あの日の戦友たちは今敵となる   作:ゼノアplus+

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篠ノ之束と篝火ヒカルノの口調が難しい… 喋り方に違和感があるかもしれませんがご了承ください。


They are strangers(奴らは変態)

「で?どうしてここにいるの?」

 

 

突然の一言でみんなも驚いているかもしれないが大丈夫だ。俺も分かr…

 

割愛

 

 

「俺はISのメンテナンスをしてもらいに行くんだけど、そっちももしかして?」

 

 

予定の駅で降りて倉持へ行こうした俺だったが、改札を出たところで、さっき会った簪に遭遇。この駅で降りるんだったら多分目的地も同じだろう。

 

 

「私はISのテスト。今回のテストをクリアしたら、完成する」

 

「目的地が同じなら、一緒に行かないか?まあ、君がよければだけど」

 

 

てか、一緒に行くしか無いだろ。

 

 

「…分かった。それと、簪でいい。君とか、ちょっと変な感じするから」

 

「じゃあ俺のことも一夏でいい。そういえばさ、簪さんが持ってるの、ユニコーンのラストワン賞だよな?」

 

 

ギラリッ、と簪さんの目が鋭くなった気がする。

 

 

「一夏ってガンダム見るの!?好きな作品は!機体は、キャラは!!」

 

 

すごい、剣幕だ。やっぱ、簪は簪だな。1回目の時、しっかり仕込まれたから今なら趣味という点ではめっちゃ気があう気がする。後、気づいたら俺の漫画やら読んでた鈴もだけど。

 

 

「あ、ああ。とりあえず離れて。近い近い」

 

「え?キャア!ご、ごめんなさい…」

 

 

顔の赤くなった簪…やばい可愛いな。1回目の時はなんで俺は気づけなかったんだろうか、【好き】と言われたことを、アニメが好きって勘違いしたことを。

 

 

「ああ、大丈夫だ。見てない作品も多いんだが、俺は広く好きだからな。好きな機体もキャラも作品ごとにいるんだ」

 

「私はガンダム作品は全部見たし漫画とか小説とかも全部読んだけど一夏と同じかな。まあ強いて言うなら…」

 

 

 

〜ここからは熱いアニメトークが倉持に着くまで延々と続いたので、わからない読者の方もいると思うので割愛〜

 

 

「お、ついたな。ありがとうな簪さん。とても楽しい時間だった」

 

「ふふ、一夏とは良い友達になれそうだよ」

 

 

お、最初より明るくなったな。この時間ちょっとは楯無の事を忘れられたなら良いんだけども…

 

 

「1組の女子の大半が分かるだろうし、関わりやすくなるので言ったら2組の中国代表候補生の鳳鈴音とかもいるからさ。いつでも来たら良い」

 

 

最初の自己紹介で【そこに痺れる】のネタを使った奴らは大体いけるだろ。…クラスの3分の2はいたから。

 

 

「1組って、同士の巣窟?もしかしたら4組にも多いのかな?」

 

 

巣窟って…

 

 

「そういや、簪さんは倉持にどのくらいいるんだ?」

 

「一応、日曜までは泊まるつもり。テストがうまく行くとは限らないし」

 

 

同じ日程だったか。これはまた偶然だな。

 

 

「俺も日曜まではいるから…手伝いがいるんだったら言ってくれ。その時空いてるかはわからないけどな」

 

「うん、分かった。それじゃあ私行くね。またね、一夏」

 

「おう、じゃあな」

 

 

行ったか。さてと、さっきから寒気がするのはなぜかなぁ!?多分あの草むらなんだけども、少し見えてる外側に跳ねてる青い癖毛。楯無ぃ…

 

アンタどうせ仕事サボって簪のストーカーという名の護衛してたんだろ… 虚さん泣くぞコラ。大方簪と仲良くしてる男が気に入らないから、OHANASIしようとしたら俺で、どうしたらいいかわからないからこっち睨んでるってとこか…

 

「さてと、たしか虚さんの番号は… これだよな。使い捨ての番号と匿名で、あの癖毛の写真を撮ってと」

 

SO☆U☆SHI☆N

 

多分これで数分後にはハンター虚が獲物を狩るだろうから、気にせず入るか。

 

 

「アポイントメントはありますでしょうか?」

 

 

ん?この人Phantom corporationの受付の人じゃなかったっけ?

 

 

「これを」

 

 

俺はユニコーンのドッグタグを見せる。

 

 

「拝見いたします。…失礼いたしました。こちらへどうぞ、案内いたします」

 

 

ちょっと冷や汗が見える。俺そんなにやばい存在みたいに思われてんの?

 

 

「ここです。奥の扉にお入りください。では私はこれで…」

 

「ええ、ありがとうございます」

 

「勿体無いお言葉」

 

 

そういうのはもっと幹部に言うべき言葉だと思うんですが…まあいいや。

俺は扉を開ける。

 

 

「やあやあ待っていたよいっくん!久しぶりだね!みんなのアイドル、束さんだよ!」

 

「助けてくれ…兄さん…」

 

 

………気のせいだな。

一回扉を閉めてしまったが、現実だったらどうしようか。レイさん、篝火さんはまだわかる。でも俺には天災が俺の親愛なる妹を抱いてこっちに話しかけて来たように見えたがきっと、きっと気のせいだろう。

 

もう一回開けるか。

 

 

「もういっくん、酷いじゃないか!突然閉めるなんて、束さん悲しいよ!」

 

「篠ノ之束…離せ…」

 

 

こんなにも直視しづらい現実もなかなか無いと思う… 受け止めたくないなぁ…

 

「お、お久しぶりです束さん… まだ、招待の日には早いと思うんですけど?」

 

「面白そうなことがあるのに、束さんが耐えられるとでも思ったのかい?いっくんがここに来るのは、新しい部屋に設置した盗聴器で知ってたからね〜」

 

 

ああ… やけに静かだと思ったわ… そりゃあ、天下の束製なら見つからなくても仕方ない。

 

 

「そうですか… とりあえず、マドカを離してもらってもいいですか?嫌がってますし…」

 

「むぅ〜。他ならぬいっくんの頼みだし、仕方ないなぁ〜。抱き心地良かったのに」

 

 

ぬいぐるみじゃないんだから…

 

 

「ハァ…ハァ… 兄さんありがとう。助かった」

 

「おつかれマドカ」

 

 

目に見えて顔色が悪い。よっぽど嫌だったんだろう。

 

 

「あ〜…ちょっとボスに連絡するんで待ってもらっていいですか?てか、レイさんも黙ってないでちゃんと言ってくださいよ…」

 

「ボスへの連絡は私がしておいたから大丈夫。ボスから好きにさせてやれって言われてたしさ」

 

 

…ボスが言ったんなら仕方ない。スマンなマドカ。お兄ちゃんは権力が一番怖いよ…

 

 

「そうなんですか。他には?」

 

「ついでだからここでこの前の招待の内容も話してこい、だってさ。全く、私はこういうこと向いてないんだけどなぁ」

 

いや、そのノリがあったら大丈夫でしょう。

 

「今ですか。モノクローム・アバターのメンバーいない… 俺とマドカがいたら十分でしたね。まあ、喋るのは基本俺がやりますしその方が束さんも聞いてくれるでしょう。ですよね、束さん?」

 

「ん〜まあ内容によるよね〜。 私今1人じゃないし」

 

「ああ、クロエ・クロニクルですか?遺伝子強化試験体の1人の」

 

 

その時、束さんの目が細くなった。

 

 

「なんで知ってるの?流石のいっくんでも、内容によっては…」

 

「クロエ・クロニクルはちゃんと愛されてていいですね。言ったでしょう?俺はアンタが思ってるほど弱くないし、俺は…」

 

少し言いにくいんだけど…

 

「真っ当な人間の枠からは外れてるんだから」

 

「へぇ… 知ってたの。この事、ちーちゃんは?」

 

 

少し感心したような束さん。

 

 

「知らないですよ。表向き、俺は束さんの思惑通り動いてたんだから。()()試験会場で迷って、()()ISを動かした、不幸な青年なんでね」

 

 

「ほほ〜う。なかなかやるじゃないかいっくん。ちーちゃんでもまだたどり着いてないのに」

 

 

「まあ、俺だけの力じゃないんで。それより、そこで空気になってる篝火さんはどうしたんですか?」

 

 

「空気って、酷いじゃないか織斑一夏君。一応白式を作ったのは私たちなのに。それに私はここの所長だよ?いてもおかしくはないさ」

 

 

ちょっと哀愁漂ってるのは気のせいだな。

 

 

「まあ白式については感謝してますけど、第三世代型ではないですよね?イメージ・インターフェイスを使った武装もないですし、『零落白夜』は燃費が悪いのに後付武装には実弾銃も入らない。第三世代型相応なのは機体性能だけ。白式に文句言われても仕方ないレベルですよ?」

 

「くっ… なかなか言うじゃないか。仕方ないだろう?政府からのお達しだ。織斑千冬の弟にはそれ相応の機体を用意しろって言われたんだから」

 

 

また、弟…か

 

 

「…レイさん、ちょっと日本政府潰してきていいですか?久々にキレちまったよ…」

 

「ちょ!?マジでやめてって!わかるけど、君の言いたいことはわかるけど!」

 

 

こんなに焦るレイさんを見るのも2回目だな。ちなみに1回目は、サイコミュ・ジャックした無線の兵器を構えて追いかけっこした時だ。

 

 

「流石に冗談ですよ。俺もそこまでバカじゃありません」

 

「君の実力なら本当にやりかねないから…やめてくれよ…」

 

「ムムム、いっくんそんなに強いの?」

 

突然の束さん。やっぱ篝火さん空気…

 

 

「篠ノ之博士、2年ほど前から減ってる違法研究所。それを消しているのはほとんど一夏君ですよ」

 

「へぇ〜、うざったらしかったあいつらのほとんどをね〜。流石いっくん!後レーちゃんの機体!」

 

「いや〜、あの篠ノ之博士にお褒めの言葉をいただけるなんて、しかもまさかロマンを同じくする同士だとは!後ほどゆっくり語り合いましょう!」

 

 

へ?この2人仲良いの?…これが世紀末か。まさかとは思うが…

 

 

「私も混ぜてくれよ。そう言うのは得意なんだ!」

 

「お?じゃあひーちゃんも同士!楽しいことになりそうだね!」

 

 

ダメだ。変態は変態を呼ぶらしい… これは俺が交渉するまでもなさそう…

 

 

「束さんが俺等以外に興味関心を持てるようになったのは嬉しいですけど、その…本題いいですか?」

 

 

変態開発者3人がワイワイやってる所に俺は問いかける。

 

 

「ん?あ〜そうだったそうだった。なんだっけ?」

 

「我々、亡国機業に協力してほしい。報酬は、衣食住、安全、設備。そして…俺の体だ」

 

今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』

  • 凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
  • リメイク版無しでこのまま継続
  • リメイク版ありで両方継続
  • この作品のまま加筆修正

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