あの日の戦友たちは今敵となる   作:ゼノアplus+

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今日の経緯

友人「誕生日おめでとう!」

作者「ありがとうございます」

友人「良し、じゃあ今日出そうか!!」

作者「…え?」

友人「まだ1文字も書いてないんすか?」

作者「え、うん…」

友人「今日までに投稿してね」

作者「いや、あの…俺今日学校…」

友人「いや俺もだから」

作者「アッハイ…」


誕生日おめでとう自分。今日は学校で腐れ縁の奴と部活の先生にしかおめでとうって言ってもらえなかったね!


初めての…

39話

 

 

簪さんと話したり生徒会長と話したりボーデヴィッヒと話したりした昨日。今日は授業後にひたすら簪さんと連携訓練。…いや俺昨日話しかしてないのかよ。もうちょっと楽しい青春時代過ごそうぜ?…無理です。分かってますって。

 

 

「…一夏どうしたの?」

 

「ん?ああ、なんでもない。ちょっと自分の高校生活に不安を抱き始めただけだ」

 

「…こんなことになってる時点でもう失敗だと思うよ?」

 

「………だよな〜」

 

 

簪さんからの会心の一撃が俺の心にクリティカルヒット。まあ、ここに来なかったらあいつらとも出会ってないし、トントンかなぁ…

 

 

「さて、始めようか。貸切にしたから遠慮なく訓練できるからな」

 

 

2人ともISを展開。

 

 

「…ん?一夏の左腕のやつ、データ上では見たことないけど?」

 

「ああ、これか。『雪羅』って言ってな。最近発現したんだ。最新版には出てるから規定上は問題ないぞ?」

 

「一応、データでもらえる?参考にするから」

 

「了解。じゃあ打鉄の情報も貰えるか?」

 

 

お互いに送り合う。

 

 

「一夏の機体って、エネルギーを多く消費する割にエネルギー効率悪いよね」

 

「うっ…言わないでくれ。結構辛いんだ。簪さんの機体は…へぇ、打鉄で機動力重視か。面白いコンセプトだな。武装もなかなかの数値が出…て…ん?なあ簪さん、やけに火力の高いこの『流星』って武装なんなんだ?エリナケウスとか書いてあるけど、パッケージかなんかか?」

 

「流星?あ、それミーティアって読むよ。まだ運用試験してないから使っちゃダメらしいけどね。…ていうか一夏、種見てないんだ…」

 

「ふーん、じゃあいいか。ありがとう。最後なんか言ったか?」

 

 

このミーティア?ってやつ以外は変わってなかった。使えないならまだ気にしなくていいしな。よかったよかった。…魔改造してあったらまたファンネル出さないといけなかったからな。

 

 

「なんでもないよ。一夏、模擬戦からよろしく。お互いの実力を測るには戦うのが手っ取り早いから」

 

 

結論から言おう。…この後めちゃくちゃ訓練した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜同日、夜〜

 

 

『…時間だ』

 

 

静寂と闇に包まれるIS学園の深夜。その闇に紛れて動き出す複数の影があった。

 

 

『αから司令部、現時刻より織斑一夏捕獲作戦を始める』

 

『司令部からαへ、健闘を祈る』

 

 

日本語ではない言語で喋る隊長格の男は同じ部隊のメンバーに合図を取る。手でGOサインを作る。

そして動き出す部隊。彼らは地形を完全に把握しているのか迷いなく動く。どうやら暗視スコープもつけているらしい。

 

部隊がIS学園の外壁に到着しようとしたその時…

 

 

ヒュン…と何かが空を切った音がした。

 

『ッ!!総員周辺警戒、各員状況報告』

 

『ダニエル無事です』

 

『エディ異常ありません』

 

『ミッシェル周辺特に何も見えません』

 

「ちくわ大明神」

 

『ミヒャエル問題ありません』

 

 

『『『『『…………誰だ今の!?!?!?』』』』』

 

『え?あ、どうも。いつもニコニコ皆様の後ろに這いよる混沌…じゃなくて皆様の目標です』

 

 

はいはーい。ナレーション復帰しましたどうも一夏です。あ、今は状況的にSでしたね。さっきの厨二病っぽいナレーションはって?あ、作者のことか。……世の中知らない方が幸せなことってあるんだぜ?

 

 

『織斑一夏だと!?何故こんなところに?』

 

『いやいや〜、俺の…俺たちの大事な学園に悲しいことに侵入者があるなんてちょっと耐えられなくてね〜 まあ早い話…

 

貴様らを処理しに来ただけだ』

 

 

殺気全開で俺は奴らを威圧する。

 

 

『…ハッ、何を言うかと思えば。本職舐めてんじゃねえぞ』

 

 

隊長格の男がそう言う。

 

 

『へぇ…じゃあコイツ本職じゃなかったんだな。あまりにも注意がおろそかだったからつい殺っちゃったよ』

 

 

俺は一瞬で他の男の背後に回り

 

『ミ、ミヒャエル!?織斑一夏、貴様タダでは済まさんぞ!!』

 

『え、いいの?俺に何かあったらロシアがどうなっても知らないぜ?』

 

 

国家が動いたんだ。覚悟くらい付いてるはずだ。

 

 

『何故祖国の名を!?』

 

『…俺ら今何語話してると思ってんだよ』

 

『あっ…』

 

 

コイツは…なんかボロボロ全部喋りそうだか残すか。後は…隊長っぽい奴だな。残りは全部処理で良いな。ー

 

 

『えーと、お取り込み中のところ申し訳ないがそろそろ続きをするぞ?こちとら無断外出だからな。お前らもロシア代表に見つかりたくはないだろう?』

 

『くっ、舐めおって… 各員行くぞ!!仲間の仇だ!!』

 

 

うっわ。これじゃあ俺が悪役みたいじゃん。俺、主人公だよ?

 

 

『やってみろ。俺は襲われた側で、お前らはただのテロリストなんだからなァ!!』

 

 

まず前に姉さんにとられた拳銃で1人の足を撃ち抜く。次にナイフを振り下ろしてきた奴は俺のナイフを当て逸らす。体制が崩れたところに蹴りを入れ吹っ飛ばす。今のは思いっきり鳩尾に入ったな。

 

一瞬で2人やられたのが見えたその他の奴らは後退した。

 

 

『このガキ、なかなか出来る!?』

 

『おいおい、後退なんかしなくたっていいんだぜ?俺の対人戦デビューなんだ』

 

『平和ボケした国のただのガキだと思ってたが…』

 

 

1回目の時ならそうだったんだがなぁ…まぁ、お前らの場合運が悪かったってだけだ。某、アインズ様の言葉を借りるなら。無抵抗で死ね。

 

ああ、なんか、体が熱くなってきた。

 

 

『クフフ、第2ラウンドだ。さあ、やろうじゃないか。命のやり取りなんだ。この時間を大切に過ごそうぜ』

 

『なんだコイツ…なんなんだ!!』

 

 

俺の剣幕に押されたのか少し後ずさる侵入者たち。おいおいあんまり足元をおろそかにすると…

 

グチュン…

 

 

『ああぁぁぁあぁあぁ………!!俺の…足がぁ…!!!』

 

『ッ!?ミッシェル!!くそッあの野郎!!』

 

 

俺が仕掛けたのは最近でいうと…ボーデヴィッヒのIS『シュヴァルツェア・レーゲン』の武装、ワイヤーブレードに使われてる強度のワイヤーを細くしたものだ。しっかり切れたようで安心安心。

 

 

『仲間の心配してる場合かァ?』

 

『なにッ!?』

 

 

無傷の奴の気が逸れてるうちに俺は近づき右腕を飛ばす。

 

 

『全滅…だと…!?』

 

『なあ隊長さん、これが本職の実力か?』

 

 

別にまだ1人しか殺していない。他は、損傷こそあるものの致命傷ではないし。蹴っ飛ばしたやつなんて打撲で済んでいる。あ、いや骨折はしたか?

 

 

『貴様…その力…一体どこで?』

 

『ん?ああ違う違う。()()()()本職として格が高かったってだけさ』

 

『まさか…亡国か…』

 

 

お、自力でたどり着くのはポイント高いな〜。だからこそ、よくないな。

 

 

『さあ?どうでもいいじゃないかそんな事。今から消える人間にはな。…あ、利き手どっち?』

 

『…っ、なぜ貴様に言わねばならん』

 

 

時間かかるのは良くないんだがなァ…

 

 

『飯食うのに利き手じゃないと不便だろ?』

 

『もうすでに勝った気でいるのか…?』

 

『いや、正直な話戦いにもなってないからな?俺の正当防衛だよ』

 

 

ウンウン、犯罪良くない。

 

 

『それが貴様の甘さだ!!やれ!!』

 

 

隊長がそう言うのと同時に痛みから復帰したのだろう、蹴っ飛ばした男と足を撃ち抜いた男と右腕飛ばしたやつが襲いかかってきた。足を切られた男…ミッシェルだっけ?…まあそいつはサイレンサー付きの銃をこちらに向けている。

 

 

『甘いのはお前らだよ』

 

 

俺は背後から来た片腕の男の額を右手に持った拳銃でノールックで打ち抜いた。その後残りの2人は挟み込むように来たため、ジャンプして木の幹に。そして左手のナイフを逆で持ち、幹を足場にして1人にめがけて勢いよく首を切る。着地後は右手の拳銃で額を打ち抜きチェックメイトだ。

 

 

『………後は、アンタとそこのお前だけだ』

 

『あぁ………仲間が……』

 

『………』

 

 

一瞬で殆どが殺された呆然としている隊長に、仲間の死を悼むミッシェル君。うん、完全に俺がラスボスだ。

 

 

『……大人しく投降しろ。…とは言わない。お前らにも面子があるだろう。勇敢な死を遂げさせてやるからかかってこい』

 

『………悪魔め』

 

 

悪魔?初めて言われたな。…でも、

 

 

『クフフ…良いねぇ。そうだなぁ、悪魔か。…間違ってないかもなァ… 願いを叶えるために未来からやってきて、自分勝手に行動していく。俺は己のために悪魔となろう!!」

 

 

途中から日本語で喋ってたのも気づかないほど俺は夢中で喋っていた。

 

 

『何を言っている!!クソッ、こうなったら俺だけでも!!』

 

『おっと、それは頂けない』

 

 

俺は俊足で近づき隊長の首元にナイフを当てる。

 

 

『お前が動いたら思わずあっちの奴に向かって引き金が〜』

 

『この外道めが!!』

 

 

なんとでも言ってくれ。俺はもうそう言う世界の人間だ。

 

 

『あ、動いたな?じゃあお仕置きの〜バン!』

 

 

麻酔銃をミッシェル君に撃つ。

 

 

『貴様!?ミッシェルまで… 俺ももう終わりか…』

 

 

こうして俺の対人戦デビューと初の直接的な人殺しが終わったのだった…

今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』

  • 凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
  • リメイク版無しでこのまま継続
  • リメイク版ありで両方継続
  • この作品のまま加筆修正

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