戦いの中で突然現れた二人の戦士は、そのまま俺達の方へ向くと各々が叫び始める。
「アバレキラー」
「ドラゴンレンジャー・ブライ!」
その言葉と共に二人が乗っていた恐竜は咆哮し、近くにいた奴は後ろへと下がり、睨み付けた。
「あなた達が、なんでここに?」
「俺達は死神から言われて、こいつの回収しにきた」
「こいつ?」
そう言い、俺達は再度デビルガンダムを見る。
その姿は前に戦ったデビルガンダムの姿よりも凶暴な姿になっており、様々な恐竜が合わさったような気味の悪い巨人だった。
「こいつの正体。
それは君達ルパンレンジャーによって特典を奪われた転生者、そしてパトレンジャー達によって更生させられ、この世を去った転生者達の無念が合わさった存在だ」
「それが、デビルガンダムに取り付いて、こうなったのか」
「そうだ、そしてこいつを倒す事は今のお前達だけでは無理だ
「だが俺達の力があれば、話は変わる」
そう二人は言ったが、俺にはそんな簡単に力を渡してくれるとは思えない。
「お前に力を渡すには、俺達が納得する答えを出せ」
「それはどういう事だ?」
「お前はこれまで多くのスーパー戦隊に認められた。
だが、同時に俺達は一つの疑問がある」
「疑問?」
「なぜ転生者を殺さない」
「なに?」
その言葉に一瞬、俺は固まってしまう。
「転生者が生きていても、誰かを傷つける。
そんな事、戦ったお前達ならば知っているはずだ、なのになぜパトレンジャーのように殺さない?」
その質問が来た瞬間、俺の中ですぐに答えが出た。
「そんなの、分からないからに決まっているじゃないですか?」
「なに?」
「確かに戦った時は悪人だったかもしれない。
善人だった転生者もその後は悪人になるかもしれない。
だけど、その反対だってある」
「つまり、お前はその不確定だから手を出さなかったと?」
「えぇ、でも俺は馬鹿だからな。
もっと単純に言えば、人は生きていたら、きっと変われる。
悪から善に変わる事なんて、山程ありますからね。
だから俺は人の可能性を信じてみたい、それは転生者でも変わりません」
そう俺は不適に答えると、二人の先輩は何を思ったのか、突然笑い出した。
「なっなんですか?」
「別に本当、あの馬鹿にそっくりな奴だ」
「俺も久しぶりに弟の事を思い出したよ」
そう言うと二人の先輩は何か納得したのか、二人はこちらに向けて何かを投げた。
「これは?」
「俺達アバレンジャーの力」
「そして俺達ジュウレンジャーの力が籠もったダイヤルファイターだ。
そして、お前達はある意味、試練を一つ乗り越えた」
「えっ?」
俺はそう呆けていると、受け取ったダイヤルファイターは次第に形を変えていき、その形はさっきまで二つだったダイヤルファイターは赤い機械のプテラノドンを摸したダイヤルファイターへと変わっていた。
「これは!?」
「俺達、恐竜の力を持つスーパー戦隊の力が合わさったダイヤルファイター、ダイノファイターだ」
「その力を使えば、さらなる力を得る。
だけど忘れるな、お前がさっき言った言葉を」
その言葉と共に二人は光となって消えていった。
「・・・はい!!」
俺はその言葉と共にダイノファイターをVSチェンジャーにセットする。
【ダイノホープ!3・1・2・0!スーパーマスカレイド!】
【恐竜チェンジ!!】
「恐竜チェンジ!」
【ダイノルパンレンジャー!!ガオォ!!】
その音声と同時にVSチェンジャーにセットされていたダイノファイターの幻影が現れ、俺が身に纏うと、身体の各部に恐竜の牙を摸した籠手が現れ、マントはまるでプテラノドンの翼を思わせる物へと変わる。
「力が漲るぜぇ!!」
俺はそう叫ぶと、目の前にいる奴は大きく後ろへと下がる。
「叫び声だけで、怯ませただと!」
「ガアアアァァ!!」
それと同時にガウもそれに合わせるように叫ぶと、ガウの身体から溢れるばかりの叫び、俺とガウは共鳴するように叫ぶ。
「行くぜ、ガウ!
「ガアア!!」
俺はそう叫ぶとVSチェンジャーを操作し、引き金を引くと、ダイノファイターは巨大化し、俺はそれに乗り込み、操作するとダイノファイターは大きく変形する。
ダイノファイターの中心部が前に出るとガウに装着し、翼の部分が変形しゴジラの腕に覆われる。
そして最後に俺がダイノファイターが操縦している部分がガウの頭に重なり、姿を変えた。
「ガアォ」 「キイイィィィーール!!」
俺達は同時に叫ぶと目の前にいる奴を睨み付けると、こちらに恐れてか後ろへと下がるが俺達は奴に一歩ずつ近づいていく。
「お前達が俺達に恨みを抱くのも分かる。
俺に向けて恨み言を言っても良いだろう。
だけどなぁ!!」
俺の叫び声に反応するように、右手を前に翳し、掴み取る。
「関係ない奴らを巻き込むな!」
それと同時に背中の翼から炎が出ると、目の前にいる奴は宇宙の彼方へ共に飛ぶと同時に目の前にいる奴を睨み付ける。
「だからこそ、お前達は俺が止める!!」
それだけ言うと、俺はここまで一緒に戦ってくれたガウに目を向ける。
「悪いな、ここまで付き合って貰って」
「キィィル!!」
そんな俺に答えるようにガウは答えてくれ、俺はその答えを聞くと同時に目の前にいる奴を見つめる。
「これで最後だ、ゴジラ!!」
「キイイィィィル!!」
その言葉と同時にゴジラの身に纏っている鎧にある角の部分が白い光が集まり始め、その光は次第にゴジラの口の中へと集まっていく。
「ガアアアァァァ!!!」 「キイイイィィィ!!!」
全ての光が集まり、放つとその光は奴の身体へと当たり、火花を散る。
その最中、火花の中には転生者の後悔の念がこちらに注がれていく。
(お前が特典を奪ったせいで、俺の人生は無茶苦茶だ)
(特典のおかげで上手くいっていたのに、なんで奪いやがって)
(大切な物をなんで取り上げるんだぁ!!)
そんな声が頭の中で聞こえてくる。
だが
「確かにお前達の人生を無茶苦茶にした。
だけどな、俺はその特典のせいで誰かが傷つくんだったら、俺はそれを奪い取る。
その罪だって、俺はその罪を引き摺って生きてみせる!!」
そして残る怨念が俺の中に入ってくる。
(俺はあの世界で生きたかった、うまくやっていたんだ)
(前の人生ではいなかった家族がいたのに、なんで家族から離したんだ!!)
(死にたくない、記憶を無くしたくないよぉ!!)
その叫びからパトレンジャー達が更生させた転生者だろう。
「お前達を救えずにすまなかった。
だから、今は眠ってくれ」
そう言うと共に、鎧から流れ出るのは、かつて聞いた事のある祈り歌だった。
祈り歌が聞こえる度に一つまた一つと怨念が浄化していき、最後の怨念が消えた。
「ガウゥ」
そんな怨念の最後を見届けると、ゴジラは悲しそうに叫ぶ。
「これで終わりじゃないんだよな」
「なんというか、迷惑をかけてしまったな」
戦いが終わり、俺達は地上へと降り立つと共に変身を解除し、この世界の響達とガウに別れの挨拶していた。
「そんな、気にしないでくださいよ。
それに未来達を助けてくれたお礼もしていませんでしたし」
「別に気にする程じゃない。
元はと言えば、俺達が原因だしな」
「それでも危ない所を助けてくれたのは本当の事ですから!!」
それだけ言われると、俺は本当に来た意味があったように思える。
「まぁなんだ。
ピンチの時は呼んでくれ、絶対に助けに行くからな」
「がう!!」
「またな」
俺はその言葉と同時に再び元の世界へ戻る為に歩き始めた。