本日はキャロルに続き、オートスコアラーの一人を倒した記念という事で、久しぶりに香川にいる勇者部と会う為に俺達は香川へと来ていた。
「にしても、本当にルパンレンジャーと知り合いだったとは、驚きしかないわぁ」
そう言ったのは勇者部の元部長という犬吠埼 風は俺達を関心するように見ながら、うなずいていた。
「別にそれ程変わっている訳なのかというか、よく見たら色々と個性的だけど」
「金髪のお姫様に褐色のフード少年、そして眼鏡リーダー!!」
「こっちもこっちで個性的だな」
そう言い、冷静に俺を見ている三好 夏凜と個性的な名前を付けてくる乃木 園子も一緒に俺達を眺めていた。
「樹さん!
しっかりと」
「だっだって!
ルパンレンジャーに会いに行くとは聞いていたけど、まさか風鳴さんとマリアさんがいるなんてぇ!!」
そんな俺達を他所に別に意味でパニックになっている犬吠埼 樹とそれを宥めている東郷 美森が話し合っていた。
「それにしても、まさか雨宮さんと響さんとは会っていたけど、本当に凄いですね」
「うん、そうだね!
こうやって勇者部に会えて、本当に良かったよ!」
そう言いながらもわいわいと雑談をしているが、ふと周りを見渡すと
「・・・」
俺は懐からVSチェンジャーを取り出し、それに気づいたソーマと忍も同時にVSチェンジャーを持ち、周りを見始める。
「えっ何を」
「落ち着け、転生者だ」
「転生者?」
「嘘だろ、まさかここにも」
「どこにいようと可笑しくないが、まさかこんなに唐突に殺気を出すとはな」
周りを見渡す限りだが姿を見えないが、透明化なのか、瞬間移動などの類かもしれない。
「っ!」
ふとした視線の先で鏡から飛び出た奴に向けて銃弾を放ったが当たる事なかった。
「あれはハングドマン!!」
「はっはんぐどまん?」
「昔、似た奴と戦ったからな。
だから、弱点も分かるけど」
俺達は周りを見渡すが本体がここから遠くにいると思うが
「それだったら、私の出番だな」
「私も狙撃は少し得意なので、お手伝いします」
そう言い、クリスはシンフォギアを纏い、東郷さんは同じく勇者へと変身し、周りを見渡した。
「怪しい動きをしている奴がいるぜ、ここからそう遠くないぜ」
「それじゃあ、行ってくるぜ」
そう言い、俺はVSチェンジャーにレッドダイヤルファイターを取り出す。
「「「怪盗チェンジ」」」
【レッド】 【ブルー】 【イエロー】
【0・1・0】 【2・6・0】 【1・1・6】
【【【マスカレイズ!】】】
【【【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー!!】】】
「すっ凄い!
あれがルパンレンジャーの変身!!」
「ルパンレッド」
「ルパンブルー」
「ルパンイエロー」
「怪盗戦隊ルパンレンジャー」
「あれは一体なんの意味が?」
「本人達はなぜか言っちゃうようだよ」
「なんだか、別の意味で衝撃的な事の連続だけど」
「さてっと、行くか」
そう言いながら俺達は一斉にクリス達が言った場所に向かって走り出すと
「というか、響達、なんで着いて来るんだ!」
そこにいるのは響は勿論事だが、なぜか友奈ちゃん達の勇者の何名かも着いてきていた。
「だって、目の前で困っている人がいたら放っておけないから」
「まったく、色々と調子が狂う」
そうは言っているが、こうして仲間が増えるのは何かと嬉しくももある。
「迷っている暇はないぞ。
既に転生者が目の前にいるのだからな」
そう言って、俺は目の前の男を見た。
そこにいたのは黒いコートを身に纏っており、充血した目で俺達を睨んでいた。
「時崎を守った奴らか」
「時崎?
誰の事を言っている、俺達にそんな知り合いはいないぞ?」
「何を言っている、あそこには、そんな奴はいないぞ」
「嘘だ!
あそこにいた黒髪で、しかも銃を持っていた!!
姿は違ったが間違いない!!」
「まさか東郷さんの事?」
「東郷だと、精霊がそんな事を言うのかぁ?」
「なるほど、そういう事か」
「えっ分かったの!?」
「この世界が次元融合によって融合は勿論だが、分離された世界がある。
その中に精霊がいたという世界があるんだが、多分だが」
「人間違いなの!
でも」
「止める事はできないだろうな。
復讐ってのは、そんだけ感情が荒れるんだよな」
「雨宮さん」
「・・・なぁ、お前の名前は?」
「呪木、なんだ?」
「そうか。
だったら、お前をここで止める」
「何?」
復讐とは、ある意味、俺の原動力でもある。
だからこそ
「同じ復讐者としてな」
「何を言っているのか、分からないが!
貴様らを殺すだけだあぁ!!」
そう叫ぶと同時に奴が取り出したのは剣だった。
何の飾りもない剣だったが
「あれも特典か」
「えっ特典って、一つじゃないんですか?」
「たまに複数を持っている奴がいる。
見ている限りでは、あいつは3つ持っているな」
「3つ?
なんで分かるの?」
「周りを見て見な」
俺がそう言うと周りを見渡すと、そこは霧で囲まれており、よく見てみると周りにはなぜかゾンビが囲んでいた。
「これは」
「霧を操っているんだろうな。
まったく、転生者のスタンド使いで三体かよ、厄介な奴だぜ」
「とにかく、周りには気を付けろ」
俺はその一言と共にVSチェンジャーで呪木に向かって行きながら攻撃を仕掛けていくが、その攻撃は簡単に切り裂き、こちらに攻撃を仕掛けてきた。
その隙を見てソーマも合間を縫って攻撃を仕掛けるが、その攻撃を簡単に切り裂く。
そして背後に移動していた忍も攻撃を仕掛けようとしていたが、ハングドマンによって攻撃を防がれる。
「本当に厄介だぜ。
これまで戦った事のある奴だが、それを組み合わせたら、本当に厄介だぜ」
俺はそう言いながら後ろに下がると丁度響と友奈が背後にいた。
「はぁはぁ」
「っ」
その顔を見ていると、血が引いており、精神的にきついようだ。
「響、それに友奈ちゃん。
お前達は下がれ」
「なっなにを言っているの!」
「ここでなんとかしないと」
「人を殴るのに抵抗があるんだ。
下がれ」
「でも」
「その感覚に慣れちゃ駄目だ」
何度も転生者との戦いで、最初は撃つのにも抵抗があったが戦いを続けていく内に、それは慣れていき、今では当たり前のようになっている。
だからこそ、人を傷つけるのに慣れるのに決して慣れてはいけない
「それでも、誰かが傷つくのを見ていられないよ」
「今、逃げたら後悔する。
だからこそ、私達は逃げない」
「まったく」
状況的には本当に不利としか良いようがない。
スタンド使いというのは特典の中でも数多く存在し、その応用力も高く、その種類も豊富だが一番に厄介なのは奴自身だ。
スタンドは精神力の具現化の為、その応用力は高いが、反対に言えば精神が弱ければ、その分弱くなる。
だが奴は一つの目標の為に突き進んでおり、それに比例してスタンドも強力になっている。
正直、この場で響達がいるのは危険だ。
「それにあの人を止めないと。
あの人、ずっと悲しい目をしているから」
「友奈ちゃん」
「確かに他の人も心配だよ。
でも、それと一緒であの人を助けたい気持ちも確かだよ」
「響」
そう言った彼女達の瞳を見て
「あぁそうだな、絶対に救うぜ」
その一言がきっかけなのか、俺達は目の前の空間が突然青く光りだした。
「ここは?」
「ようこそベルベットルームへ。
今宵のお客様は三名ですか」
そう言い挨拶してきたのはイゴールだった。
「えっここは一体!!」
「俺が世話になっている所だ。
でもなんで」
「今回、あなたを呼び出したのは私ではありません。
出てきなさい」
そう言い奥から出てきたのは
「まったく、随分と無茶しているじゃない」
「えっ了子さん!!」
「だっ誰?」
「櫻井了子っていう人らしいけど、それ以外はあんまり知らないんだ」
「へぇ」
「なんで、ここに了子さんが?」
「その話は後よ。
それにしても、記念すべき最初のお仕事が響ちゃんとはね。
結構嬉しいわ」
その様子を見る限りだと、二人は何か関係があるようだが、俺と友奈ちゃんは頭を傾げるしかできなかった。
「まず、私から言える事は、あなたが行った合体についてよ」
「知っているのか!!」
「えぇ、この部屋の特性でな。
そしてはっきり言うわ、無茶な合体を行えば、あなたは死んでしまうわ」
「でも、今やらないと、奴には」
呪木はこれまで戦った事のない部類の人間だ。
俺と同じように復讐を目的にして、特典を極限まで使いこなせるようになっている、強敵だ。
「それでもよ。
相性を考えずに行ったら、自滅と同じよ」
「相性?」
「えぇ相性。
合体で必要な事、それは戦い方もそうだけど、様々な要素が噛み合って初めてできるのよ。
戦闘タイプもまるで違う三人では無茶も良い所よ」
「それで、警告する為に?」
「いいえ、丁度良い例が現在いるじゃない」
そう言い櫻井さんは二人を見つめた。
「雨宮、この状況を打開する事ができる合体はこの三人しかいないわ」
「えっ私達が」
「合体を!!」
「いや、それはできるのか?」
俺達は互いに目を配ったが、確かに仲が悪くはないし、むしろ良い方だと思うが
「信じなさい。
貴方達、思っていたよりもそっくりな所があるのよ。
それに救いたいのでしょ、彼を」
「「「っ!!」」」
そこで思い出すのは呪木のあの顔だった。
彼は復讐の為に何もかも犠牲にした。
皮肉にも、その対象はこの世におらず、あいつ自身止めたくても止まらない状態だった。
「やろう!
あの人を救えるのが私達だけだったら」
「そうだね、なんにもやらないで諦めたくないし」
「まぁな、どうせ辞めるつもりはないしな」
そう言い、互いに目を見て、決意を固める。
「やっぱり似たもの同士ね。
まぁ本題はこっちだけどね」
そう言い了子さんが投げたのは
「これはピンク色?」
「マゼンダよ。
まぁ間違いやすいけど、でもマゼンダという色よ」
「これは?」
「あなたの新しい力よ。
まったく、さっそく作るとは、恐ろしいわね」
「あぁ、ありがとう!!」
「皮肉が効かない子ね」
「それじゃあ、行こう響さん!雨宮さん!」
「そうだな」
俺達はそう言い、手を重ねると同時に光景は現実へと戻る。
「よぅ、大ピンチのようだな!
力を貸そうか」
「グットタイミングだ!!」
俺はVSチェンジャーにグットストライカーをセットする。
「させる「「もんかぁ!!」」ぐはぁ!!」
俺に近づいていてきた呪木の攻撃は一瞬で近くに来た響と友奈ちゃんの拳によって、防がれる。
二人の攻撃に反応できなかった呪木が怯んだ内に俺はすぐにグットストライカーを操作する。
【怪盗ブースト!一致団結!!】
三人称Side
【怪盗合体!】
その音声が鳴り響くと同時に光は晴れ、そこに現れたのは桜色のローブの上に黄色の機械の鎧を身に纏い、その籠手は左右それぞれが響と友奈を思わせる籠手を身に纏うルパンレッドの姿がいた。
「これは響さんのガングニールを通して分かるデータですが、数値は既にエクスドライブに近い程のデータを表示しています」
戦闘のデータを逐一確認していたエルフナインはその言葉と共に過去のエクスドライブ時のデータと現在のルパンレッドのデータを見比べるが、エクスドライブのデータよりも少し下がった程度の数値が
「まさかこれ程とは」
「三人の心が一つになった姿」
「だからどうしたと言うんだっ!!」
その言葉共に呪木は叫ぶと、ハングドマンを呼び出す。
「おい、あれはまさかまた厄介な奴が出てきたか!!」
ハングドマンは登場と同時に近くにある鏡から飛び出すとルパンレッドへと向かって走り出した。
「ぐへぇ!!」
その声を出したのはルパンレッドではなく、ハングドマンの本体であった呪木だった。
見ると呪木の顔には明らかに殴られた後があり、その形はルパンレッドの右手にある桜色の籠手と同じ形へとなっていた。
「何が起こったんだ」
「まさか、光の速さで動くハングドマンに対応したというの!?」
「そんな、馬鹿な事があるかよ!!」
呪木はその叫びと共に再びルパンレッドにハングドマンを襲わせるように指示を出した。
だがハングドマンが現れる度に、ルパンレッドは殴り、蹴りと周りからしたら何も見えない所に向けて攻撃を仕掛けたが、その攻撃の度に確実に呪木の身体を傷つけていた。
「間違いない。
まさかとは思っていたが、あの姿では光をも簡単に捕らえられる程の反射神経を持っている」
「とんでもないパワーデス!!」
「だったら、これでどうだぁ!!!」
その言葉と共に呪木の周りには霧が現れる。
「まさか、他にも特典があるのか」
「もうこの際、出し惜しみはしないぜぇ。
俺のアヌビス神、そして正義の組み合わせによってできる最強の戦略でお前を倒す」
その言葉と共に呪木の周りに一人、また一人と呪木にそっくりの存在が次々と現れる。
「・・・」
「まさか分身だとっ!?」
「これは儂らを囲んでいた霧が晴れている」
「どうやら霧を操る力を使っているようだな。
その分コントロールの為に、周りに散っていた分も分身に回したのか」
「だとしても、なんだよあの数はっ!!」
そこに現れたのは50を超える呪木の分身達だった。
全員が同じ武器である剣を持ち、こちらに構えている。
「この技はとっておきだったんだぜ。
あいつの分身に対抗する為のな、だけど出し惜しみはなしだぜ。
既に先程の攻撃でお前の攻撃パターンも学習した。
後は、数の暴力と学習で一気に片付ける」
「まさかそういう能力か!!」
「敵の動きを一度見ただけで見破る事ができる!
だから我々の攻撃が二度目には通じなかったのか」
「だったら、友奈ちゃんも、響さん、それに雨宮さんが」
そう言い一斉に呪木は襲い掛かってくるが、ルパンレッドが手に持っているのは
「あれって、見た事のないダイヤルファイター!?」
【ジャンボ】
【2・8・4】
【怪盗ブースト】
ルパンレッドは一瞬で取り出したダイヤルファイターを取り出し、グットストライカーと入れ替えると同時に引き金を引くと、そこから現れたのはマゼンダ色の飛行機が現れると、そのままルパンレッドはグットストライカーを再びセットすると共に走り出す。
飛行機はその形を変形させ、ルパンレッドの背中と一体化すると共に、そのスピードを上げる。
「なっ!!」
ルパンレッドはそのまま軍勢となっていた呪木の元へと突撃すると共に、その拳を次々と当てていく。
攻撃を学習して、様々な方向で襲い掛かってくるが、ルパンレッドが向上している格闘能力と共に背中にあるジェット機によって、高速なヒット&ウェイを可能にしていた。
「くっそ」
それでも諦めずに遠距離から刀を投げての攻撃を仕掛けた呪木だが、全てを銃弾により打ち落としていく。
それでも諦めずに仕掛けてくる。
「・・・・」
やがて、攻撃の手を止めたルパンレッドは背中のジェット機で周りにいた呪木を吹き飛ばすと、そのまま遥か上空へと飛ぶと同時に構えを取る。
【怪盗ブースト!!】
その音声が鳴り響くと同時にルパンレッドの周りに桜色の光が囲むと同時にルパンレッドの右腕には巨大な籠手が現れる。
「ぐっやばっ」
そして呪木は周りを見渡すと、攻撃ばかり考えて分身を全て一ヶ所へと集めており、逃げるまでの時間を少なくしていた。
それと同時にその巨大な拳と共にルパンレッドは突進していった。
その衝撃によって、大地は大きく割れ、分身体である呪木は次々と消えていく。
そして本体である呪木はその衝撃によって空高く吹き飛ばされ、その胸からは特典が飛び出る。
それを回収すると共にルパンレッドはすぐに呪木を抱えると共に地上へと戻った。
雨宮Side
「「「意識が全然なかった」」」
「えええぇぇ!!」
気が付けば、戦闘は終わっており、周りを見渡すと凄い光景になっていた。
だが、周りの皆は無事だったし、呪木も無傷の状態だった。
「お前ら、本当に覚えていないのか」
「はっきり言うと、ここまで高かったとは思わなかったわ」
「あぁ今度は相性が良すぎかよ」
そう言ったのはぐっとストライカーだった。
「どういう事?」
「お前ら、力の種類に違いがあったけど、人を助けたい思いが人一倍な所とか共通点がありすぎて、変身している時には全く別の人格になっていたぜ」
「相性が良すぎるのも問題ありか」
「「「まぁでも、皆が無事だったから良かったけど」」」
「確かに似ていると言えば似ているな」
「馬鹿な所とかな」
「なんだか、酷い言われようね」
「まぁ、確かに」
そう言いながら、ふと俺は呪木へと視線を向けた。
復讐という目的以上、俺はあいつの感情を知っているし、それを行う気持ちも分からなくない。
だからこそ、あの光景に対して、心が痛み、俺も同じ道に行くかもしれない
「だけど、やっぱり変えられないな」
だからと言って、復讐を辞める気はない。
それでも
「雨宮さん!!
せっかくだからうどんを食べましょうよ!!」
「向こうでここ限定のうどんがあるらしいよ!!」
先程の戦闘でお腹を空かせたのか二人は俺の手を引っ張っていく。
「あぁそうだな」
俺は復讐を行いながらも、絶対に守り続ける誓い胸に刻み込んだ。