朝、仕事から帰ってきた夜の道を覚えておらず、最後に残っていた記憶を元に俺は起き上がると、そこは俺達が寝床にしている廃墟同然である謎の喫茶店の屋根裏だった。
屋根裏の広さ的には人が5,6人は集まって喋るには余裕がある広さがあり、俺達はここで共同生活を送っているのだが
「こいつ、また俺に噛みつきやがって」
俺はそう言いながら、布団から出ると、俺の腕に噛みついている金髪幼女に対してため息をつきながら近くに何かないかを探している。
この金髪幼女の名前は忍野忍と言い、この世界でも有名な吸血鬼の一人にして、上位に位置する強さを持つ存在だったが、とある事件をきっかけに身体は幼女同然の姿になり、現在はその事件の犯人に復讐する為にルパンレンジャーをやっている。
だが厄介な事に、この忍は力を失った事により、太陽の元でも調査できるようにと俺の影に住み込んだのだが、寝ている間に俺の腕に噛みついて、血を吸う事が多く、痛みを感じているよりも、こうして忍を引き剥がすのが日課になっている。
「さっさと起こせ、飯が覚めちまう」
そんな俺に声を掛けて、俺に化粧水を渡したのは白髪で褐色の青年の名前はソーマ・シックザール。
ある研究者の一人息子だったらしいが、その研究者の研究結果である子供が何者かに攫われた為、その子供を取り戻す為にルパンレンジャーになった。
「サンキュー」
俺は化粧水を受け取ると、さっそく俺は腕周辺に化粧水を振りかけると
「くさぁ!!
何をするんじゃ、主!!」
「お前が噛みついていたからだろうが」
「まったく、その化粧水は辞めてくれと言ったじゃろ。
儂の苦手なニンニクの匂いが詰まっているから、いくら薄くなっているとはいえ、嗅覚が鋭いわしには毒なんじゃから」
「だったら、噛みつき癖をなんとかしろ」
俺はそう言いながら、ソーマについていくように階段を下りて行き、用意された料理の前に座ると、各々の食事を食べ始めた。
「おっやっと起きたか。
にしても相変わらずバラバラな食事だな。
忍ちゃんはドーナツに、ソーマはトースト。
お前に至ってはご飯って、こうもバラバラとはな」
「黙ってろ、似合ってない眼鏡かけ機」
「口を閉じろ、まずいコーヒー製造機」
「こっち見るな、ロリコン」
「おいおい、三人ともバラバラなのに、コンビネーションは抜群だな」
そう言いながらこの廃墟同然の喫茶店の店長である石堂愁一は愉快そうにこちらを見ていた。
「まぁ、そんなお前らには特別プレゼントだ」
そう言い、愁一が指パッチンを行うと同時に店の電気は消え去り、愁一の後ろには画面が現れ、何かのロボットが映し出された。
「今回のターゲットである特典、ストライクフリーダム。
ある神が転生させた自殺者が持っていたらしいが、そいつがこれから起こす事件によって世界を揺るがす程の被害が出ると予知された。
よって、至急にこの特典を盗むように上からのお達しだ」
そしてこれがこの廃墟同然の喫茶店の店長であり、ターゲットを伝える役割を持っている奴だ。
その正体も謎だが、とりあえずは仕事を紹介してくれる謎のおっさんという印象しか今のところはない。
「情報は」
「ふっそれが分からないんだよな。
なんでも、融合された世界の一部に関係されているらしく、大きさは人並みだから楽に戦えるらしいけど、それ以外は謎が多すぎるぜ」
「最初に行うのは情報収集という訳か。
分かっている情報は」
「転生者の狙いは分からないが、性別は男」
「情報が少ないが、やってみるか」
俺はそう言い、飯を全て食べ終えると共に画面に映し出された関係のありそうな場所のピックアップを眺めながら、立ち上がった。
「ふっやはりお前は面白い男だ。
それこそが、雨宮」
そう微笑みかける愁一に笑みを浮かべながら、答える。
「俺はただ単に見逃せないだけだよ。
転生者で傷つく人を見ているのが」
それが俺の、雨宮連の覚悟だ。
キャラクター設定
雨宮連
元ネタ:ペルソナ5 主人公
今作の主人公にて、ルパンレッドの変身者。
かつて転生者によって起きた事件に巻き込まれたのをきっかけに、ルパンレンジャーとなって、転生者から人々を守る決意をした。
メンバーの中ではただ一人の一般人だが、集中力と手先の器用は異常に高く、どんなピンチでも驚きの方法で解決する。
ルパンレッドとしての戦い方はVSチェンジャーとルパンソードを交互に使うトリッキーな戦い方を得意にしている。
ソーマ・シックザール
元ネタ:GOD EATERシリーズ ソーマ・シックザール
ルパンブルーに変身する男。
研究者の両親がおり、彼らの実験体を追うのを目的にルパンレンジャーになった。
自身の事はあまり語らず、一人で行動しようとする事は多い。
ルパンブルーとしての戦い方はVSチェンジャーを使った近接戦を得意としており、囮役を引き受ける事が多い。
忍野忍
元ネタ:物語シリーズ 忍野忍
ルパンイエローに変身する吸血鬼。
かつては最強の吸血鬼と呼ばれたが、ある事件をきっかけに雨宮に取りつく事になった。
本人は現在でもその事件の犯人を追っており、ルパンレンジャーになった理由もその一つだと語っている。
ルパンイエローとしての戦い方はルパンソードを使ったパワーファイトを得意としており、一撃必殺で戦う。
石堂愁一
元ネタ:仮面ライダービルド 石動惣一
ルパンレンジャーに指令を渡す謎の男。
その目的も、どのように神に関係しているのか、全てが謎に包まれている。
いつもは陽気に接しているが、三人の行動の先に自身の望む何かがあると語っている。
状況に合わせて、アイテムを渡しているが、失敗作も多くある。