「な、なんですの!?」
ほとばしる閃光ーーーー後現れたのは…
「…俺、参上!なんつってなぁ!本番はこれからだ!」
「それは一次移行!?まさか貴方、今まで初期設定の機体で戦っていましたの?」
「まあな、届いたのがついさっきで準備の時間がなかったんだ」
ま、束さんがいじってたんだろうけど…
「そうですか、運のいい男ですこと。ですがわたくしは、男には負けられませんわ!お行きなさい、ブルーティアーズ!」
オルコット嬢の機体から4機のビットが射出され、ビームを放ってきた。
「おわ!?危な!ちょ、これ避けきれn…ぐっ!」
勘違いするなよ、演技だからな?
「これはブルーティアーズに搭載された第3世代兵装、『ブルーティアーズ』ですわ!せいぜい逃げ回ることですわね」
やっぱ紛らわしいわ!前から気になってたけどどっちがベースなの?ビットの名前がブルーティアーズだから機体にも同じ名前をつけたのか?それともブルーティアーズに載せる初めての第3世代兵装だからブルーティアーズとビットにつけたのか…謎である。
『一夏、遅くなってごめん!雪片出せるよ!』
(良いタイミングだ白式!)
そして俺は、白式の唯一の装備である雪片弐型を出した。
「なら、せいぜい足掻かせてもらおうか!」
俺は回避行動を取る。この頃のオルコット嬢は相手の反応が一番遠いところを狙って来るため最初は翻弄されているように動きながら少しずつギアを上げていったらいいと思う。演技俺やっぱ俳優向いてる気がするんだが…
『バカなこと考えてないで、さっさと避ける!』
…バカって酷くね?
「あら?よそ見をしていて良いんですの?」
「む…」
ま、まずいぞ〜、いつのまにかブルーティアーズ(ビット)に囲まれてしまったー(棒)
「わたくしの勝ちのようですわね」
瞬間、4機のビットからビームが放たれる。
「今だ!」
さらにその瞬間、俺は持っていた雪片を…オルコット嬢に向かって投げた。ち、な、み、に、零落白夜は発動させてるぞ♡
「自分の武器を投げたですって⁉︎」
オルコット嬢のビームが当たるのが先か、俺の投げた雪片が当たるのが先か。
そしてーーーーーーーーー
『セシリア・オルコット、ブルーティアーズ、シールドエネルギーエンプティ!勝者、織斑一夏!』
◇
「わ、わたくし…は、負けましたの…?」
そう言ってオルコット嬢は気絶したらしく自由落下を始めた…じゃねえ!
「やっば、間に合え!」
「「「キャ〜!」」」
オルコット嬢が地面に激突する寸前観客席から悲鳴が聞こえた。今助けようとしてんだよ…
「間に合った!…全く、世話の焼けるお嬢様だ」
落ちてきたオルコット嬢を抱えている俺だがティアーズの角ばった部分とかのせいで持ちにくい。…IS纏ってるから落下ダメージなんてないでしょっていう意見は俺の独断と偏見で却下する。
そして俺はオルコット嬢を抱えたままピットへ戻った。
◇
「織斑一夏帰還しました。オルコット嬢を医務室に運んであげてください」
「勿論だ。山田先生、篠ノ之と一緒にオルコット嬢を医務室にに連れてってやってくれ」
「分かりました。じゃあ篠ノ之さん、行きましょうか」
「な、何故私もなんですか!」
「篠ノ之、ここは関係者以外立ち入り禁止だった筈だ。今までは見逃していたが流石に目に余る。その罰だ、分かったな?」
おお、姉さんが理不尽なこと言ってない。若干機嫌が良いからか?
「ですが!「箒、頼むよ」…一夏… 一夏の頼みとあっては仕方ないな///」
これはオルコット嬢もチョロインを譲らないといけないレベルだろう
「さて、2人も行ったことだ。改めて一夏、良い試合だったぞ」
これはプライベートモードか?
「ありがとう姉さん。でもマグレだ、一次移行のタイミングが良すぎたからな。じゃなきゃ初心者が代表候補生に勝てるわけがない」
これは事実だ。いや、完封勝利出来るよ?でも初心者としては満点の回答のはず…
「まあそれもそうだが、まさか雪片を投げるとは思わなかったぞ?」
うぐっ!そこ突かれると厳しいな。世界最強が使ってた武器投げたんだから…
「いやぁ、相手はビームめっちゃ撃ってて近づけなかったから仕方なく…」
「まあ良いだろう。それよりも、お前に言っておくことがある。
「単一能力?」
「ああそれはーーーー」
長くなるんで割愛。まあみんな知ってるだろ。ぶっちゃけ必殺ワザだ、一撃必殺の方の。
◇
自室にて
「なあ白式、なんであの事言ってくれなかったんだよ?」
『そ、それは…』
ちなみにあの時とは…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遡る事、お互いの攻撃が当たろうとした時の事
『あ、一夏そういえばね。機体なんだけど最初から雪羅の武装使えるようにしておいたよ〜』
………は?…え、ちょ、h a?
『だ〜か〜ら〜、一次移行を雪羅にしたんだって。流石に王理にするのはは『EOS』が無いから無理だったけど 』
そういう事は早く言ってくれ!
「ああもう!『雪羅」展開!シールドモード!」
左腕に多機能武装腕『雪羅』を即座に展開してエネルギーシールドを張る。
「キャア!!」
「グッ…!あっぶね、ギリギリ耐えたか…零落白夜でエネルギーバカ食いしてたから一瞬しか展開出来なかったが、セーフだな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんな感じである。
『それは私がこの子にさせました』
あん?この声は…
「白騎士か。どうした、俺の言葉だけでは信用できなかったか?」
『…端的に言うとそうでした。が、貴方の戦いは信用に足るものであったため武装のロックを解除させました」
「信用?どこが?』
「貴方が雪片を投げた時、ブルーティアーズの本体を狙わずに足の装甲を狙っていました」
チッ…バレたか。
「ソレがどうした?」
「織斑一夏、貴方はまだ、
試合後
「では織斑、ISを解除しろ」
「はい」
そう行って俺は白式を解除した。待機形態は1回目のガントレットではなく、十字架の首飾りだった。
「それがお前のISの待機形態だ。これから共に戦う相棒だからな、大事にしろよ」
…十字架、任務で違法研究所などを人間ごと潰してきた俺にはちょうど良いじゃないか。白式は俺に、罪を背負って生きろって言っているのか…
『な訳ないじゃん。ガントレットだと蒸れるでしょ?首飾りにした方が楽そうだったし…十字架ってかっこいいじゃん?』
お前の趣味か!?今俺感傷的でシリアスな雰囲気出してたんだから察してくれよ…台無しだ…
あ、蒸れは凄かったからお気遣いはどうも。
今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』
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凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
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リメイク版無しでこのまま継続
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リメイク版ありで両方継続
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この作品のまま加筆修正