現在、ルパンレンジャー三人とシンフォギアの6人は錬金術師キャロルとの最終決戦に挑んでいた。
「ちぃ、本当にやばいな」
雨宮はそう言いながら、手に持っている武器、カンカンバーを構えながら、目の前にいる敵を切り裂いていきながら戦況を見る。
錬金術師キャロルの力は現在、オートスコアラーに溜まったエネルギーを代償にして得た真理。
真理は未だ人類が到達していない高度な知識も含めたあらゆる知識だが、キャロルが得た知識はこの多次元世界での知識全てである。
通常ならば、一つの世界でも脅威となる知識だが、この世界ではシンフォギアを始めとした様々な世界の知識を得た結果、その力は
「ぐぅ!!」
雨宮はその手に持ったカンカンバーで目の前に迫ってきた拳を防ぎ切った。
「さすがにガングニールを模しただけあるなぁ!!」
雨宮の目の前には響のガングニールを模した黄色い機械の鎧だけが動いており、雨宮に攻撃していた。
「ISというのも、なかなか便利だな」
「ちぃ、本当に常識外れな能力だ!!」
そう言いながら、カンカンバーにゴーカイダイヤルファイター、キョウリュウダイヤルファイターの二つをセットし、目の前のISを切り裂く。
必殺の刃を受けたISはすぐにその場で爆発するが、遠くにいたキャロルはその様子を見て、手を翳すと、そこから現れたのは雨宮が先程倒したISを作り出した。
「はぁはぁ」
キャロルの元の錬金術と、元の計画にあったレイラインの応用で、無限に近いISを作りだしており、その能力も響達のシンフォギアを模したという厄介この上ない。
「このままじゃあ、こっちの体力が切れてしまうぜ」
そう言いながら雨宮の後ろにきたクリスの目の前にいるイチイバルを模したISが攻撃を仕掛けてきたが、雨宮はカンカンバーを変形させ、VSチェンジャーを装着させ迎撃する。
「どうやって、この状況を打開するかだな」
キャロルが得た真理は特典ではなく、特典を得て高めたオートスコアラーを代償に得たこの世界の力。
なので雨宮達の持つダイヤルファイターではキャロルの力を奪う事ができない。
「だからって、諦められるかよ」
「まったく、変わらず諦めは悪いようだな」
その言葉と共に彼らに接近していたISを攻撃したのは、かつての戦いで敵対した悪忍の一人である焔だった。
「焔、お前なんで?」
「香川にいる奴から伝言でな。
この状況を打開するのに、力を使ってくれって伝言を預かった」
「香川、なるほどな!」
「どうやら、それで十分のようだな。
それじゃあ、私はこれで失礼するぜ、どうも今の相手には分が悪いからな!!」
そう言うと煙玉を出し、その場で姿を消した焔を見ると、雨宮はすぐに行動を移した。
その言葉の意味が分かると、雨宮が手に持ったのはサイクロンダイヤルファイターだった。
【サイクロン】
サイクロンダイヤルファイターをVSチェンジャーにセットすると共に、その狙いはキャロルを狙った。
【怪盗ブースト!】
「無駄な事だ!!」
サイクロンダイヤルファイターによる一撃がキャロルへと向かうが、その攻撃を防ぐ為にキャロルがその前に巨大な障壁を出すが
「狙いは、そこじゃないんだよな」
その言葉の通り、その攻撃はキャロルの背後を通り抜け、背後の地面へと当たる。
「あの場所は、まさか!!」
その言葉を言うと同時に地面から緑色の風が辺りに広がり、その中心には巨大な樹が生え、東京を森へと変わる。
「結界だとっ!」
「なるほど、これが神樹様の力ね」
そう言うと共に目の前にいたISはキャロルの元へと戻り、雨宮達も合流した。
「まさか、このような事ができるとはな。
だが、レイラインが無くても、私は負けないがな」
「あぁ、だけど諦める気はさらさらないけどな」
「その言葉、グッと来たぜ!」
「グットストライカー」
「この空間だったら、まさにとんでもない奇跡だって起こせるぜ!
おいレジェンドダイヤルファイターを全部出しやがれ!」
「もしかして、これの事か?」
その言葉に従うように雨宮はスーパー戦隊の力が集まったレジェンドダイヤルファイターを取り出すと、グットストライカーはそのまま雨宮のVSチェンジャーにセットする。
【MAKE A GAME】
「へぇ分身か、まぁ増援は別に良いけどな」
【3・2・1 ,Action! フハハハハハハ…… 】
そして雨宮はそのまま操作を行い、分身したが、その分身はこれまでの雨宮達の想像を遙かに超えていた。
現れた分身の数はなんと7人に増えており、各々の姿はルパンレッドとは似ていなかった。
だが、その姿に見覚えのあった雨宮達は驚きの声を出してしまう。
「えっせっ先輩達!!」
「よぉ、久しぶりだな。
元気でやっていたようだな」
「どういう事じゃ!!」
「本来、お前らの力は分身で持ち主を分身する事ができるんだ。
だけど、この結界のおかげで力を高められ、分身の数も増やせるうえにレジェンドダイヤルファイターの力を借りて、あいつらを呼び出す事ができるんだぜ」
「本来だったら3人だけだったが、今日は特別だぜ」
「へぇ、それじゃあ今回は特別バージョンという訳か」
その言葉に従うように雨宮を始めとするレッド達はキャロルに向き合う。
「ルパンレッド!」
「ゴーカイレッド」
「暴れて天晴れ!アカニンジャー」
「牙の勇者!キョウリュウレッド」
「風が哭き、空が怒る。空忍・ハリケンレッド!!」
「ニンジャレッド」
「マッハ全快!ゴーオンレッド」
「レッドホーク」
「みっ見事に赤ばっかりデス!」
一通り名乗りを上げたレッド達に対して、思わず切歌は叫んでしまう。
だがそんな様子を見逃すはずなかったキャロルは既に新たな武器として、先程までのISを全て合わさった巨大なISに乗り込んでいた。
その形は彼女達シンフォギアの鎧を身に纏っているようで、目の前の全てを破壊する復讐の炎が燃えさかっていた。
「貴様達が幾らパワーアップしようが、私には関係ない事だああぁ!!」
そう言い、その手には巨大な剣を持ち、攻撃を始めようとする。
「ここは」
「任せて貰うわ」
そう言い先に攻撃を始めたのは翼とマリアだった。
翼はその手に持っている剣から巨大なレーザーを作り出し、マリアは幾つもの槍を作り出し、マリアはその槍を操り、剣の動きを止めると同時に翼はその手に持った剣を大きく振り上げると共に切り裂く。
連携による攻撃で見事剣を壊す事に成功すると同時に現れる煙の中から現れるのは切歌と調は前に出ると、切歌はその手に持った巨大な剣を出していた。
「おっとと、この剣は扱うのが初めてで困るデス!」
「私は普段と似ていて、使いやすい」
調はその手に持っていたワイヤーを切歌の剣に絡ませ、切歌の手を繋ぐ。
「ありがとうデス!」
「うん、行こう切ちゃん」
「この程度の攻撃が効くかよぉ!」
そう言うとワイヤーによって操作が行いやすくなった剣の攻撃の縦横無尽な攻撃に対してキャロルは鎌や短剣などで防いでいく。
「あぁ、だけどこれは防げるかぁ?」
その言葉を聞き、声の元を向くと、そこには切歌と同じ大きさの剣を矢のように構えいていたクリスがいた。
クリスはキャロルが向いた瞬間、その剣を放った。
「確かに強力だが、この程度ぉ!」
そう言うとキャロルは銃を剣に向け放つ。
爆風と共に剣は弾かれ、地面へと大きく抉れるも、剣から飛び出した複数の影が現れる。
「まさか、剣に乗ってきたとでも言うのか」
「なんとまぁ、奇抜な作戦じゃ」
「付き合わされるこっちの身にもなって欲しい」
その言葉を聞き取ると同時にソーマは神器を、忍は見たことのない日本刀と手にキャロルの残りの武器を破壊する。
そう言うと共に現れた歴代レッド達の手には各々の武器を手に取り、各々の武器から赤いエネルギーを一斉に放つ。
そのエネルギーを受け止めた雨宮と響。
その直前、響を中心に巨大な拳が現れ、その背後には赤いアルセーヌが現れ、それを装備する。
「そのような奇跡、あってたまるかぁ!!」
「「はああぁぁぁぁ!!」」
アルセーヌは拳と共にキャロルは最後の武器である拳を同じく赤色のエネルギーで巨大にさせると共に激突する。
「こんな呪われた世界で奇跡に頼り切ったお前達に、負ける訳にはいかないんだよ!!」
「奇跡なんて、この世界にはない!!」
「何を言っている、貴様は」
「奇跡ってのは、誰かが行動して、その先にあった結果に過ぎない!」
「キャロルちゃんが言っていた奇跡も、私や雨宮君、そして皆が諦めずに進んだからこそできた事だから」
「だからこそ、お前の父親は、世界を知ってほしかったんじゃないのか?
奇跡なんてなくても人間は戦えるって!!」
言葉と言葉がぶつかり合い、やがてキャロルの拳に亀裂が入り始め、アルセーヌは叫び声を出すように口を開いた。
「「だから、絶対に助ける!!」」
その言葉と共に互いの拳が割れると同時に拳の中にいた雨宮と響はキャロルへと触れると同時に雨宮はダイヤルファイターをキャロルの身体を触れると、キャロルの身体から4つの光が飛び出る。
「なぜっ!?」
「キャロル自身は無理でも、特典となっているオートスコアラーなら取り出せる。
だから、オートスコアラーを盗み出した」
「だからこそ、今はキャロルちゃんを助けるだけ!!」
その言葉に従うように雨宮と響は互いに抱き着くようにキャロルを囲む。
同時にキャロルの記憶の中に既に燃え尽きたはずの遠くの記憶が呼び起こされ、既に亡くなっているはずの父とそれよりももっと前に亡くなった母との思い出が蘇ると共に、涙を流した。
「私は、私はああぁ!!」
キャロルは、思い出に涙を流しながら、乗っていたISはやがて爆発し、爆風から守るように響の姿はイグナイトになり、黒い翼で二人を囲み、爆風から守る。
爆発が終わると同時に役目を終えた結界は消え去り、街は何一つ変わりない様子だった。
だが、そんな様子を見ていた者が一人いた。
「なるほど、なかなか面白い成長をしているじゃないか」
そう言いながらも激闘を繰り広げているルパンレンジャーとシンフォギアの戦いを見つめる青年はその戦いの感想を言っていた。
「だけど、これ以上は必要ない。
さっさとキャロルの魂を回収しなければ」
そう言い、立ち上がろうとした瞬間、青年の元に謎の銃弾が飛び込んでくる。
急ぎ躱して、銃弾が放たれた場所を見た。
「これ以上、あいつらの邪魔をするんじゃねぇ。
あいつら自身の戦いを」
そこにいたのは喫茶店のエプロンを付けており、茶色の帽子で目元が隠れている青年がいた。
「何が勝利だ、俺の計画に乗せられた奴らがか?」
「例えそうだとしても、お前の計画を阻止するのが、俺の役目だ。
それに、今日は運が良いからな、邪魔させてもらう」
その言葉に従うように、青年の手元には銀色の銃が握られていた。
「行くぜ、エボルド」
「来いよ、石動ぃ!!」
その言葉と同時に、風は吹き抜けて帽子がめくれると現れる素顔を現す石堂、そして石堂と同じ顔をするエボルドは叫びながら近づく。
互いにぶつかり合った時、そこに現れたのは赤い蛇を模したブラッドスタークと銀色の怪盗であるルパンエックスとなり、その戦いは始まる。