東方魔卿録   作:子アオ

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久 々 の ( ゚д゚)クワッ

はい、最近低迷しております。申し訳ないです……。

なんとか進めて行きたいと思うので、生暖かい目()で見守って貰えると嬉しいです。


第32話『機と運と勝敗と』

デスピアズ「霊夢の奴め……いきなりどうしたのだ……?」

 

デスピアズは霊夢がマグナにバトルを申し込んだのが甚だ疑問だった。

 

妖夢「エグゼシードさんが居なくなって、今の自分がどれだけやれるか確かめたい、とか、ですかね……?」

 

可能性としては十分な話である。

これには幽々子も扇子で表情を隠し、何かを考え込むような様子だった。

 

幽々子「彼女は考え無しに人に物を頼む子ではないけど……今回は、そうね。私にも分からないわ。」

 

 

 

マグナ「……3人が何やら言っているが、俺も気になるところではある。俺と手合わせをするに至った理由はなんだ?」

 

霊夢「……1つ目は、妖夢の言った通り。今の自分がどんなものなのかを知るため。」

 

霊夢「2つ目は………分からないわ。」

 

マグナ「…分からない?」

 

マグナが顔に出るほど疑問に思うのも分かる。1つ目は明確に言葉に表せているのに、2つ目が表せない、というのも妙な話だ。

 

霊夢「……強いて言うなら勘かしら。今バトルをすることに意味がある、気がする。」

 

マグナ「……まぁなんであれ、全力で行くぞ。ピアズから借り受けたアレら、今までは妖夢相手にしか試していなかったからな。」

 

マグナ「先手か後手か、決めるといい。」

 

霊夢「……先攻で行くわ。私のターン。」

 

霊夢「『十二神皇の社』をLv2で配置。ターンエンド。」

 

 

霊夢

R:0 T:3 H:4 D:35

 

十二神皇の社:【1】Lv2

 

 

マグナ「俺のターンだ。『ボーン・バード』を召喚する。召喚時効果でデッキを上から3枚破棄し、1枚ドロー。」

 

 

ダークマター

獄土の騎士レフティス

獄土の四魔卿マグナマイザー

→破棄

 

 

マグナは小さく唸るような声を出し、片目を瞑り肩をすくめる。

 

霊夢「随分幸先が悪いわね。大丈夫かしら?」

 

マグナ「……勝負は俺1人で行うものではない。勝利を与えてくれる仲間もまだ居る。バーストをセットしてターンエンドだ。」

 

マグナ

R:0 T:3 H:4 D:31

 

ボーン・バード:【2】Lv1

 

 

霊夢「私のターン。まずは『コレオン』を召喚。コレオンの効果で自分の系統:神皇を持つスピリットのコストを-1するわ。」

 

霊夢「召喚!!『夢幻の神皇ゼムリアス』!!」

 

 

ゼムリアス Lv1 BP5000

 

 

幽々子「『夢幻』、そしてあの外見………なるほどね。貴方もおせっかいを焼くわ。」

 

妖夢「……?デスピアズさん、アレが何かご存知なんですか……?」

 

デスピアズ「……エグゼシードの抜け殻を外形だけ繕ったものだ。と言っても、せいぜい封印の力を使える程度だが……。」

 

 

霊夢「バーストをセットしてアタックステップ!ゼムリアスでアタック!!」

 

マグナ「夢幻などという二つ名は聞いたこともないが…もう1つは飽きるほど聞いた名だ。つまり……」

 

霊夢「ゼムリアスのアタック時効果、【封印】発揮!!」

 

ゼムリアスが拳を上に掲げると、ソウルコアが霊夢のライフに移動する。

 

霊夢「さらに封印状態になったことでもうひとつの効果、ゼムリアスにコアブースト!!」

 

マグナ「封印まで出来るとは大したものだ……ライフで受ける!!」

 

 

マグナ:ライフ5→4

 

 

霊夢「ターンエンドよ。」

 

 

霊夢 【封印】

R:0 T:2 H:2 D:34

 

ゼムリアス:2 Lv1

コレオン:1 Lv1

 

十二神皇の社:0 Lv1

 

 

霊夢は先日デスピアズに言われたことを頭の中で思い出していた。

 

 

 

 

霊夢『……なにこれ?』

 

デスピアズ『大雑把に言うとエグゼシードの骸だ。』

 

霊夢『……!!』

 

デスピアズ『……そんな顔をするな。いや、今のは言い方が悪いか……簡単に説明すれば、奴の魂が抜けて空になったカードを少し修復したのがそれだ。』

 

霊夢『……随分違う風になってるけど……。』

 

デスピアズ『まぁ最低でもエグゼシードの【封印】のようなものを出来るくらいにはしたからな。壊れた船を直すためにパーツを足したら、外形が変わったようなものだと思ってくれ。』

 

霊夢『……なんでこれを?』

 

デスピアズ『お前が戦力として最低限使えるようにするためだ。……さて、明日は紅魔館に妖怪の山、白玉楼と行く場所が多いぞ。さっさと寝ておけ。』

 

 

 

 

 

霊夢(……恐らく今の私が戦える唯一の手段、勝つまでは行かなくとも、どこまでやれるか。このバトルで知らなきゃいけない……!)

 

マグナ「俺のターン。まずは『ワンアイドデーモン』を召喚。」

 

マグナ「……さて、今日の主役のうちの一人だ。多少は驚いてほしいものだな?」

 

霊夢「……アイツから借り受けたっていう奴ね。」

 

マグナ「その通り……月の夜に照らされ、咲き誇れ!『咲月帝アルティメット・ウィステリア』!!」

 

 

アルティメット・ウィステリア Lv3 BP11000

 

 

霊夢「……これまた随分と綺麗なアルティメットじゃない。」

 

マグナ「褒め言葉は素直に受け取っておこう。だが人は綺麗な花にはなんとやら、というのだろう?」

 

マグナ「アタックステップ。ウィステリアでアタックだ!!

アルティメットトリガー、ロックオン!!」

 

 

霊夢のデッキの上の1枚が舞い上がる。

コストは5。炎魔神だ。

 

霊夢「あっ!?」

 

マグナ「ヒット!!ウィステリアのアルティメットトリガーは、相手のスピリット全てのLvコストを+2する!つまり、コアが3個未満のスピリットは全て消滅する!!」

 

ウィステリアが腕を払うと、無数の花びらが台風のように霊夢のフィールドに舞う。

それらの花びらが消える頃には、霊夢のスピリット達も消えていた。

 

霊夢「やるわね……ライフで受けるわ!!」

 

 

霊夢:ライフ6→5

 

 

マグナ「ボーン・バードでアタック!!」

 

霊夢「それもライフよ!」

 

 

霊夢:ライフ5→4

 

 

霊夢「ッ……ライフ減少時にバースト発動!!」

 

霊夢「ワンアイドデーモン、消えなさいッ!!」

 

霊夢がそう言い放つと、火炎竜がワンアイドデーモンに襲いかかり、焼き払う。

 

マグナ「む……!」

 

霊夢「ライフ減少時に、BP12000以下の相手のスピリットを破壊して召喚出来る!!『黒壬獣ブラッディセイバー』をバースト召喚!!」

 

マグナ「……ターンエンドだ。」

 

 

マグナ

R:1 T:4 H:3 D:30

 

ウィステリア:【1】 Lv3

ボーン・バード:1 Lv1

 

 

霊夢「私のターン。『エンペラードロー』を使用してデッキから2枚ドロー。ブラッディセイバーと十二神皇の社を最大レベルにして、バーストをセット。」

 

霊夢「ターンエンドよ。」

 

 

霊夢 【封印】

R:0 T:2 H:3 D:31

 

ブラッディセイバー:5 Lv3

十二神皇の社:2 Lv2

 

 

マグナ「攻めては来ないか……まぁ当然であろう。俺のターン。『バットナイト』をLv2で召喚する。召喚時効果、アルティメットの存在により2枚ドローする。」

 

マグナ「……ウィステリアのレベルを上げ、ターンエンドだ。」

 

 

マグナ

R:0 T:2 H:5 D:27

 

ウィステリア:【3】 Lv4

バットナイト:2 Lv2

ボーン・バード:1 Lv1

 

 

 

 

デスピアズ「互いに手札を増やすのみ、か……今マグナが攻めなかったのは霊夢にとっては都合が良かろう。」

 

妖夢「そうでしょうか?攻めたならそれはそれでカウンターのチャンスもありましたが……。」

 

幽々子「……マグナのバースト、かしら?」

 

デスピアズ「だな。恐らくアレだろう。」

 

アレとは?と言った顔を2人はするが、デスピアズは2人に自分で考えろ、と返した。

 

 

霊夢「私のターン。異魔神ブレイヴ『雷魔神』を召喚。召喚時効果でBP4000以下のバットナイトを破壊!!」

 

雷魔神は放った雷で、バットナイトを破壊した。

 

霊夢「雷魔神をブラッディセイバーの右に合体(ブレイヴ)!!」

 

マグナ(BPはこちらの方が上だが……それでも来るか?)

 

霊夢「ターンエンド。」

 

 

霊夢 【封印】

R:0 T:3 H:3 D:30

 

ブラッディセイバー:5 Lv3

十二神皇の社:1 Lv2

 

 

 

デスピアズ「……いつにも増して慎重だな。」

 

幽々子「……当然でしょう。ずっと頼りにしていた相棒がいないのだから。」

 

妖夢「……加えてマグナさんは彼本人にも勝るとも劣らない新しいアルティメット……厳しそうですね……。」

 

 

マグナ「俺のターン。」

 

マグナ(……さて、どうするか。攻める素振りを見せないのが気がかりだが……ん?)

 

マグナ「……ここで行くのもアリではあるか………いや、ここしかあるまいな。」

 

マグナ「マジック、『フォビドゥングレイヴ』!!」

 

霊夢「ッ……ここでか……!」

 

マグナ「トラッシュにある系統:次代/呪鬼を持つアルティメットをコストと召喚条件を無視して召喚する!!」

 

マグナ「我は闇の大地を統べる者。我が太刀の前に、一切の命が塵と化す。『獄土の四魔卿マグナマイザー』、Lv4で召喚する!」

 

 

マグナマイザー Lv4 BP:25000

 

 

マグナ「アタックステップ、マグナマイザーでアタック!!」

 

マグナ「トリプルアルティメットトリガー、ロックオン!!」

 

霊夢「くっ………コストは……ッ!!」

 

霊夢「9、9、5!!シングルヒットよ!」

 

マグナ「何ッ!?」

 

トリガーによって開かれたカードは『丙獣王ブレイゾーマ』2枚と、『彷徨う天空寺院』だった。

 

マグナ「天運とはまさにこの事か……!!」

 

霊夢「奪われるのはブラッディセイバーの2コアだけ!!アタックはライフで受けるわ!!」

 

 

霊夢:ライフ4→2

 

 

霊夢「ライフ減少によって十二神皇の社の効果が発揮!ボーン・バードを破壊!!」

 

マグナ「……ターンエンドだ。」

 

 

マグナ

R:1 T:4 H:5 D:26

 

マグナマイザー:【3】 Lv4

ウィステリア:1 Lv3

 

 

霊夢「ラッキーでなんとかなったわね……私のターン。」

 

霊夢「『戊の戦馬サラブレード』を召喚!!召喚時効果でウィステリアを破壊!!」

 

サラブレードが炎を放ち、ウィステリアを破壊する。

 

マグナ「ただではやらんぞ!相手による自分のアルティメット破壊により『ダークマター』を発動!」

 

マグナ「トラッシュのカードはそのままに、デッキから1枚ドロー。そしてフラッシュ効果で雷魔神を破壊する!!」

 

今度は、雷魔神がブラックホールに飲み込まれて消えた。

 

霊夢「打点を下げられたわね……でもマグナ、今のダークマターでフォビドゥングレイヴを回収しに行かないって事は、そのドローを除いて手札には返すカードがないんじゃないかしら?」

 

マグナ「……どうだかな。」

 

霊夢「……まぁ、それは今から確かめるとしましょう!サラブレード、アタックよ!!」

 

マグナ「打点が足りないというのに攻めてくるか……ライフで受けよう!!」

 

 

マグナ:ライフ4→3

 

 

霊夢「サラブレードの効果発動!!自分が封印状態なら、相手のライフが減った時に回復出来る!もう一度アタックよ!!」

 

マグナ「なるほどな……道理で攻めてくる……マジック、『ネクロブライト』!トラッシュからバットナイトを召喚し、先ほどと同じように2枚ドロー!!」

 

マグナ「バットナイトでブロック!」

 

バットナイトにサラブレードが突撃する。がらバットナイトは巧みに躱していく。

 

霊夢(このままだと次のマグナマイザーのアタックで負ける……どうすれば……。)

 

マグナ「ブラッディセイバーのシンボルはひとつ。これなら削り切れないぞ!」

 

霊夢「……いえ、いいえ。まだあるわよ。一つだけ!」

 

霊夢「『壬獣アクセルエッジ』のアクセルを使用!BP6000以下の相手のスピリット一体を破壊することでドローする!」

 

マグナ「ドローにかける、と……シンボルを増やすカードでも探しに行くか?」

 

霊夢「いいえ、違うわよ。まずこのアクセルを使うには今の状況だと3コスト必要。この3コストはサラブレードから使うわ。」

 

霊夢がサラブレードの上のコアをトラッシュにやると、サラブレードは突然消え、バットナイトは突然相手がいなくなったことに首を傾げた。

 

霊夢「そして、アクセルの効果。相手のスピリットを破壊することでドロー。『ことで』で繋がる効果は使わないことも出来るわ。よってバットナイトは破壊しない。」

 

マグナ「……?」

 

霊夢「ラストアタック行くわよ!ブラッディセイバー!!」

 

ブラッディセイバーは駆け出すと、炎を吐いてバットナイトを焼いた。

 

霊夢「ブラッディセイバーのアタック時効果、BP6000以下のスピリットを2体破壊。そして、『破壊したスピリットの数だけシンボルを増やす』!!」

 

マグナ「……なるほど。バットナイトを破壊しなかったのはこのためか。」

 

マグナ「フフ………これは見まごう事なき、完敗というやつだ。」

 

 

ブラッディセイバーがマグナの残り2つのライフを削り取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デスピアズ「………。」

 

妖夢「霊夢さん、すごい……!」

 

幽々子「これは、マグナが1本取られたわね…フフ。」

 

マグナ「恐ろしいまでの機転の利き方だな……戦場での指揮官の素質があるんじゃないか?」

 

霊夢「何とも言えないわね……あそこのトリプルトリガーが当たっていたら負けていたバトルだったから、勝ちという勝ちには思えないっていうか……。」

 

マグナ「人は運も実力に含めるのではないのか?」

 

霊夢「……そうね。そういう人も居るわ……って、ピアズ、あんたなんて顔してんのよ。」

 

正しく鳩が豆鉄砲を、というような顔をしていたデスピアズは、四人の視線が集まると表情を戻し、口を開いた。

 

デスピアズ「いや、何も。まさか勝つとは思わなかったというだけだ。」

 

霊夢「ギリギリだけど、ね。」

 

デスピアズ「逆にマグナは今の負けを恥ずべきだな。」

 

マグナ「そうか。では我が軍のリーダーの素っ頓狂な顔と共に覚えておくとしよう。」

 

デスピアズ「……。」

 

マグナ「さて、霊夢よ。分からなかった事は、このバトルで見えたか?」

 

霊夢「……。」

 

幽々子と妖夢が霊夢の方を見る。マグナを睨んでいたデスピアズも霊夢に目をやった。

 

霊夢「……そうね。正直今回、最初の方は負けるだろうなって思ってやってたわ。」

 

霊夢「でも、格上相手でも、時の運とその場の工夫でなんとかなることもある……。」

 

霊夢「次に魔理沙と戦う時も、今のバトルでやった風に、なんとか出来るかもしれないな、って……。」

 

デスピアズ「……。」

 

霊夢「……なんていうか、少し自信がついたかも。礼を言うわ。マグナ。」

 

マグナ「意味のあるバトルになったのなら光栄だ。今のお前なら、友人も助けられよう。」

 

妖夢「な、何かあれば私達も協力しますので!」

 

幽々子「そうよ~。じゃんじゃん頼って~。」

 

霊夢「ハハ、そうね……一応お言葉に甘えておくわ……さて、今日はもう行きましょうか。ピアズ、良いわよね?」

 

デスピアズ「……あぁ。早急に帰るとしよう。言うまでもないが、何か進展があれば互いに連絡をよこせ。」

 

マグナ「無論。」

 

デスピアズ「……では、行くとしようか。」

 

霊夢「えぇ。またね。3人とも。」

 

霊夢達は、3人に見送られ、神社に戻っていった。

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