今は放課後、特にすることがなくなった俺は、訓練でもしようかと思っていた。
「訓練するって言ってもなぁ…どうせここにいても山田先生が部屋について伝えに来るだけだし、サッサとホテルに行って休んでもいいと思うんだが」
することがないと言っても暇なわけではない。それこそ訓練なり報告なりこれからについても考えていかなくてはいけない。やるべきことはたくさんだ。…報告は今日は面倒だしやらないけども。それっぽいことはしたし。
「あ、まだ教室にいたんですね織斑君。ちょうど良かったです」
見つかってしまったか… いや別に後ろめたいことがあるわけじゃないけども(ある)俺の自由時間が…頼めばいけるかな?
「山田先生、俺に用ですか?」
「はい、織斑君の部屋割りが決まったのでそれを伝えにきました」
やっぱそれか。
「部屋割り?政府からは一週間はホテルから通うって話でしたけど…やっぱ保護の目的ですか?」
山田先生が顔を近づけて来た。誰もいないから別に問題はないのだが…廊下にもいないということは気配でわかる。
「そうなんです。政府の特命もあって寮に入れることを優先したみたいです。後その…部屋割りの関係でどうしても女子と同じ部屋になってしまうんですけど大丈夫ですか?もしどうしてもというのなら教員棟に使われてない物置部屋があってそこを片付ければ使えないことはないですけど」
そんなところがあったんかい!全然知らんかった。
「山田先生とりあえず離れましょう、近いです。部屋割りに関しては先生たちの都合的に楽なほうでいいです。どちらを選んでも面倒なので。後、一度家に荷物を取りに行かなくてはいけないので週末にでも帰りたいんですが良いですか?」
そういうと山田先生はこの俺の目を持っても見えないスピードで俺のそばから離脱した。山田先生は人間をやめていなかったはずだけど?
「荷物なら、私が手配してやった。ありがたく思え」
どうせ着替えと日用品しかないに決まってる。
「と言っても生活必需品だけで良いだろう。着替えと日用品、携帯の充電器が入っている。それと部屋だが…」
やっぱりな…娯楽は携帯しかないか…パソコン家から持ってこようかなぁ。
「流石に男女を同じ部屋にするのはまずいと学園長が言っていてな。織斑にはすまないが空き部屋を使ってもらう。安心しろ、背備品や設備などははっきり言って普通の寮より良いものだ」
アレ⁉︎なんか違う?俺が違う行動を取っているから未来が変わっているのか?いやまあ1人の方が楽だけど…
「ありがとうございます織斑先生、山田先生。それと地図のようなものはないですか?流石に場所がわからないので」
「これだ。一応この学園の大体の見取り図が載っている。今覚えろ」
それ一般人には無理じゃないですかね⁉︎覚えたけど…
「無茶言わないでくださいよ。そんなことできるのはどっかの兎さんと世界最強だけですっtペギッ!!痛った⁉︎」
「お前が余計なことを言うからだ。それと織斑、後で寮長室に来い。話がある」
訓練は今日は無理か。一応訓練室があるのは確認したけど。
「分かりました。ああそうだ織斑先生、荷物があるってことは一度家に戻ったのですよね?俺は寮に住むのは聞いてなかったので水道と電気とガスを止めていないのですが、止めてくれました?」
もちろん嘘だ。
「な⁉︎…すまん、やってない」
だろうな。
「ほう?まあ後で話しましょうか?それでは失礼します」
この時姉さんが山田先生が気づかないほど震えていたのはこのナノマシンで強化された目で見えている。
「織斑君、道草食っちゃダメですよ〜」
教員寮まで500メートルもないのに一体どこで道草を食えと?
「あ!ちょっと待ってください織斑君。お風呂についていうの忘れてました」
あ、忘れてた。
「すいません忘れてました。風呂ですか。風呂は入れないし部屋にシャワーなんてないでしょうから…どこを使えばいいんですか?」
「アリーナの備え付きのシャワーでいいだろう。教員寮から少し距離があるが背に腹は変えられん。」
あ、もう震えてない。復活早いなあ〜
「分かりました。では明日からもよろしくお願いします」
◇
〜教員寮、一夏の部屋〜
「ここが俺の部屋か…
〜寮長室〜
コンコン「織斑です」
「ああ入ってくれ」
ガチャ「失礼します。なんのご用ですか?織斑先生…うわ部屋汚ねえ⁉︎」
なんだここは⁉︎魔境か⁉︎足の踏み場もないぞ‼︎」
「汚いのはいつものことだ。それより普段通りでいいぞ一夏。今はプライベートだ」
「…正座」
こんな暴挙誰が許すと思う?姉さん?
「え?い、一夏?」
流石にコレは許せねぇよなぁ?
「いいからとっとと正座しろやぁぁぁぁ!!!!!!!」
「は、はい!」
この瞬間、俺は世界最強に勝った。
〜一時間後〜
ガチャ
「全く姉さんは…いつになったら家事ができるようになるんだ…」
ちなみに部屋は俺が片付けた。姉さんが震えながら俺を見ていたのはきっと気のせいだろう、ソウニチガイナイ。
とっとと寝よう、気疲れした。
「ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ?」
ガチャ
さて如何したものか。中には裸エプロンに見える水着エプロンの痴女。姉さんは酒を飲んでいるから駆除は無理として…山田先生…は無理だな。仕方ない、姉さんの部屋で寝るか。
とりあえずドアをしっかり固定してっと…
うし、出来た。
「あ、もしもし?姉さん?ごめんけど今日泊めてくんない?部屋に痴女がいて閉じ込めたから…」
◇
〜水着エプロンの痴女〜
「あら?入ってこないわね。私に欲情してトイレで自家発電でもしてるのかしら?まあ我慢よ、フフ、次こそは…」
◇
翌日
「な、なんで… なんで帰ってこないのよ!私一晩ここで待ったわよ!わざわざ水着エプロンに!寒かったから仕方なくベッドで待機したのに!」
全く、失礼しちゃうわ。部屋に戻って着替えよ…
…ドア開かないんだけど?なんで?
ガチャ あ!開いたわ!
「いい朝だな、更識。さて…後悔と懺悔は済ませたか?」
…
今後の進行における重要事項『アンケート結果がそのまま反映されるわけではありません。あくまで参考にさせて戴きます』
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凍結し、リメイクのみを制作、順次更新
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リメイク版無しでこのまま継続
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リメイク版ありで両方継続
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この作品のまま加筆修正