帝国魔将ゴルベーザ!   作:RIN

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第8話の投稿です。
ここからやっと少しずつ原作とは違う展開が見えてくる…自分で作ったプロットとは言え道程が長かったなぁ…。
ただ、文章で表現するのがとても難しくて考えに考えたがこれが限界…あたたかい目と慈悲深い気持ちで見てね。

今回の一言
「大規模な事象があると、それよりも小さな違和感は流されやすい。」byRIN


開戦の奇襲

 日の傾きかけた湿地では静寂を讃えながらも、いつも通り水深の低い川が流れている。

 

 周囲には誰もいないのだろうか。川のせせらぐ音がしんしんと響いている。自然の中の音が周囲に絶えず木霊している。

 

 しかし、よく耳を澄まして聞いてみるとそこには多くの息遣いが聞こえてくる。まるで息をすることを忘れてしまったかのようなか細い呼吸音だが、確かにそこには生物が存在していたのだ。

 

――それは蜥蜴人(リザードマン)の戦士達。村の前で陣取るようにその場で誰かを待っていた。

 

 そして、蜥蜴人(リザードマン)の戦士達が見据える先には息遣いすら聞こえぬ軍団――アンデッドの大軍三千体が川の手前で一糸乱れず整列をして並んでいた。

 

 

「――刻限が来たな…。」

 

 

 蜥蜴人(リザードマン)の誰かが言った。それはリーダーに近しい胸に赤い印を付けた者が発した言葉だった。

 

 その言葉を聞いたのかは知らないがアンデッドの軍団が突如動きを見せ始める。

 

 アンデッド全員が盾を叩き始め、大地を一斉に踏み鳴らす。タイミングがズレれば雑音にしかならないそれが、一切の乱れなく発せられている。このような場でなければ拍手が起きていたことだろう。

 

 そして、木が切り倒される音が響きこちらに誰かが近づいてくる…ここから蜥蜴人(リザードマン)達にとっての死の儀式が始まろうとしていたのだった。

 

――コキュートスSIDE――

 

 

―――遂ニ来タ…。私ノ活躍ヲ見テモラエルソノ時ガ…。

 

 

 冷たい氷のような外皮に包まれた大きな身体が静かに上下に揺れる。身体の中に溜まった熱さを冷ますかのように大きくそしてゆっくりと呼吸をして昂った精神を落ち着かせている。

 

 森の中に佇むこの巨体の者――凍河の支配者コキュートスは刻限の到来を今か今かと待ちわびていた。

 

 

 

 前日、弱小アンデッドを用いての蜥蜴人(リザードマン)の殲滅に失敗したコキュートスはナザリックの名に泥を塗ってしまった。想定以上の蜥蜴人(リザードマン)の団結や指揮官の不足、周辺地形の調査不足や弱者に対する侮りなど失敗の原因は多く、コキュートスはこの敗北に対しての全責任を取ることを覚悟していた。

 

 この汚点に対する罰が自身の命などであれば別に問題はない…それだけの覚悟を持って挑んだことであるのだから納得の出来るものだ。しかし…もしも偉大なる御方に失望されて、他の方々と同じように御隠れになってしまったら…。そのことを思うとコキュートスは武者震いとは違う震えを抑えられなかった。

 

――しかし、玉座の間に集められた場でコキュートスは偉大なる御方の凄さを垣間見ることとなった。

 

 実はこの弱小アンデッドを用いた戦闘指揮は、コキュートス自身の成長を促すための試練だったのだ。御方が言うには、御方自身とて間違えることは十分にありえる…そのため指示を実行に移す前に、本当にそれが合っているのかどうか、何が最もナザリックの利益に繋がるのかを考えろとの御達しだった。

 

 実際にコキュートスがしっかりと相手の状況を見て考えた上で、偉大なる御方に増援や別の懸案をするだけで十分に勝てる内容であった。試されていたとはいえ、確かに御方の指示だけを盲目に従っていただけではナザリックの利益に繋がらなかったのだ。

 

 御方が間違っているなどは絶対にありえないとは思うが、もしかしたらその考える行動でさえ御方の描く結末に向かうものだとすれば、きっとこのコキュートスへの試練も一つの布石なのだろう。全力を尽くし、最善を考え、それを実行して初めて偉大なる御方への考えに導くことが出来るに違いない。

 

(…ソウデアルナラバ、コノ汚名返上ノ機会モ何カ別ノ目的ヲハランデイルヤモシレン。私ノ懸案ヲ通シテクレタ御方ヤ友ノ為ニモコノ蜥蜴人(リザードマン)ノ村ノ占領…全力ヲ尽クサネバ。)

 

 ちなみに今は蜥蜴人(リザードマン)の殲滅の任務は()()()()()()()()()()()…これはコキュートスがアインズへ直に頼み込んだためだ。

 

 この戦いで蜥蜴人(リザードマン)を高く評価したコキュートスは殲滅の命令を出したアインズに対し強く反対をしたのである。そして、親友であるデミウルゴスの助力により、何とか殲滅命令を占領命令に変えることが出来たのである。

 

 敗軍の将の話を最後まで聞いてくれた偉大なる御方と自身の願いを叶えてくれた親友の期待を裏切らないためにも、この蜥蜴人(リザードマン)の村の占領は何としてもやり遂げなければならない。

 

(コチラノ圧倒的ナ力ヲ見セツケ、蜥蜴人(リザードマン)ノ反抗意思ヲ刈リ取ル…。私自身ガ出ルノダ…蜥蜴人(リザードマン)ニハ悪イガ、今ハ耐エテモラウゾ…!)

 

 昂った気を周囲の木に発散させるかのように、持った大太刀で太い幹を一撃で切り取っていく。そのまま道を切り開くかのように進行上にある木を全て切り倒しながら、ナザリックの守護アンデッド――ナザリックオールドガーダー三千体が一糸乱れず盾をかき鳴らし、大地を踏み鳴らす場へと進んでいく…。

 

 そして、その全ての音が一気に鳴りやんだ静寂の後…刻限と同時にお互いにその姿を視認した。

 

 

「――あ、あれがコキュートス…。」

 

 

 戦意を抱いていた蜥蜴人(リザードマン)達が知らず知らずのうちに後退をしている。戦う覚悟の持った強者と相対して逃げ出したい衝動に駆り出されているようだ。

 

(フム…コレダケノ実力差デ誰モ逃ゲ出サナイダケデモ称賛ニ値スル。)

 

 少しは我先にと逃げ出すことをコキュートスは想定していたが、蜥蜴人(リザードマン)の戦士の在り方に自分の目に狂いはなかったと確信した。

 

(シカシ、手加減ハデキン。マズハ篩ニカケサセテモラウ…!)

 

 

「――サテ…アインズ様モゴ覧ニナラレテイルコトダ。オ前達ノ輝キヲ見セテクレ。ダガ、ソノ前ニ《氷柱(アイス・ピラー)》!」

 

 

 コキュートスは両者の中間辺りに氷柱を水面に二本突き出させる。

 

「覚悟ヲ決メテイル戦士ニハ無礼ダガ、告ゲサセテモラオウ。ソコヨリコチラガ側ハ死地。進ムトイウノデアレバ死ガ待チ受ケテイルトシレ。」

 

 いくら数を募ったところで戦士の輝きを見ることはできないと判断したコキュートスは、蜥蜴人(リザードマン)には無礼だと思いながらも戦士を選別をすることとした。この氷柱の手前側にレベルの低い者では耐えることの出来ない程度の攻撃を放ち、蜥蜴人(リザードマン)の中でも強者のみが立ち入れる領域とすることとした。

 

(一体ドレダケノ者達ガ耐エラレルノカ…。私ノ見立テガ正シケレバ、オソラクハ5人程ダロウナ…。)

 

 蜥蜴人(リザードマン)が川際で相談をしているようだ。誰がこの死地に入るか…そして、誰が蜥蜴人(リザードマン)の戦士としての誇りを示すのかと…。

 

「――…待たせたな、コキュートス。」

 

 どうやら決まったようだ。60名程の蜥蜴人(リザードマン)がその場に残り、コキュートスへと戦意を飛ばしている。蜥蜴人(リザードマン)のリーダーであるザリュースが剣を振り上げる…後はこれを振り下ろすだけで戦闘が始まる。

 

 

(――来イ…!蜥蜴人(リザードマン)ノ戦士ノ意地ヲ私ニ見セテクレ…!)

 

「全員、とつげ―――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――…ゴゴゴゴゴゴゴゴ――

 

 

 

 

 

 

「ム…?何ダ…コノ音ハ…?」

 

「な、何だ…?地面が揺れている…?」

 

 その戦闘間際に謎の地響きと音が聞こえてくる。お互いが高まった気勢を一度引っ込め音の正体を確認する。しかし、周囲にはこれといった変化はなく、無視するには難しい音と地鳴りが響き続けている。

 

 

 

 

 

――――…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――

 

 

 

 

「こ、これは近づいて来ているのか…?ここに何かが来ているぞ…!?」

 

 音の大きさと地鳴りが段々と大きくなる。蜥蜴人(リザードマン)とコキュートスのいるこの広い川に膨大な何かが迫っている。戦意を保っていた蜥蜴人(リザードマン)達はその音と地鳴りが増すのに比例して、本能的な恐怖を増大させていた。

 

 

 

――――…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――

 

 

 

 

(コレハ一体…蜥蜴人(リザードマン)達ノ策略カ…?イヤ、アノ慌テヨウハ違ウダロウ…。何ガ起コッテイル…?)

 

 コキュートスもこの音の正体を訝しんでいる。蜥蜴人(リザードマン)達は明らかにこの音に動揺している。もし作戦であればこのような反応をせず何らかの対応を取るだろうとコキュートスは考える。

 

 

 そうして、お互いが動揺している間にその謎の音と地響きの正体が現れた。

 

 

 

 

 

 

―――現れた場所は川の上流。そして、やって来たのは……()()()()だった。

 

 

 

 

 

 

「――ナッ…!?鉄砲水…イヤ、()()ダト…!?」

 

 山間から突然現れた高さ20mはあろう膨大な水は津波としか形容できない光景であった。巨人が全力で走るがごとく森や崖などの周囲の地形を全て破壊しながら、まるで壁のように両者に迫ってくる。

 

「馬鹿な…!()()()()()()!雨ですらないのにこんな水どこから…!」

 

「おい!ザリュース逃げるぞ!ここにいたら死んじまうぞ!」

 

「クッ…!分かっているゼンベル!とにかく高いところへ逃げるんだ!早く!」

 

 周囲を壊した瓦礫や土砂を含んだ水に飲み込まれたらまず死は免れない。明らかに村の土壁より高い波では逃げ場所が無いと分かりつつも、藁をも掴む気持ちで蜥蜴人(リザードマン)達は行動する。

 

(コノ水ハ自然ノモノデハナイ…ドウヤラ不届キ者ガイルヨウダナ。)

 

 それに対しコキュートスはその場で冷静に状況を見る。明らかな作為を持ったこの津波のような膨大な水は敵からの攻撃であるとコキュートスは踏んだ。おそらくはアインズが警戒していた謎の組織によるものだろうと。

 

(ココニハナザリックノ守護者アンデッド達ガイル。アノ水ノ威力デハ…オソラク耐エラレマイ。御方カラ預カッタ兵ヲヤラセルワケニハイカン。私ガココデ止メル…!)

 

 コキュートスはオールドガーダー達を守るため撤退ではなく防衛を選択した。相手の思惑は分からないが、量が多くとも勢いのあるただの水であれば十分に防ぐ手段を持っていた。

 

 

―――そして、音と地鳴りが最高潮に達する時…その水の壁は眼前に迫っていた。

 

 

 水はコキュートス達を捕食するがごとく高波の顎を大きく開き全てを飲み込もうとする。コキュートスはその高波の前に立ち、四本の手を前に出して構える。

 

 

「――全テヲ凍ラセ…!スキル<絶対零度>!」

 

 

 全力でスキルを放ったコキュートスの前面に強烈な冷気が吹き荒ぶ。その冷気を浴びた足元の小川から瞬時に凍結し、伝うように押し寄せる高波へと伝播していく。

 

 そして接触した瞬間、高波はその形を保ったまま凍結をしてしまった。そこには時間が停止したような約20mもの高い氷の壁が築かれたのだった。

 

「フム…コンナモノカ…。」

 

 敵からの攻撃と言うことで全力で対応したものの、コキュートスにとっては物足りない程度の攻撃だったと思えた。確かにこの周囲の者には死に直結するレベルの攻撃ではあるが、ナザリックの守護者達には弱すぎる部類である。

 

(何故コノヨウナ攻撃ヲ行ッタノダ…?コチラノ力ヲ見誤ッテイタノダロウカ…――――ム…?)

 

 

 

―――ピシッ…―――

 

 

 

 気のせいか不意にその氷壁から音が聞こえた。何かが軋む音…氷にヒビが入ったような…。

 

 

 

―――ピシッ…ピシッ…――

 

 

 

(気ノセイデハナイ…!コレハ…マサカ…!?)

 

 その音は次々に起こる。断続的に鳴り響く軋む音…それがピークに達した時、ガラスを割ったように激しく音を立てて凍っていた水が突如一気に動き出した。

 

(馬鹿ナ!?()()()()デアレバ溶ケルナドアリエン!)

 

 纏わりついた氷を水が振り払うかのような不自然な氷の割れ方は、まるで()()()()()()()()()()かのようであった。そして、再度勢いを取り戻した水の壁はコキュートス達に襲いかかってくる。

 

「ムゥ…!?仕方アルマイ…!」

 

 コキュートスはオールドガーダー達を諦め、この得体の知れない水を自身の持っている《飛行》の込められたアイテムで躱すことにする。

 

 かなりギリギリではあるが十分に間に合うタイミングで空中へ飛び上がったコキュートス…しかし、ここで更にコキュートスの予期せぬ事態が起こった。

 

 

 

―――お前だけは逃がさぬ…一緒に来てもらうぞ…!

 

 

 

「何ダト…!――ヌゥ!?身体ガ…!?」

 

 コキュートスは謎の声が聞こえたかと思うと、突然()()()()()()()()()()()()空中で身動きが取れなくなる。そして強い力で引き寄せられ高波の中に引き込まれる。

 

 

――コキュートスは抵抗する間も無く、津波の中へ飲み込まれてしまったのだった。

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

「――馬鹿な!何が起こった!?あの膨大な水はどこから出てきた!索敵はどうなっている!?」

 

 

 アインズは怒鳴るように周囲の守護者に質問を投げかける。突然の奇襲に状況がつかめず混乱しているようだ。

 

「はっ…!索敵をしていたニグレドとパンドラズ・アクター両名とも敵影を捉えておりません。また、あの水はどうやら二人の索敵範囲外の上流で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のようです。これを起こした犯人は判明しておりません。」

 

「索敵範囲外からの…しかも()()()()()()()()だと!?クッ…なんて馬鹿げた攻撃方法を…!」

 

 確かに探知の優れた者を広範囲で配置はしているが、遠くなればなるほどそれも少なくなる。ニグレド達も拠点周囲やコキュートスの戦闘場所に索敵を集中させていたため、このような超遠距離からの飛び道具ではない攻撃を想定していなかった。

 

(ユグドラシルではこんなことは出来なかった…いや、やらなかっただけかも知れんが、それでもここはユグドラシルではないのだ。現実でも歴史上では水攻めも立派な作戦だったはず。ちゃんと考えれば十分に想定出来たじゃないか…!クソッ!)

 

 アインズは十分に想定できた内容をユグドラシルでは出来なかったとして想定から抜いてしまった自身に腹を立てる。この世界の魔法やレベルに依らない質量の暴力はこちらに有効であるかアインズには分からない…それは未知の攻撃であった。

 

「被害はどうなっている…!」

 

 ユグドラシルでは測ることの出来ない攻撃の実験など、こちらの世界ではしたことが無かったため被害が想定できない。アルベドに対して語気を強めて質問をする。

 

「はっ!川沿いにいたナザリックオールドガーダー達がほぼ壊滅。また、蜥蜴人(リザードマン)達は生死不明になっております。」

 

(オールドガーダー達がやられたか…。戦力を手に入れるための作戦がナザリックの戦力を減らす羽目になるとは…。)

 

 ナザリックオールドガーダーはナザリックでしか存在しない特別なアンデッド。再度装備も含め作成し直すのにはこの世界ではかなりの時間を要する。ユグドラシルとは仕様の違うこの世界ではコンソールでの再編を行うことが難しいこともあり戦力の低下は免れなかった。

 

――ただそんな中にもアインズが安心する報告内容もあった。

 

 

「そして、コキュートスですが…――()()()()()()()()()()()。映像で見る限りではダメージはほとんど無いかと。」

 

 

 どうやらコキュートスだけはしっかり生き残っていたようだ。質量の暴力と言えどレベル100の守護者を倒すまでには至らなかったようだ。

 

(コキュートスの凍らせた氷が破られたときには相当の威力のある攻撃だったのかと思ったが…杞憂だったようだな。)

 

 鏡で見た時には突然だったため、映す位置の調整が難しかったこともあり、防衛するコキュートスの行動はよく見えなかった。しかし、経緯はあれど守護者がいなくなる最悪の事態は避けられたようだとアインズは安堵する。

 

「コキュートスに《伝言》で至急大森林の拠点に戻るように伝えろ。再度こちらで作戦を考えるぞ。」

 

 戦う蜥蜴人(リザードマン)達もいなくなり目的も無くなってしまったので、世界級アイテムを持っていないコキュートスを戻させることにした。シャルティアを洗脳した相手でも出てこられたら被害が大きくなることもあり得るので、急ぎ目に指示を送る。

 

 しかし、そんな内心焦っているアインズへ、アルベドから奇妙な返答が返ってきた。

 

「申し訳ございませんアインズ様。実は先程から《伝言》を送っているのですが…()()()()()()()()()。ニグレドが言うにはおそらくあの水に()()()()の効果が付与されている可能性があるそうです。」

 

()()()()だと…?」

 

 アインズも同じようにコキュートスへ《伝言》を送ってみるが本当に繋がらないようだ。何故あの水にそんな効果が付いているのかは分からないが、どちらにしても一度コキュートスを呼び戻す必要はある。

 

「仕方がない…シャルティアよ。コキュートスを《転移門》で迎えに行ってやってくれ。敵が現れた以上は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。念のためあの水には触れぬように注意しろ。」

 

「かしこまりましたでありんす…アインズ様。では、行って参りますえ。」

 

 《転移門》を開きシャルティアは優雅に礼をした後、その空間の中へと消えて行った。

 

 

 

「――さて…アルベドは引き続き索敵を開始せよ。コキュートスが戻り次第対策を考える。相手を逃がしてはならん…今度こそあいつらの情報を手に入れるのだ…!」

 

 

――今起きている事態が分からずとも時は進む…アインズ達の戦いはここから始まったのだった。

 




アインズ様達はここからが真の戦いになります。しかし、戦いは準備が大切…準備はナザリック勢とボス勢のどちらが勝っているか。有利不利はそこから始まります。

そして、設定がよく分からないところがあったから適当に脳内変換をしてるところもあります…。「こいつ…またやったな!」と思って軽く見逃してくれることを推奨する!

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