特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状27 裏技合体!

クロウとの戦いが終わり、俺達はある奴から仕事を引き受けていた。

 

「それで、探し物ってのは?」

 

「簡単に言うと、そいつの転生特典の研究成果だ。

サンプルで実際の奴とは違うけどな」

 

俺はそう言いながら、たまたま一緒にいた立花に悦明をしながら、俺は資料を読み直していた。

 

奴は錬金術に関する特典を所持しており、その研究の一つとしてある物を開発した。

 

「その探しているのって」

 

「賢者の石だ」

 

「けっ賢者の石って、もしかしてあの賢者の石!?」

 

「まぁ似たような物だけどな」

 

そんな話を行っている間にも、改めて今回の依頼を思い出す。

 

奴は転生特典は様々な事に応用ができ、特に悪事を働いていないのもあり、様々な解析をしてくれる。

 

そんな奴が作り出した研究成果である疑似的な賢者の石の作成に成功したのだが、ある日盗まれたらしい。

 

危険性は高い為、俺達はその捜索をしていたのだが

 

「奇妙な事もあるしな」

 

「奇妙な事?」

 

「別件で特典が何者に襲われて奪われたっていう報告があってな」

 

俺達以外にそんな活動をしている奴はいないし、VSチェンジャー以外でそれを可能な力はほんの僅かだろう。

 

(これがおそらくはクロウ、もしくはその背後にいる奴に関係していると思うが)

 

そんな考えをしていると、探索を終えたソーマに忍は勿論だが

 

「まさか、ここまで揃うとはな」

 

「というか、お前も合流していたのか」

 

そこにはシンフォギアメンバーが全員揃っていた。

 

「にしても、本当に厄介な事が多いな。

キャロルの事もそうだけど、転生者と」

 

「まぁな、元からこんな世界になる前から似たような事があるからな」

 

「まぁ確かにな、俺もそれで世話になったしな」

 

どこから聞こえた声に気づき、俺達はその声の方向に振り向くと

 

「まさか転生者!!」

 

「あぁ、正しくは元のはずだが?」

 

「元?」

 

その言葉に疑問に思っているが、目の前にいる男には多少なりとも見覚えがある。

 

金髪で派手な恰好をしており、特徴がまる分かりだ。

 

「まさかお前が特典を取る力を持っていたとはな、王月」

 

「誰?」

 

「かつて儂らに特典を盗まれた転生者じゃよ。

特典で散々甘い思いをしておったのじゃが、どうやら犯人はお前のようじゃな」

 

「あぁ随分前に面白い奴がいてな、そいつから面白い道具を頂いたからなぁ!!」

 

そう言い奴が取り出したのは

 

「特典か」

 

「あぁ、そしてこれと組み合わせれば!!」

 

そう言い奴は取り出した赤い石を胸に着けると、徐々にその姿は変わっていき、未の頭を持った灰色の怪物へと姿を変わった。

 

「なっ怪物に変わったデス!」

 

「さっき、転生者から奪い取った特典、そしてさっきの赤い石は賢者の石」

 

「賢者の石って、確か錬金術の!?」

 

「俺の知り合いの錬金術を持つ転生者に持っている奴がいたけど、盗まれたという話を聞いていたけど、まさかそれらを組み合わせてか」

 

「その通りだ。

本来ならば一つでもチートである賢者の石。

さらにはその転生者が持っている特典のティアマトの膨大な魔力を身に纏えば強大な力を身に着くのは当たり前だ」

 

「これは思っていたよりもやばい。

なにより、奴から溢れている水、あれが一番やばそうだ」

 

そう言い奴の下を見ると、足から溢れる水は黒く、触れただけでも危険な事が分かる。

 

「だったら、速攻で特典を盗むだけ!!

響達はこれらを頼む、だけど」

 

「絶対に触れるなという事でしょ」

 

「だから、お前らはさっさと奴をぶっ潰せ!!」

 

「あぁ任せろ!!」

 

俺達はそう言い、VSチェンジャーを取り出し、ダイヤルファイターをセットする。

 

「「「怪盗チェンジ」」」

 

【レッド】 【ブルー】 【イエロー】

 

【0・1・0】 【2・6・0】 【1・1・6】

 

【【【マスカレイズ!】】】

 

【【【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー!!】】】

 

「ルパンレッド」

 

「ルパンブルー」

 

「ルパンイエロー」

 

「怪盗戦隊ルパンレンジャー」

 

「あんたのお宝頂くぜ!!」

 

その言葉と共に俺達は走り出し、近くにある瓦礫を足場にしながら地面にある黒い水の接触を避けながら、攻撃を仕掛ける。

 

「生ぬるいわぁ!!」

 

奴はこちらを嘲笑うように身体にある目玉模様から次々と光の光線を放ってくる。

 

「なっ、危なっ!!」

 

光線一つ一つが致命的なダメージになりかねない為、必死に避けるが奴の追撃は光線のみではなく、俺に一気に接近し、拳を叩きつけた。

 

「がはぁ!」

 

「遅い」

 

俺はそのまま近くのビルまで吹き飛ばされる。

 

「なんつう力だ」

 

これまで戦ってきたどの転生者よりも厄介な奴だと分かる。

 

基本的な身体能力は賢者の石によって大きく上昇し、ティアマトの特殊能力も見る限りでは厄介な事に強化さてている。

 

「本当に厄介な相手だな」

 

「大丈夫、雨宮君!!」

 

「なんとか、だけど」

 

このまま戦っても勝機があるのか。

 

ペルソナなどを使えばなんとかなるかもしれないが、水の正体が分からない以上、反対にピンチになる可能性もある。

 

「グットストライカー、ぶらっと参上。

なにやらピンチそうだが、ルパンレンジャーも増やすか」

 

「グットストライカー」

 

危機的な状況において、こいつの力は確かに心強いが、ルパンレンジャー5人では奴の攻撃に対応できるのか。

 

せめて、奴と同等の

 

「おいおい、どうしたんだよ?

さっさとやらないのかよ?」

 

「一つ聞く、このままお前を使ったら、分身するんだよな。

だったら逆方向にしたら、どうなるんだ?」

 

「えっそりゃあ、合体するぜ」

 

「へぇ、だったら」

 

「雨宮君?」

 

俺はそのままグットストライカーを普段のように上の方向にするのではなく、パトレンジャー達のように下の方向に向ける。

 

【突撃用意!】

 

「おい、そっちは違うぞ!」

 

「さぁ実験開始だぜ」

 

【怪盗ブースト!一致団結!!】

 

「んっ?」

 

「なっ!」

 

その音声と同時に王月の攻撃に当たりそうになったソーマと忍は俺に吸い込まれるように近づき

 

「「「なっ」」」

 

「えっえぇ!

三人が一人になっちゃた!!」

 

俺達の姿を真ん中は赤く、右は青、左は黄色という三色揃ったルパンレンジャーへと変身した。

 

「おい、雨宮、これはどういう事だ」

 

「いやあぁ、こんな力があるとはな」

 

「しかし狭っくるしいのぅ」

 

「あわわぁ、これってどうしたら良いのぉ!」

 

「何をごちゃごちゃと喚いているんだよ!!」

 

そう言い、王月はこちらに向かって高速で接近し、その腕で攻撃を仕掛けてきた。

 

「「「んっ?」」」

 

俺達は思わず、その攻撃を受け止めたのだが、それは先程まで大きくダメージを与えていた攻撃とは思えない程軽かった。

 

「なっなんだとっ!

くっついただけでこんなに」

 

「「「なるほど、そういう事か!!」」」

 

俺はそのまま掴んだ腕を上に投げる。

 

同時に俺達は身体に強烈な痛みを感じる.

 

「この姿、あんまり保てなさそうだな」

 

俺達はその言葉と共に俺はVSチェンジャーを腰に付け

 

「悪いが」

 

その言葉と共に俺の身体の主導権はソーマへと変わると、その手には分厚い金属の剣を出すと、剣を叩きつけるように降り降ろし

 

「一瞬で」

 

忍へと変わると、剣を手放すと王月の腹を殴りつけ、黒い水が溜まった場所に落ちていく。

 

同時に腰に付けていたVSチェンジャーを取り出すと

 

「終わらせるぞ」

 

その言葉に合わせるように俺の背後からアルセーヌが現れ、そのその手元には黒いVSチェンジャーを持っており、俺に合わせるように引き金を引く。

 

「なっそんな、馬鹿なぁ!!」

 

その叫び声と共に王月は地面に叩きつけられる。

 

「凄い」

 

「特典を二つ持った転生者を相手に圧倒するとは」

 

「凄いデス、先輩達!」

 

そう言い俺達に近づくが、次の瞬間、俺達は膝から崩れ落ちる。

 

「えっ!!」

 

「雨宮君、ソーマさん、忍ちゃん!!

 

俺達が倒れたのに心配で抱きかかえてくれる響達。

 

「そんな、事よりも、これで特典を」

 

「分かった、皆は雨宮達を」

 

俺からレッドダイヤルファイターを受け取ったマリアはそのまま王月に近づき、特典を取ってくれる。

 

「ああぁ、やっぱりこうなったか」

 

「どういう事」

 

「こいつらが行ったのは本来はパトレンジャーの奴らしかできない方法だけど、それを無理矢理使った。

それだけだったら問題なかったけど、合体のせいで、こいつらの力が暴走しかけたんだよ」

 

「力、ルパンレンジャーではなく?」

 

「人造の神殺しの力を持つ男、ソーマ。

地上最強の吸血鬼であった少女、忍。

そして己の分身とも呼べる存在ペルソナを呼び出す事ができるペルソナ使い、その中でも異質な存在であるワイルドである雨宮」

 

「ルパンレンジャー以外にもなんかあると思っていたけど、シンフォギアとは違った力を持っていたんだな」

 

「そんなどれもこれも異質な力を持っている奴らが一つの身体になったら、そりゃあこうなるよ。

いや、むしろ雨宮の力でここまで済んだようなもんだぜ」

 

「雨宮君の」

 

「雨宮の持つワイルドはさらに特殊だが、ソーマと忍の力を上手く合わせるように調整する事ができたんだろうな、

まぁこんなになるとは」

 

そんなグットストライカーが皮肉めいた言葉を聞きながらも俺は立ち上がる力もなく、ただ気絶するだけだった。

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