特殊な提督がブラック鎮守府を立て直すそうです。   作:セルラ

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いつもの日常

陽気な朝の光が差し込む執務室

そこで寝ている影とその横に立っている影がそれぞれ一つずつありました。

 

「・・・ンァ?」

「ンァじゃないでしょ。さっさと執務しなさいよ。」

 

そう言って俺を起こしたのは翔鶴型航空母艦の二番艦、瑞鶴だ。

そういえば今日は瑞鶴が秘書官だったっけ…?

 

「そう言ったってさ…やっと書類の郵送まで終わったんだからさ…後二時間くらい…」

「何寝ぼけてんのよ…ほら、執務をしなさい!し・つ・む!」

「痛ってぇ!?」

 

耳を引っ張ってきた。お前は俺のオカンかよ。

 

「やめろって!何気に痛いんだぞ!?」

「仕事をしない提督さんが悪いじゃん!」

「昨日夜遅くまで艤装の点検をしてたんだから少しくらい…「武蔵さんたちに今日の食事は食べ放題って言ってk…」スミマセンデシタ。」

 

戦艦とかに食べ放題とか言ってみろ、すぐに資材無くなるわ!

 

「じゃあ私は艦隊の子達を起こしてくるね♪ちゃんと執務しててよ?」

「・・・ハイ。ワカリマシタ。」

 

多分寝ると瑞鶴に朝から爆撃機を飛ばされかねないのでちゃんと起きておこう。

彼女は…10分?いや、15分くらい後に戻ってくると思うし。

 

「あれ…?この部屋のマイク使えば良かったんじゃ…?」

 

行く必要とは。

 

 

俺が書類に目を通していると足音が聞こえた。どうやら霧島が来たようだ。

彼女がノックする前に声をかけようか。

 

「霧島ー、入ってきていいぞー」

「!?失礼しますね」

 

執務室に入ってきたのはやはり霧島だった。

 

「流石司令ですね。扉の向こうからでも私が分かったのですから」

「ハハハ、偶然だよ。それより、朝から霧島が来るって事は作戦についてか?」

「いえ、この間借りていた漫画についてなのですが続きありませんか?」

「あるよー、読むか?」

「是非お願いします!」

 

うおっ、目が輝いている。霧島にこの前漫画貸したら見事にはまったようだ。

棚から続きを取って渡すと霧島はすぐに戻っていった。まあ仕事してくれるしいいか。

 

 

ここはブイン基地。先日ようやく欧米救出作戦を成功する事が出来、しばらくは余裕がある。

中々にない休暇だし、執務(?)が終わったら間宮さんのところにでも…

 

「提督!大本営から電話が!」

「どこから現れたんだ大淀。ドアは閉めていたはずなんだが?」

「天井からです!」

「お前は忍者かよ」

「大淀です!」

 

なんかドヤ顔でこっちを見てるんだが‥

とりあえず大本営の話を聞いてみるか…

 

「伊吹君、まずは先日の大規模作戦、見事だったね」

「はっ、ありがたきお言葉です」

「まあまあ、そんなに固くならなくてもいいからさ、それよりも」

「いつもの件でしょうか?今回はどちらに行けばよろしいでしょうか?」

「・・・その通りだよ。作戦が終わったばかりで申し訳ないけどね…」

「いえ、貴方様にはあの件でもお世話になりましたからこのくらいは当然ですよ」

 

会話をしていたのはこの国の海軍のトップ、葉月元帥だ。

この人が元帥になってからは確実に深海棲艦から海を取り返している。

それほどまでに優秀なのに彼女は謙虚なのだ。俺も見習わなければいけないな…

 

「・・・と言う訳なんだけどすぐにでも行って欲しんだけどいいかな?」

「勿論です。しばらくは作戦もないでしょう?それでしたら特には問題ないです」

「いつもゴメンね。でも、伊吹君以外に適任者がいないから…」

「心配ありませんよ。それでは失礼します」

 

電話を切って少し考えた。いつものように鎮守府を立て直してほしいとの要件だったけど…

 

「大淀、俺、用事できたわ。すまないが艦隊運営をお前たちに任せてもいいか?」

「はぁ…またですか?いいですけどね」

 

大淀にも言ったし、あとは準備して…って、何か忘れているような…?

「発艦始め!目標は執務室の提督さん!」

「あああああああああああ!!!執務してなかったぁぁぁぁぁぁ!!」

 

今日も提督の悲鳴が鎮守府に木霊しました。

 

 

 

 

「・・・と言う訳で、元帥からのお願いで一時的に異動になった。しばらくの艦隊運営は大淀と当番制の秘書官を中心に行ってくれ。秘書官はしっかり何をしたのか記録しておくこと。記録していなかった場合は神通さんのトレーニングを毎日やってもらうつもりだからね。」

 

何か急に皆の顔が青くなったな。まあ、神通さんのトレーニングはそれほどきついって事だろう。

まあ誰も記録をサボろうなんてしないって分かってるけどね。

 

「最後に何か質問でもあるか?」

「はい!提督はいつ帰ってくるんでしょうか?」

「うーん…その鎮守府を立て直せたら…かな?あと一航戦特に赤い方、俺がいない間にボーキ食い過ぎるなよ?」

「ギクッ」

 

いや、図星だったのかよ。流石にしない…よな?

若干の不安はあるものの大勢の艦娘に見送られながらブイン基地を去った。

 

「立て直しか…まあ、いつも通り頑張りますか!」

俺はそう言って自分を鼓舞しながら大本営の車に乗った。

 




後書きにはキャラクターの紹介などをしていきたいと思います。
まあ今回は1話目なので特に書くことはありませんが()

次回も気ままに待っていてくださいね~
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