デビルサバイバー2 PossibilityOfGirl 作:天導 優
終わりの始まり
マナside
只今12時55分、審判の時間まで後、5分。
「皆さん、審判の時間まで後5分を切りました。各自、衝撃に備えてください。これは訓練ではありません」
「A班、機材の確保済んでいます」
「こちらB班、連絡手段確保済んでいます」
「C班、レーダーの用意、後2分30秒ほど掛かります」
「こちらD班。現在結界は無事です」
『こちらE班、予想Dケース発生位置に到着』
「こちらF班医療道具の確保、済んでいます」
皆さん、指定の位置に着いたようですね。
「総員聞こえるな、審判開始まで20秒を切った。カウントダウンを開始する8、7、6、5、4、3」
大和様がカウントダウンをしたその直後震度7クラスの地震が私達を襲った。
私は大和様の脇に抱えられていたため何ともなかった。
「去ったか。各自、被害報告を」
大和様が指揮を取ると
「A班、異常なし」
「B班、名古屋、大阪、北海道、博多、別府以外から連絡が取れません」
「C班、今ので通信の類いが一時的に、故障したものと思われます」
「D班、先程の五都市以外の結界が機能していません」
『E班、先程の地震の影響で地下鉄道内に事故が発生したもようです。自衛隊の応援に向かいます』
「F班、医療道具の方はなんとか無事です」
「了解した。迫、そしてカノン。E班に合流し現場を調査せよ」
「「了解しました」」
私は迫さんの運転する車の助手席に座り現場に向かいました。
東京 地下鉄
「これは酷いな」
「ええ、有史以来最大にして、最多の被害と言えるでしょうね」
「こんな状況で生き残っている人など」
「迫さん、地下鉄の入り口に生存者2名です」
「とりあえず話を聞いてみた方が」
「そうですね。貴重な生存者ですから」
ん、大和様から電話?
怯えた少年side
ハァハァ、何がどうなってんだよ。
地震に遭うし、変な化け物に襲われる。
おまけに街がこんなにボロボロになってる。
携帯も変なアプリがいつのまにか入ってるし、電話も通じないし。
「君たち、少し良いか?」
「あ、はい。なんでしょうか?」
に、新田しゃん、誰と話してるの?
「君たちはここで何を見た」
「えっと、地震があって電車が大きく脱線して飛び上がったと思ったら俺たちの方に倒れてきて」
「しかしそれでは君たちは死んでもおかしくなかった訳だが、君たちは生きている。これはどういうことだ?」
「私達にもよく分からないんです。気づいたら私達が生き残っていて」
だ、誰なんだよ、この人は。
「他に何か情報はないか」
「い、いいや。特には話すようなことは」
「そうか。それと1つ訪ねるのだが、君たちの携帯を確かめさせてくれないか?」
「え!?」
この人、怪しすぎるでしょ。
「あ、あの俺たち行く所があるんで、それじゃ」
「あ、おい」
とにかく逃げなきゃ。
渋谷 901前
「危なかった、なんだよあの人」
「うん。制服みたいな物を着てたけど、自衛隊じゃ無いよね」
いったい何者なんだ。
「やっぱり駄目、携帯通じないよ」
「そうだ。俺、新田さんを家まで送ってくよ」
「え、でも悪いよ」
「いいって。困ったときはお互い様っていうしね」
「あ、うん。ありがとう」
「で、家はどこなの」
「有明の方なんだけど」
「うーん、俺車の免許持ってるか車があれば便利なんだけど」
「この街の様子じゃかえって危ないかもね」
「じゃあ、歩いてつれてくよ。それなら安全だし」
「うん、そう、なのかな?」
「でもできるだけ歩きやすい道を選んで歩いて行こうよ。また、あの変な化け物に襲われても困るし」
「うん。そうだね」
よっしゃー、ここで新田さんにいいとこ見せるぞ。