フェニックス「では始めようか。先攻、どうぞ。」
レミリア「……私のターン。」
レミリア「『No.16 リッチマウンテン』をLv2で配置。ターンエンド。」
レミリア
R:0 T:3 H:4 D:35
リッチマウンテン:【1】Lv2
フェニックス「僕のターンだ。『海帝国の秘宝』を配置。さらに『巨人王子ラクシュマナ』のアクセルを使用し2ドロー。」
フェニックスはカードを2枚引き、それを見た後、そのまま捨てた。
フェニックス「その後2枚手札を破棄。」
最後の優勝旗
阿弥陀如来像
→トラッシュ
レミリア「優勝旗に阿弥陀如来像……そのままフランのデッキね。」
フェニックス「そういう事さ。ターンエンド。」
レミリア「……気に食わないわね。」
フェニックス
R:0 T:【5】H:3(1) D:33
海帝国の秘宝:0 Lv1
レミリア「私のターン。『戊の四騎龍レッドライダー』を召喚。召喚時効果で1枚ドロー。」
レミリア「さらに『紫水晶の古宮殿』を配置。配置時効果、デッキを5枚オープンし、系統:死竜を持つスピリットか異魔神ブレイヴを手札に。」
辰の十二神皇ウロヴォリアス
双光気弾
戊の四騎龍ブラックライダー
ウロドラ
ダークネスワイバーン
レミリア「ウロヴォリアスを手札に加え、他はデッキの下に。ターンエンドだ。」
レミリア
R:0 T:4 H:5 D:32
レッドライダー:【1】Lv1
リッチマウンテン:0 Lv1
紫水晶の古宮殿:0 Lv1
フェニックス「もう来たのか。早いものだ。『龍皇海賊団船長ホワイトジャック』を召喚。」
レミリア「!?」
フェニックス「ホワイトジャックの召喚時効果、先程捨てたネクサス2枚をトラッシュからノーコストで配置する。さらにこの効果で配置したネクサスの数、つまり2枚ドローする。」
フェニックス「ついでだ。優勝旗と如来像のそれぞれの効果で2コア貰うよ。」
レミリア「…なんだ、そいつは?」
フェニックス「おや、ホワイトジャックを見るのは初めてかな?」
レミリア「そういうことではない!!フランのデッキにはそんなカードは入ってなかった!!」
フェニックス「今この身体を使っているのは僕だ。なら、デッキの内容が変わっていてもおかしくはないだろう?」
レミリア「……続けなさい。」
フェニックス「気に食わない、と言った顔だね。ターンエンド。」
フェニックス
R:0 T:3 H:5(1) D:30
ホワイトジャック:【4】Lv3
海帝国の秘宝:1 Lv2
最後の優勝旗:0 Lv1
阿弥陀如来像:0 Lv1
レミリア「……早々と片付けてやろう。『クリスタニードル』を召喚。これで軽減は揃った。」
レミリア「深淵より出でる龍王よ。今こそその呪われた力を解放せよ!『辰の十二神皇ウロヴォリアス』、召喚!!」
ウロヴォリアス Lv1 BP11000
レミリア「今回は思い切りやってもらうぞ。」
ウロヴォリアス『当然だ。』
フェニックス「随分と早いことだ。人は急がば回れ、というのだろう?」
レミリア「黙れ。アタックステップ、ウロヴォリアスでアタック!」
レミリアの指示でウロヴォリアスが飛ぶ。一直線にフェニックスの下に突っ込んでいく。
フェニックス「ライフだ。あげるとしよう。」
フェニックス:ライフ5→4
フェニックス「ッ……フフッ、吸血鬼というのは丈夫だな。」
レミリア「何?」
フェニックス「言っておくが、このフィールドはライフダメージの軽減がない。もっとも、この身体が問題ない以上、そちらにも些細な問題だろうがね。」
レミリア「ッ……。」
つまりそれはフランの身体にダメージが入ってしまうということ。
レミリアが歯を軋ませると、ウロヴォリアスから声がかかった。
ウロヴォリアス『気にする必要はなかろう。』
レミリア「……だが……。」
ウロヴォリアス『恐れては救えるものも救えない。我等のする事は変わらん。いつも通り、勝てばいい。』
レミリア「!……そうね。失念していたわ。ターンエンド。」
レミリア【封印】
R:0 T:4 H:4 D:31
ウロヴォリアス:1 Lv1
レッドライダー:1 Lv1
リッチマウンテン:0 Lv1
紫水晶の古宮殿:0 Lv1
フェニックス「やれやれ、私のターンだが……。」
レミリア「分かっているようだな!ウロヴォリアスの【呪縛】、それをスタートからメインにかけて合計5回発揮する!対象は全てホワイトジャックだ!」
ウロヴォリアスが吼えると、無数の少龍がホワイトジャックに巻き付き、締め上げる。
コアが消え、ホワイトジャックは消滅した。
フェニックス「まあ、大した意味もない駒だ。アドバンテージを取っただけ上々さ。メインステップ。」
フェニックス「『侵されざる聖域を配置。』さらに『ストロングドロー』を使用。3枚ドローし、その後手札2枚を破棄。この2枚を破棄しよう。」
力奪う凱旋門
海帝国の秘宝
→トラッシュ
フェニックス「もう一度。『ストロングドロー』。3枚ドローし、2枚を破棄。次はこれらだ。」
海魔巣食う海域
阿弥陀如来像
→トラッシュ
フェニックス「さらにラクシュマナのアクセル。2枚ドローし、2枚破棄。……よし、これにしよう。」
最後の優勝旗
青碧のミツマタオロチ
→トラッシュ
フェニックス「『スワロウテイル』。2枚ドローし、1枚破棄。」
リミテッドバリア
→トラッシュ
フェニックス「侵されざる聖域をLv2に。バーストセットののち、ターンエンドだ。」
フェニックス
R:0 T:7 H:3(2) D:19
侵されざる聖域:【2】Lv2
海帝国の秘宝:1 Lv2
最後の優勝旗:0 Lv1
阿弥陀如来像:0 Lv1
レミリア「……私のターン。」
ウロヴォリアス『……レミリア。』
レミリア「……分かっているわ。」
先のターンのフェニックスの過剰なまでのドローカードの使用。そして捨てたカードの大半がネクサスである事。
元はフランのデッキであるため、次の手は読めていた。
レミリア(………ヤマタノヒドラ。)
ヤマタノヒドラ。最大9回に渡る連続アタックにマジック封じが特徴のフランのキーカードでたる。
レミリア(マジックも打てずにモロに9回攻撃を喰らえばどう考えても負け……なら。)
レミリア「『乙の整備士インフィニスネーク』と『ウロドラ』を召喚。」
つまりは手札保護の用意である。
マジックさえ打てればどうということは無いということだ。
レミリア「ウロヴォリアスをLv2にしてアタックステップ!レッドライダーでアタック!!」
フェニックス「そう来ると思ったよ。ライフだ。」
フェニックス:ライフ4→3
レミリア(でも……。)
フェニックス「ライフ減少後、バースト発動。『No.26
キャピタルキャピタル』を配置。」
レミリア「……えぇ、分かってたわよ。ターンエンド。」
レミリア【封印】
R:0 T:1 H:3 D:30
ウロヴォリアス:2 Lv2
レッドライダー:1 Lv1
インフィニスネーク:1 Lv1
ウロドラ:1 Lv1
リッチマウンテン:0 Lv1
紫水晶の古宮殿:0 Lv1
フェニックス「僕のターン。では、動き出すとしよう。君の妹のカード、ありがたく使わせて頂くよ。」
フェニックス「『霊峰魔龍ヤマタノヒドラ』、召喚だ。」
ヤマタノヒドラ Lv1 BP8000
レミリア「……。」
レミリアはフェニックスを睨みつける。
嫌悪や怒り、敵意。その全てが込められているのが感じて取れた。
フェニックス「さて、これがあるという事は、当然これもあるという事だ。『深淵の巨剣アビス・アポカリプス』をヤマタノヒドラに合体して召喚だ。」
ヤマタノヒドラの八つ首の1つがアポカリプスを咥える。
フェニックス「アポカリプスの召喚時効果でヤマタノヒドラはLv3に。聖域に余分に1コアを置いてアタックステップに入ろう。」
フェニックス「行け。」
八つの咆哮が響く。グラン・ロロでかつて『島砕き』と称された怪物が歩を進める。
フェニックス「【強襲】発揮。海帝国の秘宝を疲労させ、回復。」
フェニックス「さぁ、どうする?」
レミリア「……フン、舐めるな。フラッシュ、『ポイズンブレス』!このターンの間、コア1つの相手のアタックではライフは減らない!つまり、今のヤマタノヒドラでは私のライフは削れない!」
フェニックス「ほう……。」
レミリア「アタックはライフで受ける。もっとも、減らないがな。」
ヤマタノヒドラの攻撃は紫の霧の障壁に阻まれ、レミリアに届かない。
フェニックス「……バトル終了時、トラッシュの『海帝国の秘宝』をノーコストで配置する。」
レミリア「その程度でフランのデッキを使うなど、呆れたものだ。次のターンでお前は死ぬ。」
フェニックス「………手札とトラッシュが2枚、フィールドにはネクサス2枚とスピリット4体、か。」
レミリア「?」
フェニックス「見えているカードは10枚、つまり残りデッキは30か。なるほど───
────ヤマタノヒドラで再アタックだ。」
レミリア「……はぁ?」
フェニックス「2度目の【強襲】、最後の優勝旗を疲労させ回復。」
レミリア「何がしたい……ライフで「フラッシュタイミング。」
フェニックス「【煌臨】発揮!」
レミリア「!」
フェニックス「条件はコスト6以上でLv3であること!どちらもヤマタノヒドラは満たしている!」
フェニックス「我が象徴するは"創造"、虚ろなる現実を創るもの!『神凰兵フェニックス・ゴレム』!最高レベルで煌臨!!」
レミリア「なにっ!?」
フェニックス「驚いている時間はないさ。アタックは継続中だ。」
レミリア「どの道ライフは削れない!そのまま来い!」
またもや障壁に阻まれて攻撃が届かない。
しかしフェニックスは
フェニックス「フェニックスゴレムでアタック。」
レミリア「まだやるか!往生際の悪い!」
フェニックス「そうでもないよ。アタック時効果、海帝国の秘宝を破壊する。」
レミリア「!?」
フェニックスゴレムが鳴く。すると、海帝国の秘宝が1つ崩れ去った。
レミリア「今度は破壊した……?」
フェニックス「そうすることで回復し、相手のデッキを5枚破棄!!」
レミリア「!!」
レミリアのデッキが5枚破棄される。残り25枚。
フェニックス「もう一度だ。フェニックスゴレムでアタックし、2枚目の海帝国の秘宝を破壊!!」
またもや5枚。残り20。
レミリア「──。」
フェニックス「再アタック、阿弥陀如来像を破壊。」
残り15──
フェニックス「もう一度。最後の優勝旗。」
残り10──
フェニックス「もう一度。キャピタルキャピタル。」
残り5──
フェニックス「最後だ……侵されざる聖域を破壊。」
─────0。
レミリア「あ……こ、こんな……!?」
フェニックス「やれやれ、大して面白くもない。疲れただけだったね。」
フェニックス「さて、約束だ───
────さらばだ。辰の十二神皇。」
フェニックスゴレムが嘴にエネルギーを溜め、2秒も経たずに大型のビームを放った。
射線の先にはウロヴォリアス──
───そしてその真後ろにレミリアがいた。
レミリア「ウロヴォリアス、避け───」
レミリアの言葉もかき消して───
──両者共に、ビームに呑まれていった。
レミリアはフィールドから弾き飛ばされ、部屋の壁に叩きつけられた。
ザンド「ッ!?レミリアッ!!」
ザンドが咄嗟に駆け寄るが、散らばったカードを見て気づく。
ザンド「………オイオイ、まさか……!?」
フェニックス「そのまさかさ。」
フェニックスが遅れてバトルフィールドから戻ってくる。
痛みと怪我で動けないレミリアを背に、ザンドがフェニックスと対峙する。
フェニックス「任務完了だ。じゃあね。」
ザンド「──アァ?」
次の瞬間、周囲が炎の壁に囲まれた。
フェニックス「!」
イル「ザンド!おい!!」
外側からイルの声が聞こえるが、ザンドは耳に入っていないかのように無視する。
ザンド「じゃあな、だと?冗談言うな───
───ここで死ね。」
ザンドが剣を構え、飛びかかろうとしたその時──
────炎が消えた。
ザンド「!?」
フェニックス「……彼か。」
いや、正確には『死んだ』と言うべきか。先程まで燃え盛っていた炎は急激に勢いを弱め、姿を消した。
「──念の為、と思い来ましたが。」
「ダイセイカイダナ。」
1人は紫の髪と目、そして左手に籠手をした男。
そしてもう1人は赤色の長髪に赤の中華服のようなものを着た男。
蛇噬「………お久しぶりです。ザンド殿にイル殿。」
ザンド「蛇噬、だったか。」
蛇噬「えぇ。こちらはダイノブライザー、ヴァン殿と一戦交えた赤い竜、と言えばお分かりになられるか。」
イル「……そいつの回収に来た、というわけかの?」
蛇噬「察しがよろしいですね。」
イル「……させるとでも?」
イルがそう言うと、今度は結界が周りを囲む。
イル「転移も弾く結界じゃ。逃げれると思うなよ。」
蛇噬「転移など使いませんよ……もっと便利なものがありますので。」
すると、蛇噬の後ろの空間が裂ける。
蛇噬「ダイノ。フェニックス様をお願いします。」
ダイノ「リョーカイ。」
フェニックス「では行くとしようか。」
ザンド・イル「「させるか!!」」
ザンドが飛びかかり、イルは魔弾を撃つ。
蛇噬「──残念。」
しかし、ザンドの攻撃は蛇噬に受け止められ、イルの魔弾は蛇噬が出した蛇のようなものに弾かれる。
その間に、2人は裂けた空間の中に入った。
2人が入ると、空間が閉じていく。
ザンド「ッ……フラン!!」
ザンドの叫びも虚しく、空間があったところには、もう何もなくなっていた。
ザンド「チィッ…!!」
蛇噬「残念でしたね。あともう少し。」
ザンド「テメェ……!!」
蛇噬「では、私も私で用事がありますので───ターゲット。」
蛇噬がザンドを指さす。
言うまでもなくバトルの合図である。
ザンド「……いいだろう。上等だ。」
蛇噬「敵を減らすなら今ですからねぇ……。」
ザンド「咲夜。」
咲夜「!!」
ザンドに突然呼ばれたため、咲夜は一瞬反応できずに言葉が詰まる。
しかし、ザンドは無視して続ける。
ザンド「レミリアを頼む。」
咲夜「!……分かったわ!」
ザンド「……イル。」
続けてザンドはイルの方を見る。
イル「!」
イルはその目を見て自分の目を見開いた。
イル「お前さん……!」
ザンド「……よろしく頼むぜ。さて、蛇噬。待たせたな。」
蛇噬「お気になさらず。では、始めましょうか。」
ザンド「あぁ……この前と違って捕まえはしねぇ。殺す。」
蛇噬「気が合いますね。では──殺し合いといきましょうか。」
ザンド・蛇噬「「ゲートオープン!!界放!!」」