4月下旬…といってもスコールの姉貴に連絡してから少ししか経っていない。今日はこれからISを使った授業なんだが、ああ、トラウマと黒歴史が蘇る…
1回目の時、なぜ俺はクレーターなんか作ってしまったんだろうか…
ガゴッ!!
「イッタァ!?」
「何をしている織斑、授業に集中しろ」
なぜ俺の姉は仮もナノマシンで強化されているはずの俺の体にダメージを与えてくれるのだろうか。
「ではこれからISを用いた実演をしてもらう。織斑、オルコット、試しに飛んで見せろ」
「「はい」」
(行くぞ白式。見世物みたいであまり気乗りはしないけど、我慢してくれ)
『……』
(ん?白式?)
『…zzz』
(…ISのコア人格も睡眠て取ることあるんだな)
まあいいや展開したら起きるだろうし。
『流石に起こすのは可哀想なので今回は私がサポートします』
(白騎士か、いいのか?お前は俺のISではないのに…)
『何を言ってるんですか貴方は。私は前から貴方をマスターとして認めていますよ?』
(は?)
『言いにくいのですが…少し前に私とこの子でマスターの記憶を見ていまして、始まりから終わり、さらなる始まりから今までを見たのです」
(勝手になにしてくれてるんですかねー。まあ見られて困る事ないからいいけど)
『なのでこれからは2人でマスターをサポートしていきます。改めてよろしくお願いしますね』
(おう、よろしくな)
『…まだ言う時ではありませんね。本物の亡霊になるために優しさを捨てなければいけないことは』
(ん?なんか言ったか)
『いえ、それよりも…』
「何をしている織斑、熟練された操縦者は1秒もかからないぞ。現にオルコットは既に展開している」
相変わらず、
そして展開。展開すると少し浮くためジャンプしてから展開するようにしている。ちなみに0.7秒。手加減は忘れない。
「よし、2人とも展開したな。では飛べ、200メートルほどでいいだろう」
2人同時に飛ぶ。速度もセシリアに合わせてある。初っ端から
「何をしている織斑、スペック上では白式の方が上だぞ」
そうは言ってもね姉さん、俺表向きではまだISに乗って数回目くらいなんだけど…まあ姉さんは、自分が出来るのだから周りも出来るだろうという考え方を持っているから仕方ないが…
まあ究極の人間を目標として作られた俺たちに出来ることが束さん以外の
「フフッ、焦る必要はないですわよ一夏さん」
「ああ、分かってはいるつもりなんだが、意外と難しくてな…」
謙虚に生きてもいい事ないってボス言ってたなぁ…
「一夏さんは上達が早いから大丈夫ですわよ。そういえば、わたくしがISに乗り始めた頃は、上手くイメージできなくて墜落しかけたりしましたが、一夏さんはどんなイメージで飛んでいるので?」
イメージか、そりゃもちろん立ち上がれ!僕の分身、ライド!って違うこれは高等なイメージだ。出来たらヤバい…
「そうだなぁ、俺は小さい頃に見たロボット系の番組だな、スラスター吹かすとかは参考になるし」
「ロボットですか…確かにイメージしやすいですわね」
映画でいくとトランスフォーマー、パシフィックリム、アニメだと、ガンダム、マクロス、クロスアンジュ、コードギアスとかだな。
「一夏!何をしている!とっとと降りてこい!」
通信で箒の声が聞こえたから下を見ると、山田先生から奪ったらしい通信機を使ったようだ。あ、姉さんに殴られた。
「全く、箒さんにも困ったものですわね」
そう言うセシリアの顔は少し笑っていた。どうやら、箒とセシリアは無事に友人関係になれたらしい。まあ恋敵ってのもあると思うけど…
「織斑、オルコット、急下降と完全停止をやってみろ、目標は地表10センチだ」
「「了解(ですわ)」」
「では一夏さん私が先にやって見せるので無理せずににやってみてくださいまし」
なんか急に優しさが増したな、1回目もこうだったらなぁ…
『記憶を見た限りではなかなかに悲惨な目に遭っていましたね』
(ああまあな、今回はないと信じたい…)
『お疲れ様です』
お、セシリアは難なくクリアか。学年主席は伊達じゃないか。
あ、そうだ。
俺も始めよう。
せーの、瞬時加速。
「な!?織斑止まれ!全力でだ!」
俺は今急下降に瞬時加速を使っている、早いだろ?まあ姉さんが心配しそうだから流石にやめるけど。
「あ、危ねぇー」
「…お前達、今ので見習うべきはオルコットだ。まあ織斑のはいい失敗例だ。今回はうまく行ったが普通はISごと地面に墜落だからな」
「大丈夫ですか一夏さん!?」
「ああ、ありがとうセシリア。大丈夫だ」
「そうですか、良かったですわ。それにしても一夏さん、いつのまにか瞬時加速を習得されましたの?」
ああ、やっぱそういう風に見えたか。
「瞬時加速?俺は急下降って言われたから思い切り降りるのかと思ってな」
「ではあれは偶然…いやですg…「おい一夏何をやっている!昨日私が教えただろう!」…なんですの?」
「うるさいぞ篠ノ之。さっきから授業妨害ばかりして、大人しくせんか!」
結局キレたのは姉さんだった。
「は、はい。すいません!」
「多少トラブルもあったが次だ。2人とも武装を展開しろ。織斑それくらいは自由にできるようになっているな?」
「はい、自信は無いですが…」
嘘です、自信しかありません。
イメージ、いつも俺とともに戦っていたあの刀。そうお前の銘は…
雪片弐型
「ほう、0.55秒か初心者にしてはなかなかの記録だ」
お、珍しく姉さんがほm…「だがまだ遅い。0.5秒で出せるようになれ」
「…はい」
上げかけて落とすんだなぁ。あー、辛い。
「では次オルコット」
「はい」
左手を肩の高さまで上げ真横に突き出す。一瞬の閃光の後、その手にはレーザー式狙撃銃《スターライトmkⅢ》があった。
だが。
「セシリア、多分その気じゃ無いんだろうけど銃を降ろしてくれ。俺も抵抗せざるを得ないんだけど……」
「え?あっ、も、申し訳ありません一夏さん。そのような気は微塵もありませんわ!ですがわたくしのイメージを固める為に必要でして…」
そう、セシリアの銃は、位置的関係も相まって、俺の頭部へとその銃口が向けられていた。言ってしまえばここからセシリアを無力化はおろか殺害も出来るが、いつもこのポーズであったし仕方ないな。
「オルコット、味方に余計な警戒心を与えたくなければそのポーズが無くとも展開できるよう訓練しておけ。展開速度は流石代表候補生と言ったところだがな」
「っ!はい!」
うっわ、姉さんが褒めた。珍しい。
「織斑、今失礼なことを考えなかったか?」
「そ、そんなわけ無いじゃないですか…」
「まあいい、オルコット、近接用の武装を展開しろ」
「その事なのですが…今本国に送っていて使えないのですわ」
ん?そんな事あったか?
「何か異常でもあったか?」
「いえ、先日の一夏さんとの試合では使いませんでしたが、わたくしの近接武装『インターセプター』は近距離戦ではどうしても見劣りしてしまう事に気付きまして。本国の研究所に改良をして貰っているのですわ」
そうだったのか。なんかセシリア、1回目よりもよく考えてるな。何か心境の変化でもあったんだろうか…?
『…女性関連は大体貴方が原因だったと思いますが…いえ黙っておきましょう…』
白騎士が何か言っているがよく聞こえなかった。イヤーナンノコトカワカラナイナー。
「そうか、確かに自分の弱点を把握しておくのも重要だ。だがオルコット、武装が届き次第報告はしておけよ?」
「了解しましたわ」
「うむ。おっともう時間か。今日の授業はここまで!次に遅れるなよ」
「「「はい!」」」
やっぱ団結力ありスギィ!
〜???〜
「やっと着いた。う〜ん、やっぱ変わってないわね日本は。…懐かしい。さて!行きましょうか、アイツ驚くかなぁ」
ツインテールが目立つ小柄な少女は日本に降り立っt「誰が小柄で貧乳ですって!!」…言ってません(by作者)
「あたしは…諦めないからね!」
少女は決意を胸にある人口島へと向かう。
今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』
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凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
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リメイク版無しでこのまま継続
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リメイク版ありで両方継続
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この作品のまま加筆修正