「あら、やっときましたわね。逃げたのかと思いましたわ」
「悪いなオルコット嬢。ちょっと準備に時間がかかってな」
目の前にいたのは鮮やかにな青色の機体『ブルーティアーズ』とその操縦者、セシリア・オルコット嬢。
「あなたに最後のチャンスを与えますわ」
ビシッと俺に指をさしながらオルコット嬢はそう言った。それにしても、とうの昔に試合開始の合図は出てるし攻撃したらいけないのかねぇ… 簪には悪いけど俺ヒーローの変身途中に攻撃すんの大好きなんだけど。
「あなたは初心者、わたくしは代表候補生。実力的に言ってわたくしが勝利するのは火を見るより明らかですわ。そこで、今ここで謝るというのであれば、許して差し上げても良くてよ?」
『一夏!ティアーズが私達をロックオンしてる』
(わかってるさ白式。敢えてだよ、高飛車なお嬢様の鼻っぱしらをへし折ってやろうと思ってな)
『い、一夏、なんか性格変わったね』
(そりゃあ色々あったからなあ)
『そうなんだ、じゃ、とりあえず!』
そうだな。
「…無言は否定と受け取りますわ!」
刹那、光、いや閃光が俺に向けて放たれた。
「危な!?」
初心者感を出すためにわざと大きく避けたが、せいぜい中、遠距離用のライフルだ。少し体をひねるだけでも十分避けられる。
「な!?躱したですって!?マグレですわ!」
さらに放たれたレーザーが俺に目掛けて飛んでくるが、
「おいおい、代表候補生の実力とやらはこんなもんか!」
「!!言ってくれますわね、ルーキー!」
止まることを知らない射撃、まさにレーザーの雨とでも言うべきか、オルコット嬢は俺がいる位置に正確に撃ってくる。
「さあ、踊りなさい!わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズが奏でる
「あいにくとダンスは教養がなくてな!だから…フリースタイルで踊らせてもらうぜ!」
スコールの姉貴から制限がかけられてるだけあって、やりきれない感はあるが、訓練だと思えばちょうど良い。
上空から飛んでくるレーザーを地面に近い位置で避けることによって射線を制限する。
「くっ!なんで当たりませんの!」
そろそろ飽きてきたし、俺も前に出るか…
(白式、武器くれ)
『ちょっとだけ待ってすぐに渡すから!』
えぇ… じゃあちょっとだけくらうか、どうせ後で一次移行して回復するし。
「くっ!」
「あら、さっきまでの余裕はどうしましたの?まさかもう限界なんですの?」
「まだまだぁ!これからが本番だ!」
そう、これからがね。
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試合が始まって10分。
「ええい!一夏は何をしている!不甲斐ないぞ!」
「そんな事はないですよ篠ノ之さん。逆にすごいと思います、確か織斑君はISを動かすのは2回目でしたよね?」
「ああ、そうだ。だが、機体に振り回されているな。」
ここはAピット。篠ノ之、山田先生、織斑先生が観戦している。
「しかも織斑、武器を出していないな」
「あ、確かに!出し方がわからないんでしょうか?」
「…さあな。だがアイツ、調子には乗ってないようだな」
「どうしてわかるんですか?」
「それはな篠ノ之、織斑は調子に乗ると利き手を握ったり開いたりするからだ」
ちょっと自慢げに話す織斑先生(ブラコン)
「へえ〜流石ご姉弟!弟さんのことをちゃんと見てるんですね〜!」
「ま、まあな…」(ブラコン)
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ところ戻ってアリーナ
「あら?さっきまでの余裕はどうしましたの?」
「オイオイ、初心者にそれは無いんじゃねぇか?」
『初心者ってなんだっけ…?」』
なんか相棒からの声が聞こえるが無視だ無視。ていうか早く武器くれ…
『あ、実は5分くらい前に一次移行の準備は完了してるよ〜』
(ファ!?じゃあとっととしてくれ!演技に飽きてきた…)
『はいは〜い。じゃあポチッと』
え?そんな気の抜けた声で一次移行すんn…うわァァァァァァァ!
今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』
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凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
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リメイク版無しでこのまま継続
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リメイク版ありで両方継続
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この作品のまま加筆修正