あの日の戦友たちは今敵となる   作:ゼノアplus+

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新たな任務(無理ゲー)

「お待ちしておりましたわよ一夏さん?」ニコッ

 

やあ、みんな大好き一夏だ(自意識過剰)。見ての通りだが俺は今まさにSYU★RA★BA、に襲われている。こういうのには強くないんだよ俺…。

 

「や、やあセシリア。どうしたんだ、こんなところで?」

「あら?お昼休みに昼食を取りに来ることがおかしいですか?」ニコッ

 

あー…すごい屈託のない笑顔なんだけど、それが余計にコワイ。

 

「ちょっとアンタ誰よ?私は今親友との旧交を温めようとしてるんだから!」

「わたくしのことをご存じない?イギリス代表候補生、セシリア・オルコットですわ!旧交を温めるだけでしたら、わたくしが相席しても何の問題もありませんわよね?」

 

鈴さん…火に油を注がないでください。いや、そういう料理してるの見たことあるよ?でも今はその時じゃないだろう…はあ、胃が痛い。

 

「あ、私他の国の候補生の事気にしないのよね。技術系はチェックするんだけど、パイロットにはあんまり興味が無くて…」

 

鈴さぁん!?

 

「なっ…なっ!?」プルプル

「はあ…ほら、もう行くぞ。大人数で食った方が飯はうまい」

 

これで収まって?

 

「まあ、一夏がそういうのなら…」

「興味が…無い〜ですって…フフフ…」

 

セシリア〜帰ってこ〜い。

 

その後は多少いざこざはあったが普通に話をしながら飯を食った。セシリアと鈴は、性格は違いながらも、意気投合したらしい。1回目ではそこまでではなかったと思うけど何故だ?(あなたが鈴さん振ったから恋敵では無くなったからですby作者)

 

うっせぇ作者メタいわ。

 

 

「ふう〜、部屋の掃除でもするか」

 

放課後、いつも通り訓練を終えた俺は部屋へ戻った。

 

「えっと…ああ此処結構ホコリ溜まってるな。あ、此処もだ。掃除機…は借りれないよなぁ。雑巾で我慢するか。いや…姉さんの部屋に行くか。突撃隣のゴミ屋敷ってな」

 

そう思い部屋を出ようとした時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。

 

「一夏〜いる?」

 

どうやらこの部屋初のお客様は鈴らしい。

 

「鈴か。鍵は空いてるから入っていいぞ」

「お邪魔しま〜す。結構綺麗じゃないこの部屋。本当に倉庫だったの?」

 

おいおい鈴よ。誰が掃除したと思ってるんだい?

 

「ああ、でもそこまで大変ではなかったしな。あ、鈴来てもらったのに悪いんだが10分…いや15分ほど待ってもらっていいか?」

「あ、なんか用事あった?悪いわね…」

 

用事…いや、家族会議だ。

 

「いや、ちょっと家族会議だ」

「ああ…(千冬さん…安らかに…)」

「あの棚に俺の私物の漫画やら小説やら色々あるからくつろいどいてくれ」

「りょうか〜い。あ、これ借りるわね。アニメ見たけど面白かったし。あ、3期決定おめでとう」

 

お前もアニメ見るんかい。簪の特権かと思ってたわ。

 

「んじゃ、ちょっと行ってくるわ」

「行ってらっしゃ〜い」

 

〜数分後〜

 

「なんじゃァァァァァァァ!!!!!!!この部屋はァァァァァァァ!!!!!!!」

「い、一夏、落ち着け!」

「アンタは当分酒買う小遣いは抜くからなぁ!わかったらとっとと掃除しやがれ!」

「な!?それはあんまりだ!!そんなことしてみろ!私が死ぬぞ!」

「その壊滅的な家事と酒での浪費癖が治るんだったら一回死んでこいこの駄姉がぁ!!」

 

「………あ〜心がぴょんぴょんするんじゃ〜^ ^」

 

解:鈴は強い(メンタルが)

 

 

はっきり言おう。数週間経った。

いや待て、弁解させてくれ。これまでの経緯を含めて。

 

あれからは学校。訓練。スコールの姉貴への報告。姉さんへの説教。学園のネットワークへの侵入。これくらいしかなかったんだ。日常的なことなんて特にいう必要もないだろ?え?侵入の件?もう10回くらいはしてるよ?ここのセキュリティガバすぎるんだって…

 

そんなこんなで俺は今、放課後。箒の剣道の相手をし終わり、トレーニングルームで日課をこなしている。

 

「97…98…99…100。こんなもんか、此処じゃ限界があるな…」

 

学園の器具も悪くはない。けどやっぱ女子用ってのがなぁ…俺には足りない。

 

「お疲れ…てっほどもなさそうね一夏。一応タオルとスポドリ持ってきたけどいる?」

「おう、ありがたくもらっとく」

 

流れるような気遣い。スポドリはぬるめ。やはりこいつはいい嫁になるな」

 

「当たり前でしょ。何年アンタに認めてもらえるように頑張ったと思ってるのよ」

「声に出てたか。ははは、俺にそんなに価値があるとは思えないけどなぁ」

「何言ってんの。世界で1、2を争う価値でしょ、アンタは」

「そうだったな」

「全く、話がそらされた感じがあるけどまあいいわ。来週はクラス対抗戦よ。しっかりしなさい」

 

訂正、良いオカンにもなれる。

 

「まあ楽しみにしててくれ、戦うことになるかもしれないからな」

「かも、じゃないでしょ。戦うまで誰かに倒されるんじゃないわよ」

「へいへい、お前もな」

 

当日何が起こるか知ってる身としては不安しかないんだけどなぁ。

 

「あら?一夏さんに鈴さん。お二人も訓練で?」

「此処にいたのか一夏。日々の精進は良いことだな」

「おう、セシリアに箒、お前たちもか?」

 

この面子が揃うのも久々か…いっつも喧嘩してたなぁ…あの頃は俺が原因だとは微塵も思ってなかった。若気の至りだな、ウンウン。

 

「…胸大きいなぁ」

 

鈴さん聞こえてるから。

 

「わたくし達はお互いに近接と遠距離戦の訓練をしていたんですの。なかなか有意義な時間でしたわ(箒さんの説明は全くわかりませんでしたけど)」

「流石は代表候補生、正確な射撃だった。私も見習うべき点が多くあった(説明は理解できなかったがな)」

 

「そうか、じゃあ俺は此処らで失礼するかな、女子同士積もる話もあるだろうし」

「「そんなこと ありませんわ!/ないぞ!」」

「はいはい、たまにはいいじゃない、この3人で話すっていうのも。女子会、しましょ?」

 

鈴のフォローもあり、俺は簡単にその場から抜け出せた。その時の箒の笑みを俺は見逃さなかった。箒よ、楽しんでこい。お前、女子の友達いなかったからな。

 

箒達を置いて自室へ帰った俺は恒例のスコールへの報告をする。

 

「姉貴、聞こえるか?」

 

『…ザザッ…ええ、聞こえるわよ』

「なんか回線悪くないか?」

『今ちょっと任務で研究所を潰したんだけど、IS用のジャミング装置を作っていたのよ。全く、面倒なことを』

 

おいおい、それって革新的な技術だよな?ISコアを解析できたのか?

 

「それ、大問題だろ…全て消したのか?」

『ええ、データはもらったけど此処の奴らには綺麗さっぱり消えてもらったわ。そういえば、何か報告ある?』

 

おっと、本題を忘れるところだった。

 

「現状は大丈夫なんだが…来週クラス対抗戦があってな…」

『クラス対抗戦といえば…無人機だったかしら?』

「ああ、それでな…ボスに繋ぐことはできる?」

『ボスに?んー…ちょっと待ってね』

 

鈴との試合の最中に乱入してくる無人機は今の世界の技術ではおそらく作れないだろう。それができる人物といえば1人しか思い浮かばない。もしあの人をこちら側に来させることができれば…

 

『S、大丈夫みたいよ。今から繋げるわ。私は今から帰還するから、2人で話してちょうだい』

「了解、ありがとうな姉貴」

 

『Sよ、私だ。』

「お久しぶりです、ボス』

『お前もな。さて、用件はなんだ?クラス対抗戦のことだと聞いたが…』

「はい、そこで乱入してくる無人機なのですが…おそらく篠ノ之束によって作られたものだと考えています」

『ふむ、まあそうであろうな。そのようなものを作れるのは奴以外いないだろう』

「そこで提案なのですが、篠ノ之束をこちら側へスカウトすることはできないでしょうか?」

『ほう、スカウトか。出来ることなら最優先で行いたいが…出来るのか?』

 

ぶっちゃけ多分無理です。

 

「確実に…とは言い難いですが、交渉なら出来ると思います」

『そうか、接触ができるだけでも十分な成果と考えるべきか…ふむ、Sよ、お前個人に新たな任務を与える』

「ハッ!」

『篠ノ之束との接触を最優先で行え。専用機の使用も許す』

 

それは…

 

「亡国として、という意味ですか、了解致しました。S、任務を遂行します」

『うむ、良い成果を期待している』

 

そうしてボスとの通信が終わった。

 

「どうやろうかなぁ… 俺と鈴の戦闘中に乱入してきたし、鈴にユニコーンを見られるわけにはいかないし。…これ無理ゲーじゃね?流石にノーコンテニューは無理か。いやこれ2回目だったわ」

 

白式〜なんかいい方法ないか?

 

『え〜自分で考えてよ〜』

 

お前はそれでも俺の相棒かよ…てか普段お前って何してんの?

 

『え、私?寝てるかお話してるよ〜』

 

誰と?

 

『ユニ子ちゃん』

 

誰!?

 

『ユニコーンだよ〜』

 

ああ…そっか、ISネットワークあるから話せるよな。俺にはまだ無理か…

 

『ユニ子ちゃんまだ恥ずかしいって〜。あんまり使ってもらってないし』

 

恥ずかしいのかよ。すまんなユニコーン。今度刺激的な仕事が待ってるから期待しといてくれ。

 

『頑張る!だって』

 

頼んだぞ。最近調整も出来てないし、なんとかしないとな。

 

『あ、じゃあ私もしてよ。スラスターとか重点的によろしく〜』

 

今日は眠れないかな?




一夏、鈴、セシリアが昼食をとっている頃。

「ええい!一夏はどこだ!そう遠くは行っていないはず…。だがこの人数で探して見つからないとは。…ハッ!まさかあそこに!」

一夏が食堂に行っていることを知らない篠ノ之箒は、全くもって見当違いな方向へ向かって行く。


この後、1組の大多数の女子が、一夏を探し回ることに集中して昼食を取り損ねた事は、当たり前だっただろう。

もちろん、校舎中を走り回っていて、千冬から折檻をくらったことも。数名は喜んでいたようだが…。

今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』

  • 凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
  • リメイク版無しでこのまま継続
  • リメイク版ありで両方継続
  • この作品のまま加筆修正

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