東方魔卿録   作:子アオ

29 / 35
第27話『破壊の創造』

フェニックス「では始めようか。先攻、どうぞ。」

 

レミリア「……私のターン。」

 

レミリア「『No.16 リッチマウンテン』をLv2で配置。ターンエンド。」

 

 

レミリア

R:0 T:3 H:4 D:35

 

リッチマウンテン:【1】Lv2

 

 

フェニックス「僕のターンだ。『海帝国の秘宝』を配置。さらに『巨人王子ラクシュマナ』のアクセルを使用し2ドロー。」

 

フェニックスはカードを2枚引き、それを見た後、そのまま捨てた。

 

フェニックス「その後2枚手札を破棄。」

 

 

最後の優勝旗

阿弥陀如来像

→トラッシュ

 

 

レミリア「優勝旗に阿弥陀如来像……そのままフランのデッキね。」

 

フェニックス「そういう事さ。ターンエンド。」

 

レミリア「……気に食わないわね。」

 

 

フェニックス

R:0 T:【5】H:3(1) D:33

 

海帝国の秘宝:0 Lv1

 

 

レミリア「私のターン。『戊の四騎龍レッドライダー』を召喚。召喚時効果で1枚ドロー。」

 

レミリア「さらに『紫水晶の古宮殿』を配置。配置時効果、デッキを5枚オープンし、系統:死竜を持つスピリットか異魔神ブレイヴを手札に。」

 

 

辰の十二神皇ウロヴォリアス

双光気弾

戊の四騎龍ブラックライダー

ウロドラ

ダークネスワイバーン

 

 

レミリア「ウロヴォリアスを手札に加え、他はデッキの下に。ターンエンドだ。」

 

 

レミリア

R:0 T:4 H:5 D:32

 

レッドライダー:【1】Lv1

リッチマウンテン:0 Lv1

紫水晶の古宮殿:0 Lv1

 

 

フェニックス「もう来たのか。早いものだ。『龍皇海賊団船長ホワイトジャック』を召喚。」

 

レミリア「!?」

 

フェニックス「ホワイトジャックの召喚時効果、先程捨てたネクサス2枚をトラッシュからノーコストで配置する。さらにこの効果で配置したネクサスの数、つまり2枚ドローする。」

 

フェニックス「ついでだ。優勝旗と如来像のそれぞれの効果で2コア貰うよ。」

 

レミリア「…なんだ、そいつは?」

 

フェニックス「おや、ホワイトジャックを見るのは初めてかな?」

 

レミリア「そういうことではない!!フランのデッキにはそんなカードは入ってなかった!!」

 

フェニックス「今この身体を使っているのは僕だ。なら、デッキの内容が変わっていてもおかしくはないだろう?」

 

レミリア「……続けなさい。」

 

フェニックス「気に食わない、と言った顔だね。ターンエンド。」

 

 

フェニックス

R:0 T:3 H:5(1) D:30

 

ホワイトジャック:【4】Lv3

海帝国の秘宝:1 Lv2

最後の優勝旗:0 Lv1

阿弥陀如来像:0 Lv1

 

 

レミリア「……早々と片付けてやろう。『クリスタニードル』を召喚。これで軽減は揃った。」

 

レミリア「深淵より出でる龍王よ。今こそその呪われた力を解放せよ!『辰の十二神皇ウロヴォリアス』、召喚!!」

 

 

ウロヴォリアス Lv1 BP11000

 

 

レミリア「今回は思い切りやってもらうぞ。」

 

ウロヴォリアス『当然だ。』

 

フェニックス「随分と早いことだ。人は急がば回れ、というのだろう?」

 

レミリア「黙れ。アタックステップ、ウロヴォリアスでアタック!」

 

レミリアの指示でウロヴォリアスが飛ぶ。一直線にフェニックスの下に突っ込んでいく。

 

 

フェニックス「ライフだ。あげるとしよう。」

 

 

フェニックス:ライフ5→4

 

 

フェニックス「ッ……フフッ、吸血鬼というのは丈夫だな。」

 

レミリア「何?」

 

フェニックス「言っておくが、このフィールドはライフダメージの軽減がない。もっとも、この身体が問題ない以上、そちらにも些細な問題だろうがね。」

 

レミリア「ッ……。」

 

つまりそれはフランの身体にダメージが入ってしまうということ。

レミリアが歯を軋ませると、ウロヴォリアスから声がかかった。

 

ウロヴォリアス『気にする必要はなかろう。』

 

レミリア「……だが……。」

 

ウロヴォリアス『恐れては救えるものも救えない。我等のする事は変わらん。いつも通り、勝てばいい。』

 

レミリア「!……そうね。失念していたわ。ターンエンド。」

 

 

レミリア【封印】

 

R:0 T:4 H:4 D:31

 

ウロヴォリアス:1 Lv1

レッドライダー:1 Lv1

リッチマウンテン:0 Lv1

紫水晶の古宮殿:0 Lv1

 

 

フェニックス「やれやれ、私のターンだが……。」

 

レミリア「分かっているようだな!ウロヴォリアスの【呪縛】、それをスタートからメインにかけて合計5回発揮する!対象は全てホワイトジャックだ!」

 

ウロヴォリアスが吼えると、無数の少龍がホワイトジャックに巻き付き、締め上げる。

コアが消え、ホワイトジャックは消滅した。

 

 

フェニックス「まあ、大した意味もない駒だ。アドバンテージを取っただけ上々さ。メインステップ。」

 

フェニックス「『侵されざる聖域を配置。』さらに『ストロングドロー』を使用。3枚ドローし、その後手札2枚を破棄。この2枚を破棄しよう。」

 

 

力奪う凱旋門

海帝国の秘宝

→トラッシュ

 

 

フェニックス「もう一度。『ストロングドロー』。3枚ドローし、2枚を破棄。次はこれらだ。」

 

 

海魔巣食う海域

阿弥陀如来像

→トラッシュ

 

 

フェニックス「さらにラクシュマナのアクセル。2枚ドローし、2枚破棄。……よし、これにしよう。」

 

 

最後の優勝旗

青碧のミツマタオロチ

→トラッシュ

 

 

フェニックス「『スワロウテイル』。2枚ドローし、1枚破棄。」

 

 

リミテッドバリア

→トラッシュ

 

 

フェニックス「侵されざる聖域をLv2に。バーストセットののち、ターンエンドだ。」

 

 

フェニックス

R:0 T:7 H:3(2) D:19

 

侵されざる聖域:【2】Lv2

海帝国の秘宝:1 Lv2

最後の優勝旗:0 Lv1

阿弥陀如来像:0 Lv1

 

 

レミリア「……私のターン。」

 

ウロヴォリアス『……レミリア。』

 

レミリア「……分かっているわ。」

 

先のターンのフェニックスの過剰なまでのドローカードの使用。そして捨てたカードの大半がネクサスである事。

元はフランのデッキであるため、次の手は読めていた。

 

 

レミリア(………ヤマタノヒドラ。)

 

 

ヤマタノヒドラ。最大9回に渡る連続アタックにマジック封じが特徴のフランのキーカードでたる。

 

レミリア(マジックも打てずにモロに9回攻撃を喰らえばどう考えても負け……なら。)

 

レミリア「『乙の整備士インフィニスネーク』と『ウロドラ』を召喚。」

 

つまりは手札保護の用意である。

マジックさえ打てればどうということは無いということだ。

 

レミリア「ウロヴォリアスをLv2にしてアタックステップ!レッドライダーでアタック!!」

 

フェニックス「そう来ると思ったよ。ライフだ。」

 

 

フェニックス:ライフ4→3

 

 

レミリア(でも……。)

 

フェニックス「ライフ減少後、バースト発動。『No.26

キャピタルキャピタル』を配置。」

 

レミリア「……えぇ、分かってたわよ。ターンエンド。」

 

 

レミリア【封印】

R:0 T:1 H:3 D:30

 

ウロヴォリアス:2 Lv2

レッドライダー:1 Lv1

インフィニスネーク:1 Lv1

ウロドラ:1 Lv1

リッチマウンテン:0 Lv1

紫水晶の古宮殿:0 Lv1

 

 

フェニックス「僕のターン。では、動き出すとしよう。君の妹のカード、ありがたく使わせて頂くよ。」

 

フェニックス「『霊峰魔龍ヤマタノヒドラ』、召喚だ。」

 

 

 

ヤマタノヒドラ Lv1 BP8000

 

 

レミリア「……。」

 

レミリアはフェニックスを睨みつける。

嫌悪や怒り、敵意。その全てが込められているのが感じて取れた。

 

 

フェニックス「さて、これがあるという事は、当然これもあるという事だ。『深淵の巨剣アビス・アポカリプス』をヤマタノヒドラに合体して召喚だ。」

 

 

ヤマタノヒドラの八つ首の1つがアポカリプスを咥える。

 

フェニックス「アポカリプスの召喚時効果でヤマタノヒドラはLv3に。聖域に余分に1コアを置いてアタックステップに入ろう。」

 

フェニックス「行け。」

 

八つの咆哮が響く。グラン・ロロでかつて『島砕き』と称された怪物が歩を進める。

 

フェニックス「【強襲】発揮。海帝国の秘宝を疲労させ、回復。」

 

フェニックス「さぁ、どうする?」

 

レミリア「……フン、舐めるな。フラッシュ、『ポイズンブレス』!このターンの間、コア1つの相手のアタックではライフは減らない!つまり、今のヤマタノヒドラでは私のライフは削れない!」

 

フェニックス「ほう……。」

 

レミリア「アタックはライフで受ける。もっとも、減らないがな。」

 

ヤマタノヒドラの攻撃は紫の霧の障壁に阻まれ、レミリアに届かない。

 

フェニックス「……バトル終了時、トラッシュの『海帝国の秘宝』をノーコストで配置する。」

 

レミリア「その程度でフランのデッキを使うなど、呆れたものだ。次のターンでお前は死ぬ。」

 

フェニックス「………手札とトラッシュが2枚、フィールドにはネクサス2枚とスピリット4体、か。」

 

レミリア「?」

 

フェニックス「見えているカードは10枚、つまり残りデッキは30か。なるほど───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────ヤマタノヒドラで再アタックだ。」

 

レミリア「……はぁ?」

 

フェニックス「2度目の【強襲】、最後の優勝旗を疲労させ回復。」

 

レミリア「何がしたい……ライフで「フラッシュタイミング。」

 

フェニックス「【煌臨】発揮!」

 

レミリア「!」

 

フェニックス「条件はコスト6以上でLv3であること!どちらもヤマタノヒドラは満たしている!」

 

 

 

フェニックス「我が象徴するは"創造"、虚ろなる現実を創るもの!『神凰兵フェニックス・ゴレム』!最高レベルで煌臨!!」

 

 

レミリア「なにっ!?」

 

フェニックス「驚いている時間はないさ。アタックは継続中だ。」

 

レミリア「どの道ライフは削れない!そのまま来い!」

 

 

またもや障壁に阻まれて攻撃が届かない。

しかしフェニックスは

 

 

 

フェニックス「フェニックスゴレムでアタック。」

 

レミリア「まだやるか!往生際の悪い!」

 

フェニックス「そうでもないよ。アタック時効果、海帝国の秘宝を破壊する。」

 

レミリア「!?」

 

フェニックスゴレムが鳴く。すると、海帝国の秘宝が1つ崩れ去った。

 

 

レミリア「今度は破壊した……?」

 

フェニックス「そうすることで回復し、相手のデッキを5枚破棄!!」

 

レミリア「!!」

 

レミリアのデッキが5枚破棄される。残り25枚。

 

フェニックス「もう一度だ。フェニックスゴレムでアタックし、2枚目の海帝国の秘宝を破壊!!」

 

 

またもや5枚。残り20。

 

 

レミリア「──。」

 

フェニックス「再アタック、阿弥陀如来像を破壊。」

 

 

残り15──

 

 

フェニックス「もう一度。最後の優勝旗。」

 

 

残り10──

 

 

フェニックス「もう一度。キャピタルキャピタル。」

 

残り5──

 

 

フェニックス「最後だ……侵されざる聖域を破壊。」

 

 

 

 

 

 

─────0。

 

 

 

 

レミリア「あ……こ、こんな……!?」

 

フェニックス「やれやれ、大して面白くもない。疲れただけだったね。」

 

 

フェニックス「さて、約束だ───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────さらばだ。辰の十二神皇。」

 

 

 

フェニックスゴレムが嘴にエネルギーを溜め、2秒も経たずに大型のビームを放った。

 

 

射線の先にはウロヴォリアス──

 

 

 

 

 

 

───そしてその真後ろにレミリアがいた。

 

 

レミリア「ウロヴォリアス、避け───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリアの言葉もかき消して───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──両者共に、ビームに呑まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

() () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () ()

 

 

 

 

レミリアはフィールドから弾き飛ばされ、部屋の壁に叩きつけられた。

 

 

ザンド「ッ!?レミリアッ!!」

 

ザンドが咄嗟に駆け寄るが、散らばったカードを見て気づく。

 

 

ザンド「………オイオイ、まさか……!?」

 

フェニックス「そのまさかさ。」

 

フェニックスが遅れてバトルフィールドから戻ってくる。

 

痛みと怪我で動けないレミリアを背に、ザンドがフェニックスと対峙する。

 

フェニックス「任務完了だ。じゃあね。」

 

ザンド「──アァ?」

 

次の瞬間、周囲が炎の壁に囲まれた。

 

フェニックス「!」

 

イル「ザンド!おい!!」

 

外側からイルの声が聞こえるが、ザンドは耳に入っていないかのように無視する。

 

 

ザンド「じゃあな、だと?冗談言うな───

 

 

 

 

 

 

 

 

───ここで死ね。」

 

ザンドが剣を構え、飛びかかろうとしたその時──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────炎が消えた。

 

 

ザンド「!?」

 

フェニックス「……彼か。」

 

いや、正確には『死んだ』と言うべきか。先程まで燃え盛っていた炎は急激に勢いを弱め、姿を消した。

 

 

「──念の為、と思い来ましたが。」

 

 

「ダイセイカイダナ。」

 

1人は紫の髪と目、そして左手に籠手をした男。

 

そしてもう1人は赤色の長髪に赤の中華服のようなものを着た男。

 

蛇噬「………お久しぶりです。ザンド殿にイル殿。」

 

ザンド「蛇噬、だったか。」

 

蛇噬「えぇ。こちらはダイノブライザー、ヴァン殿と一戦交えた赤い竜、と言えばお分かりになられるか。」

 

イル「……そいつの回収に来た、というわけかの?」

 

蛇噬「察しがよろしいですね。」

 

イル「……させるとでも?」

 

イルがそう言うと、今度は結界が周りを囲む。

 

イル「転移も弾く結界じゃ。逃げれると思うなよ。」

 

蛇噬「転移など使いませんよ……もっと便利なものがありますので。」

 

すると、蛇噬の後ろの空間が裂ける。

 

蛇噬「ダイノ。フェニックス様をお願いします。」

 

ダイノ「リョーカイ。」

 

フェニックス「では行くとしようか。」

 

ザンド・イル「「させるか!!」」

 

ザンドが飛びかかり、イルは魔弾を撃つ。

 

蛇噬「──残念。」

 

しかし、ザンドの攻撃は蛇噬に受け止められ、イルの魔弾は蛇噬が出した蛇のようなものに弾かれる。

その間に、2人は裂けた空間の中に入った。

2人が入ると、空間が閉じていく。

 

ザンド「ッ……フラン!!」

 

ザンドの叫びも虚しく、空間があったところには、もう何もなくなっていた。

 

 

ザンド「チィッ…!!」

 

蛇噬「残念でしたね。あともう少し。」

 

ザンド「テメェ……!!」

 

蛇噬「では、私も私で用事がありますので───ターゲット。」

 

蛇噬がザンドを指さす。

言うまでもなくバトルの合図である。

 

ザンド「……いいだろう。上等だ。」

 

蛇噬「敵を減らすなら今ですからねぇ……。」

 

ザンド「咲夜。」

 

咲夜「!!」

 

ザンドに突然呼ばれたため、咲夜は一瞬反応できずに言葉が詰まる。

しかし、ザンドは無視して続ける。

 

ザンド「レミリアを頼む。」

 

咲夜「!……分かったわ!」

 

ザンド「……イル。」

 

続けてザンドはイルの方を見る。

 

イル「!」

 

イルはその目を見て自分の目を見開いた。

 

イル「お前さん……!」

 

ザンド「……よろしく頼むぜ。さて、蛇噬。待たせたな。」

 

蛇噬「お気になさらず。では、始めましょうか。」

 

ザンド「あぁ……この前と違って捕まえはしねぇ。殺す。」

 

蛇噬「気が合いますね。では──殺し合いといきましょうか。」

 

 

ザンド・蛇噬「「ゲートオープン!!界放!!」」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。