あの日の戦友たちは今敵となる   作:ゼノアplus+

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Sの休日①

休日2日目(土)一夏視点

 

 

おはよう。突然だが、ここで重要な問題が発生してしまった。ユニコーンはレイさんによるメンテナンス中、白式も寝てる。簪さんは多分今日もISのために頑張っているのだろう。篝火さんも同伴。束さんは、今頃面接かなぁ。多分ボスに性根を叩き直されているだろう。

 

まあ、このように知っている面々が大抵何かしているが…察しのいい方は気づいただろう。

 

暇なんだ…

 

とりあえず午前中は訓練をすることは決まっている。IS学園の設備は十分だが自前のトレーニングをするには問題がある。トレーニングルームでアホみたいなスピードで何かしてる奴がいたら通報される。今日は1人しかいないだろうから、存分にやれる。午後は…なんかあるだろ。娯楽類は置いて来たし、PCもWiFiに繋げてない。あー…久しぶりに隊の男たちと飲みに行こうか…?どうせ毎日のように酒盛りしてるだろうから、俺が行っても変わんねえだろ。

 

 

「朝飯どっかで買って、訓練するか…」

 

 

 

〜30分後〜

 

 

「くそッ、なんで近くの売店探すのにこんなかかるんだよ。ここわかりにくすぎるだろ…」

 

 

やっとの事で売店を見つけた俺だがさらなる悲しみに包まれる。

 

 

「すいません、なにが残ってますか?」

 

「初恋ジュースとおでんパンしか残ってないよ。いつも残るんだけど、なんでなんだろうねぇ?

 

 

そりゃそうだよ!なんでゴッドイーターからしかないの!?おでんパンは美味しいらしいからわかる。なぜ初恋ジュースなんて作っちゃったのか…この世界に荒ぶってる神なんていねえよ。ただただまずい飲み物じゃねえか…

 

 

「な、なるほど…じゃあ、おでんパンだけもらえますか?」

 

「はいよ〜400円ね〜」

 

 

高ぇ… なぜだ、なぜこれに400円もかかる… ていうかさ、なんで今、おでんなの?美味しいよ?でもさ、今夏前なんだよ…

 

 

「…丁度で」

 

「毎度〜」

 

 

……いやさ、こんなこと言うのもあれなんだけどさ。某、幻想殺しさんに失礼だけどさ…?

 

 

不幸だ…

 

昨日から夜以外飯が食えなかったり、天才に出会ったり、飯が少なかったり…なんなんだ一体。

 

 

「あ、美味しい」

 

 

悲しみを抱えた俺を癒してくれたのはやはり、たったひとつのおでんパンだった。これからはゴッドイーター2で、もうちょっとナナを使おう…

 

3?PS4買っても置く場所とする時が無いから出来ないんだよ…

 

 

1人寂しくおでんパンを貪ること5分。

 

 

「結構量あったな。一個で腹もたまったし、結構効率いいかもな。高いけど…」

 

 

俺は部屋に戻りながら、おでんパンの感想を言う。部屋に戻るのはタオルと着替えを持ってくるためだ。

 

 

「まずは…ランニングだな。スポドリ買いに行こう。死活問題だ」

 

 

ここからは俺の訓練時間だが、男が汗水、たまに血を流しながら訓練してるところなんか垂れ流しても需要ないからカット。

 

 

〜昼〜

 

 

血反吐を吐くまで訓練した俺は現在シャワーを浴びていた。汗とかやばかったからね。タンクトップ絞ったらめっちゃ水出た。まあ、これで多少は改善点が見つかった。俺はハイパーセンサーに頼りすぎているらしい。ハイパーセンサーなしでの攻撃、特に死角をやられると対応が0,08秒ほど、遅くなるらしい。

 

今度ボスに頼んで修正してもらわなくては。格闘戦は俺より強いし。このままボスと殺し合ったら、始まって3秒で13回は殺されると思う。あれ、ボス人辞めてない?

 

 

グゥ〜…

 

 

「あ〜、腹減ったな。食堂行くか。昼くらいはまともに食おう」

 

 

流石におでんパンだけでは持たなかったようだ。コンビニで買えばよかったのだが、20キロ走るのに荷物を持ちたくない。

 

 

『悲しみの向こうへと〜たどり着けるなら〜』

 

 

いや別に悲しんでねえよ。て、この着信音にしたの俺だったわ。

 

 

「はいもしもし」

 

『一夏?今空いてるか?』

 

 

元気な声で言って来たのは、現在IS学園に潜入中のアメリカ代表候補生ダリル・ケイシー、本名レイン・ミューゼル。名前からもわかる通りスコールの…姪?だったか。モノクローム・アバター所属ではないが、亡国所属だ。

 

 

「なんだ、レイ…ダリルか」

 

『レインで良い。今はフォルテもいないしな』

 

 

フォルテとは、ギリシャ代表候補生でレインの恋人のフォルテ・サファイアだ。スコールも1回目の時はオータムと恋人だったので、血の繋がりはすごいものだ。まあ、今回のスコールは俺がいるせいかオータムと恋人関係にはなっていない。レインは…ミューゼルの血がしっかり覚醒してるみたいだな。

 

 

『ああ、要件な。今から暇か?』

 

「今から?飯食う以外はもう用事もないけど?」

 

『ならちょうどいい。ていうか、お前年上に対する敬意はないのかよ?まあ慣れたから良いけど』

 

「お前が良いんだったら良いだろ。てか、誰の戦闘データとアイデアにお陰でヘル・ハウンドがバージョンアップ出来たんだよ?逆に感謝して欲しいぜ」

 

『それについては感謝しかないな。お陰で最近はフォルテとの【イージス】も調子がいいんだ』

 

 

ヘル・ハウンドはレインの専用機。【イージス】はフォルテとのコンビネーションの事で、名前の通りとてつもない防御力を発揮するらしい。…俺なら秒もかからず潰せるけどな。

 

 

「…お前、フォルテ・サファイアに熱中しすぎて任務の本質を忘れてないだろうな?」

 

『当たり前だろ。私は亡国機業のレイン・ミューゼルだ』

 

 

この辺りは、俺がボッコボコにシバいて意識改革させた。ちょっとやる気がなさすぎたのと、甘い部分があったからな。…今の俺の方がよっぽど甘くなったんだがな。

 

 

『こっちとしてはお前の方が心配だぜ一夏。最近代表候補生やらを囲ってるらしいじゃねえか?」

 

「囲ってないわ!!俺が意図的にそうしたわけではねえよ」

 

『…そりゃあ、余計にタチが悪い。もっと言えば、()()を自覚してるお前もな』

 

「うるせえよ、お前は今のうちにフォルテとしっかり幸せを噛み締めとけ」

 

 

ちょっと気にしてること言われたけど、まあ気にしすぎても仕方ない。まさか、レインに言われるとは…

 

 

『へいへい。で、お前暇なんだよな?じゃあ、今から飲みに行くぞ。もちろんお前の奢りな』

 

「………飲みに行くのはいい。俺もその予定だったからな。だがなレイン、何故に俺の奢りなんだ?」

 

『決まってるだろ ………人の金で飲む酒ってめっちゃ美味いじゃん?』

 

 

あ〜、これは有罪有罪ギルティーですねぇ…

 

 

「テメェ…だからって俺に言うか?他にいるだろう…」

 

『IS学園にいるのに、酒飲みに行く奴も奢ってくれる奴もいると思うか?いないだろ、だから仕方ねぇだろ?わかったらさっさと奢れ』

 

 

コイツ…奢ってもらう立場で…

 

 

「…分かった奢ってやる。お前よりは給料いいしな。余裕を見せてやるよ」

 

『よっしゃ!じゃあ、すぐ行くぞ、すぐ!』

 

「は?今ってまだ昼だぞ?いつまで飲むつもりだ?」

 

 

俺はナノマシンでアルコール分解させるから酔えねえけど…

 

 

『潰れるまで飲むに決まってんだろ。1時に○○の路地裏のBarに集合な』

 

 

プツッ…

 

通話が切れた。

 

レイン…酒臭くても、学園ではバレるんだぞ…

 

 

「はぁ…行くか。どうせ俺が介抱することになるんだしな。薬持ってっとくか。エチケット袋と、白式は…留守番な」

 

 

俺は、着替えは適当。レインが言った場所はウチの幹部の部下が経営してる店。俺らが来たらすぐわかるし、かしこまった格好しなくてもいいってのは助かる。

 

 

あ、誰かに言っとかないと…玄関受付に言えば良いか。もしかしたらどっかに泊まるかもしれないな。やっぱ、レイさんには言っとこ。

 

 

「ボイスメッセージ、『レイさん俺はちょっとレインと飲みに行ってくるんで、今日は戻らないかもしれないです。別に面白いことはないので、茶化してたり余計なことしてたら、前回より多めのビットで追い回しますから。じゃあ、そういうことで』…こんなもんか」

 

 

途中さらっと脅迫を入れるのは俺なりの茶目っ気。ヤンチャな年頃だからね、仕方ないね。

 

 

「じゃ、行ってきます」

 

 

 

 

〜40分程経ち〜

 

 

「ん、遅いぞ一夏。もう始めてるぞ」

 

「いや、それはおかしい。どうせ金持ってないだろ?」

 

 

俺がBarに着き中に入ったらレインがもう始めていた。

 

 

「いや、流石に持ってるぞ帰りのタクシー代とコンビニでなんか買う分くらいは」

 

「お前今日帰れると思ってんの?」

 

「……え!?い、一夏?いや、私にはフォルテがいてだな。しかも初めてで…!!」

 

 

一体コイツはなにを想像しているのだろうか…

 

 

「何言ってんの?酒なんか飲んで学園に帰ったら、匂いでバレるだろうが」

 

「なッ…!?なんだよ…そういうことか… 」

 

「おやぁ?一体思春期レインさんはなぁにを考えたんですかぁ?」

 

 

奢る分は弄ろう。そう思う俺であった。

 

 

「別に、何でもねえよ!それより飲むぞ!マスター、コイツにとりあえずウォッカだ。今日はコイツを潰すのが目的なんでな。まあ最初だからソーダで割ってくれ」

 

「お待たせしました」

 

 

頼んでから、10数秒。もうレインが頼んだ物が出てきた。早い、俺でも手の動きが見えなかった…

 

 

「あ、ありがとうございます。おい、レイン。初っ端からウォッカって…てことはお前も、やっぱりか」

 

 

やはりコイツもウォッカを飲んでいた。というか、そのままだ。絶対長生き出来ないな。

 

 

「まあ、来たからには楽しむが。今回のメインは何か用意してるのか?」

 

「フッフッフ、よく聞いてくれた。今回は私だって手に入れるの苦労したし、もう財布も少ない。これを見たら私に跪くレベルだ」

 

 

レインが自信たっぷりに話す。これですごい物だじゃなかったら、今度訓練してやろう。…本気で。

 

 

「なんと!なんと!ロマネ・コンティだ」

 

 

ガタッ!!

 

 

椅子が倒れるほど、俺は勢いよく立ち上がった。

 

 

「今…なんて言った?ロマネ・コンティ?嘘だろ、一本200万はくだらないはず!お前…勇者か…?」

 

「私の酒に対する執念、舐めてただろ?人生で一回は飲んでやると思ってたんだ。最近IS学園での任務ばかりだろ?毎日のことだから、久しぶりに口座を見た。…ありえない量が入っていたんだよ。よく考えたら当たり前なんだ、24時間の任務をもう3年目だぜ?ボーナスがバンバン入ってくる。文字通り桁が違った… だからこの際と思ってな」

 

 

コイツ、勇者とかいうレベルを超えてた。こんな事ならいくらでも奢ってやるのに…!

 

 

「パーフェクトだレイン!今日はそれ以外全て俺の奢りだ!」

 

「よっしゃ!今日は飲むぞ!」

 

「おう!!あ、マスターも一緒に飲みましょう。今日は、立場は関係なしです!」

 

「宜しいのですか?」

 

 

マスターが若干ソワソワしながら聞いてくる。フフフ、マスターも飲みたいだろ?

 

 

「良いよな?レイン」

 

「当たり前だぁ!こんな素晴らしい日、全員で共有しなくてどうするんだよ!マスターも飲むぞぉ!でもロマネ・コンティは最後だからな!」

 

もうコイツ酔ってんじゃないかってレベルでテンションが高い。

 

 

「それでは私もいただきましょう。ロマネ・コンティは私も初めてなので楽しみです。上司にバレたら、恨まれますけどね」

 

「あ、マスターの分も俺の奢りです。今日は多分、迷惑かけるんで」

 

「ッ!?S様…それではお言葉に甘えさせていただきます。その代わり、今日のサービスはご期待ください」

 

 

レインがグラスを持って待っている。もう待てないか。

 

 

「よし!」

 

「それじゃあ」

 

「ええ」

 

 

「「「乾杯!!」」」




未成年?秘密結社にそんなもの関係ないのです。お酒の知識はほとんどありません。知っていた物をネットで間違ってないか確認しただけなので、間違いがありましてもご容赦ください。

ロマネ・コンティって聞いてもリゼロの怠惰担当さんしか出てこない…

今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』

  • 凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
  • リメイク版無しでこのまま継続
  • リメイク版ありで両方継続
  • この作品のまま加筆修正
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