特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状18 変化した地球は

あの戦いから数日の時が経った。

 

あれから響達が所属している二課では、あの次元融合によって起きた変化の調査に協力してくれた。

 

次元融合は通常ならば、融合した世界の常識が無理矢理塗り変わるはずだったが、あの時は7億人の絶唱によるエネルギーを受けたスーパールパンカイザーの影響なのか、響達を初めとしたシンフォギア奏者の他にも潜水艦にいた職員達にはその影響が出ていなかった。

 

そのおかげで、世界での変化についてが素早く対応する事ができ、前回の世界には存在しなかった事も多くが判明した。

 

例えば四国にはこれまで聞いた事のない神樹というのを信仰する文化が根深くあり、裏の社会では二課に所属している緒川さんのような忍が盛んに存在しているなど、前の世界では考えられないような出来事が多くあった。

 

その中でも最も影響が大きかったのはこれまで発見されていなかった聖遺物が、今回の次元融合の影響で、別の世界からか、それともエネルギーに反応したのか、データベースに数多く出現していた。

 

「それが、ここなのか」

 

現在の俺達はあくまでも響を初めとしてシンフォギア奏者達や弦十郎さんを初めとした信頼できる二課とは協力体制にある為、聖遺物の発見を手伝う事にしたが

 

「まさか、ここまで厄介な事になっているとは」

 

俺達は近くにある物陰に隠れて、相手の様子を伺う。

 

相手はパトレンジャー達は勿論の事だが、前回にはいなかった管理局の魔導士達5人が周囲の探索を行っていた。

 

その中でも一人は群を抜いた力を感じ、冷や汗が止まらない。

 

「あれがお前らの言っていたパトレンジャーか、結構お前達に似ているな」

 

「まぁ、俺達の使っている、VSチェンジャーを使っているからな。

にしてもあいつら、本格的に管理局と手を組んだな」

 

「にしても、いきなり別世界に来て、聖遺物を狙うとはね」

 

「あいつらにとっては危険だと考えての行動だろうな。

それに、融合した世界ってのも危険だからと言って、手を出そうとはな考えないと思うけど」

 

「向こうが勝手にルールを押しつけるんだったら、こっちのルールも押し通すとするかのう」

 

そう言い、二課から渡されたインカムからオペレーターである藤尭さんや、友里さんからの連絡が来る。

 

「皆、聞こえる?

今から作戦について、もう一度確認するけど、目的はターゲットである自律型完全聖遺物、ゴライアスの確保および破壊。

道中では管理局から派遣された魔導士5人にパトレンジャーの3人が妨害してくる可能性があると思われます」

 

あらためて聞くが、なかなかハードな作成だな。

 

「皆と力を合わせれば、平気へっちゃら!!」

 

その言葉に俺達は頷くと、差し出された手を重ねると同時に走り出し、俺は懐から取り出した道具をクリスに渡す。

 

「怪盗、それにロストギア所持者が接近してきた!!」

 

こちらの接近に気づき、全員が一斉にこちらを向いたが、全員はこちらを見た瞬間、驚いた表情で見ていた。

 

「パーティ開始は盛り上がって行くぜ!!」

 

なぜならば背後には巨大なミサイルを幾つも召喚していいるクリスがおり、その言葉と同時にクリスはミサイルを一気に放つ。

 

「打ち落とすしかなさそうだな!!

その間に接近するパトレンジャー達を頼む!!」

 

その言葉と共に、パトレンジャーを含め、遠距離攻撃が可能な戦闘員は全員がミサイルに向けて攻撃を仕掛けてきた。

 

そして残った接近戦を得意とする二人はルパンレンジャーに攻撃を仕掛けるが

 

「残念ながら、外れだ!!!」

 

俺がその言葉を言うと同時に、ミサイルに姿を変えていた俺達は変装を解除し、飛び上がると同時に攻撃を避けた。

 

「ルパンレンジャーが増えただとっ!!」

 

そう思っていると、接近していたルパンレンジャーは膨れ上がり、そこに現れたのはクリスが放ったミサイルと同型の物だった。

 

「こっちが偽物、きゃあぁ!!」

 

ミサイルが爆発すると同時に攻撃してしまった魔導士は爆発に巻き込まれ、近くの壁に叩き込まれる。

 

「やっぱり、便利だな、イメージガムは」

 

怪盗としては変装道具としては便利だが、ルパンレンジャーの時は口が開かないから膨らませる事はできないが、響達ならば、ガムを噛む事ができるので、こうした作戦も簡単に行う事ができる。

 

「だとしたら、このシンフォギアも」

 

「残念ながら、こちらは偽物ではない!!」

 

その言葉と共に翼さんは通り過ぎ様に刀を振り上げると、オレンジ色の髪の魔導士は急ぎ銃に魔力刃を生やし、対応する。

 

「ぐぅ、さすがに接近戦は苦手ね!」

 

「ティアナさん!!」

 

その言葉と共にピンク色の髪の子が叫ぶと同時に背後にいた竜が翼さん達に向けてはなっていった。

 

「まさか、このような手があるとはな」

 

「だが、狙い通りだ!!」

 

その言葉の通り、俺達は4人を通り過ぎると同時にパトレンジャーと最後の一人の魔導士の近くまで接近していた。

 

「だけど、まだ甘い!」

 

その言葉と共に魔導士が放ったのは30発ぐらいはある魔弾がこちらに襲い掛かってくる。

 

「はああぁぁ!!」

 

だが、その前に響が自身に巻き付いているマフラーを回転させると、それは巨大なドリルとなり、俺達を覆うと共に走り出す。

 

マフラーは高速に回転し、魔弾を打ち落とした。

 

「けど、隙を見せたなぁ」

 

その声が聞こえ、見ると、響の姿は何時の間にかシンフォギアが解除されていた。

 

「えっ?」

 

「残念、俺の奥の手があるんだよ」

 

おそらくはパトレンジャーも転生者だとは思っていたが、こんな力だとはな。

 

「まるで泥棒だな。

だけど、それがどうした」

 

俺はその一言と共に俺は自身の仮面を引き剥がすような動作と共に、背後から分身が現れる。

 

「ジャックフロスト!!」

 

その声と共に青い帽子を被った雪達磨が現れると、吹雪を出すと、パトレンジャー達の目隠しに成功する。

 

「返してもらうぜ、それは響のだ!」

 

俺は同時にパトレン一号の懐に近づくと、VSチェンジャーで撃つ。

 

「ぐぅ!!」

 

余りの衝撃で、ガングニールを手から離し、その隙に俺はガングニールを手に取ると

 

「響!」

 

「ありがとう、レッド!!」

 

その言葉と共に再びガングニールを纏う響。

 

ここで転生者だと確かめる為にも、この手を使ってみるか。

 

「ついでだ、貰うぜ、お前の特典」

 

その一言と共に俺はパトレン一号にダイヤルファイターを近づかせると、ダイヤルファイターの力によってパトレン一号の特典を奪い取った。

 

それに心配し、他のパトレンジャーがこちらに近づいてきたので、俺達は急いでその場から離れる。

 

奴の変身は未だに解除されていないので、VSチェンジャーは転生特典として認識されていないのか、それとも別の理由があるのか

 

「バン隊長、大丈夫ですか!!」

 

「身体は、大丈夫だ!

それよりも、反撃だ!」

 

そう言い、パトレン一号は再び響のシンフォギアを奪おうとしたが、

 

「何も取れない?」

 

「あんたのお宝、頂いたぜ」

 

俺はその一言と共に手の中にある特典を見せると、全員が驚いた顔で見ていた。

 

「まさか、あの一瞬で!!」

 

「怪盗だったら、一瞬あれば十分だ。

お巡りさんが泥棒のような能力を持っていたんじゃあ、駄目じゃないかよ」

 

「黙れ!

お前に、その能力を馬鹿にする権利はない、転生者!!」

 

「はぁ?」

 

「お前がさっき出したのはペルソナ。

そんな力を持っているのは転生者だろ」

 

「何を言うかと思えば、勘違いも良い加減にしろよ。

俺達と同じVSチェンジャーを使っているから、転生者の判断もできるかと思ったけど、とんだ期待外れだぜ」

 

「まさか」

 

「俺達は、正真正銘、転生していない人間だ」

 

「という事はまさか」

 

「そんな事はどうでも良いぜ。

とりあえずは、まずは一人目のお宝を頂いたし、本命はまだ、この先にっ!?」

 

そう言おうとしたが、突然地面が揺れ、何が起きているのか確認しようと思った瞬間、地面から何かがこちらに向けて攻撃してきたので、急いで避けると、そこに立っていたのは紫色の肌をしている恐竜のような奴が現れた。

 

「まさか、これがゴライアスなのか!!」

 

「ゴライアス?

まさかこれがロストギアなのか」

 

「なるほど、戦いに惹かれて来たか」

 

そう言っている間にもこちらに近づく、ゴライアス。

 

「今日もぶらっと参上、グットストライカー!

今日の気分は、怪盗だぜ」

 

「へぇ丁度良い、あれも手に入れるぜ!!」

 

俺はこちらの手に収まった、グッドストライカーを手に取ると、VSチェンジャーにセットする。

 

「ついでだ、恐竜にはキョウリュウ先輩の力だ!!」

 

【0・3・8】

 

【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】

 

【キョ・キョ・キョウリュウジャー】

 

その音声と共に、キョウリュウファイターが現れ、上空に飛ぶ。

 

「さぁ盛り上がってきました、怪盗ガッタイム」

 

その一言と共に俺が召喚したキョウリュウファイターを左手に装着し、残りはレッドダイヤルファイターとブルーダイヤルファイターが合体する。

 

「完成、キョウリュウルパンカイザー!」

 

「あれ、なんで響達も!!」

 

「いやぁ、一回こういう巨大ロボットに乗ってみたくて」

 

「それに、地上に残っていたら、あいつらに狙われるだろ」

 

「まぁ良いか!

さぁ荒れるぜ、止めて見な!!」

 

その一言と共にゴライアスに接近し、殴るが、ゴライアスは見た目以上に硬く、容易く反撃してくる。

 

「だったら、こっちは砲台だ!!」

 

そう言い、キョウリュウファイターの口が開くと、そこから砲台が現れ、攻撃するも、ダメージを与えている様子はない。

 

「ちっどうすれば」

 

「翼さん、クリスちゃん。

なんだか聞こえない?」

 

「何を言っているんだ、お前ら、今は戦闘の音しか」

 

「いや、立花の言う通りだ。

これは音楽、なのか?」

 

「聞いた事のない歌だ。

だけど、自然と歌えるような気がする」

 

そう言い始めると共に響達は口を揃えて歌い始めた。

 

その歌声は、まるで地球に対する祈るような歌であり、聞いていると自然と落ち着く。

 

「キョウリュウファイターの目が変わった!?」

 

そのまま、キョウリュウファイターは先程よりも力強い叫びと共に放ったエネルギー弾は先程とは比べものにならない程、強力な物で、ゴライアスを吹き飛ばす。

 

「これは一体」

 

「さぁな、おそらくはキョウリュウジャーは意外にもシンフォギアと似て、歌の力で戦う戦士かもしれない。

だからこそ、響達にその歌を教えたんじゃろ」

 

「そうか、だったら、借りるぜ、響、翼さん、クリス!!」

 

それに答えるように歌声はさらに強くなり、キョウリュウファイターに赤いエネルギーが集い始めた。

 

彼女達の歌声に釣られるように、俺達も歌い始め、声が大きくなる度にエネルギーは大きくなり、ついには巨大なエネルギー球が完成する。

 

「行くぜ、とどめだ!!」

 

「ダイノソウル・フラッシュ!!」

 

それと共にゴライアスに向けて、狙い撃ちを行うと、ゴライアスはそのエネルギーに当たると、徐々にだが、その姿は小さくなっていく。

 

「これは?」

 

そうしていく内にゴライアスは身体を丸めて小さくなってしまう。

 

「はぁ、倒したと思ったら、なんか小さくなりやがった」

 

「まぁとりあえずは回収するか」

 

その一言と共にゴライアスを回収し、俺達はその場から飛び去った。

 

飛び去った後の後ろを見ると、パトレンジャー達と魔導士がこちらを見ていた。

 

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