特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状42 銀色の怪盗

異世界での戦いを終えた俺達はソーマは二課への報告、忍はドーナツを食べに、俺は店が無事かどうか確認する為に向かった。

 

本当ならばすぐにでも休みたかったが、生活するのに必要な店に泥棒が入ったら困るので、少し急いでいた。

 

「見つけた」

 

俺はその時、店の事ばかり考えていて、背後から迫っていた奴の攻撃を辛うじて避ける事しかできなかった。

 

「今の攻撃を避けるとはさすがだな、ルパンレッド」

 

そう言い、目の前の男は気味の悪い笑みを浮かべながら、剣をこちらに向けていた。

 

「てめぇ、転生者か」

 

「当たり、まぁ俺は快楽主義者だからな、斬れる奴はすぐにでも斬らせてもらうけどな」

 

「それを聞いて、放っておくとでも思っているのか」

 

奴が俺の正体を知っていると分かった以上、放っておく訳にはいかず、俺はすぐにでも立ち上がろとするが、なぜか身体は動かず、全身が痛みで支配されてしまう。

 

「俺の剣はな、痛覚以外の感覚を全て消す事ができるんだよなぁ。

お前、そうとう無理していたみたいだな、顔が歪んでいるぜ」

 

そう言い、奴はそのまま剣をぶら下げてこちら近づく。

 

「ルパンレッド、最後に何か言い残す事があるか?」

 

「俺は諦めないぜ」

 

痛覚だけとは言え、まだ微妙に身体が動ける。

 

ならば、戦う手段はあるはずだ

 

「あぁつまんないなぁ。

まっ別に殺すから関係ないけどね」

 

そう言い、奴はその手に持った剣を俺に向ける。

 

俺は急いでVSチェンジャーを持とうとするが、手に力が入らず、引き金すら引けなかったが、奴の手に持っていた剣は別の方向から放たれた銀色の閃光によって軌道を変えられてしまう。

 

「何だっ!?」

 

突然の事で奴は驚き、その方向を見ると、そこには銀色のスーツを身に着けた石堂が立っていた。

 

「石堂」

 

「よく我慢した。

ここからは俺に任せろ」

 

死神様から、どこに行ったか分からないはずの石堂が目の前にいる事に対して疑問に思い、声を出そうとするが、石堂はこれまでにない迫力を出しながら奴を睨み付ける

 

「てめぇ、よくも雨宮を殺そうとしたな」

 

「なんだ、おっさん。

そいつとなんか関係があるのか?」

 

「俺の大切な子供のような存在だ。

覚悟しろ、俺は大切な物を傷つけた奴は許さないんだよ」

 

石堂の手には先程の攻撃を放った銃を持っていたが、その形は新幹線を思われる銀色の銃だったが、石堂はそのまま銃を回転させる。

 

『エクスナイズ!』

 

「怪盗チェンジ」

 

『快盗Xチェンジ!』

 

その音声が鳴り響くと共に、石堂の身体は変化し、そこに現れたのは銀色のルパンレンジャーだった。

 

「ルパンエックス」

 

「ルパンエックス?」

 

石堂は自身の変身した名前を宣言すると同時にゆっくりと転生者に向かって歩いていった。

 

「幾らルパンレンジャーだろうと、俺の剣で傷がつければすぐに終わるんだよぉ!」

 

そう言い転生者は一気に石堂に近づくと同時に切り上げるが、石堂の身体には傷一つついていなかった。

 

「なんだと、そんな事あり得るかよ」

そう叫んだ転生者はそのまま連続で石堂を切り裂いていくが、石堂には傷一つつかず、石堂はそのまま殴り飛ばした。

 

「なっなんだよ、これは!?」

 

「俺のルパンエックスはルパンレンジャーよりも防御力を遥かに超えている。

そして、これでとどめだ」

 

そう宣言すると、手には何時の間にか剣を持っており、石堂はそのまま剣にあるレバーを操作する。

 

【3・2・1・0】

 

「スペリオルX」

 

【イタダキエックスストライク】

 

その声と共に石堂が転生者を十字に切り裂くと、転生者の身体にはXの傷がつけられ、石堂の手には転生特典があった。

 

「確かに頂いた」

 

そう呟くと共に、石堂は俺の元へと歩いていく。

 

「お前、それは一体なんなんだ?」

 

「一から説明するには少し長いな。

でも安心しろ、ルパンエックスは確実にお前の味方だ」

 

「なんか怪しいな」

 

「いやぁ実はな、これは少し厄介な奴でな」

 

そう言っていると、ルパンエックスの変身が解除されると同時に石堂の手にあった変身アイテムの形は電車へと変わり、空へと飛んでいく。

 

「・・・一応聞くが、あれはなんだ?」

 

「Xチェンジャーと言ってな、エックスに変身する為のアイテムだ。

だけど、厄介な事にな、グットストライカーと同じように俺ともう一人の所持者に行ったり来たりするという厄介な特性を持っているんだ」

 

「その話が本当なら、パトレンエックスも存在するという訳だな」

 

それだけ聞くと、敵か味方のどちらか分からない奴が増えた訳だ。

 

「それじゃあ、色々と聞きたい事があるけど、今はこれだけ答えろ」

 

「なんだ?」

 

「石堂、お前は俺達の味方か?」

 

「何をいまさら。

俺はお前達の味方であり続ける。

それはお前達と会った時から変わらない」

 

「そうか」

 

それだけ言うと、心の中にある不安が少し消え、目を閉じる。

 

「今度こそ、俺は子供達を守って見せるからな、戦兎、美空」

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