なんでもできるうちの娘は、異世界ライフを落下からスタートさせる 作:オケラさん
誤字脱字、意味不明な文章、アドバイスなどあればお願いします。
「クハハハハ」
「とてもお似合いですよ。マスター」
「お兄ちゃんはお姉ちゃんだったの?」
俺の周りには、大爆笑する爺さん、無表情で賞賛してくるうちの娘、困惑するロリ狐耳。
そして無言で俺をドレスアップする狐巫女にもはや着せ替え人形と化した美少女(?)の俺。
どうしてこうなった…
事態は、数刻前へ遡る。
さて、ただいま俺たちは、俺が寝かされていた(どうやら助けられた)竜の家です。
キコも一緒です。別に家に送らなかったわけではありません。きちんと送りました。
と、いうのもこの娘についてきたら此処にたどり着いたわけです。
はい、どうやら竜の家にはこの娘も住んでいる様でして、「そっか。レオグリンド様に助けられたんだね」とのことです。
「じゃあ、お兄ちゃんもここに住むの?」
たしかに、転生したわけでも、野生動物でもないから、家も野で生きる術もない。ならここに住まわせて貰うのもいいかもしれないな。
「うん、できたら…」
「そうであるぞ!キコよ!」
唐突に肯定の声が割り込んできた。
見るとそこには、短髪をオールバックにした、ムキムキのおじいさんが、「クハハ」と笑いながら立っていた。そう、ムキムキである。大事な事なので二回言った。
「えっと…」
「レオグリンド様、ちゃんと説明しないから困らせてしまったではありませんか」
俺が困惑していると、男の後ろから狐耳と尻尾の生えた巫女服の女性が出てきた。
「お帰りなさい、キコ。それとはじめまして、迷い人よ。私は玖苑。そこにいる、レオグリンド様の世話係をしております。」
(マスター、この人です。)
狐巫女さんは、キコを見て微笑んだ後、そのまま此方にも挨拶をしてきた。
どうやら、この人が竜の魔法実験から俺を助けてくれたようだ。
「えっと、はじめまして。
(マスターの苗字は「なかま」ですよ?)
(ご先祖様がはざまだったんだからいいじゃん)
と、もはや慣れた思念通話をしていると、
「それは前の世界での名でしょう?今は名無しとなっていますよ?それと、そちらは貴方の眷属かしら?」
「え…」
なんかの冗談かとも思ったが、雰囲気はそんな風ではない。それと、アリスが眷属?
意味わかんね。
「さて、何処から説明しましょうか…」
顔に出ていたのか、玖苑さんが説明を始めた。
簡単にすると、こんな感じだ。
・元々、世界は一つで遥か昔にまず、魔法のあるなしで2つに別れたとのこと(所謂、異世界や別世界とのこと)
・この世界には、魔子というものが存在しており、魔力とも呼ばれている。
・魔力は思念を反映して魔法を起こす。
・俺の様な存在は迷い人と呼ばれる(召喚などで無く、他の世界と繋がったときに、間違って落ちてきた人達のこと)
・俺とアリスには眷属と交わされる繋がりのようなものがあるらしい。
との事だ。
因みに、世界が別れたことには、原初から存在した神々が関わっているが、詳しいことは分からないのだそうだ。
それと、よく分からないが、俺とアリスは世界に定着していない状態でこのままだと、冥界に行かなければいけなくなるらしい。
と言うわけで、名前を付けてもらう事になった訳だけど、俺もファミリーネームを考えるように言われた。俺とアリスを明確に繋ぐのだそうだ。
(うーん。短くて簡単なものがいいな。そういや俺の名前って凜単体でも大丈夫そうだよな。じゃあ、仲間と凜の間にある、流。流れか…)
「よし、決めた!」
「こっちはもう決まっているぞ。では、貴様には『リン』と名付ける」
「こっちは、『フォール』で」
(それって落ちてませんか?)
そのままかよ!リンって、凜を読んだたけじゃん!俺も人の事言えないかもだねもさあ…(この際、アリスからのツッコミはスルーする)
これじゃあ、ネックだった女の子っぽい名前と大差ない気が…まぁいいけど。
というか昔、妹に「るり」より「りん」の方が兄っぽいと言われてりんお兄ちゃんと呼ばれていたっけ。
「おおっ!」
「え?」
「マスター…」
懐かしい事を思い出していると、皆んながこっちを見て固まっている。
何かあったのか?俺は、無言でアリスに手鏡を見せられた。そこに映っていたのは、美少女?
そして、俺は無言の玖苑さんに連行され、冒頭へと至る訳だ。
「なんで性別が…」
まだ、息子の有無を確認してないから、美少年の可能性もある訳だが、それにしても何故外観が女性寄りになったのかが分からない。
「大丈夫ですよ、マスター少し小柄になって、髪が伸びただけではないですか」
そういうアリスは、人形と見紛うほどの完璧な美少女となっていた。
「クハハハハ。ならステータスで性別を確認してみればいいではないか」
そうか、ステータスか。今の今まで忘れていたが、この世にはステータスがあるんだ。これで確認してみればいいんだ。
「で、どうやるの?」
「我と玖苑で態度違わないか?」
いや、だって…ねぇ?
人に向かって死ぬレベルの魔法連打してくる人に敬意なんて必要か?
「それは仕方のない事かと思われますよ?」
ほら、玖苑さんにも言われてる。
それに、この雰囲気というか、ここの人たちってそういうとこルーズそうだし。事実、玖苑さんのレオグリンドさんに対しての敬意なんてあれ、あくまで形式だけで、長い間による信頼関係による、仲のいい主従にしか見えない。
いや、事実、仲のいい主従なんだろう。
「自己鑑定(セルスステータス)と唱えるだけで確認できますよ」
───────────────────
名前 リン・フォール・ヴァルナ
性別 男性 女性
種族 幽霊(レイス) 半霊(ハーフレイス)
加護 竜神の加護
スキル
〈種族〉
魂魔掌握「マインドハック」
魔法強奪「スペルクラック」
物体念動「ポルターガイスト」
呪怨
憑依
〈エクストラ〉
魔法使い
眷属『アリス』
〈コモン〉
家事:5
〈ユニーク〉
眷属生成
抑制
称号
アリスのマスター
少児の味方
竜の拾い子
界を渡りし者
抱える者
不幸者
渇望者
────────────────────
名前 アリス・フォール・ヴァルナ
性別 女性
種族 幽霊人形「オートマタ」
加護 竜神の加護、リンの眷属
スキル
〈種族〉
魂魔掌握「マインドハック」
魔法強奪「スペルクラック」
物体念動「ポルターガイスト」
蓄念
〈エクストラ〉
魔術師
変身
高速演算
〈魔法〉
空間魔法:5
解析「アナライズ」
〈コモン〉
家事:10
〈ユニーク〉
時空観測
世界の閲覧者
称号
リンの眷属
竜の拾い子
保護者
愛する者
学ぶ者
界を開き者
界を渡りし者
───────────────────
早速唱えてみる。
おお。本当に見れた。
ん?ヴァルナってなんぞ?
そんな俺の考えを呼んだかのように、玖苑さんが答えてくれた。
「名前に、ヴァルナとあるのが疑問なのでしょう?それは、竜王の加護を強く受けた者や眷属、血族に贈られる名前です。まあ、ファミリーネームですね。」
…ん?ふぁみりーねーむ?あのお爺さんと?俺らが?ふぁみりー?
(そのようですね。マスターの他に、何か力を感じます)
マジか…
竜のお爺さんとファミリーかよ。
「なんでですか?」
「クハハハハ。何、単純な興味が半分だ」
「残り半分は?」
「この世界は、お前達のいた世界に比べ危険が多い。そのため、界を渡る者は、何かしらの力を得るのだ」
ふむふむ。
「が、貴様らは自力で、魔力のない世界から、力を持っていた訳でもなく、しかも幽霊となってこの世界に来た訳だ」
「幽霊とは、もはや生物ではなく、本来なら冥界へ行くか、消滅する。しかし、貴様らは異世界から来る際の事故によってそうなってしまった。冥界で『死因は異世界に行く際の事故です』なんてなってみろ。この世界の神は冥界連中からバカにされるどころか、他世界への干渉すら禁止されるだろう。そうなる訳には行かぬゆえに貴様らを助けたのだ」
なるほど。ところで冥界の方が立場が上なのかな?ま、その辺りはいいか。
「まあ、幽霊が存在するには強い感情によって現世に結びついてるわけで、貴様らのようなイレギュラーに興味があったのも本当だがな」
なるほど。
「それと、貴方はそのアリスという娘のマスターとなっているのも確認しましたか?それは、とても強い加護のようなものです」
うん、大体わかった。
「さて、ではこれから宜しく頼むぞ!」
「宜しくね!お兄ちゃん!」
「ふふ…宜しくお願いしますね」
あ、そういえば此処においてくれるって言ってましたね。
こうして、
俺とアリスの新生活はスタートした。
結局俺が何故女性寄りの姿になったのかは聞きそびれてしまったな。
こんな作品を読んでくださりありがとうございます。
なかなか話が進まないため、ちょっと端折ったりしています。
意味がわからないところがあればご指摘お願いします。