だったな!

これはもう毎回の恒例となっていて最初の方こそ慌てはしたがもう慣れたのだ、だから俺は極めて冷静にこう返す。

「べ、べべべ別に手ぇとか出さねぇし!

そ、そんなこと思ったこともねぇし!」

ふっ、冷静に返しすぎてむしろ疑われるかもしれないなこれじゃあ。

 

そうこうしていると京華達の方も話し終わったようで

「あなた、もう行かなきゃ…」

「おぉ、そおか。じゃ行ってきます」

そう言い残して父さんと母さんはアメリカに発った。

「じゃあ帰ろっか。お兄ぃ。」

「ああ、そうだな。」

俺達もまた、俺達の家へと歩を進める。

 

そうして俺達のどこにでもある平和で平穏な日々が終わりお告げた──

 




少しは楽しめていただけたでしょうか?
もしそうならば幸いです。

ちなみに、この作品はpixivにも投稿してある作品です。
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