特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状15 特典を使いし英雄

響との出会いから数日の時が経った。

 

あれから二人に話したが、なんと二人とも、同じくシンフォギア奏者に出会っており、正体がばれてしまったらしい。

 

そして俺達が出た答えと言えば、保留となってしまった。

 

協力を行うのは良いが、現在の特典の回収を優先しなければならない為、それらを解決した後に交渉する事になった。

 

そして、それらが無事に終わり、休日という事もあって、俺は響を探す為に町の中を歩いていた時に

 

「ノイズだとっ!!」

 

その警報が鳴り響き、俺は近くにノイズがあると分かると同時に走り出し、その手にVSチェンジャーとダイヤルファイターをセットした。

 

【レッド!】

 

【0・1・0】

 

【マスカレイド!】

 

「この音は!!」

 

「怪盗チェンジ!!」

 

【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー】

 

その音声と共に俺は走り抜けて、目の前にあったのは響と同じくシンフォギアを纏った緑とピンクのシンフォギアを纏った子達だった。

 

「ルパンレッド!!」

 

「この状況で、ルパンレンジャー!」

 

「状況が一気に不利になりすぎるデス!!」

 

俺の登場によって、周りは様々な反応をしていく中で、一人だけ異様な雰囲気を出している白衣の男に注意を向けてしまう。

 

「情報は聞いている。

お前らがノイズを操っているんだったら、その手段を奪わせてもらう」

 

「どうやら、状況はこちらが不利ですね。

2対2とはいえ、こちらが圧倒的に不利。

だが、英雄になる為に行う事はただ一つ!!」

 

その言葉と共に、後ろにいた白衣の男は懐から何かを取り出した。

 

「調ぇ!!」

 

「えっ」

 

その言葉と共に緑色の子はピンク色の子を吹き飛ばすと、ウィル博士は手元にあった何かを押し付けると、緑色の子は突然苦しみだすと共に、その姿は大きく変わっていく。

 

その身に纏っていたシンフォギアはより禍々しく変化していき、顔には白い仮面が付けられて、その姿はまるでケンタウロスのようになっていた。

 

「きりちゃん」

 

「このような結果になりましたか、なかなか興味深い事ですね」

 

「ドクター、きりちゃんに何をした!!」

 

「何をとは、ただ力を与えただけですよ」

 

そう言い、ドクターと呼ばれる人物が手に取ったのは

 

「特典!!」

 

「それって、確か雨宮君が集めていたという」

 

「ほぅ、君もこれを集めていたのですか。

なかなかに興味深いのが多いですよこれは。

そうですか、なるほど、これからは特典と呼ばせてもらいましょうか」

 

「いいから、答えろ!!

それをどうやって、手に入れた!!」

 

「そうだよ、特典って、確か転生者が持っていて、魂に定着して取れないはず」

 

「えっそんなの、簡単な事じゃないですか。

別に魂があれば問題ないのですから」

 

「てめぇまさか」

 

「そんな事よりも良いのですか、彼女を放っておいて」

 

「「っ!!」」

 

その言葉と同時に俺達はその場から離れると、緑の子が持っている巨大な槍がこちらに襲い掛かってきた為、俺達はその場から離れたが、槍が地面に当たった瞬間、地面は巨大な亀裂を作り出した。

 

「これは素晴らしい!!

特典一つでこれ程とは、これならば」

 

「きりちゃん?」

 

そう言い、ピンク色の子は暴走している子の元へと向かうが、それを敵と認識したのか、ピンク色の子を襲い掛かる

 

「調ちゃん、危ない!!」

 

「あぁ、もう!!

 

響はすぐにピンク色の子を助ける為に近づき、俺はVSチェンジャーで牽制を行いながら、ルパンソードで槍の方向を変えた。

 

完全に威力を消す事ができず、腕が痺れてしまったが、直撃を避ける事ができた。

 

「きりちゃんが、私の事が分からないなんて」

 

「特典の暴走だな。

あの野郎、無理矢理関係もない特典を付けさせるから、暴走してしまったんだな」

 

「きりちゃんを元に戻す方法があるの!!」

 

「あると言って、どうする。

さっきまで敵対していて、すぐに協力できるのか?」

 

「雨宮君!!」

 

「俺は最初からあいつを止めるつもりだが、お前はどうする?

これから行うのは、お前にとってはお前の組織に対する裏切りみたいな事だぞ?」

 

「大切な親友を助けられないで、世界は救えない」

 

「へぇ、面白い答えだな。

気に入った」

 

俺はそう言うと、その場を立ち止まり、懐から予告状のカードを博士に向けて投げた。

 

「なんですか、これは?」

 

「予告する、お前らの組織からこの子達を盗んで見せるってな」

 

「雨宮君」

 

「そういうブレイブ、なかなか良さそうじゃな」

 

そんな声が聞こえ、見てみると

 

「このパターンはまさかって、お爺ちゃん!!」

 

「儂の名前はドクター・ウルシェードじゃ。

よろしくね」

 

そう言ったのはこれまで力を貸してくれた先輩達よりも年上と思われる老人が親指を立てていた。

 

恰好からして研究者だと思うが、なんというか、目の前にいる奴とはほとんど正反対なドクターだな。

 

「さっきまで、人の気配なんて、なかったのに」

 

「なんだか、テンションが高そうなお爺ちゃんだね」

 

「それよりも、若者よ。

君は英雄になりたいと言ったが、今の行為が英雄と呼べるのか?」

 

「なに?」

 

「見せてもらったぞ。

町の破壊に、他人頼りの行動、さらには自意識過剰。

それではまるで悪者じゃないか」

 

「なっなんだとっ!!」

 

「貴様のような奴は、儂が懲らしめてやる!!

これが、儂の華麗なる変身を、ブレイブイン!!」

 

【ガブリンチョ!プレズオーン!!】

 

「海の勇者、キョウリュウバイオレット!!」

 

「まさか、すごい先輩だったのか!!」

 

「うむ、だが、困った」

 

「どうした?」

 

その雰囲気に思わず周りは固まってしまう。

 

「腰が動かない」

 

その瞬間、場にいた全員が一斉にこけたような気がした。

 

「そっそんなぁ!!」

 

「はぁ、なんですか、この茶番は。

良いから、さっさと終わらせてもらいます」

 

そう言うときりちゃんはこちらに襲い掛かってきた。

 

「あぁ、ちょっと、腰が無理だから、ダイゴっち、よろしく」

 

「ダイゴっち?」

 

「まったくしょうがないなぁ。

ガブティラ岩烈パンチ!!」

 

その言葉と共に、こちらに襲い掛かってきた所を背後から来た別の人影が現れ、きりちゃんを吹き飛ばした。

 

「こっ今度はなんだぁ!!」

 

「牙の勇者!

キョウリュウレッド!!」

 

「今度は赤いのが来た」

 

「おいおい、ドクター、無理するなよ」

 

「すっすまんな!

とりあえず、儂は先に戻っておくわ、すっすまんが、VSチェンジャーをこっちに近づけてくれないか」

 

「あっはい」

 

俺はそのまま近づけると、キョウリュウバイオレットはそのまま粒子となって、VSチェンジャーの中へと吸い込まれていった。

 

「さてっと、ドクターの代わりに俺が戦ってやるよ」

 

「お願いします。

キョウリュウ先輩!」

 

「おう、だったら、戦隊が揃ったら、あれをやるか!!」

 

「あれですね!!」

 

「よし、今度は準備してきました」

 

「あれ?」

 

「ルパンレッド!」

 

「牙の勇者!キョウリュウレッド!!」

 

「全力全開、立花響!」

 

「えっ、これは」

 

「ほら、調ちゃんも早く」

 

「えっ」

 

「「・・・」」

 

「・・・調」

 

「怪盗戦隊ルパンレンジャー!!」

 

「獣電戦隊キョウリュウジャー!!」

 

「これ、なに?」

 

「なんだか、お約束らしいよ」

 

「さぁお前のお宝、頂くぜ!」

 

「荒れるぜ!止めてみな!!」

 

その言葉と共に俺達は走り出すと、向こうもこちらに向けて槍を突き出してきた。

 

「はぁ!

ガブティラ岩烈パンチ!!」

 

「はああぁぁ!!」

 

その槍に対応するようにキョウリュウレッドと響はその槍を受け止めるように殴る。

 

パワーとパワーのぶつかりにより、地面は大きく割れ、互いを押し合っている状況を作り出した。

 

「きりちゃん、ごめん!!」

 

その言葉と共に調ちゃんの持つシンフォギアから出る小型の鋸が動きを封じ込めるように周りを囲み、それを逃げるように宙を飛んだ。

 

「今だ、行けぇ!」

 

その言葉と共に俺は走り出し、キョウリュウ先輩が俺の足に向けて殴ると、その分大きく宙に舞い、目の前にまで迫った。

 

「さぁ頂くぜ!」

 

俺はその一言と共にレッドダイヤルファイターをその子に翳すと共に身体は徐々に変化していき、その大きさが変わり、元の状態へと戻り、なんとか抱きかかえると共に地上へと降り立つ。

 

「きりちゃん!!」

 

俺が無事に降り立つと、調ちゃんはそのまま近づき、様子を伺った。

 

「ふむ、なるほど、なかなかに面白い状況になりましたね」

 

「そんなに余裕そうだが、俺が逃がすとでも?」

 

「逃げさせてもらいますよ。

私も英雄になる為にね」

 

その一言と共にドクターが取り出したのは

 

「まだ持っていたのかよ!!」

 

「えぇ、そしてこれが私自身で行う実験です!! 」

 

その一言と共に特典は無理矢理、その身に押しつけると共に、その姿は先程のドクターとはまったく違った姿へと変わっていた。

 

その姿はモスグリーンのタキシードを着ており、その表情は先程までとは違う穏やかな姿だった。

 

だが、そこから滲み出す狂気は先程よりも強烈な物へと変わっていた。

 

「なるほど、この特典と僕の相性はなかなか良いと見える。

特にこの知識は、なるほど、面白い。

これならば英雄など、簡単な事ですね」

 

そう言い、ドクターはどこかへと行こうとする。

 

「それでは、これで失礼するよ、ルパンレンジャー、そしてシンフォギア奏者の諸君。

次に会うのを楽しみにしているよ」

 

その言葉と共に、どこかへと消えていった。

 

「さっきのはなに?」

 

「さぁな、だが、これからどうなるのか、さっぱり分からない」

 

この世界の住人と転生特典の融合。

 

それが、これからの戦い何を起こすのか、俺達はまだ知らなかった。

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