あの日の戦友たちは今敵となる   作:ゼノアplus+

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Sの休日③

休日三日目最終日(日)

 

 

〜side一夏〜

 

 

えー、現在倉持に戻る途中です。スコールの姉貴にあんなこと言われるとはマジで思ってなかったので今は逆に落ち着いています。どうも一夏です。

 

いやー人間ってこうも落ち着けるものなんですね。あ、俺もうまともな人間じゃなかったわw

 

……さて、多少イキってなんとかなると思ってたましたがダメなようです。やっぱ一番テンションが上がった時は殲滅系の任務ですね。え、敬語が気持ち悪い?いやいや、いつもこうでしたって。違いますよ、あの時のレインを思い出さないようにしてるわけじゃないんですよ?

 

倉持まで後10分とちょっと。それまでにこの俺の気持ち悪さと顔を直さないといけません。じゃないと変態トリオに勘付かれます。

 

これでも、結構キレそうなんですよ?気づいてましたか、俺金曜日からほとんど食ってないんですよ?金曜日は引っ越しでその後すぐに倉持に来たし、土曜日はおでんパンと酒とツマミだけです。今日?食欲なんてありません。あんなことがあった後に美味しく飯なんて食えないんだよ!!

 

しかも今日は日曜日!!今は10時!分かるか!?俺はスーパーヒーロータイム逃したんだぞ!?なんならスーパー賢者タイムだったわ!!しかも部屋は引っ越したままで来たからテレビの録画なんてしてねえし!

 

 

「また、某幻想殺しっぽくなるけど…不幸だ…」

 

 

今日はもう学園に帰ってゆっくりしよう… パトラッシュ、俺はもう疲れたよ…

 

 

「みゃ〜」

 

 

ね・こ・が・い・た。違うよ!パトラッシュは犬だよ!?今君求めてないよ!いや、可愛いけど!めっちゃ可愛いけどね!?

 

ふん、と猫がそっぽを向いて何処かへ行ってしまった。あの猫、心でも読めるのか…?

 

 

「…健康に良くないからあんま買わなかったけど、カップ麺買っていくか… あ、久しぶりに料理したくなってきた。今度隊の奴らに振る舞うか」

 

 

そうこう言ってるうちに、テンションも普段通りに戻り、倉持についた。

 

 

「先にレイさんにユニコーン貰いに行くか。変な改造してなきゃいいけど…」

 

 

そして俺はレイさんがいるであろう奥のフロアへ向かう。その途中…

 

 

「おや、一夏君じゃないか。へい少年私と一晩語り合わないk…ぶへぇ!?」

 

 

ここの所長(笑)の篝火さんが俺の尻を揉みながらそう言ってきた。

 

 

「篝火さん…殴りますよ?」

 

「殴ってから言った!?くッ…いいストレートを貰っちまったぜ☆これじゃあ新しい扉が開いty… すいません!今すぐ仕事してきます!!」

 

 

ちょっと殺気を向けたら飛ぶように逃げた。…研究ばっかりの引きこもりでもあのスピード。流石だな。

 

…うん、何も無かった。

 

茶番を展開してるうちに着いた。

 

 

「レイさーん、戻りました。ユニコーン出来てます?」

 

「お、一夏君かい。出来てるよ。私はちょっと手が離せないから持って行ってくれないかい?そこのハンガーデッキに機体の状態で置いてあるから」

 

 

少し遠くから聞こえるレイさんの声。

 

 

「分かりました。何してるんですか?」

 

「んー?新しい機体の開発をちょっとね〜」

 

 

新しい機体…?誰のだ?まあ邪魔になるからさっさと出て行こう。

 

 

「おまたせユニコーン。調子はど…う…だ?」

 

 

俺の前に現れたのはどこかで見たことあるようなフルアーマーなユニコーンの姿が… どうせこんなことだろうと思ったわ。

 

 

『なんか…すごく強くなった気がする…!!』

 

「そ、そうか…良かったなユニコーン。お前が強くなってくれて俺も嬉しいよ…レイさんに俺からプレゼントを用意しておこう…」

 

 

何がいいかなぁ?しまってあるファンネル全部出すか?いや…ぬるいな… 独学の拷問術の練習相手が欲しかったんだよナァ…

 

 

「ヒッ!?何か悪寒が…?いや、疲れてるんだよきっと。だって5徹だもんね…ちょっと休もうかな」

 

 

…許そう。流石に可哀想だ。遠くから聞こえてくるレイさんの声に同情を感じ得なかった。

 

 

「…そういえばユニコーンそのゴツい装備は標準なのか?」

 

『えっとね…パッケージとして追加されてるよ。だから…いつでも出せるし、しまえる』

 

 

へぇ〜、便利だな。でもこの装備作るくらいだったら量産機の強化パーツ組んだ方が安いし効率がいいと思うんだが…やっぱあの人趣味で作ったな… どうせ作るならドダイとかミデアとか輸送できるものの方がありがたいんだけど。

 

 

「なるほどな。…お前って拡張領域めっちゃ広いな。入れてたファンネルは確か…256機だったか?外したのか?」

 

『入ってるよ…レイ?って人が…どうせ一夏君なら使えるでしょ。って言ってそのまま入ってる』

 

 

レイさんは俺のことどう思ってるんだろうか…流石の俺でも256機全部使ったら疲れるんだけど…しかもフルアーマーでだろ?そんなに投入しないといけない戦場ってどこだよ…正直アームドアーマーさえあれば良いのに…

 

 

「そうか…まあ、良いや。もう何言っても仕方ないな。新機体作ってんのにこんだけ強化してくれたんだ」

 

そして俺はユニコーンを待機形態のドッグタグに戻して首に掛けた。

 

 

「レイさーん、ユニコーンの事有難うございました。今度差し入れ持って来ます。後、休んでください」

 

「………」

 

 

返事がない。ただの屍のようだ。 …じゃない、あれ?逝った?

 

レイさんがいると思われる場所へ駆け寄るが、そこには大量に栄養ドリンクと寝ているレイさん。

 

 

「寝てるだけか…帰ろう。心配して損した」

 

 

俺は踵を返して扉に向かって歩く。その時、

 

 

「ん?…これが新しい機体か?…黒ベースの機体か。下半身も出来てないな。…って、この足の部分どう見てもユニコーンだな。てことは…いや、流石に趣味機体に貴重なコアを2つ目なんて使わないだろ。多分、装甲だけだな」

 

 

勝手に納得した俺は部屋から出て行く。

 

 

「うん?もう昼前か。部屋に戻って荷物まとめるかな。腹減ったし」

 

 

そして部屋に戻る。

 

 

『あー!!一夏、やっと帰ってきた!!なんで放って行ったの!』

 

 

我らが相棒はお怒りのご様子だ。まあ、持って行かなくてよかったけど。

 

 

「いや、正直ISを連れて行く場所でもないからな。ここなら安心だし、お前はどうせネットでなんかしてたろ」

 

『うッ…確かにアニメ見てたけどさぁ…』

 

「じゃあ連れて行っても同じだろ?ちなみに何見てたんだ?」

 

『ダン◯ール戦記。最近、配信してたから』

 

 

何!?やってたのか、後で見ないと…

 

 

「マジか、知らなかった」

 

『なんかプラモデルも再販するっぽいよ?最初の…ゲームの限定版のやつとか』

 

「それは…何というか…買わなきゃ!(使命感)」

 

 

いや〜あの頃は、そんな余裕なかったからな〜。あ、1人部屋じゃないから置く場所が…亡国の方に置くか。

 

ちなみにこの時、話しながら片付けをしていた為そろそろ終わりそうである。

 

 

「さて、こんなもんか。飯食って、学園に戻るか」

 

『あっ!私もちゃんと持って行ってよ?』

 

「分かってるって」

 

 

その後は、食堂で久しぶりにまともに飯を食った。何故かあったチャレンジメニューを完食したらすごい目で見られた。解せぬ…

 

特に簪と会ったりする事もなく俺は倉持から出ようとする。

 

 

「おっ、一夏君帰るのかい?」

 

「はい、お世話になりました」

 

「いやいや、いつでも来てくれ。君には生体データをもらったからね。有効活用させてもらうよ」

 

 

一体俺のデータなんて何に使われるのだろうか…

 

 

「ありがとうございます。それで、更識簪はどうしてますか?」

 

「簪君?気になるかい?今は寝てるよ。専用機のすべてのチェックが終わって休憩させてたらいつの間にかね。君のISのデータも流用させて貰ったから、思ったより早く終わったよ」

 

 

お、打鉄弐式は完成したのか。

 

 

「なるほど、分かりました。少し話そうかと思いましたが、寝てるんなら仕方ないですね。俺はもう帰ります」

 

「ああ、またね、一夏君」

 

「はい、ではまた」

 

 

俺は駅に向かって歩く。まあ、今度メッセージ送ればいいか。

 

 

その後は、学園で戻った報告をして、新しい部屋でひたすら動画を見た。やっぱダン◯ール戦記面白いわ。




活動報告にて行っているヒロインのアンケートはまだ継続しています。


シルスキー様

大和改三様

天地無双騎士団様

黒猫ユート様

零乃 愛李様

白春様

ミチェ丸様

黒目玲愛様

あじら様


アンケートにお答えいただきありがとうございます。皆様の意見はしっかり参考にさせていただきます。

今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』

  • 凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
  • リメイク版無しでこのまま継続
  • リメイク版ありで両方継続
  • この作品のまま加筆修正

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