特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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今回はパインさんの転生者アイディアを採用させてもらいました。
まだまだ転生者は募集していますので、皆様の応募、お待ちしています。
始めての方も、もう一度書きたい方も遠慮なく、書いてください。
また他にも追加して欲しい作品、スーパー戦隊のアンケートも募集していますので、そちらの方もぜひお願いします。


予告状26 弱さを抱いた強さ

雨宮Side

 

「珍しい客だな、まさかあんたが来るとはな」

 

その日は近くの公園で店で入れといたコーヒーを片手に散歩していると、サングラスをかけているシンフォギア奏者の一人であるマリアが入ってきた。

 

「えぇ、あなたとは話をした事がなかったのでね」

 

「まぁ確かにな」

 

響は共闘する回数が多くあり、翼さんやクリスとも多くあり、暁と月読の二人とも一緒にルパンレンジャーとなって戦ったりと、繋がりは多くあったが、目の前にいるマリアとはあのネフィリムとの戦い以外ではこれといった接点は特にない。

 

「そうね、では聞かせてほしい事があるからね」

 

「聞きたい事?」

 

「少しね、あなたはなんで、それ程強いのかと」

 

「強い?」

 

突然聞いてきた内容は驚きのものだった。

 

「そう言われてもな」

 

実際にこれまでの戦いの内容を思い出していく。

 

「そんなに俺は強くもない。

実際にっ!!」

 

そんな話をしていると、何かを感じ、VSチェンジャーを取り出し撃ちだす。

 

それに反応し、マリアもその手にシンフォギアを手に持つ。

 

「これは」

 

「転生者だ」

 

俺はそのまま手にVSチェンジャーにレッドダイヤルファイターをセットする。

 

【0・1・0】

 

【マスカレイズ!】

 

「怪盗チェンジ!」

 

【Seilien coffin airget-lamh tron】

 

【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー】

 

変身が完了すると同時に俺達は互いの背中を守るように合わせ、周りを見渡す。

 

この公園の周りには公園の器具以外怪しい物はなく、全てが光り輝いているぐらいしかない。

 

その光がこちらの視界の邪魔になっているので、気が抜けない状態が続いている。

 

「ここまで何か気づいたか」

 

「さっきの攻撃まで、まるで殺気を感じなかったわ。

こういう能力もあるの?」

 

「殺気を隠すだけならばな。

でも、さっきの攻撃を受けて、服が焦げていた」

 

「ならば、何か光線を放つ」

 

そう言っている間にも殺気を感じるが、どこから来ているのかまるで分からない。

 

「複数?

いや、だとしてもあまりにも同じすぎる?」

 

「一人だとしても、私達をを囲むように感じるのは」

 

「「超スピードかっ!!」」

 

「ありったけの弾幕を!!」

 

その言葉と共に俺達は互いに持っている遠距離攻撃を放っていく。

 

だが攻撃を当たる気配はまるでない。

 

「さぁ、死んじゃえ」

 

「危ないっ!!」

 

どこからともなく聞こえた声と共にマリアは俺を突き飛ばすと、マリアはその直後、光が襲い掛かる。

 

マリアSide

 

その光景は私とっては何度も見てきた後悔の光景だった。

 

あの時、私は妹のセレナを助ける事ができずにおり、さらにはフィーネと名乗り世界を滅ぼしかけていた。

 

そんな私の前に出てきたのは響達、そして謎に包まれていたルパンレンジャーだった。

 

最初から世界を救う為に戦う覚悟があったが、そんな戦いの中でも響達とは違い、最後まで圧倒的な強さを誇っていたルパンレンジャー。

 

あの戦いの後、仲間となった彼らを見ている中で、私は次第に一つの疑問があった。

 

ルパンレンジャーはなぜ、あんなに強いんだろうか。

 

転生者に対抗する為の装備というのは知っていた、だがそれでも彼らが見せたのはそんな力以上の何かがある。

 

そんあ気がして、私は彼に会った。

 

だけども

 

「私は、また、守れないのっ!!」

 

転生者の戦いの中で私は襲い掛かってきた転生者の攻撃から雨宮を守る為にその身を盾にしたが、敵の正体は予想以上だった。

 

「まさか、その身を光にするとはなっ!!」

 

敵の能力の正体、それは自身を光に変える事ができる

 

「こうして、君を、追い詰めるには、一人の、時を、狙っていた、んだけど、まさか、こんな、おまけが、いるとはね」

 

「区切りながら、喋るなあぁ!!」

 

鏡から鏡に高速移動しながら、襲い掛かってくる敵に対して反撃を行おうにも攻撃は安宅る気配もなく、追い詰められていく。

 

「私が、もっと強ければっ!!」

 

自身の弱さのせいで、今も目の前にいる雨宮を守る事すらできない。

 

「マリア!

こんな時だけど、さっきの話の続きだ!

俺ははっきり言う、ルパンレンジャーの中では最弱だっ!!」

 

「えっ」

 

その時に言った彼の一言は私にとっては衝撃的だった。

 

ルパンレッドでもある雨宮は誰よりも経っており、確かな強さを持っていたはずだ。

 

そんな彼がなぜ」

 

「俺は確かに弱いぜ。

力ではソーマには勝てないし、技術では忍には勝てない。

だけどな、そんな俺にも二人は力を貸してくれる、皆が力を貸してくれる!

仲間がいるから、俺は今の俺よりも強くなれる!!」

 

「何を無駄な事をっ!!」

 

そう言い奴は彼の身体を光の速さでの一撃を貫く。

 

だけど

 

「おらぁ!!」

 

「っ!!」

 

その攻撃に合わせて、VSチェンジャーで攻撃を仕掛ける。

 

その攻撃は転生者にとっては予想していなかったのか、頬に傷をつけ、引かせる。

 

「誰かの為の強さ」

 

「あれが、あいつの強さだ」

 

そう言い私の横には、見知らぬ誰かが立っていた。

 

「何時の間に」

 

「俺が出るかどうか迷っていたけどな。

でもあいつの言う通り、仲間がいたからこそ強くありたいと思えた。

弱い自分も含めて、それを強さに変える事がな」

 

何時の間にか現れた男が敵なのか味方なのか、そんな混乱の中でも私は自然と男の言葉を胸の中で思う。

 

「弱い自分」

 

私はそれまでは弱い自分を殺す事で、強くなれると思っていた。

 

だけど、雨宮はそんな所も含めて仲間の為に、強く前に進もうとしていた。

 

「自分の弱さを含めて、強くなれば良い。

何時も頼りになる相棒がいれば、人は尚更強くなれる、お前にも今は遠く離れているけど、しっかりと隣にいる相棒がいるだろ」

 

その言葉に、ふと私はアガートラームに目を向けた。

 

セレナの形見とも言えるシンフォギア、このシンフォギアは今の私にとっては確かに形見でもあるけど、一緒に強くなってくれる大切な相棒だ。

 

「えぇ私は私の弱さを含めて強くなる!!」

 

「へっそうでなくちゃな!

それじゃあ、行くぜ!!」

 

そう言い彼が取り出したのは時代遅れのガラケーだと思われたが、そのガラケーの上の部分が開かれると共に持っていた何かをガラケーに入れた。

 

「チェンジソウルセット!

レッツ、ゴーオン!!」

 

その言葉と共にケータイから光が溢れ出ると、その光が収まった時に、そこに立っていたのは赤い車のようなスーツを着た戦士がいた。

 

「まさかルパンレンジャーと同じような存在!!」

 

「あぁ、マッハで助けるぜ!!」

 

その言葉と共に彼は凄まじい速さと共に走り出すと、その先にいた雨宮に攻撃を仕掛けようとしていた転生者の攻撃を受け止めると共に蹴り上げる。

 

転生者も瞬時に光に変わって、避けるも、彼はその隙を逃さず、一瞬で雨宮を連れて、その場から離れた。

 

「あなたは?」

 

「へっ自己紹介は今回の主役の活躍の後にするぜ」

 

そう言われ、私に向けられた。

 

「えぇ、そうね。

期待された以上、答えなくてはね!」

 

そう言い、アガートラームを手に持ち、ゆっくりと歌い始める。

 

「Seilien coffin airget-lamh tron」

 

その言葉と共に纏ったアガートラームの姿は先までにはなかった左腕から下腕を覆う大きな篭手が現れ、新たな姿へと変わっていた。

 

「これは?」

 

「アガートラームがセレナに応えたのか」

 

少しでも前に進もうと思っている私にアガートラームが答えてくれた。

 

ならば私もそれに相応しい答えを出さなければならない。

 

「へっそれじゃあ行くぜ後輩!」

 

「OK、先輩!!」

 

そう言うと敵を前にしながらも雨宮と謎の男はハイタッチを交わすと少し離れると

 

「マッハ全開!ゴーオンレッド!」

 

「ルパンレッド!」

 

そこでやっているのはルパンレンジャーが登場する度に行っていたポーズだが、まさかゴーオンレッドと名乗った男まで言うとは

 

「はぁ、それは毎回やらないといけないのかしら?」

 

「へっ俺達の拘りだぜ!」

 

「あぁ、さて盛り上がってきた所で、悪いけど!

あんたのお宝頂くぜ!

 

「別に良いけどさ?

戦闘機と車ごときで、光の速さに敵うとでも?」

 

その言葉と共に目の前にいた転生者は再び光となり、周りにある鏡の中へと移りながら移動する。

 

「別に追い付かなくても良いわ!

あなたの方から来るのだから!!」

 

私は瞬時にアガートラームの特性が分かると、左手の籠手から短剣を取り出し、私達の周りに設置すると同時に鏡がある場所に向けて次々と短剣を投げつける。

 

「見た限り、あなたは自身を光にする能力。

絶対的な速さにより簡単に攻撃を避けられ、高い攻撃力を誇り、近距離も遠距離も対応できる応用力、確かに絶対的に見える能力だけど、弱点もある」

 

鏡が割れると、割れた鏡は次の鏡へと移るように移動する。

 

「あなたは光になった時にダメージを受けないと考えた。

だけどその仮説は間違っていたわ。

光になるからと言って攻撃を無効化されたんじゃない、光という僅かな線になる事で攻撃を避ける事になれた。

つまりは」

 

その言葉に従うようにやがて転生者はこちらに向けて攻撃を仕掛けてくるが、私は仕掛けていた短剣からシールドを作り出すと、そこには転生者がシールドに張り付いた姿があった。

 

「こうして多方面で避けられない攻撃だったら、当てるのは容易という事よ」

 

「カンカンマンタンガン、炎神ソウルセット!!」

 

【怪盗ブースト!!】

 

「そして、一瞬だけ姿を見せたあなたにとどめを指すなんて、この二人ならば余裕でしょ」

 

その言葉に答えるように、雨宮とゴーオンレッドは各々の武器から必殺技を放つ準備を行っており、私自身も籠手に再び短剣を入れ、エネルギーを溜めたのをアガートラームからエネルギーを放つ準備を終えていた。

 

「カンカンエクスプレス、ゴーオン!!」

 

【HORIZON†CANNON】

 

左右前の三方向からの攻撃で再び光となって逃げようとするも、間に合わず、瞬時に攻撃に当たり、地面へと倒れこむ。

 

「ふっ確かにお宝頂いたぜ」

 

そう言い、雨宮の手元には特典の証である光があった。

 

「どうやら、俺の心配はなさろうだな。

遠くからでも見守っているぜ!!」

 

その言葉だけ言って、ゴーオンジャーは光となって消えたけど、そのゴーオンジャーは雨宮の手元に来た。

 

「ありがとう」

 

その言葉だけで一杯になっていた。

 

「あぁ、やっぱり失敗したか。

まぁ、想定内だったけどね」

 

そう思っている間に聞き覚えのある声で私達は声の主を見ると、そこには先日、基地を襲撃した謎の敵がいた。

 

「まさか、この転生者を差し向けたのは」

 

「そう見事に正解だ。

正解のご褒美に君達に見せてあげよう、僕のもう一つの力を」

 

その言葉と共に奴の姿が一瞬暗くなったと思ったら、次の瞬間現れたのは白い巨人が弓を携えて現れる。

 

「あれは、ペルソナ!?」

 

「何ですって!!」

 

雨宮は一瞬驚いた顔をするが、目の前の人物はそんな彼を見て笑みを浮かべた。

 

「そうだ、君と同じ力だ。

その力の強さも、勿論知っているだろ」

 

そう言いながら、奴のペルソナは弓を弾くと、その矢は私達を通り過ぎて背後へと飛んでいく。

 

私達はすぐに後ろへと向くが、そこには痛ましい姿で息絶えていた転生者がいた。

 

「てめぇ!!

なんで殺したぁ!!」

 

「君も可笑しなことを言う。

昔は犯罪者を殺せば英雄になれるように、この行為はただ単に大量殺人犯を殺しただけの事だよ。

確かパトレンジャーだったけ、彼らも似たような事をしているじゃないか?

違いは死んだ後のアフターケアをしているか、していないかだけだ」

 

「だとしても、殺す必要がないだろうがぁ!!」

 

その言葉と共にルパンレッドは走り出し、彼の持つペルソナも同時に召喚し、目の前にいる奴へと走る。

 

「ふっ」

 

そして奴もそれに対峙するようにあの怪物の姿へと変わり、距離を詰める。

 

怪盗と怪人、怪盗と狩人。

 

そんな似たような存在での対峙は長くは続かず、奴のペルソナを中心に大きな衝撃が来る。

 

「ぐっ!!」

 

「覚えておきたまえ、僕のコードネームはクロウ、そしてこの姿の名はザミーゴ・デルマ。

覚えといて損はないよ」

 

それだけ言うと奴の姿は消えていた。

 

「クロウっ!!」

 

ルパンレッドはその名前を覚えるように拳を握り締める。

 

「うろたえるな!!」

 

「っ!!」

 

「敵の正体も少しだが判明した。

これからも錬金術師とクロウとの戦いがある。

お前がその調子で、奴に勝てるとでも思うのか!!」

 

「はぁ、まったく、これまでほとんど会話した事ないのによく言えるね。

だけど、心に響いたよ」

 

「分かれば良いわ。

それよりも私達ができるのは」

 

「あぁ」

 

私達は自然と先程殺された転生者の元へと行く。

 

せめて、最後は安らかに休んでほしいのを込めて。

 

その手に触れると生気は感じられず、ただ冷たい死体となっていた。

 

彼は死体の手を重ねている間も、ずっと震えており、口から出てくるのは守れなかった事への謝罪を繰り返していた。

 

彼は人の死に対して恐怖を感じているのかもしれない。

 

誰かが死ぬが怖くてしょうがないのだろう。

 

だからこそ、彼は誰も死なせたくないという思いを持って、弱さを強さに変えているんだろう。

 

「弱さは決して罪ではない」

 

私はそんな彼を見て、決して曲げない意思が一つできた。

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