特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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この話は本編とは特に関係がありませんので飛ばしても大丈夫です。


予告状52 喫茶店の日常

喫茶店ルフラン、そこはルパンレンジャー達が普段生活を行う拠点であると同時に、ルパンレンジャー達が普段の生活費を稼ぐ為の施設でもある。

 

ルパンレンジャーの活動において、死神から送られる資金はあくまでもルパンレンジャーとしての活動のみに限定されており、それ以外の衣食住、さらには趣味においては自分達で稼がなければならないのだ。

 

「という事で、今日はルパンレンジャーの皆がどんな風に働いているのか、見に来ました!!!」

 

「なんかテンションが高いな、立花」

 

「だって、普段はルパンレンジャーの皆は知っているけど、普段はどんな風に経営しているのかまったく知らないもん」

 

「まぁ確かにそうだけど、実際にどんな店なんだ?」

 

「私達は前に見に行ったけど、落ち着いた感じの店でした」

 

「うん、コーヒーの良い香りがした」

 

「それは楽しみね」

 

「という事で店の前にもう着きました」

 

「準備が早い事だな、とりあえず、店先のメニューは」

 

【メニュー コーヒー カレー サラダ】

 

「メニューが雑すぎる!!」

 

「いや、雪音、よく見てみろ!!」

 

「とりあえずは入ってみよう」

 

そう言うと共にシンフォギア奏者達は全員が店の中に入ってきた。

 

「あむ、いりゃひゃいまへ、おぎゃくさまぁ」

 

「おい、大丈夫なのかこの店は」

 

入ってみると、そこには忍がメイドの恰好をして、ドーナツを食べていた。

 

その姿に思わずクリスは突っ込んでしまうが、ドーナツを飲み込むと同時に仁王立ちをして忍は笑みを浮かべる。

 

「ふっ問題ない。

儂のこの姿を見て、大体の爺に婆は騙されるからな。

孫を見ているようで喜んで金を出してくれる」

 

「おい、こいつ最低だぞ!!」

 

「まぁ時々、気持ちの悪い男が金を出してくるがな、軽く追い出したら喜ぶがな」

 

「店の客の方もやばかった!!」

 

忍の接客態度について聞くはずだったが、それ以上に凶悪な事を言われて、思わず突っ込みを言ってしまうクリス。

 

「本当に大丈夫なのかしら、この店は」

 

「大丈夫じゃ、儂がサボっていても、大体は連とソーマが稼いでくれるからな。

儂は好きにドーナツを食えるからな」

 

「あのぉ、聞きたいのですが、忍って確か吸血鬼だったデスよね?」

 

ドーナツばかり食べている忍について、思わず切歌は質問するが

 

「最近の奴らの血は濁っていてまずいからな。

そんなのよりもドーナツの方が良いに決まっているだろ」

 

「まさか現代の問題がここに来るとは」

 

「まぁ連の奴の血は別格じゃがな」

 

「何か言ったか?」

 

「別に、それよりもさっさと席に座れ、注文は適当にカレー6つにコーヒー6つで良いな」

 

「よく潰れないな、この店」

 

忍はそれだけ言うとカウンターの向こうにいた雨宮に声をかけると、そのままドーナツを食べ始めていた。

 

「まぁ店の雰囲気も良いし、清潔だから良いけど、なんていうか店員の態度が問題だな」

 

「まっまぁ忍ちゃんの個性という事で」

 

「へっどうせ、あんな子供の身体だから、それぐらいしかできないんだろ」

 

クリスがその言葉を言うと同時にブチっという音が聞こえると同時に「ギャー!!」という叫び声が店の奥から聞こえてきた。

 

「えっ今の、雨宮君の声!!」

 

「一体何が!!」

 

「待たせたな、お客様!!」

 

突然聞こえた声に驚いている間に店の奥から出てきたのは響達と同年代と思われる少女がカレーとコーヒーをテーブルの上に置き、不適な笑みを浮かべて現れる。

 

「えっと、あなたは」

 

「もう忘れたのか、年長者だからもっとしっかりしなければならないぞ

 

「なっ忘れたって、あなたね」

 

「・・・もしかして忍?」

 

「えっ嘘、だって忍ちゃんはさっきまで子供だったのに」

 

そう言い、先程まで忍がいた席を見ると、そこには先程カレーを持ってきていた女性がおり、ドーナツを食べていたが、その恰好は明らかに忍が来ていた恰好だった。

 

「えっえぇぇ!!」

 

「言い忘れていたな、儂は連の血を吸う事で全盛期に近づく事ができる。

これはまぁ少しだけ近づいた結果で、大体高校生ぐらいじゃな」

 

「吸血鬼って、そんなシステムだったけ?」

 

「というか、あの悲鳴気のせいじゃなかったのか」

 

そう言い、カウンターの奥を見ると、そこには雨宮が立っていた。

 

ただし、その表情は読み取れず、眼鏡の奥が見えない状態だった。

 

「ふっ、それよりもどうじゃ、この時点でも儂はお前達よりもナイスボディを誇っているからな、お子様お前達では無理あるがな」

 

「そうか、だったら少し反省だな」

 

「へっ、あっ」

 

そう言い、連が取り出したのは化粧水に使われる容器があり、それを忍にかけると

 

「ぎゃああああ!!」

 

忍は凄い勢いで床を転がりだした。

 

「えっ、一体何が!!」

 

「雨宮、お前何を、まさか聖水を」

 

「にんにくの香りがする水」

 

「思っていたのとは全然違った」

 

「吸血鬼になると嗅覚も恐ろしく高くなるからな、忍が何かをした時にはこうしたお仕置きをしている」

 

「なんていうか、お前はお前でなんか恐ろしい事をしていたんだな」

 

「くぎゅうぅ、連、これはひどすぎるぞ」

 

「五月蠅い、カレーを作っている途中で邪魔をした罰だ。

今回のカレーの代金、忍の小遣いからな」

 

「なっそんな殺生な!!

儂は最近嵌っているドラキュラの城シリーズが買えなくなってしまうではないか!!」

 

「吸血鬼が吸血鬼を倒すゲームに嵌るって」

 

「おいしい!!」

 

そんな一連の騒動を無視していた響は一足先にカレーを食べていたが、手を止まらないようなのか、どんどん口の中にカレーを入れていく。

 

「おい、バカ!

そんなに食うなよ」

 

「だぁってぇ、こんなにおいしいカレー初めてだもん!!」

 

「そうでひゅよ!!

早く食べないと、カレーがおいしくなくなちゃうデスよ!!」

 

そう言い、響と切歌の二人は同時にカレーを食べており、そのスピードは尋常じゃない。

 

「二人がここまで食べるとはな、では私もんっ!!」

 

「なにこのカレー、肉がほとんど入っていないのに、この味は」

 

「全部野菜なのに、上手い!!」

 

そう言って、全員があっという間にカレーを全部食べ終え、一緒に運ばれたコーヒーを味わう。

 

「凄いよ、私、コーヒーあんまり飲んでいないけど、これだったら好きかも」

 

「ルフランは豆に拘っているからな。

子供から大人まで、好みに合わせたコーヒーを作れるぜ」

 

「これが職人の味デス!!」

 

「少し違うみたいけど、まぁ切ちゃんの言いたい事は分かるよ」

 

「それにしても、この野菜カレーの材料は何かしら?

なんだが、普通とは違うようだけど」

 

「まぁ、裏の畑で採れたてを使っているからな」

 

「採れたての野菜カレーですが、なんだかまた涎が」

 

「あっ丁度ソーマが帰ってきたか」

 

その言葉と共にドアから入ってきたソーマの片手にはバッグがあり、全員がそれに注目していた。

 

「ねぇ、どんな野菜があるのか見せてくれたりしない?」

 

「別に良いぜ、そんなに変わった奴はないしな」

 

「やったデス!!」

 

そう言い、響達数名は喜んでいるが、そんな様子を眺めているソーマはため息をついた。

 

「お疲れ様、疲れたのかしら?

 

「別に俺はただ野菜を取っているだけだ。

だけど、それでも分からない事が多いがな」

 

「分からない事?

それは一体」

 

「おぉ、このナスは人の形をしているデス!!」

 

「人の形!!」

 

その言葉を聞き、マリアとクリスはすぐに野菜を見ると、そこにはなぜか人の形をしたナスを始め、鍵の形をした麦、人魂の形をしたミニトマト、さらには宝玉のような輝きを放つメロンまでもがある。

 

「なっ、あれは本当に野菜なのか!!!」

 

「残念ながら、しかも普通にデパートに売られているのを、雨宮が買ってきた奴だ」

 

「いや、ありえないだろ!

何か使ったのか!」

 

「いや、普通の奴だった。

しかも、野菜の成長は驚く程に早く、あれは全部5日前に植えた奴ばかりだ」

 

「「えっ」」

 

それだけ聞くと、野菜を見てみると、なぜか分からないが黒いオーラを出しており、雨宮の顔がマッドサイエンティストのように見えた。

 

「だっ大丈夫なのか」

 

「あぁ、しかも食べたらなぜか元気になったり、死にかけの状態から復活したりと、不思議な現象のおまけつきだ」

 

「それって、絶対に野菜じゃないだろ!!」

 

「よしっ、今日はメロンが取れたし、今から切ってくるよ」

 

「「やったー」デス」

 

「・・・本当に大丈夫なんだよな」

 

「まぁな」

 

そんな喜ぶ4人の姿を見ながら、クリスとマリアは微妙な気持ちになりながらも、出てきたメロンを食べていた。

 

後日、雨宮が育てた野菜を調べてもらったが、不思議な力をまったく使っておらず、どこにでもある普通の野菜である事がエルフナインを初めとした優秀なスタッフによって解明された。

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