特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状16 もう一人の自分

あの戦いにおいて、俺はとりあえずは疲れ果てている調ちゃんと倒れているきりちゃんを連れて、喫茶店に戻る事にした。本当の所は響の所の基地に行きたかったが、調ちゃんはそれでは連いて行く事は不可能だと分かった。

 

その為、俺は彼女達が安心してもらう為に、二人を連れて、その場から離脱した。

 

それから数日の時が経ち、ドクターの行動だと思われる船の上でのテロを察知し、俺達はすぐにその場に向かった。

 

そこでは既に戦闘が行われていたのか、軍艦の上には

 

「お前はルパンレッド!!」

 

「よう、雪音さん。

遅くなってすまないな」

 

俺はそう言い、降り立つと共に周りを囲んできたノイズを打ち落としていきながら、挨拶する。

 

「別にそれは良いがよ、こいつらはもしかして」

 

「あぁ特典の力だよ。

どういう仕組みか分からないが、ネフィリムに特典を食わせたせいでとんでもない事になっているな」

 

そう周りを見渡すと、どういう仕組みか分からないが、体中が目玉で覆われている不気味な生物がノイズと共におり、こちらの動きに合わせて攻撃を仕掛けてくる。

 

「あいつらどうも、私達の攻撃を食っていやがるが、そちらの考えは」

 

「聞いた話ではネフィリムは確か聖遺物を食べて成長するんでしたよね。

だからドクターは特典をネフィリムに食べさせる事によって、分裂した個体を生み出す事ができたと思います」

 

「それじゃあ、こっちは私達を含めて合計5人で、どうにかなるのかよ」

 

そう返答すると共に

 

「Zeios igalima raizen tron」「Various shul shagana tron」

 

その歌声が聞こえ、雪音さんは驚いたのか、周りを見渡すと

 

「5人じゃない」

 

「7人デス!!」

 

その言葉と共に、こちらに迫っていたノイズは無数の鋸と鎌が襲い掛かり、その後に切歌ちゃんと調ちゃんが降り立った。

 

「お前ら、フィーネの」

 

「説得して、協力してもらっています」

 

「別に私達は私達の為に協力するだけ」

 

「その通りデス!」

 

「本当に大丈夫なのかよ」

 

「まぁそれでも、今の状況では、頼もしいですがっ!!」

 

そう言っていると何か降り注ぐと共に、見てみると、そこに現れたのは見た事のない紫色のシンフォギアを身に纏った誰かがいた。

 

「まさか新手?」

 

「でも、私達も知らない人デス」

 

「それじゃあ、一体」

 

「あの子は」

 

「知っているのか?」

 

「あのバカの親友の未来っていう子だ。

でも、なんでこんな所に」

 

そう会話している間にも、こちらに向けて顔は無表情で、そこには意思というのを感じられなかった。

 

「洗脳かよ」

 

「どこまで酷い事を」

 

「自分達が起こした後始末ぐらい、やる!!」

 

その言葉と共に調ちゃんと切歌ちゃんは一斉に未来ちゃんに攻撃を始めた。

 

二人の攻撃はこれまで見た中でもとても良い連携だが、未来ちゃんはその攻撃を軽く避けていき、その度に確実に攻撃を当てている。

 

「敵の動きを読み、勝手に身体を動くタイプか。

これは厄介だが、なんだ、それ以上に何か可笑しい?」

 

その疑問は少しずつだが、苦しい表情をしている二人を見ているが

 

「まさか、そういう事かよ!!」

 

その事に気づくと俺は二人の前に出て、ルパンソードを盾にして、攻撃を受け流した。

 

「二人共、さっさと離れろ。

これは思ったよりも厄介な攻撃だ」

 

「どういう事?」

 

「あの攻撃、どうやら俺達の持っている武器などに対して大きなダメージを与えてくる。

現に数発当たっただけでも、既に疲れ切っているじゃないか」

 

「それは」

 

「だからと言って、どうやった戦うんデスか!!

このまま見過ごせと言うのデスか!!」

 

「そうは言っていないよ、だけどなぁ」

 

あの子の雰囲気からしても操られているのは確定だ。

 

しかも身に纏っているシンフォギアを破壊するのはおそらくはNGだ。

 

対策を思いつく為にも

 

「時間稼ぎしかないか」

 

その言葉と共に俺はルパンレンジャーの変身を解除し、自身の顔につけている仮面に触れる。

 

「ぺ」

 

「何をしても無駄」

 

未来ちゃんはそのままこちらに迫り続けた。

 

「ル」

 

「雨宮君!!」

 

それと同時に潜水艦から出てきた響は俺の元に走ってきた。

 

「ソ」

 

「あれはまさか!!」

 

「ナ!!」

 

「久々に見る事になるとはな」

 

その言葉と同時に俺は仮面を外すと同時にこちらに迫ってきた紫色の光線は、俺を中心に現れた黒い炎によって、焼き尽くされ、背後からは黒い翼を身に纏ったタキシードを纏った人の形をした何かが現れた。

 

突然現れたそれに対して、正体を知っているソーマと忍以外の全員は突然現れた、それに対して驚いていた。

 

「それは一体」

 

「さぁ盗ませてもらう、アルセーヌ!!」

 

俺の言葉と共に俺の分身であるアルセーヌは飛び立つと、未来ちゃんはすぐにアルセーヌに向けて攻撃していくが、その攻撃は全てが無意味に終わった。

 

「あれは一体」

 

「ペルソナ、人の中にあるもう一人の自分が形となって現れた姿じゃ」

 

「ペルソナ?」

 

「雨宮はこの世界では数少ないペルソナ使い、その中でもさらに希少な存在であるワイルドを持つ存在だ」

 

「よくは分からないが、なぜあのペルソナは攻撃に当たらないんだ?」

 

「おそらくは、あのシンフォギアは魔を払う能力により、シンフォギアを始めとして、儂らの力に対しても天敵なんじゃろ。

だがペルソナは本来は誰にでも宿る、もう一人の自分じゃ」

 

「つまりは誰でも宿る可能性がある力は、あのシンフォギアには効かない訳だ」

 

「そんな理屈で良いのかよ」

 

「そんなの、儂が知る訳ないだろ」

 

そんな会話が続く中で、俺はアルセーヌを操りながら、未来ちゃんと戦っているが、そんな中で横で心臓に痛みがあるのか、座り込んでいる響がいた。

 

「未来」

 

「行け」

 

「えっ」

 

「あの子のやり方は合っているかどうかは分からないけど、お前を救おうと戦っているんだ。

だったら、あの子を救えるのは、響だけだ」

 

「雨宮君」

 

俺のアルセーヌは確かに未来ちゃんに対して戦って、倒せるが、彼女を助けるのが目的な以上、それはできない。

 

「雨宮君」

 

「なんだ?」

 

「後で絶対に助けてね」

 

その言葉が何を意味するのか、分からないが、その目は確実に覚悟した目だと分かる。

 

「・・・分かった」

 

「それじゃあ、行くよ!!」

 

その言葉と共に響は飛び立つと未来ちゃんに向かって行き、未来ちゃんはそれを打ち落とそうと攻撃を仕掛けるが、アルセーヌを使い、攻撃を無効化していきながら、響の援護に徹した。

 

「シンフォギアを壊す事ができるんだったら、この方法だって行けるはずだああぁぁ!!!」

 

その言葉と共に響は未来に体当たりし、方向転換すると、その先には未来ちゃんが放った攻撃を増大化する機械があり、響は未来と一緒に突っ込んだ。

 

「まったく、無茶をしやがる!!」

 

俺はその言葉と共に、VSチェンジャーを動かし、レッドダイヤルファイターを呼び出す。

 

【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】

 

【レ・レ・レ・レーッド!】

 

その音声と共にレッドダイヤルファイターを飛ばし、俺は響達を受け止める。

 

二人共、先程の光線により気絶しているようだが、無事な様子だった。

 

「だけど、これはまずいな」

 

俺はそう言いながら、先程から海中から現れる巨大な遺跡を目にしながら、その場から飛び去った。




アルセーヌ
雨宮が持つペルソナ。
本来ならばパレスの中でしか実体化する事ができないが、様々な世界が融合した事により召喚が可能になった。
戦闘時には連携攻撃など様々な事が行えるが、体力を奪われやすい為、雨宮にとってアルセーヌは切り札の一つと数えている。
アルセーヌ以外にも様々なペルソナを所持している。
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