なんでもできるうちの娘は、異世界ライフを落下からスタートさせる   作:オケラさん

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こちらにはきちんと投稿出来てる...
最新話のメモデータが消えてしまい焦りました。
本当に怖かったです。
これで前夜祭の話は終わりです。
アドバイス、感想などあればお願いします。


ダンジョン祭前日譚

「カハッ...グッ」

 

辺りを脳漿と鮮血で埋め尽くしたドルクがその場に崩れ落ちる。

 

(なんなんだよ...まったく勝てる未来が見えねえ...くっ!だが、だがだがだがぁ?俺が、最後に勝つのは決定事項!俺に敵はない!)

 

ドルクが慢心か驕りか、少なくとも今までは事実だったそれを再確認していると。

 

「むう。流石に飽きたな」

 

不意にレオグリンドから零れた言葉。

それはドルクを無意識に恐怖させた。

その事実はドルクの背中に流れた冷や汗により自覚した。

 

(まずい!なんだかわからんがまずい!)

 

 

ドルクは反射的に、いや本能的に駆け出した。

方向など考えず、とにかくレオグリンドから離れるために疾駆した。

 

「キコ達を狙ったことへの怒りも流石に冷めたし情報もないではこれ以上の意味はないな」

 

後ろから聞こえるレオグリンドの言葉ももう聞こえないくらいに、逃げることだけに意識が集中する。

 

「ハァ...ハァ...ハァ...くそっなんだあの化け物は。人間の勝てる領域じゃない!」

 

ドルクの視界が結界をとらえる。

 

(あれは人の形をした化け物だ。俺の能力をもってしても、あれに勝てるとは思えねえ。)

 

走りながら後ろを振り返るとそこにレオグリンドの姿はなかった。

 

(あれは次元が違う。嫌な予感がして全力で逃げて助かったぜ)

 

その時、周囲に暴風が吹き荒れ頭上を何かが通過した。

風力に体勢を崩されそうになりながらも、正面を向き直ると、そこには赤黒い色をした禍々しい竜が一匹降り立っているところだった。

 

「な...なっ...」

 

その、竜と呼ぶのもおこがましいあまりの容貌と威容に、ドルクは思わず足を止めた。

 

「さて、そろそろ終いとしよう」

 

そういうと竜はひとつ、咆哮を放った。

それだけで割れる大地。音すらも、もはや質量を持ってぶつかってくる。

そこにいたのが通常の人間だった場合、それだけで肉片と化していただろう。

 

「ひっ...ひぃ」

 

竜の口に、闇色の光が集まる。それは昏く、すべてを飲み込むかのような深い黒。

 

終焉への一息(ライフ・エンド・ノヴァ)

 

レオグリンドの口から放たれた闇の光は結界内を埋め尽くして少し、そこにあったあらゆる物とともに一つに収束した。

まるでその場所は元からこうだったかというように静寂が訪れた。

 

 

「さて、少しやりすぎてしまったか」

 

そういいながら、レオグリンドは手に持つ黒色の球を弄ぶ。

黒い水晶というにはいささか不透明過ぎて、球体としか表現できない。

いや、宝石に見えなくもないかもしれない。

 

「さて、戻るか」

 

人に戻ったレオグリンドは歩いて玖苑たちのもとへ戻っていた。

歩くたびに周囲の土地が修復され、緑が生える。

 

「さてこれどうするか。ふむ、ダンジョンのドロップにしてしまうのも面白いか」

 

レオグリンドが軽く黒球を放るとひとりでに浮遊しダンジョンに向かって飛んで行った。

 

「おて彼様です。レオグリンド様」

「うむ。さて、どうかな?ダンジョンマスターどの?ランクの件、考えてくれるか?」

 

 

「...という事があってな」

 

なんだよそれ...最後のなんて思いっきり脅しじゃないか。

いや、確かに今朝、見慣れない平原があるなと思ったよ?

まさかそんなことがあったとは。

 

「さて、そろそろ始まるぞ」

 

辺りを見ると先ほどよりも人が集まて来ていた。

 

「さて!それでは皆さん!お待ちかねダンジョン祭開幕です!」

 

ダジョン入り口にいた受付らしきお姉さんの元気な声が響き渡った。

いよいよダンジョン祭本番の開幕だ。




次回からは主人公視点に戻ります。
次回投稿はいつも通り水曜日の0時です。
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