〜翌週土曜日〜
「なあ箒、一つ聞いていいか?」
「なんだ一夏?」
「なんでお前ここにいんの?ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ?」
ここは今日俺とオルコット嬢の試合が行われる第三アリーナのAピットだ。1回目と同様、俺の愛機も今日運ばれてくる。
「な!私がここにいて悪いか!それに私はお前の幼馴染だからな、関係者だ。」
「その定義で行くと大体の知り合いが関係者なんだが…姉さんにどやされてもしらねぇぞ?」
ていうか白式遅くね?束さん何してんの?
「織斑くん織斑くん織斑くん!届きましたよ!」
あ、最近出番が少なくてなんとか目立とうとしてる山田先生だ。3回も呼ばなくても聞こえてます。慌てすぎです、箒が何事かと構えてるから…
「俺の専用機ですか?」
「そうだ織斑。すぐに準備しろ。時間もおしている、ぶっつけ本番でなんとかしろ」
「え、あの?最適化は?初期化は?ぶっつけって…」
「いいから一夏!早くしろ!」
「そうですよ織斑くん!」
異性3人から同時に迫られるってのもなかなかなお経験だな、1人姉だけど…
「「「早く!」」」
そして搬入口が開く。この時俺は、虫よりも小さい機械が侵入していることに気づいた。まあこんなん作るの束さんだよねー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『白』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まだ一次移行していないせいか純粋な白ではないが、それでも美しく光るそのボディ。ああ、久しぶりだな俺の愛機。そして …初めまして。
「これが、織斑くんの専用IS、『白式』です!」
1回目の時、俺はコイツが俺を待っていた
「時間がないからフォーマットとフィッティングは戦闘しながらやれ。出来ないイコール敗北だ」
分かりましたよっと。
ー俺は白式の装甲に触れたー
『お帰り、待ってたよ』
「っ!?」
「どうした織斑、何か異常があったか」
「いえ、大丈夫です」
今の声は…
そして俺は白式に乗った。
『少しだけこっちで話そうよ』
その瞬間俺の意識は闇へと沈んだ。
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〜???〜
「っ…ここは?」
意識が戻った俺は現状把握のため周りを見渡した。足元が浸かるくらいの水があたり一面の広がっている。だが冷たいとかいう感覚は無いな…なんだこの空間は?
「こんにちは」
「っ !?誰だ!?」
警戒しているのを隠さず俺は乱暴に声の主の方を向いた。
「なっ…お前たちは …」
そこには白いワンピースに麦わら帽子を被った女の子と、白い甲冑を着た背の高い女がいた。
「初めまして、織斑一夏くん。あなたに会えるのをずっと楽しみにしていたよ」
知っている。この声もその容姿も。何故ならこの声は…
「私は白式のコアの人格主。あなたをここに呼んだのも私」
「………」
白い甲冑を着た女は目元まで覆われているバイザーをしていて顔はあまり見えないが、こちらに視線が向いていることは分かった。
「本当に白式…なのか?じゃあ隣は…
「っ!なぜ知っている?」
「悪いがそれには答えられねぇなぁ、それよりも何故俺をここに呼んだ?」
「言いたいことを言おうと思ったの。まあ宣言だよ」
「宣言?」
「そう、あの時守りきれなかったあなたへ、役目を全うできなかった私へのね」
「今度こそ守るから。貴方を絶対に死なせない」
そうか、お前も
「白式…いや、ここは敢えて王理と呼ぼうか、相棒」
「っ!?何故その名前を?…まさか!」
「改めて自己紹介だ。俺は織斑一夏、お前とずっと一緒にいた織斑一夏だ」
「え、あ…?本当に…?一夏、なの?」
「ああ、だからさ、もう一度俺を守ってくれないか?」
「うん!任せて!そのためにも私達は、強くならないとね」
もちろんだ。そのために俺は亡国入りしたんだからな。
「力を欲しますか?」
うお!?…あ、ゴメン、白騎士の事忘れてた。
「ただ破壊するだけの力はいらない。俺が欲しいのは、世界を変える力だ」
「………世界を変える、ですか」
「そうだ、俺は見てきた。この世界の現実を。そしてやり直す機会を与えられたんだ。俺は…このチャンスを生かしたい」
「………分かりました。この子にとっての害でしかない存在だったら、私が消すつもりでしたが…大丈夫ですね」
怖いこと言ってくれるじゃねえか。
「うんうん、白騎士からのオッケーも出たし、時間もないからじゃあ
また、か。そうだな。
「ああまたな、2人とも」
そしてまた、俺の意識は途切れた。
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「おい一夏、大丈夫か?」
姉さんの声が聞こえてくる。どうやら無事に戻れたようだ。
「ああ、大丈夫だ。それじゃあ行ってくる」
俺の相棒とは長い付き合いになりそうだな。
「それではカタパルトデッキに乗ってください。すぐに発進させます」
「分かりました、山田先生」
行くか!白式!
『うん!』
「織斑一夏」
『白式!」
「『出撃します!』」
オリジナル
白式と白騎士の自我がはっきりしてる。
白式との会話が可能
今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』
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凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
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リメイク版無しでこのまま継続
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リメイク版ありで両方継続
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この作品のまま加筆修正