なんでもできるうちの娘は、異世界ライフを落下からスタートさせる 作:オケラさん
まず次回予告が書けないくらいに話が行ったり来たりごちゃごちゃしてるのが悪いと気がついた。
だがすでに書いてしまったので後2話くらいは直さない。
リンは、影に隠れる子供を一瞥した後何も言わずに優男の所へ歩き始めた。
周囲の安全確保はもとよりできており、ここら一帯には魔物はおろか野生の獣すらもいない。
(まあ、魔力の反応を見るに奥にもまだ人は居るみたいだし、どのみち外へと連絡する手段はない。なら後でこの子を伝言役として遣わした方がいいな。その後に奥へと踏み込むか
周囲の安全を確保しているがゆえの余裕と計画。
もし、未だ安全が確保できていなければ直ちに保護していただろう。子供が誰かに食い物にされる光景など見たくない。だが世界には確実に犠牲となっている子供達がいる。そしてそれら全てを助ける事が出来ないことも知っている。自分が、いや妹が弟が、家族そうであったように。
ならせめて目の前、手の届く範囲くらいは助けようと、リンはそんな事を考え始めていた。
◇
リンがレオグリンドから習ったのは体の使い方、武術の心得などの近接戦闘と殆どの武器の扱い。たった一ヶ月でこれらが習得できたのは、思念を受けて思い通りに動かせる魔力体故の結果だろう。
そしてクオンからは魔術やスキルの仕組み、種類や効果、基礎から応用までと主に魔力に関する事を教わった。こちらも、体が魔力で構成されているリンは感覚的に理解できた。
ただ、今日までスキルというものは使ったことが無かった。何かしようとすると、思念を体中の魔力と周囲の魔力が受信して、魔法になってしまうからだ。
だが今日、スキルの使い方を覚えた。
より魔力に触れ、感覚がより鋭くなったために。
◇
リンは一度理性を手放し、本能の補助という形で再び覚醒した。
よって、体術、魔法、スキルを目的とする欲のために効率よく本能のままに解き放つ。
足音を真似、少しずつ優男に近づいていく。
優男との距離が5メートル程まで近づいた時、
「─っ!」
優男が振り向きざまに黒い狼を召喚し飛び退く事で距離を取った。
おそらく、本物の黒服の男か見極めるための攻撃だったのだろう。明らかに手加減されており、しかし低級の冒険者であれば避けられないような攻撃であった。
近づいている段階で疑われていたのは驚いたが、仲間に成りすますような相手ならば黒服に出来ることはある程度可能だとは思わなかったのか?
これじゃあ俺が黒服の姿まで真似していたら分からないだろう。
いや、別にその案を実行しなかった訳では無い。黒服の体は隅々まで調べ、記憶したから模倣は可能だろう。
しかし、バレるなら何をしていても初めからバレているだろうと思い、まさか疑い半分で確認のために攻撃してくるとは思わなかったのだ。
結果としては後悔する事になったが、まあ仕方ない。後の祭りである。
そんな事を考えつつ、現実では冷静に優男を観察する。
最初は顔に驚愕と困惑を浮かべていたが、今では冷徹な瞳でこちらを見ている。
改めて見ると構えや佇まいが対人になれている人のそれで、スキが見えない。
黒服は不意をつけたからいいが、正面から戦っていればこうだったのだろうか?
◇
少女を正面に見据え、優男は冷静に思考する。
(どうなっている?さっきの子供か?アイツが連れて行った筈では?それよりも目的は…)
必死に頭を回転させて状況を整理する。
しかし、現状を整理できそうな情報は思い当たらない。
何かに襲われたり巻き込まれたりで助けを求めにきた?いや、戦闘音など聞こえてこなかったし、黒服ならコイツを置いて自分は逃げるだろう。
じゃあ何故コイツが一人でここにいる?
黒服に置いていかれたとか?
少なくとも、今の攻防ではっきりしたのは、コイツの戦闘能力を俺たちは見誤っていた事、そして恐らく敵対しているという事!
「─ふっ!」
優男がリンに向かって小袋を投げつける。
それはリンにあたる直前で破裂し、周囲に砂塵を撒き散らす。
「召喚!砂魚
続けて召喚術を行使し、二頭の砂色の巨大な魚を呼び出す。二頭が並ぶだけで通路を埋めてしまいそうなほどの巨体で、それこそ子供など一飲みに出来るだろう。
そしてそれぞれがダンジョンの壁や地面へと潜る。
「行け!
砂塵で視界を奪い、影狼達の力で相手を縛る。その後人食いの肺魚の二頭で逃げ場を潰して相手を食らう。
優男の対人における確殺コンボであった。ついでに証拠も隠滅でき、特に愛用しているコンボである。
だがしかし、それは相手が人であった場合の話であり…
「証拠隠滅にも持ってこいのいいコンボだなぁ?ま、それでトドメをさせればだけどな」
「そ、そんなバカな…」
殺したと思ったはずの声。砂埃が晴れしかしがクリアになってくるとそこには、肺魚と影狼達の頭を弄ぶリンの姿があった。
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だからアドバイスちょうだい!
お願いします。成長が見られないです。