明治の向こう   作:畳廿畳

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明治浪漫編の最終話です


では、どうぞ










33話 明治浪漫 其の終

 

 

 

 

 

狩生の危惧した通り、情報発信地の襲撃による通信途絶は早い段階で京都のアジトの知るところとなっていた。

 

当初は一ヶ所、二ヶ所の通信連絡が遅れることも稀にあったため、此度もその類いかと判断していたのだが定期報告が再開されることもなく、あまつさえ途絶する数が四ヶ所、五ヶ所と増えていった段階に至って、ついに異常事態と悟ったのだ。

 

何者かが情報発信地を狙って襲撃している!

しかも、襲撃箇所と時間を地図に起こせば、それは東京から始まって千葉、埼玉、山梨と半時計回りに進んでいる様が見てとれる。

敵は、迷うことなく自分達の手先を潰してきているのだ。

 

警察か?

確かに、今まで我々を捜査しようとして来た政府の犬は全て返り討ちにしてきたが、国家権力の完全なる弱体化は未だ果たせていない。

動ける犬がいても不思議ではないだろう。

 

だが、なぜ?

モールス信号の存在は完全に秘匿してきた。

仮にバレても、普通は()()()()()()()()()()するハズだ。

なのにこの襲撃犯は、まるで全国に配置してあることを知っているかのようではないか!

あり得ない、警察がそこまで我々のことを把握していないということを、我々は把握しているのだ。

 

ならば、関係のない勢力か?

いや、可能性を上げればきりがない。

今はこの起きている問題に対して解決策を講じるのが最善の手だ。

 

しかし、その手とは如何なるものとすべしか。

各所の情報発信地の人員を増強するのは当然だが、誰を派遣する?

工作員を動員するのが妥当だろうが、相手の戦力を推測するにそれでは心許ない。

だが、組織内にて最強の力を誇る十本刀は半数が支那に渡り、大量に手に入った阿片を現金、そして武器に換える者共の護衛に就いている。

 

なれど即座に投入可能戦力は、まあある。

あるのだが、それを投入するのにはどうしても不安が拭いきれない。

故にこそ、志々雄一派の頭脳陣は大いに苦悩した。

投入すべき戦力についてもそうだが、投入すべき場所もまた決めかねているのだ。

 

ここにきて情報網を全国に広げていることが災いとなった。

 

 

そんな中、唯一の例外がアジトを訪れていた。

 

 

「方治さ~ん。今日の課題終わったよぉ……疲れた」

 

 

大鎌を担いで部屋に入ってきたのは誰あろう、大鎌の鎌足と飛翔の蝙也だった。

二人の顔には疲労の色が濃く浮かんでいた。

彼らは横浜で必要以上に騒動を大きくし、無駄に組織の存続に危険性をもたらした罰を課せられていたのだ。

 

それがつい先程、終わったようだ。

 

 

「うむ、ご苦労」

 

 

方治と呼ばれた男もまた十本刀の一人であり、その筆頭である。

頭脳派として組織の財政面、戦略面に大きく貢献し、また一方で天才的な射撃の腕前も有している男だ。

 

 

「どったの、方治さん?難しい顔なんかしちゃって」

 

「……そうだな、現状動かせる兵力はお前らしかいないのだ。贅沢は言えんな」

 

 

鎌足の問い掛けをスルーし、方治は席から立ち上がると二人を手招きした。

移動した三人は細かに記載された日本地図が置いてある机を囲むようにして立った。

そこで方治は事のあらましを説明する。

 

 

「現在、我が組織の末端が何者かの襲撃を受けている。東京から始まり、千葉、埼玉、そして山梨と時を追うごとに襲撃地は動いている。このままいけば、おそらく静岡に来るだろう」

 

 

方治が指し示す地図を鎌足と蝙也が食い入るようにして見る。

 

 

「無論、各所には警戒を厳にするよう指示している。が、それでも食い破られている。向こうの正体も掴めぬ故、相当な手練れと判断できる。また、襲撃地を線で結べることから、一個の部隊によるものとも判断できる」

 

「だったら早いところ十本刀を向かわせれば……って、そうか。今は居ないのね」

 

「そうだ。実質的に動けるのはお前たちだけだ」

 

 

そう答えると、方治は沼津の地を示した。

 

 

「此処にも情報発信地がある。業腹だが、此処も敵に落とされるだろう。だが問題は次の敵の進路だ。東海道を西進するか東進するか。現状は不明だが、手をこまねく猶予はない。お前らには東海道を東進して原因の調査をしてこい」

 

「調査、か……犯人は殺してもよいのだろう?」

 

「可能な限り情報を搾り取ってから殺せ。正体を知らぬまま殺すと同じ轍を踏む可能性も生じるゆえな。随時情報は発信するから各地にて拾え。敵が西進すれば自然とぶつかるだろうが、東進すれば追う形となる」

 

「追いかけっこになると面倒臭くなるわね~」

 

 

西進するか、東進するか。

方治は後者の可能性の方が高いと踏んでいた。

相手が何者かは分からないが、組織の情報を掴んでいる可能性が高い。

であれば横浜を無視している理由が判然としない。

 

敵にとって横浜から組織の手を払い除けることは急務であるハズ。

なのに東京の次に神奈川に行かずに関東中部を西進した。

理由は不明だが、神奈川を野放しにするとは思えないため、ここから東海道を東進するだろうと考えたのだ。

 

 

「東海道上で遭遇しなければそのまま東に行き、横浜港に向かえ。敵がそこに向かう可能性もあるし、遭遇することなく横浜に着いたら防衛に回れ」

 

「……!」

 

「! へぇ、横浜か」

 

 

方治の指示に蝙也は忌々しげに眉をしかめ、鎌足は面白げに呟いた。

二人ともとある人物を想起したのだ。

 

横浜での暗殺任務。

それを成し遂げた際に突如として現れた一人の白い男。

目撃者の口封じとして軽く殺そうとしたあの男はしかし、いざ戦闘に発展するや否や蝙也を返り討ちにし、鎌足の戦闘意欲を奪って勝利を諦めさせる実力を持っていた。

 

周囲の火災地獄と鎌足の鎖大鎌による変則的な捕縛術で行動を抑え、最後に消し炭に変えられたのは偏に運の要素が強かったと鎌足は自覚していた。

蝙也についても、八つ裂きにしたいほどの男が焼き殺されたという事実でもって溜飲を無理矢理下げているが、胸中にある憎悪の燻りは今なお鎮火していなかった。

己を虚仮にしたのだ、手ずから殺さねば気が済まないのだ。

 

 

「またお前らを横浜に向かわせるのは正直気が進まないが、背に腹も代えられない。いいか、同じようなことをしでかしたら今より更に過酷な罰が下るぞ」

 

「あはは、大丈夫だって。方治さんは心配性だな~。もう私たちの邪魔をする奴なんていやしないわよ」

 

 

軽く答える鎌足とは反対に、蝙也は重く答えた。

 

 

「ならば俺は残ろう。あの火災の原因は俺のダイナマイトなのだからな。ダイナマイトが使えないとなると俺の実力も半減する故、此度は大人しくしよう」

 

「む……」

 

 

武功に逸る蝙也だけにその言葉は方治にとってあまりに意外だった。

少し肩透かしを喰らった気分にすらなっていた。

 

だが、蝙也の申し出ももっともであった。

十本刀が二人も行くのは過剰だろうから、一人はもしもの時の為の予備兵力として京都に置いておきたい。

それに、ダイナマイトを常用する蝙也は確かに隠密行動に向いていない。

 

 

「なるほど、分かった。ならば横浜には鎌足だけで行ってもらおう」

 

「りょ~かい。組織に歯向かった馬鹿の首級をもって志々雄様へのお土産にしてやるんだから!じゃあね、蝙也。精々私の活躍譚をモールス信号で見ておくんだね」

 

「ふん」

 

 

そうして、一人の十本刀が横浜へ向けて京都を発った。

今はまだ正体の知れない敵を殲滅するために。

 

 

 

それが、邂逅ではなく再会だということを露とも知らず。

 

 

 

 

 

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「本当にここで殺んのかよ。人目が多すぎるぜ?」

 

「だからこそ、だ。今までの道中では奴を含め、全員がかなりの警戒心を抱いていた。故に手を出しづらかった」

 

 

黒装束に身を包み会話をする二人。

一人は正しく偉丈夫のような大男で、覗ける顔には刃物によって付けられた古傷が多数あった。

また肩幅も広く、がっしりとした体型からかなり鍛え上げられていることが分かる。

肩には鎖で繋がれた、人の肩幅はある巨大な鉄球を下げていた。

 

もう一人は般若のお面を着けた小柄な男だ。

小柄とは言ったものの、隣の男に比べればというだけで、実際には平均より少し上ぐらいの身長はある。

持ち物は背に負う直刀だけのようで、また、此方の般若面の男も歩き方にブレがなく、堂々とした受け答えから常人以上に身を作り上げていることが分かる。

 

 

「だが、ここなら話は別だ。奴等も気を抜いて警戒の目と手を緩めるだろう。そうなれば後は簡単だ」

 

「ふ~ん。ま、お前が言うならそうなんだろうけどよ。邸で何度か目標を見たが、ヒョロヒョロで色白だったな。それなりに鍛えているようだったが、警戒されようとされなかろうと簡単に殺せそうだぜ?」

 

「油断は禁物だ。お頭が少なからず注目していた輩なんだからな」

 

 

そう言う般若面の男だが、内心では苦虫を噛み潰す思いだった。

 

何度も観柳邸に足を運んできていた、観柳の政界進出のための良きパートナー、狩生十徳をここ横浜で暗殺する。

それが、この二人が帯びた密命なのだ。

その命令は、彼ら隠密御庭番衆の頭領からもたらされたものだが、おそらくは観柳からの指図があってのことだろうと目星をつけた。

 

それが彼にとって気に食わなかった。

 

お頭はあのような愚図に指図されて動くような人ではないが、それでも武闘にしか道のない我らにとっては従う以外に術を持たない。

資本家によって動かざるを得ない明治の世とは斯くも生きづらいものなのだ、と胸中で呟いた。

 

そして、横浜での暗殺任務はおそらくお頭の意思ではなく観柳の意思に依るものが大きいだろうとも考えていた。

故にこそなおのこと腹立たしかった。

 

 

「へぇ……我欲にまみれてる警官風情に何を期待しているのかねぇ、お頭は」

 

 

大男のぼやきに般若面の男が答えようとしたとき、二人が歩いている獣道の頭上、大きな木の枝から一つの影が降りてきた。

般若面の男よりも小柄、成人男性よりもなお小さな体躯の男だった。

彼も黒装束を身に纏い、口許も黒の巾で覆って目のみを覗かせていた。

 

 

「目標が横浜に入ったのを確認したぜ。宿ではなく個人所有の洋館に入って行った。所有者は誰か分からないが、どうも標的の個人的知り合いの可能性が高い」

 

「となると尚のこと暗殺が面倒になるな。向こうの様子はどうだった?」

 

「大分警戒心を緩めているように見受けられたぜ。ここも目的地なのか、それとも観光か休息のために訪れたのかは定かじゃないが、あの様子なら出歩いているときにサクッと殺れるだろう」

 

「ふむ……分かった。取り合えず道案内を頼む。地理と目標の様子を確かめたい」

 

 

般若面の男が告げると、小男は頷き道案内を始めた。

その背中を眺めながら後ろを続く大男と般若面の男。

前者は気楽に鼻唄を歌いながら、一方の後者は思考に耽っていた。

 

横浜での暗殺任務。

もっともな理由を先程述べていたが、さりとて自分がその理由に納得しているかと問われれば、そんなことは決してなかった。

 

横浜の地で殺すべき理由とは、いったい何だ?

当然のことながら、暗殺は街中より人目の無いところの方が成功率が高いし、目撃者や巻き込まれる人がいないという意味でも後者が選ばれる。

逆に街中で暗殺をする理由など思い付かないほどだ。

しかも国際港ともなればなおさら忌避されるべき場所のハズ。

 

分からない。

分からないが、何やら嫌な予感がする。

お頭は何か考えがあって観柳の案に乗ったのだろうか。

 

……いや、これ以上の黙考は手を鈍らせることになる。

自分はお頭の命で横浜に赴き、標的を殺すのだ。

例え隠密御庭番衆三人による奇襲という、過剰な戦力による暗殺であったとしても、余計な事は考えるべきではないのだ。

 

我らはお頭の道具なのだ。

それ以上でもそれ以下でもない。

与えられた任務を、完遂させよう。

 

そう結論づけた般若面の男は獣道をゆっくりと進む。

 

 

 

 

 

隠密御庭番衆の三人が、一人の標的を暗殺するため。

 

横浜入りを果たした。

 

 

 

 

 

 

 

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見つけた、見つけた。

見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた!

遂に見つけた、追い付いた!

 

この日をどれほど待ちわびたことか。

どれほど夢にまで見たことか。

 

長かった、本当に長かった!

この日をどれほど待ちわびたことか。

ずっと奴の姿を探し続けて、追い求めていた。

夢にまで見たと言っても過言ではない

 

あぁ……あぁ、今すぐにでも殺したい、いや、殺し合いたい!

 

 

「うふ、うふふ、うふわはあはははは!」

 

 

日が沈み、大きな満月が夜の横浜を明るく照らすなか、一人の男が埠頭を見下ろせる小山にて、哄笑を上げていた。

黒の全身タイツの上に白装束、黒い編み傘、そして白黒逆転した禍々しい瞳。

さらに狂気を孕んでいる笑い声が一層、男の不気味さを相乗させていた。

 

執念と表現するには些か生易しい色を湛えたその瞳は、先刻一人の男を捉えた。

銀に近い白色の髪に青い瞳、病的なまでに白い肌の男だ。

 

その姿を認めた瞬間、彼は身を震わせながら宵闇に響く笑い声を上げたのだ。

 

彼の興奮の度合いはその表情を見れば、そして笑い声を聞けば万人にも伝わるだろう。

どれほど待ち焦がれ、思い焦がれていたのか、嫌でも分かるだろう。

だがその根幹にあるものを理解できる者は、果たしてどれほどいるだろうか。

 

彼の心は今、暴風雨の如く荒れ狂っていた。

 

薩摩の地にて出会った憎々しい敵。

己の楽しみを瓦解させ、あまつさえ己に重傷を負わせたのみならず、生きて逃げおおせた忌々しい仇。

それは、人殺しを楽しむ彼にとって何事にも替え難い屈辱であったハズだ。

事実、憎々しくて、恨めしくて、忌々しくて、想像のなかで相手を何千回何万回と殺してもなお心を晴らせず、憂さ晴らしに資本家を何十人惨殺してもなお心を落ち着かせることは出来なかった。

 

そんな鬱憤が遂に晴らせる時がきたのだ。

傷を癒し、姿を隠しながら標的を追い、九州から遠路遥々歩いてきたのだ。

恨み辛みで食を受け付けなくなるほどの相手をようやく見つけたときの万感の思いなど、どう表現しようか。

 

だが、それでも、否、それだからこそ。

 

惨たらしく殺してやりたいと思う気持ちと同じくらい、あの時のような殺し合いをもう一度したいという気持ちも強くあった。

 

身を凍らすほどの冷たい雨が降りしきる中での殺し合いは、互いに刀を帯びての、殺るか殺られるかの果たし合いとは一線を画していた。

もっと原始的で、もっと本能的で、例えるなら食うか食われるかの動物的な、生存競争とでも表すべきか。

 

そう。

あの時の二人は正しく人の皮を脱ぎ捨てて、獣性を剥き出しにして衝動のまま互いに食らいついていた。

技量も思惑も既に関係なく、目の前の相手を殺すためならば己が身体すら使い捨てるつもりでいた。

 

当時は思うべくもなかったが、今にして思えばなんと心地好い食い合いだったことだろうか。

あんな非人間的な殺し合いは今まで経験したことがなかった。

 

砕ける骨の音、破ける肉の感触、巻き散る双方の血。

痛いとか苦しいとか、そういった次元すら置き去りにして、ただただ「殺したい」という一点の感情のみを互いに抱き、それを原動力として動いていたのだ。

 

あの感覚を、もう一度味わいたい。

奴と殺し合えば、また経験できるハズだ。

 

 

またあの地獄を、見せてほしい!

 

 

そう思うからこそ、彼は笑いを止められないし、止める気も起きなかった。

 

 

 

この笑いが止まったとき、彼、鵜堂刃衛は一切の躊躇いもなく横浜の地に舞い降りるだろう。

 

 

 

ただ己が欲望を満たすためだけに。

 

 

 

 

 

 

 

 

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斯くて役者が揃い、再び横浜の地に騒乱の気配が漂い始めたその頃。

 

一人の男が横浜に流れ着いた。

 

長い赤髪に赤い袷。

左腰に刀を帯び、左頬に大きな十字傷。

短身痩躯の優男。

 

嘗て日本中にその名を轟かせ、今の日本を築き上げた最大の功労者。

幕末の動乱期において、数多の死線と地獄を刀一本で切り抜けてきた最強の維新志士。

 

波乱へと向かっていったあの時代に、心から人々を守りたいと思い、剣を握った心優しき人殺し。

 

伝説の、人斬り抜刀斎。

 

 

騒乱の気配が色濃く立ち込める横浜に彼が流れ着き、そして巻き込まれることになるとは、この時誰にも知る由はなかった。

 

 

 

 

 

 











ようやくッ……ようやく原作主人公が出せた……!


皆さま、お付き合いありがとうございました
本話で「明治浪漫編」終わりました
次話より「横浜激闘編(仮題)」です、少々お待ちくださいね


あと、感想にて励ましのお言葉を頂きまして、本当にありがとうございました
一通一通すべてが温かくて優しくて、凄く嬉しかったです

取り合えずご要望通り、本編の継続を主として、投稿分の話の修正を副として進めようと思います
ただ、次話の投稿より前に閑話というか、主人公が関東各地を回っていた時の話も上げていきたいと思っています

ともあれ、投稿再開までにはお時間を頂くことになるのは変わりありませんが
都度、活動報告にて状況をアップしていこうと思いますので、そちらにも足を運んでもらえると幸いです
(これ専用にツイッターでも始めようかな……)



では、お疲れさまでした


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