特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状37 真理を得た者

あの戦いの 翌日、俺は忍のおかげで治ったばかりの身体を動かしながら、俺は今は町の中で歩いていた。

 

本当なら、もう少し安静した方が良いが、店の中でもやる事がないので、少し抜け出して散歩していた。

 

していたのだが

 

「なんだか、やばいの見ちゃったな」

 

散歩の時に通り過ぎようとしていた店から飛び出した響と丁度目が合ってしまった。

 

普通ならば挨拶しても良かったのだが、今の響の目からは普段の明るさが感じられず、どちらかと言うと何かに怒っているという感じで暗い感じだった。

 

「響?」

 

「雨宮君」

 

そんな俺を見た響は今でも涙が溢れそうな声をしていたが、そんな事とは裏腹に町は突然地面が揺れ始める。

 

「なっ」

 

「響っ!!」

 

目の前には見たことのない模様が現れ、謎の光と共に現れたのはキャロルと残ったオートスコアラーの一人が出てきた。

 

「なっキャロル!!」

 

「久しいな、雨宮連、それに立花響」

 

こちらを見つめるキャロルは笑みを浮かべながらこちらを見つめており、キャロルは手に炎を点すと同時に近くにある建物に向けて放った。

 

突然の爆発で、町の住民は一気に悲鳴を出し、我先にと逃げ出していた。

 

「響、逃げるぞ!!」

 

そんな市民の中で一人の男性が響の手を掴み逃げようとした。

 

だが

 

「放っておいてよ!!

お父さんには、関係ない事だよ」

 

「何を言っているんだ!

早く逃げないと、死んでしまうんだぞっ!!」

 

「あの時、私を放って逃げたお父さんとなんて行けないよ!!」

 

それだけ言うと響は男性を突き飛ばした。

 

「行こう、雨宮君!

キャロルちゃんを止めないと」

 

「やだ」

 

響はそのまま戦おうと前に出るが、俺はそんな響との共闘を断った。

 

「えっ」

 

「まずは市民の安全が最優先だ。

あいつら二人との戦いは周りに気を配る程に戦えないしな。

それに」

 

俺はそう言うと先程突き飛ばされた男性の目を見た。

 

彼の目には未だに逃げたいという恐怖が分かりやすかったが、同時に娘を守らなければいけない心が見える。

 

「今、この時を逃したら、お前は絶対に後悔する」

 

「後悔?」

 

「あぁ後悔だ。

俺は家族を失い、もう手を伸ばせない。

でもお前はまだ、届くだろ、家族に」

 

「でも、私は」

 

「繋いだ手は離さない」

 

「っ!!」

 

「お前だったら、変えられるはずさ。

お父さんも、お前自身も」

 

それだけ言うと周りを見渡す。

 

変わらずこちらを観察を続けるキャロルにその側を離れないオートスコアラー。

 

状況はいつ動き出すか分からない緊迫状況で、俺は構える。

 

「必ず、戻ってくるから」

 

「頼んだぜ」

 

それだけのやり取りを行うと、響はそれだけ言うと突き飛ばした響のお父さんと一緒に走り出す。

 

「話は終わったか?」

 

「まぁな、それよりもあんた結構待ってくれるんだな?」

 

「なに、私も少し準備をしていたからな」

 

「へぇ?」

 

その言葉に従うようにキャロルの周りには何時の間にか3つの欠片が集まっており、キャロルのそばにいたオートスコアラーもそれを見ると笑みを浮かべると、自身の胸に手を突っ込み何かを取り出す。

 

「計画は大きく外れた

だが、貴様達との戦いで私の別の計画が動き出す事ができた」

 

「なに?」

 

「世界を分解するにはどうすれば良いのか分からなかった。

だが、お前達が話してくれた多次元融合の原理が分かれば、容易く分解も可能になった」

 

「どういう事だ?」

 

「お前達のおかげだよ、ルパンレンジャー!

お前達のおかげで、私は真理を手に入れた」

 

その言葉に従うように周りにいたオートスコアラーだった欠片はやがて一つの武器へと変わり、武器はキャロルの鎧へと変わった。

 

「さぁ、戦うとするか」

 

「なんだか、見た事はあるが、盗ませて貰うぜ」

 

俺はそう言い、俺はVSチェンジャーにレッドダイヤルファイターを取り出す。

 

【レッド】

 

【0・1・0】

 

【マスカレイズ】

 

「怪盗チェンジ!」

 

【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー】

 

俺はルパンレンジャーへと変身し、同時に手に持ったVSチェンジャーでキャロルに向けると、キャロルは笑みを浮かべて、手をこちらに向けるとキャロルの周りにはいつの間にか数え切れない程の赤いクリスタルに剣などと言った武器が出てくる。

 

「なっ、これって、錬金術!?」

 

「ほぅ、すぐに気づくとは、やはり数々の転生者と戦っただけはあるな」

 

そう言うと同時に全ての武器をこちらに向けて放ってくる。

 

「くっそ!!」

 

俺はすぐに手に持った新たなダイヤルファイターを手に持ち、VSチェンジャーをセットする。

 

【ソーラー】

 

【怪盗ブースト】

 

その音声が鳴り響くと共に俺の手にはレドーム型の盾を手に持つと、俺はそのまま盾を地面に固定させると、レドームから幾つもの光が飛び出ると、それは巨大な光の盾へと変わり、全ての攻撃を受け止める。

 

「なんとか受け止められたが「まだ終わっていないぞ」おいおい」

 

その先に見ると、キャロルの後ろには巨大な土の腕ができており、こちらに向けて殴ってくる。

 

「くっ」

 

俺はなんとか受け止める事ができたが、腕の痺れが酷い。

 

「ルパンレッド、これで分かるはずだ?」

 

「何がだ?」

 

「私が手にした力の強さをな」

 

「あぁ、確かにそうだな」

 

俺の知り合いでも錬金術を使う奴は知っているが、別の世界の錬金術だったはずだ。

 

「にしても、本当にとんでもないな」

 

「お前のおかげで手に入れた力だ」

 

「なんだと?」

 

「貴様達が倒したオートスコアラーには、相手の記憶を読み取る機能がついていた。

元は別の事に使うつもりだったが、お前達の言う転生特典で少し考えを変えたのだよ」

 

「何?」

 

「とある世界では真理が見る事ができると聞いてな」

 

「確か奴が言っていたな。

真理を見るには代償が必要だと」

 

「あぁ、だからこそのオートスコアラーだ。

お前達と戦った事により、巨大なエネルギーのコアとなったこれらと記憶を差し出す事によって、私は真理を見る事ができた」

 

「まさかっ!?」

 

「世界が一つの状況ならば思いつかなかっただろう。

だが、多次元世界において、私が手に入れた真理、つまりはこれもできる訳だ」

 

そう言うとキャロルの目の前にカードが現れると、キャロルはそれを握りつぶすと

 

「ダグザ」

 

その言葉と共にキャロルの背後には渦巻き模様のような仮面を付けた存在が現れ、こちらに向けて殴りかかってくる。

 

「アルセーヌ!!」

 

俺はその攻撃に対して、アルセーヌを呼び出し応戦するも、ダグザの力は予想以上に高く、俺を軽々と吹き飛ばす。

 

「くっ」

 

「貴様の世界であるペルソナも私は手に入れた。

多次元宇宙の真理だからこそ、手に入れた力だ」

 

「本当にやばいな。

でも、そんだけの力を得るという事は」

 

「当然、代償は高いな。

この身体も持って1日だと運が良いな。

だが、それでも良い!!」

 

そう言い、キャロルは手を上に広げながら叫ぶ。

 

「私は父の無念である世界を知る事を果たせれば、それで良い!

真理を得ても、得られない、この世の全てを、私は知ってみせる!!」

 

そんな事を言いながらもキャロルは狂気の笑みを浮かべながらも、先程とは比べものにならない程のビルと同じ大きさの巨大な腕を空中に召還し、こちらに向ける。

 

「だが、その前に邪魔なお前を倒す。

お前にはこの可能性を気づかせてくれた事に対して、感謝があるからな。

楽に殺してやる」

 

「くっ」

 

手を振り下ろすと同時に隕石のように腕はこちらに向けて、降りてくる。

 

ソーラーダイヤルファイターの防御力でも、これ以上は防げれない。

 

「諦めない!!」

 

「えっ」

 

膝が折れそうな状況の中で後ろから聞こえてきたのは響の声だった。

 

その目は先程のように折れそうな目ではなく、覚悟を決めた目だった。

 

「遅れてごめん。

でも私、やっと気づけた。

私はずっとお父さんに支えられた事を」

 

「・・・やれるか」

 

「うん」

 

そう言い、響は俺の隣に立つ。

 

「ふん、たかがシンフォギア一人、増えた所で」

 

「それはどうかな?」

 

俺はそう言うと手に取ったのはゴーオンダイヤルファイターを手に取り、VSチェンジャーにセットする。

 

それと同時に現れたのは遮断機を思わせる剣だった。

 

「カンカンバー!

ゴーオンダイヤルファイター、ジェットダイヤルファイターセット!!」

 

俺はそのままカンカンバーにレジェンドダイヤルファイターをセットし、VSチェンジャーと合体させる。

 

俺は巨大な腕に向けて狙いを定めると、響はVSチェンジャーに手を重ねる。

 

「ガングニール、セット!

S2CA・レジェンドバースト!」

 

その言葉と共にカンカンバーの先端にはこれまで感じた事のない程のエネルギー量が集まっており、俺はその狙いを目の前にある拳に向けた。

 

「レッツ、ゴーオン!!」

 

その叫びと共に引き金を引くと、カンカンバーから、巨大な槍が現れ、槍を中心に巨大な車と炎の鳥が一緒に飛び、やがて一体化すると同時に巨大な炎の槍とやり、拳を貫き、拳は破片も残さない程の爆発を起こす。

 

「まだ、このような力を。

だが、貴様達二人に何ができる?」

 

「できるさ」

 

「私達、9人なら!!」

 

「9人、まさかっ!!」

 

キャロルは周りを見渡すと、既に合流していたソーマや忍は勿論の事、風鳴さん達も一緒に到着していた。

 

「既にここまでか」

 

「あんだけ派手だからな、集合するのは難しくなかったぜ」

 

「それにしても、また厄介な事になったのぅ」

 

「だけど、止めなきゃな」

 

そう言い俺達はキャロルに向き合う。

 

「くっ、くくく!!

良いだろう、最後の戦いに良いだろう!

ここで、お前達も分解してやる!!」

 

その叫び声と共に、キャロルとの最後の戦いが始まった。

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