【表情筋は】九頭竜八一を泣かしたいスレ83【鋼鉄製】
1:名無し名人
史上四人目の中学生棋士にして最年少タイトル保持者
十六歳四ヶ月という史上最速で棋界の頂点に立った
九頭竜八一竜王について語ろう!
6:名無し名人
もうこいつは弱点が無愛想くらいしかないのでは?
7:名無し名人
確かに何考えているか分からん。
普通あの歳の子供が頂点に立ったら
もう少しこう…
8:名無し名人
舞い上がったりするだろうな
10:名無し名人
対局相手には咆えたりしているぞ
12:名無し名人
>>7 それも相まっての鉄人
16:名無し名人
こいつ小さい頃からこんな感じよ
それで女の子泣かしてた
19:名無し名人
>>16 マジかよ。竜王サイテーだな
23:名無し名人
>>16 今から慰めに行きます
26:名無し名人
>>23 残念ながらなにか九頭竜が声かけてたよ
28:名無し名人
はあブチ切れそう
29:名無し名人
俺小さい頃対局したけど一蹴されてあの鉄面皮だぞ
相手にされてない様で心折れた
31:名無し名人
誰にでも全力で指しているだけだぞ
34:名無し名人
>>28 それでなくとも銀子ちゃんの弟弟子だろ
37:名無し名人
それな。内弟子同士だから最近まで一つ屋根の下
38:名無し名人
このご時世に内弟子だと
39:名無し名人
弟子二人でタイトルとな。なんて師匠泣かせな
41:名無し名人
俺も将棋指してたらなあ
今頃女流の方々とお知り合いになれたのかしら?
42:名無し名人
>>41 やめとけ。おっさんに囲まれるだけだぞ
50:名無し名人
29はどんまい。女の子ならいけた
55:名無し名人
雷ちゃんには容赦しなかったがな
56:名無し名人
銀子ちゃん侮辱したからね。仕方ないね
57:名無し名人
あれはドン引きだった
58:名無し名人
九頭竜どう見てもキレてたよね
こいつも怒るんだって安心した
顔はまんまだったけど
61:名無し名人
そう言えば竜王が弟子を取ったとか噂がある
62:名無し名人
いやいやそらないでしょ
64:名無し名人
嘘臭い話多いからなあ。竜王戦で人間裸将棋したとか
その筋と知り合いが多いとか
66:名無し名人
書類上の関係かもしれない
70:名無し名人
そら冷めたもんだな
74:名無し名人
意外と面倒見良いしそんなことないと思うがね
サインくれって群がる子供にちゃんと対応してたし
76:名無し名人
小さい子の人気も凄いよな
こうして10年後の支持が約束されるのか
78:名無し名人
神鍋がこないだ九頭竜は前世からの宿敵にして
騎士の敵ドラゲキンなりとか叫んでたよ
子供はドラゴンキングとか言ってた
80:名無し名人
イタタタ
82:名無し名人
九頭竜が目を付けられたのも
小学生の頃大会で指に包帯巻いてたからなんだなあ
83:名無し名人
ゑ?
84:名無し名人
奴も我らの同志?
85:名無し名人
お前らと一緒にしてやるな
右の爪が血まみれになるまで指したんだと
付き添いに睨まれながら左手で指してたよ
86:名無し名人
いやどんだけ。引くな
87:名無し名人
俺もフリックしすぎて腱鞘炎なったわ
89:名無し名人
俺もボタン連打しすぎて豆つぶれた
90:名無し名人
そこはバットとかにしておけよ
95:名無し名人
話を戻すが九頭竜はこれからが大変だぞ
98:名無し名人
ドユコト
100:名無し名人
タイトルホルダーは多くの予選が免除される
いきなり上級棋士と隣り合わせじゃ
流石に勝率も下がるでしょ
101:名無し名人
九頭竜は結果的に竜王戦へリソースを
割いていたと言わざるを得ない
偉業には変わりないがここから勝たないとケチは付く
だろうな
102:名無し名人
狙い撃ちもされるだろうし
それを跳ね除けてこそタイトルホルダー
103:名無し名人
まずは盤王戦だな
ベッドにスマホを投げて椅子にもたれかかる。緊張を紛らわそうとネットを見ていたのだが随分と弟分に馴れ馴れしい姪を思い出してむしゃくしゃしてきた。クラスメイトに借りたコミックでも読むことにする。タイトルからして想像出来なかったが将棋物らしい。
「一月のドラゴン…?」
あまり内容が頭に入ってこない。主人公が少し盤外戦術に弱い気もするが人情物である以上そこは仕方がないのだろう。あと八一の方が断然格好良いと思う。
パラパラと読み進めていくと主人公が告白するシーンが目に入った。ヒロインの反応を見るに満更でも無さそうだ。相思相愛とは作り話でも羨ましい。
「…うぅ」
時間だ。遂に来てしまったこの時に私は焦りを隠せない。一昨年までは良かった。毎日顔を合わせるのだから桂香さんに混じってしれっと(それでもかなりの勇気を振り絞って)物を渡せば問題は無かったから。
去年は大変だった。VSの約束を入れてそう言えば今日は…といった感じでなんとか作戦成功である。将棋をだしに使ったような気がして気が引けたが桂香さんの一押しで目をつむった。これは戦争なのだ。
しかし1ヵ月前。去年同様の作戦で行こうとして愕然とした。その日は丁度標的の対局日だったのだ。これではついでといった体裁が取れない。
以下部屋をなかなか出ない私の醜態にしびれを切らした桂香さんとの会話である。
「銀子ちゃん。一度止めると再開しにくくなるわよ。これまでの頑張りを無にするの?」
「分かってる桂香さん。でも!」
「でもも案山子もない!八一君の周りを見てみなさい。綺麗な女流棋士に女性ファン、ストーカー、可愛い弟子に男の子、両刀。竜王になった今年は物をいくつ貰うのかしら?」
「たくさん。八一は人気あるから…」
何か違う気もするが桂香さんの言う事ゆえ心に入ってくる。頭の中がぐるぐる回ってきた。
「最早悠長にしている余裕はないわ。最も印象に残るのは最初と最後。だから今回私の分はなしよ」
「そんな!」
「八一君は一歩も逃げないのに姉弟子の銀子ちゃんがそれでいいの?」
「…」
「頑張って」
「…うん」
時刻は既に夜7時。対局の後いつも真っ直ぐ帰る標的は帰宅している頃だ。陽の暮れた道を火照った頬を冷やしながら歩く。予行した言葉を口の中で繰り返していると目的の扉が目の前にあった。
顔を出した標的は白星を祝うと僅かに笑って部屋に上げてくれた。普段なら満足して盤に向かうところだが今日の私は違う。
後ろ手に持った小袋を突き出して口を開く。しかし部屋の奥に置かれた袋の山を目にしてしまい出てきた言葉は指示語の一言だった。
「これ」
「ありがとうございます。今食べても良いですか?」
「大丈夫」
あんまりな自分の口に落ち込むもたった一言で持ち直す自分の心に呆れる。そして次の言葉で急上昇する。それはもう素直に返事出来る程の舞い上がり様だ。
「とても美味しいです」
「そう。どういたしまして」
「今日の対局を並べ直していたのですが。手伝ってもらえますか?」
「うん」
少し遅くなり帰りに八一の送迎が付いたことも含め満足の結果となった2月14日。少し後の二段昇段に大きな影響を与えたことは間違いない。
自分でも少しちょろいとは思う。
月曜日を頑張る皆さんの為にお昼休みに投稿します。
嘘です。