なんでもできるうちの娘は、異世界ライフを落下からスタートさせる   作:オケラさん

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続けて盗賊視点です。
次回から主人公に戻ります。


盗賊視点(2)

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ついている。

狐獣人の子供だ。狐獣人は獣人の中でも魂の力が大きく、人間の倍以上だ。

この子供でこの仕事が終わるかもしれない。この子には悪いがなんとしても捕まえなくては。

 

結果としては失敗した。

狐獣人を捕まえるのに、そのままのメンバーでいったのだが、その時の部下が歪みかけていた部下達だったのだ。

 

そして取り囲んで脅し始めた。全く、さっさと捕まえればいいものを。

止めようとすると山の方から青白い男が歩いてきた。半霊人だ。

現場を見られているので言い逃れは無理だろう。

 

しかし、半霊人とは幽霊と人間のハーフという異端な存在で、身体の半分程は魔力で構築されてるという。

魂は魔力の塊のようなものであり、半霊人の内包魔力は全種族でも比類ないものだ。

 

もし教会が求めているのが大量の魔力なら、この半霊人である程度足りるかもしれない。

それどころか攫ってきた他の子供たちを逃がしてやることも可能かもしれない。

 

半霊人は魔法を使えない。

使おうとすれば、身体の中の魔力に影響して体内に魔法の影響が出る為である。

 

あちらから来てくれたのなら好都合と、俺の気持ちが逸るのを抑え、無傷で捕獲する為に、狐獣人から半霊人に意識を移した。

半霊人を捕まえれば狐獣人も攫う必要はないためだ。

 

それがいけなかった。俺が半霊人に意識を移した時、部下の一人が狐獣人に手をかけようとしたのだ。

すると目にも止まらぬ速さで半霊人が動き、部下を殴り倒した。身体強化の類か?それなら確かに半霊人でも使用可能なの、か?

 

この速度だと逃げるのも容易だろう。

更に無詠唱でファイアウォールまで使ってきた。

 

半霊人が魔法を使えないのは常識であり、それを無視するかのようなこの男に対して俺はすぐさま転移の魔法を発動させた。

 

転移先は魔封じの檻内部。

空気中の魔子の動きを制限して魔法を制限する。

 

檻でもあるため、身体強化をしても檻を破るまでにタイムロスがある。

魔法担当の俺は使い物にならなくなるが、部下だけでも数で押し切れるだろう。

 

甘かった。身体強化でごり押してきた。

部下の成長も兼ねて見守るつもりでいたが、これは止めには入らざるを得ない。

 

幸い、動きは初心者のようで、こっちも身体強化を使い捕まえることができた。

直後、嫌な予感がした。空気が変わったとでもいうのだろうか?

 

何かが消えたような、身体が軽くなったような感じだ。

男が羽交い締めにされたまま呪文の詠唱を始めた。

発動するはずがないのに、嫌な予感は強まっていく。

 

「高位魔法:火炎地獄(ヘル・フレアサークル)」

 

そう言って辺りに炎の海にしたあと、狐獣人と共に姿を消した。恐らく転移だろう。全く信じられん…

 

「くそっ!なんなんだ!さっきの奴らは!」

 

直ぐ隣で部下筆頭が怒鳴っていた。

部下と言っても、このアジトの頭であり、俺は顧問の様な立場のため部下では無いのだが…

 

そう言えば、コイツが頭をやりたいと言って変わってからだな。他の奴らが歪み始めたの。

 

いや、証拠も無しに疑うのは良くないだろう。コイツは歪んでないし、生贄にされないよう頑張っているのだろう。

 

「お頭、早く奴隷を集めましょう!」

 

はぁ、集めているのは奴隷では無いのだがな…




毎度のごとく感謝をば。
私めの駄作、読んでくださりありがとうございます。
誤字脱字アドバイスあればお願いします。

次回は金曜日に公開します。
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