研究所から抜けて、捕まえた奴は応援に来てくれた緒川さんに任せて、俺はすぐに走り出した。
カラクリニンジャは全体的にパワータイプのダイノホープと比べて、スピードに優れているので、近くの距離だとダイヤルファイターを出すよりもこっちの方が早い。
「緒川さんから聞いた話だと、あそこか!!」
俺は急いで現場へと向かうと、そこでは既に戦闘が行っているのか、先程のデビルガンダムRとは違い、四本の脚の間に上半身が逆さにぶら下がっている奇妙な奴が合体しているパトレンジャーを追い詰めていた。
周りには響達も戦っていたが、デビルガンダムPと同じ色をした戦闘ユニットによって、足止めを喰らっていた。
そしてデビルガンダムPがパトレンジャーにとどめをさそうとしていた。
「させるかよ!!」
俺はカラクリニンジャを巨大刀モードへと変形させ、パトレンジャー達の前へと立ち、攻撃を真っ二つに切り裂いた。
「怪盗!!」
「レッド!!」
「遅かったな」
「悪いな、少し手間取っていた」
俺はそう伝えると、目の前にいるデビルガンダムPによって起こった惨劇を目の当たりにする。
建物は崩れているが、死人は出ていない様子で、響達やパトレンジャーのおかげでいないようだ。
「どけ、お前の手はもう借りない」
「てめぇじゃ、あいつには勝てないよ」
「なんだと!!」
「あいつはデビルガンダムP、対お前達用に開発された機体だ」
「なんで、それを知っている。
まさか、お前が」
「あいつを作った奴と戦ったからだよ。
あっちには俺達の対策されていたデビルガンダムRってのがいたけど、まぁ倒せたがな」
「そういえば、その恰好はなんデスか?」
「カラクリニンジャ、ダイノホープと同じく装着できるダイヤルファイターだ」
「なっなんだと!
どういう事だ」
「いや、だから俺に力を貸してくれている先輩達だよ」
「なんだと」
「という事で、さっさと下がれ。
お前達では勝てないからな」
「そう言われて、下がれるか!!」
そう言い、奴は前に出ようとしたが、その瞬間、パトレンジャーのVSチェンジャーに合体していたグットストライカーが飛び出た。
「なっグットストライカー、なんのつもりだ!!」
「いやぁ、華麗な活躍をした怪盗にグッと来たから、あっちに行くだけだよ。
それに今のてめぇ達じゃあ、勝てないのは事実だろ?」
「そんな訳ないだろ、奴らだって倒せた。
ならば俺達だって」
それ以上何か言おうとしたが、俺は無視して、グットストライカーを手に取る。
「悪いが、お前達に構っている暇はない!
行くぜ、グットストライカー!!」
「OK、さぁ盛り上がってきたぜ!!」
俺はそう言うとグットストライカーをVSチェンジャーにセットし、走り出す。
「マリア、クリス、頼む」
「準備はできているようね」
「まったく、遅いぜ!!」
「あぁ、怪盗合体!!
その言葉と共に俺はVSチェンジャーの引き金を引くと同時に、近くにいたマリアとクリスと合体する事により、赤と銀色の装甲を身に纏う。
「「「行かせてもらうぜ」」」
「俺達のような合体じゃないだとっ!!」
その言葉と同時に腰から現れた銀色のハンドガンを召喚すると同時に、こちらに狙っていたデビルガンダムPに向けて撃っていく。
奴はそれに対して無傷で余裕の様子で、こちらに向かってくる。
「粛清する!!」
そう言い、デビルガンダムPは胸に光が集まり始めたが、その瞬間、俺はハンドガンを捨てて、走り出し、手に持った剣を前に出し、背中から出るウィングとブースターを作り出し、飛ぶ。
「「「これでも喰らってな!!!!」」」
俺達がその言葉を言うと共にデビルガンダムPを貫く。
だが、同時にデビルガンダムはその身体から幾つもの飛行ユニットを飛ばしこちらに向けてきたが、俺達はその先で待っていた風鳴さんと調を見つけた。
「「タッチ、後は任せた」」
「「任された!!」」
その言葉と同時にクリスとマリアとの合体が解除されると、同時に新たに風鳴さんと調と合体。それと同時に俺が持っていた剣は一つのバイクへと変形し、そのままデビルガンダムPに向かって走り出す。
デビルガンダムPはこちらに向かって来るが、腰のパーツから巨大な車輪が二つ現れ、バイクの前には先程と同じように巨大な剣が出て、飛行ユニットを巻き込みながら、突き進み、デビルガンダムPを上空高くに飛ばす。
「「とどめは任せた」」
「「任せて」デス!!」
その言葉と共にこちらに来た響と切歌と合体すると同時に先程の腰のパーツが鎌が俺達の右腕に集まり、巨大な拳へと変わるのと同時にデビルガンダムPへと飛ぶ。
デビルガンダムPもそれに対抗するように腕に黒い光を集めて、俺達の拳にぶつけてくる。
『女神エリス様ノ権限ニオイテ実力ヲ行使スル』
「「「知るか、そんなもん!!!」」」
その言葉と同時に腰から炎があふれ出し、俺達は身体を回転させて、奴の拳ごと、身体を突き抜き、同時に爆発した。
地面へと着地すると同時に俺達は戦いを終えた事に安心する。それと同時にパトレンジャー達に目を向ける。
「お前達は自分の罪を数えた事があるのか?」
「なんで、いきなりそんな事を聞く」
「デビルガンダムはな、俺達が人生を狂わせた転生者の怨念とお前達によって人生を奪われた恨みからできた存在なんだよ」
「そんなの、分かっている!!
だからこそ俺達のような犠牲者を出さない為には」
「笑わせるぜ、まったく」
「なんだと!!」
「まさか世界中の人間が同じような考えだと思っているのか!!」
「なに」
「てめぇらが転生して幸せかもしれない。
だけど他の奴らからしたら、会えるかどうか分からない大切な人との繋がりを無理矢理奪う行為だ」
「そんなの分からないだろう!」
「あぁ、それが幸せかどうか分からないかもしれないがな、記憶を持ったまま転生したお前達に記憶を奪われた奴らの気持ちなんて分かるかよ」
それだけ言うと、俺はそのままVSチェンジャーでレッドダイヤルファイターを呼び出し、その場から離れる。
下を見ると、クリス達はその場からいなくなっているのを確認し、少しほっとした所で、グットストライカーは何を思ったのが急に合体を解除し、響と切歌が出てきた為、コックピットの中は結構きつい状態になってしまった。
「気分は最高、それじゃあ、アドゥ!!」
「うわぁ、吹き飛ばされちゃう!!」
「先輩、こっちに捕まるデス!!」
「あの野郎、よりにもよって、最悪のタイミングで!!」
俺達はなんとか不時着させないようにして、コックピットの中へと戻った。
そして、シンフォギアを纏ったままだと壊すかもしれないので、シンフォギアは解除してもらった。
「ふぅ、危なかった!!
それにしても、質問だけど」
「なんだ?」
「なんで記憶があるのが分かったの?
パトレンジャーの人達とは何回か会ったけど、そんな事は言っていなかったよ?」
「簡単だよ、あいつら、俺達のような犠牲者って言っていたからな。
前世で殺されて、転生したと思っただけだよ」
「先輩、なんだが探偵みたいデスね!」
「簡単な事だよ。
怪盗ってのは色々と気づかないといけないから」
そう言いながらも、俺はレッドダイヤルファイターを飛ばした。