なんでもできるうちの娘は、異世界ライフを落下からスタートさせる 作:オケラさん
今週から週二にする予定でしたが、忘れてしまったので続けての投稿です。
次回更新は水曜日予定です。
「ほらほらどうしたぁ?」
俺は今、バガスさんと賭け試合をしている。
チップは冒険者ポイントと酒。俺が勝ったらバガスさんの冒険者ポイントを100貰う。
これはランクEからDに上がるためのポイントだ。同じようにDからC -は300ポイントと集めて上がっていく。
時々、大きな功績による飛び級とかもあるらしいが、とても稀であるらしい。
因みにEランクに多い雑草抜きなどは1ポイント程で、酷いものだと複数やって2ポイントなどもある。対して野うさぎ狩りや薬草採取は5ポイントから、多いものでは10を超えるものもある。こういった依頼を積極的にこなさせ、判断力や能力を鍛えてもらおうとのことなのだろう。
まあ、俺は修行ついでに上手くいけば早速ランクDに上がれるので良いのだが。
というか、野うさぎ狩りとかはレオグリンドさんに最初のころ良くやらされたので、また10回も20回もやりたくない。
あいつらとてもすばしっこい上に頭いいし隠れたりするので面倒なのだ。
そうして俺はバガスさんと戦っていた。
お互い無手でスピードとパワー、技術を活かした殴り合いである。
バガスさんは体格とその体の大きさからは考えられないような俊敏さで、俺はスピードと体の特性、それと魔法を使った戦い方である。
体の特性ってなにか?そもそも、幽霊は何処で思考するのか?幽霊には意思のない者がほとんどだが、時には罠を張ったりなどといった個体も存在する。
では、そういったやつらは何処で思考しているのか?答えは魂だ。魂に意思があり、そこで思考する。持ち得ない脳みその代わりに体を形作る魔力を脳に見立て、体全体が1つとなっているのだ。
つまり、脳以外にも目や手足なども魔力のため、視認=認識=対応可能となっている。
その為、意思のある幽霊の退治方法は神聖魔法などによる、拘束からの浄化か、範囲浄化。もしくは、幽霊の未練となっているものを利用するといったものである。
(因みに俺は未練で現世に存在しているわけでは無いので、神聖魔法以外での退治は無理なわけだ)
話が逸れたが、つまり人より優れた反応速度を魔法の発動をもって、バガスさんと渡り合っているわけだ。
加護の使い方はどうしたのかって?戦闘前にちょこっと教えてもらってそれっきりだ。
曰く、「強い竜を。竜が体に宿るイメージをしろ」とのこと。なんつーか、凄く感覚派なのだ。
で、どういう訳か戦いながら感覚を掴む事になって、ついでに賭けをしているわけだ。
「というかバガスさん全力で加護使ってるじゃないですか!」
「ハハハ!戦いにおいて手抜きは無礼だからな!」
どこまで脳筋なんだ…
そこへ、模擬戦の終わったアリスたちが見学に来た。
あっちはこちらと違い、魔法戦をしていたはずだ。
「連続で転移や魔法を使ったり、いきなり剣が出てきたり、色々とズルいですよ」
「大丈夫です。殺さない程度にしていましたから」
プク〜と頬を膨らますキコちゃんと、嬉しそうに勝ちを誇るアリス。随分と仲が良さそうである。
いつの間にあんなに仲良くなったのだろうか?因みにキコちゃんからアリスは、アリスさんかアリスお姉ちゃん。俺はリンお兄ちゃんか、リンお姉ちゃん。玖苑さんはクオンお姉さんもしくは玖苑姉様で、レオグリンドさんはレオグリンド様といったら呼び方をされている。
お姉さんや姉様でも満足なのか、最近は玖苑さんからの圧を感じないが、何か邪な視線を向けられている気がする。
「そもそも剣を作ったり腕が増えたりする魔法なんて聞いたこと無いですよ」
「あれは私とマスター、おそらくは幽霊と半霊人ぐらいにしかできないものでしょう」
何それ俺も初耳なんだけど。
「じゃあ何でリンお姉ちゃんは使ってないの?」
「はて?何故でしょう?」
(使い方がわからないからだよ!)
(そうでしたか。マスター、スキルにある魂魔掌握スペルハックを使用してください)
スキルの使い方はわかる。と言っても、スキル自体は使った事なく、魔法のように、念じるだけで使える事を知っているだけだ。
レオグリンドさんでも知らないスキルが多かったので、スキルの使用は控えて魔法ばかり使っていたのだ。
「魂魔掌握スペルハック!」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字アドバイス及び感想などあればお願いします。
次回はちゃんと水曜日に投稿します。
今週予定(水曜日 土か日)