【Phantom corporation9階】
「ここか、はぁ…生きて帰れますように」
一人でぼやきながら扉の前に立つと、自動でドアが開いた。
「ようこそ、
身バレしてる!?なんでだ?まだISは動かしてないのに…
「初めまして。どうやらお……私の名前はご存知のようなので自己紹介はしません」
「ほう、大分肝が座っているようだな。後、話し方はいつも通りでいい。
おっと、自己紹介がまだだったな。
私の事は…そうだな、普通に社長とでも呼んでくれ」
言う気がないなこの人… ますます油断できない。
「さて、本題に入ろう。率直に聞く。
君は何をしに来た?」
とても嫌味ったらしい言い方だな…まぁ実際その通りなんだけど。
「あなたの言葉をお借りすると、織斑千冬の弟なだけの織斑一夏が、織斑千冬の弟なだけではない事を証明しに来たのですよ。
俺にはちょっと齧った程度の交渉術しか持ち合わせていない。だったら正面から行ってやる。
「…ほう、なかなか知っているようだな。君には隠しても無駄になりそうだな。ではどうやって証明すると言うのだね?」
「俺にISを貸して下さい。コアの解明以外なら整備でも戦闘でもしましょう」
「君はISを使えると言うのかね?面白い冗談だ。私は子供の冗談を聞くほど暇な訳ではないのだよ…と言いたいところだが、君の目は本気のようだ。良いだろう、ラファール・リヴァイヴの装甲と、研究中のコアが1つある。一時間ほど待ってくれるか?」
「もちろんです」
この人警戒心とかないんですかね〜?俺が銃持ってたら危ないでしょう…
「ISの装甲を使った防弾ベストを着ているからそこらの銃弾じゃ傷1つつけられないから安心したまえ」
なんで心読まれてるんですかね!?1回目の時もそれで箒達に殺されかけたよなぁ〜…俺そんなに分かりやすい?
「はっはっは!仮にも秘密結社のボスを務めてるんだぞ?これくらい出来なくてどうする?」
わ〜お、この人あれだ。千冬姉とかと同じ匂いがする。人外の匂い。
「ていうか読心出来るなら俺が考えてる事ほとんどバレてますよね?」
「いやいや、私は人との会話を楽しみたいのだよ。人と会話する事で人について更に学べる。素晴らしいじゃないか!」
あ、俺この人結構好きかも。(ホモ疑惑加速中)その考え方については俺も同意だ。あぁ、そう考えるともうちょっとしっかり簪と話ておくんだったなぁ。今ならなかなか有意義な話ができる気がする。
「…分かった。一夏君、準備ができたようだ。今から地下の研究施設に行くぞ」
早いな。まだ30分も経ってないぞ?
「早くないですか?流石に装甲とのリンクにはもう少しかかると思うのですが?」
「ISについても学があるようだな。今連絡が入ったのだが、うちの研究者達が作った新しい装備を試していた機体があるらしい。それを使うことになった」
それって企業秘密なんじゃ…まあ良いや、使えるものならなんでも使おう。
【移動中】
「時に君は、何故自分がISを使えると断言できる?何か根拠でもあるのかね?」
あ、やっべ考えてなかった。
「…そうですね、そうなる未来が見えるとでも言いましょうか」
なんか厨二病みたいだな。いやまあ、今までの俺そんな感じだったけども。
「まあいい、どうせすぐに分かる。着いたぞ。ここだ。」
扉を開けると一体のラファール・リヴァイヴがまるで操縦者を待っているように鎮座していた。
周りには恐らく研究者と思われる人たちがいる。
「さて一夏君、早速だかあの機体を動かしてみてくれ。出来るのだろう?」
覚悟はとうにできてる。
さあ行こうか。
「こ、これは!?」
あぁこの感覚だ。懐かしい、あの機体には及ばないが、見える。聞こえる。感じる…
「…これで理解していただけましたか?」
「は…ははは…はっはっはっ!素晴らしい!素晴らしいぞ一夏君!良いだろう!君に敬意を!
もしよければ、君とは個人的に話がしたい!」
えっ?何この人?突然テンション振り切れてるんだけど?
…あぁうん、知ってる、こんな感じの人も俺知ってる。束さんだ。
マジか〜この人千冬姉と束さん二で割って足したような感じだ…
あれ?意外とまともじゃね?
「一夏君、とりあえず降りてくれるかね?研究者達が驚き過ぎて固まっている」
あっ、忘れてた。
「すいません、
「ん?久しぶり?あぁもういい、もう何も驚きやしないさ。ただ、君とはゆっくり話がしたい」
「分かりました。こちらもお話ししたい事が沢山あります」
今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』
-
凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
-
リメイク版無しでこのまま継続
-
リメイク版ありで両方継続
-
この作品のまま加筆修正