なんでもできるうちの娘は、異世界ライフを落下からスタートさせる   作:オケラさん

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次回よりダンジョン祭開始です!
…といってもまだダンジョンには潜らないんですけどね…


抱える者

 

「ただいま帰りました〜」

「ただ今戻りました」

「ただいま〜」

 

三つの帰還を告げる挨拶が響く。

 

「お帰りなさい。キコ、楽しかったかしら?」

「どうだ?お前らも楽しんだか?」

「うん!楽しかった〜」

「祭りなんて久しぶりに行きました」

「私は初めてでしたが、とても楽しかったです」

 

リンたちが祭りから帰ってきたのは地球で言う十時頃。

元々いた世界から伝わったのか、ラストは綺麗で大きな花火だった。

 

この世界にも、界を渡った人がいるのか、はたまた偶然なのか…

まあ、綺麗な花火を見れたことに変わりはない。

 

「楽しかったのならなにより。どうだ?リンよ、もうこの世界には慣れたか?」

「まだまだですよ。今日も新しい発見がありました」

「加護の話であろう?もう既に練習メニューは考えている故、明日から導入するぞ」

「え…でも、明日はダンションに潜るんですが…」

「何、その時間が来るまでよ。おそらく間に合うであろう」

 

そうだな…確かに少しでも感覚を掴んでおいた方がいいか。

 

「玖苑さま!あのね!あのね!…」

 

レオグリンドさんと話している横で、キコちゃんが元気に飛び跳ねながら、楽しかった事を話してる。

 

元気なものだな。

子供体力というやつだろう。

何かに夢中になっている間は疲れを感じないのだ。

 

…アリスはこっちを見てニコニコとしている。

そんなに祭りが楽しかったのかな?

 

今日はもう疲れたし、早く眠りたいな。

俺は一通り話した後、明日の準備を終えて眠った。

 

いつもより早く寝たと思ったんだが、既にキコちゃんは寝てしまっていた。

アリスは、従者ですから。と俺の準備を手伝ってくれた後、一緒に眠った。

 

誰かと遊び、眠るなんていつぶりだろうか…

少し、家族の事を思い出した…

 

 

「いやー。楽しかったな」

「ああ。修学旅行で夢のテーマパークに行けるなんてな」

「ああ。俺たちの学校は田舎みたいな感じで寂れてきてたもんな」

「そういや明後日ぐらいにお前の家で遊ぼうぜ」

「いいよいいよ。なにする?」

 

その後、他愛のない会話をして友達と別れた。

 

「じゃあな!また来週から学校だぞ!」

「ああ。お互いに寝坊しないようにな」

「わかってるって。じゃあまたな!」

 

ガチャッ

 

「ただいま〜」

 

ん?あれ…?

そこに広がるのは一面赤黒く染まった床。

絵の具でもぶち撒けたかのような壁。

そこに転がる家族の姿。

 

「あ…?あっ。あぁ…あぁぁ?」

 

その光景に頭が回らず、過呼吸になる。

ハッ…ハァッ…ッ…ァ…アッ…

そして、視界が真っ白になり意識を失った。




まだまだ小話や別視点などが続いてダンジョンに潜るのはあと5〜7話ほど後になってしまいそうです。

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