特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状33 赤い禰の少女

「ソーマ、無事か!!」

 

俺は急いでソーマ達の元へと駆け付けたが、そこにいたのは傷だらけになっているソーマとダウンして寝ている忍がいた。

 

「来たか、雨宮。

今は施設で厄介な奴が襲われている」

 

「施設って、確かフォトンスフィアとかいう」

 

ソーマ達は転生者の情報をより正確に掴める手段として、地球上のエネルギーの流れを確認する事ができるナスターシャ教授の形見ともいえるシステムだ。

 

小さな反応ならば見つけにくいが、地形を利用した隠れた転生者を見つける際には通常よりも乱れた場所を見つけやすいので、今後にに約に立つ為、ソーマ達は来ていたのだが

 

「誰にやられたんだ」

 

戦闘能力の高さでは俺よりも高いはずの二人が、ここまでの状態になっているとは

 

「気をつけろ、敵はお前だ」

 

「俺?」

 

謎かけのような事を言うと共に俺は後ろを振り向くと、研究所の奥から感じた事のない気配を感じる。

 

俺はすぐに走り出し、研究所の中へと入っていくと、そこにいたのはかつての高校の制服を着ている俺がいた。

 

「これはなんだ?」

 

「別に難しく考えなくても良い。

俺はお前、雨宮連なんだから」

 

「そうかよ、それでなんで俺の仲間を傷つけた?」

 

「仲間?

利用しあっているだけだろ、お前の目的はただ一つ、復讐なんだから」

 

そう言うと目の前の俺は気味の悪い笑みを浮かべながら近づく。

 

「何を善人ぶっているんだ?

お前の目的は復讐だろ、なんで人を生かす事だけを考える?」

 

「殺したら、終わり、そんな簡単な事、分からない訳ないだろ?」

 

「所詮は復讐者だろうが、どんなに人を救おうと、お前が地獄に落ちるのは変わりない!」

 

「罪から目を背けて、何をしたいんだ?」

 

そう言い、目の前にいる俺は叫んでいた。

 

「そんなの決まっているだろ、俺が助けたいから助けた。

それ以上も、以下もないよ」

 

俺はそのまま目の前にいる俺に向けてVSチェンジャーを構えると同時に引き金を引く。

 

「てめぇは結局は自分の為に「だからさっきからそう言っているだろうが」」

 

その最後の言葉を言い終える前に目の前の俺は驚いた表情でこちらを見ながら、背中から倒れていった。

 

「誰かが助けを求めていたら、助けたいと思う。

それが俺だ」

 

「わぁ、凄いなぁ。

やっぱり赤い怪盗は他の怪盗とは違うねぇ」

 

俺はそのまま背後から聞こえてきた声に振り返り、VSチェンジャーを構えるが、そこに立っていたのは友奈ちゃんがいたが

 

「友奈、いや、誰だてめぇは」

 

まず見た目だが、顔は確かに友奈ちゃんにそっくりだが、髪型はポニーテールな上に褐色という見間違いようのない見た目をしており、着ている服も友奈ちゃんよりもより攻撃的になっている。

 

何より雰囲気が友奈ちゃんのようなほんわかしている感じではなく、まるで小悪魔のような雰囲気をしている。

 

「一発で見抜くとはね。

まぁ今日は自己紹介で来たようなもんだからね」

 

その言葉と共に友奈にそっくりの少女はそのまま飛び上がり、距離を離す。

 

「私の名前は赤嶺友奈、君を助ける為にこの世界にやってきた存在だよ」

 

「俺を助ける?」

 

「うん、君には期待しているからね。

でも今はまだ駄目、だから今は」

 

そう言い、赤嶺が手を伸ばすと、そこに現れたのは不気味な白い奴が現れ、研究所の屋根を突き破り、空へと飛んでいく。

 

「あれはバーテックス?」

 

「まぁ疑似バーテックスだね、この子はサジタリウス・バーテックス。

早く倒さないと、街に被害が出ちゃうよ

 

「嫌な性格をしているぜ」

 

「今度はぜひ、ゆっくりとお話をしようね、じゃあねぇ」

 

そう言うと赤禰の姿はなくなったが、今はそれよりもあのバーテックスを倒すのが先決だ。

 

【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】

 

【レ・レ・レ・レーッド!】

 

その音声が鳴り響くと共に、俺はレッドダイヤルファイターへと乗り込む。

 

三人称Side

 

ダイヤルファイターの三機が飛び出すと共にサジタリウス・バーテックスはその口から次々と光の矢を放っていき、ダイヤルファイターを襲い掛かる。

 

だがダイヤルファイターはそれを避けると同時に攻撃を仕掛けるが、サジタリウス・バーテックスには傷一つつかない状態だった。

 

「弾幕はあんまり効かないか。

だったら、ソーマ、忍、これに乗れ!」

 

雨宮はそう言うと取り出したのはシザー&ブレードダイヤルファイターだった。

 

「なるほど、方法を変える訳じゃな」

 

「やってみる価値はありそうだ」

 

「だろ、では「そういう事ならば、おいらも人肌脱ぐぜ!」グットストライカー!?」

 

「久しぶりの巨大戦、おいらがいないと始まらないだろ?」

 

「はぁ、まったく、だったらさっさと力を貸せよ」

 

「あいあいさー!」

 

その言葉と共に雨宮は手に持っているシザー&ブレードダイヤルファイターをVSチェンジャーにセットする。

 

【【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】】

 

【ブ・ブ・ブレード!!】

 

【シ・シ・シザー!!】

 

その音声が鳴り響くと、シザー&ブレードダイヤルファイターは巨大化すると、そのままグットストライカーを中心にレッドダイヤルファイター、ブルーダイヤルファイター、シザー&ブレードダイヤルファイターが合体していく。

 

「怪盗ガッタイム!勝利を奪い取ろうぜ!!」

 

「「「完成、ルパンカイザーナイト!」」」

 

その完成と同時にサジタリウス・バーテックスはルパンカイザーナイトに向けて光の矢を放っていくが、ルパンカイザーナイトは装備しているシザーダイヤルファイターを前に出すと、サジタリウス・バーテックスから放たれる矢を受け止めていった。

 

物量で攻めてくるサジタリウス・バーテックスだが、シザーダイヤルファイターには傷一つつかない状態で、そのまま背中のジェットを噴射させる事で一気にサジタリウス・バーテックスに接近する。

 

「はぁ!」

 

サジタリウス・バーテックスが矢を発射している口に向けて、ブレードダイヤルファイターで塞ぐと同時に上へと切り裂き、宙に飛ばすように蹴り上げる。

 

そのまま空中で制御を失ったサジタリウス・バーテックスはそのまま地上へと落ちてくるのを狙い、ルパンカイザーナイトは狙いを澄ませる為に構えを取る。

 

「グットストライカーぶった斬っちまえスラッシュ!!」

 

その言葉と同時にルパンカイザーナイトはブレードダイヤルファイターのブーストで空を飛び横を一閃し、そのまま落下する勢いでサジタリウス・バーテックスを縦に一閃に切り裂く。

 

十字に斬られたサジタリウス・バーテックスはそのまま十字に分かれ、消滅する。

 

「今日は久しぶりの巨大戦でグッときたぜ。

それじゃあ、また合体か巨大戦でなぁ」

 

勝利を掴み取ったルパンカイザーナイトはそのまま構えを解くと、各々のダイヤルファイターが分離し、そのまま空へと飛んでいった。

 

そんな闘いの光景を眺めていたのは先程まで雨宮と戦っていた赤嶺だった。

 

「あぁやっぱり倒されちゃったね。

まぁそうしないと、私が困るんだからね」

 

そんなサジタリウス・バーテックスが倒された光景を見ながらも、赤嶺は笑ってみていた。

 

「まったく、君がちょっかいを出すなんて珍しいな」

 

そんな赤瀬に話しかけたのは、ザミーゴ・デルマに変身していたクロウだった。

 

「別にぃ。

ただ私にとってはレッドが興味深かっただけだよ、他の二人とは違って、特別でもなんでもない彼がなんであそこまで強いのか」

 

「彼は僕のライバルだ。

消すようならば」

 

「何、私と戦う気?」

 

クロウは赤禰に敵意を向けると同時に、赤嶺もそれに対抗するようにクロウを睨み付ける。

 

「おいおい、何をしているんだよ。

お前らは、こんな事で敵対するなよ」

 

そんな二人を止める声が聞こえ、振り向くと、そこに立っていたのは蛇を思わせる赤い鎧を身に着けた謎の怪人が立っていた。

 

「あんたには関係ないだろ」

 

「いいや、大いにある。

俺にとっては、お前達は大切な存在だ、ここで消えたら、俺は本当に悲しむからな」

 

「どうせ、レッドを育てる材料としてでしょ」

 

「ビンゴ、さすがは元名探偵、冴えているねぇ」

 

「あんたのような奴に言われたくないよ」

 

「まぁ私としてはどっちでも良いわ。

とにかく、レッドは私が狙うんだから、邪魔だけはしないでよ」

 

赤嶺はその言葉だけ言うと、その場から消えていった。

 

「まったく、チームワークの欠片もない。

少しはルパンレンジャーを見習って欲しいぜ」

 

「あなたのような存在と手を組んでいるのですから、警戒をするのは当たり前でしょ」

 

「本当に酷い奴だな。

まっ俺は別にどちらでも良いけどな。

奴には強くなってもらわないと、困るのだから」

 

そう言いながら、歪な笑みを浮かべる人物に対して、クロウはため息を尽きながら睨み付ける。

 

「今は利害が一致していますか、いずれあなたは倒させてもらいますよ」

 

「倒せるもんだったら、倒してみなよ、クロウ」

 

「そうですか、それでは、せいぜい寝首をかかれないように気を付けてくださいよ。

ブラッド・スターク」

 

その言葉と共にクロウもまた、氷に身を包んで、その姿を消した。

 

「本当に可愛げのない奴らだぜ」

 

そう言いながら、赤い蛇の男、ブラッドスタークは高笑いをしながら、雨宮達を見つめていた。

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