キャロルとの戦い、世に言う魔法少女事変を無事に解決する事ができ、俺達はその事後処理に各地を回っていた。
キャロルはその後は記憶の大半はあの戦いによって無くなっており、真理による記憶もごくわずかしか残っていない。
だけど、それでも確かに生きており、今はS.O.N.Gの基地で集中治療室で眠っていた。
それでも得られた成果は確かにあった。
「ギャングラーねぇ」
キャロルがこれまで得ていた転生特典の大半は、この謎の組織から提供されていていた事が分かった。
キャロルも奴らの事を怪しんでいたのか、詳細のデータも多くあり、特典がどのように手に入れているのか分からないが、その活動は既に400年を越えており、数多くの世界を滅ぼしているらしい。
その幹部の名前も分かったが、その大半は
「クロウ、赤嶺友奈」
それは何度も俺達の前に現れた奴らだけど、それよりも気になるのは
「エボルド」
ギャングラーの中で最も地位の高い奴の名前でエボルドと書かれた奴がいるが、こいつに関する情報が名前以外まったく分からないが、地位が高い分、この二人よりも力が強い事が分かる。
「本当に、こっちは転生者だけでも手いっぱいだってのに」
風鳴指令からの指令を受け取ると共に駆け付けた場所は既に被害が出ており、周りには車や信号機など、様々な物がまるで人みたいになっている奴らが町で人々に襲っていた。
「なんだか、変な奴らが多いな。
というよりも、なんだこいつらは」
俺はそう言いながら、人々を襲っていた謎の奴らをVSチェンジャーで打ち抜いていき、同時に手に持っていたレッドダイヤルファイターをVSチェンジャーにセットする。
【レッド】
【0・1・0】
【マスカレイズ】
「怪盗チェンジ!」
【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー】
その言葉と共にルパンレンジャーへと変身し、周りにいる奴らを蹴散らしていくが、人々を襲っている個体から倒していくが、その数は減っていかず、むしろ増えていく一方だった。
「増えているのか?
でもなぜだ?」
「きゃああああーー!!」
どこからか聞こえてきた悲鳴に目を向けると、そこでは泡を吹いている女性の口から何かが出てくると、奴らの中心にいた男の元へと飛んでいく。
「にひぃ」
奴はそれを手に取ると、近くにあったポストに何かはやがて、街で人々を襲っていた怪物と同じ姿へと変わった。
「奴の力だったのか!!」
正体が分かると共に俺は奴に狙いを澄ませようと
「怪盗、および転生者、そこまでだ!!」
その思いとは裏腹に、一番聞きたくない奴らの声が聞こえる。
振り向くとそこにはパトレンジャーの奴らがいた。
「にひぃ、にひにひ、獲物が増えてラッキー」
「あれはソルソルの実か!」
「だとしたら厄介だよ」
「あぁ、急いで更生っ!!
そうパトレンジャー達が言うと同時に転生者の奴はこちらに一気に近づき、フードを外した。
「DEADORLIFE!!」
「おっお前は」
「嫌っ」
「なんで」
パトレンジャーの三人は何かに怯えたのか、一瞬固まるが、同時に奴らの身体から何かが出てきた。
「何が起こった?」
「へぇ、まだいるまだいる!
俺の奴隷がなぁ!!」
そう言うと奴は今度はこちらに狙いを澄ませると一気に近づき、フードを脱いだ
そこに映っていたのは
「DEADORLI「おらぁ!!」ぶふぅ!!」
俺は思わず殴ってしまった。
「おっお前、なんで俺の顔を見て恐怖を感じなかったんだ!?」
「まさか、ここで会うとはな。
本当に嬉しいぜぇ!!」
「ルパンレンジャーは恐怖していないのか」
「だけど、あの雰囲気、まるで」
「狂気染みている」
「ちぃ、こんな奴がいるとはな!
でもな、それでもこれを作り出すには十分だあぁ!!」
そう言うと奴は手元にあった銃にパトレンジャーの奴らから奪い取った何かを詰めると、そこにいたのは鷹の頭、本の帽子を被った奇妙な奴が誕生した。
「こいつは俺の命と、こいつらの命を組み合わせて作り出した最強のホーミーズ!
お前一人で叶うかよ」
「邪魔」
その一言と共に、俺の背後から現れたペルソナの手が奴が作り出したホーミーズを握り締めると、共に俺の手の動きに合わせるように締め付け、ついには破裂した。
「なっ」
「ここで会えるとは思わなかったぜ。
殺しはしねぇ、だけどな四肢全ては無くなるだけの覚悟はしろよ
そう言いながら、俺は呼び出したペルソナ・アステリオスを従えながら奴に近づく。
だがその一歩歩く前に、目の前でソーマが現れ、手にもった神器でアステリオスを殴り、忍は俺を殴った。
「なにしやがる」
殴りつけた瞬間、俺は必死に食らいつくように睨み付ける。
「人を殺しそうな馬鹿を止めに来た。
あいつはお主の復讐相手ではない」
「奴は相手の恐怖の対象を映し出す事ができる。
奴はお前の追っている奴ではない」
「・・・・」
その言葉だけ聞くと俺はすぐに身体の力を緩めると共に、背後に呼び出したアステリオスを抑え込んだ。
「悪い、頭に血が上っていた」
「まぁそのおかげで楽にこいつの特典を盗れたから良いがな」
そう言うとソーマの手元には何時の間にか転生特典があった。
「本当に手際が良い事で」
そう言い、俺はその場から離れようとしたが背後から来た攻撃を感じると共にアルセーヌを呼び出し、攻撃を翼で受け止める。
「まだやる気か?」
「当たり前だぁ
お前らを逃がせば、犠牲者が増えるからな」
「犠牲者ねぇ」
その言葉を聞き、こいつらが言いそうな事が大体予想つく。
「どうせ、転生特典を奪われた奴らの事件による被害者とでも言うつもりだろ」
「それが分かっているなら、どうしてこんな事を」
「お前らだって、人を悲しませる事をしているのを自覚しているのか?」
「なに?」
「人に注意する前に、てめぇらの罪を数えろ」
それだけ伝えると、俺達はその場から立ち去った。
「んっ?」
しばらく歩いていくと、ポケットの中に入っていたスマホが鳴り響き、気になり出てみる。
「もしもし」
「お久しぶりだね、雨宮君」
「その声は、死神様?」
電話から掛かってきた相手は、俺達をルパンレンジャーへと任命した神である死神様だが、普段は魂の管理もあって、連絡や特典の管理等、俺達のサポートや自身の仕事で手が一杯な状態な為、石堂が中間役を行ってくれているのだが
「なんで死神様が直接?」
「石堂君は、今は少し大変な事に巻き込まれていてね。
合流するのも時間がかかりそうだから、僕から用件を言うね」
「用件?」
「実は、とある特典が暴走を起こしたんだよ」
「とある特典ですか?」
「あぁデビルガンダム、かつて君達とパトレンジャー、さらには異世界の住人の協力で倒したのは覚えているかい?」
「それは確か、少し前の戦いの時に起きたあれですか?」
「それだよ。
だけど厄介な事に、デビルガンダムは転生者の意志とは関係なく、君達のダイヤルファイターの力を通して、スーパー戦隊の力をコピーしちゃったんだよね」
「「「なにいぃぃ!!!」」」
その意味は聞いた通りなら、デビルガンダムはスーパー戦隊の力を持って暴走する可能性がある。
「そっそれで、デビルガンダムは今はどこに!?」
「デビルガンダムは、本能に従って、この世界よりも巨大な生命体を喰らう為にとある世界に向かっているよ。
そして、その世界はねぇ」
そう言って、死神様が指定した世界へ行く為に、俺達は走り出した。