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ルパンレンジャー、本来の仕事である転生者から特典を盗む仕事。
ギャングラーを中心に戦ってきたが、今回は早乙女から詳しい情報を聞いて、俺は転生者を探す為に路地裏を走り回っていた。
奴の情報は少なく、このような場にいる事が多いと聞くが
「にしても臭い場所じゃな。
とっと、終わらせたい所じゃ」
「そう言ってもな、転生者を探さない事にはな」
「分かっておるわ。
それよりも、雨宮、帰ったら儂にちゃんと付き合えよ!!
最近は怪盗団ばっかりで、儂に構っていないのだから」
「はぁ、分かったよ。
忍は時々子供っぽいからな」
そう言いながら、探索を進めていると、何やら周りから変な気配がし、振り替えるとそこには虚ろな目をした女性がまるでゾンビのようにこちらに近づいていた。
「どうやら、情報通りのようだな。
だったら、ここら辺にいるはずだ」
「あぁ油断はっ!!」
俺はそう言おうとした瞬間、急いで飛ぶと、そこには先程の女性と同じく虚ろな目をした忍が目の前に立っており、、忍はその手に持った刀をこちらに振り上げて、襲い掛かっていた。
それだけで何が起きたのか分かり、俺達は互いを見つめる。
「ソーマ」
「死ぬなよ」
その一言と共に、ソーマは近くにある壁を神器で壊し、俺達の間に壁を作り出し、俺は目の前にいる忍を見る。
先程まで異常がなかったが、このまま忍と戦うのでは女性達を巻き込む可能性があるので、俺は忍、ソーマは女性達を相手にする為に壁を作った。
「ふむ、ここまで上手くいくとはな」
「洗脳系統だな」
「正解だ、まぁ女性限定だがな。
それでも、これで十分だがな」
そうして出てきたのはチャラい印象を受ける男が出てきており、早乙女の情報通りならば、ターゲットで間違いないようだ。
「とりあえず、てめぇから倒させてもらうぜ」
そう言い、奴は忍に近づこうとしたが、俺はVSチェンジャーで撃つと忍はそれに反応して攻撃を防いだ。
「さて、てめぇは後だ。
まずは忍からだ」
「へぇ、仲間を殺す訳か?」
「さぁな、それはどうだろうな」
俺はそう言い、懐からシンケンダイヤルファイターを取り出し、VSチェンジャーにセットし、シンケン先輩の武器であるシンケンマルを取り出し、秘伝ディスクをセットする。
本当ならば変身を行いたい所だが、今の忍相手に変身できる時間があるかどうかも疑わしい。
幸い、ペルソナによって、身体能力は強化されているので、ある程度は戦えると思う。
そう考えている間にも忍はルパンソードを取り出し、構えると同時に走り出し、互いに刀による斬り合いが始まる。
だが忍が僅かに刀が重なった所で力を籠める事で俺は後ろにある瓦礫まで吹き飛ばし、一瞬で距離を詰めてくる。
「くっ」
俺はすぐにVSチェンジャーによる牽制を行うも、忍は容易く攻撃を避け、VSチェンジャーを持っていた左腕を吹き飛ばす。
「はぁ!」
痛みに耐えながらも俺はすぐにシンケンマルで斬りにかかるが、忍は俺の懐を蹴り上げ、上空高く吹き飛ばす。
そして、俺に向けてVSチェンジャーによる攻撃を行い、俺はなんとかシンケンマルで急所を外すが、大きなダメージを受けてしまう。
「ははぁ!!
これ程圧倒的とはな、まさに俺は最強の駒を手に入れた訳だ!!」
「っ!!」
奴の油断を見ると同時に俺はダイヤルファイターを奴に向けて投げるも、すぐに忍がそれを受け止める。
だが、チャンスはある。
「はぁ!!」
俺は同時に秘伝ディスクを回しながら、忍をすれ違うと同時に斬る。
「どうやら、弱っているようだがな」
そう言うと同時に俺は忍に首を掴まれる。
「ふったったそれだけの攻撃しかできないとはな。
まぁこれで邪魔なのは、あの青い奴だけだな」
奴は勝利を確信すると同時に笑いだし、それに合わせるように忍は俺の首元を噛みつく。
「ほぅ、まさに吸血鬼らしい奴だ。
吸うならば、全て吸い取れよ」
「そうじゃな、ついでにてめぇの特典もいただく」
「へっ」
その言葉と同時に俺を抱きかかえた忍は手に持ったダイヤルファイターを奴に押し付け、特典を奪い取る。
「ちぃ、厄介な奴あ取れたが、戦えるだけの特典は残ってしまったか」
「どっどういう事だ!!
なぜ俺の特典を奪った」
「ギャーギャー五月蠅いのぉ。
まったく、ほれ、立てるか」
「なんとかな、にしても変わらず痛いなぁ」
俺はそう言いながら、立ち上がり、シンケンマルをしっかりと構える。
「なっどういう事だ!
なぜ、貴様は腕があるんだ!!」
「ネタバレをするとな、この勝負は最初から忍に攻撃を当てた時点で勝っていたんだよ」
そう言うとシンケンマルに付いていた秘伝ディスクを奴に見せる。
「この秘伝ディスクには【反】の文字の力が刻まれている。
これは相手の力を跳ね返す力があるんだが、これは斬った奴の中にある力も跳ね返す事ができるんだよ」
「そして、吸血鬼化させて、腕を再生させた訳じゃよ」
「ふっふざけるなよ!!
よくも、俺の大事な特典を奪い取ってくれたなぁ!!」
その言葉と共に奴は空に手を翳し、叫んだ。
「生産属 特権 気象権 天候あられ!!」
その言葉と共に周りはあられが吹き荒れ、奴が指を指すと、俺達の身体は意図も容易く貫く。
「熱血馬鹿と音楽馬鹿から奪い取った力が二つ合わされば、貴様達を殺す事など容易い」
「ほぅ面白い事を言ってくれるな。
確かに俺達はお前を殺すつもりはないぜ」
「だけどな、例え殺す気がなくとも
「「てめぇに地獄を見せられる事はできるぜ!!」」
「へっ」
その言葉と同時に俺達はVSチェンジャーにレッドダイヤルファイター、イエローダイヤルファイターをセットする。
【レッド】 【イエロー】
【0・1・0】 【1・1・6】
【【マスカレイズ!】】
「「怪盗チェンジ」」
【【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー!!】】
「ルパンレッド」
「ルパンイエロー」
「「怪盗戦隊ルパンレンジャー!!」」
俺達は名乗りを上げると同時にシンケンマルに別の秘伝ディスクを、忍の元にシンケンダイヤルファイターを投げ渡し、忍がセットすると、VSチェンジャーから新たな武器が出てくる。
「キョウリュウマル」
キュリュウマルが現れると共に、雄たけびを上げるキョウリュウマルから現れる赤い羽織を着る。
「モウギュウバズーカ」
そう言い、忍は片手でモウギュウバズーカを抱えながらも、VSチェンジャーをモウギュウバズーカにセットする。
「へっ」
奴がそれを見た瞬間、呆けている間に俺はキョウリュウマルを構え、降り注ぐあられを全てキョウリュウマルで切り裂き、その間にモウギュウバズーカを構えた忍が引き金を引く。
その瞬間、奴は簡単に宙に飛び、壁に打ち付ける。
「まっまだだ!!
俺には「傷を治す力があるんだろ」へっ」
「早乙女から聞いているよ。
てめぇが今までの被害者から訴えられないように、その力を使っている事もな」
「だから儂らは遠慮なくやらせてもらう。
あいにく、今の儂らは殺さないという以外に今は情けも容赦もない」
「だから、再生しろ。
その瞬間、痛みを与えてやるよ」
「やっ辞めてくれ、さっきみたいのをもぅ!!」
その言葉と共に奴は白目を向きながら、気絶した。
「この程度か。
あの程度の脅しで気絶するとは、小物のようじゃな」
「とにかく、回収するか」
そう言い、俺は奴から特典を盗み、その場で倒れる。
「にしても、今回は酷いやられようじゃな」
「そりゃあ、忍相手だから仕方ないだろ。
お前、俺達の中で一番強いのに」
「カカカッ、当たり前じゃ。
若造程度に遅れる程、儂は弱いつもりはないぞ。
まぁ少しは休んでおけ」
「分かった」
俺はそう言うと、その場でぶっ倒れ、寝る。
忍Side
儂の返答を聞くと共に雨宮は地面に吸い込まれるように倒れ込み、儂はそれを受け止める。
「まさかここまでになるまで戦うとはな」
そう言いながら、身体を見ると、吸血鬼の再生力を持っているとはいえ、それでも身体的な疲れは残っており、こうして泥のように眠っているのはその証拠だ。
「出会った頃から変わらぬな、この馬鹿は」
そう言いながら、儂は姿が幼女へと戻っていく中で雨宮を膝の上に乗せながら思い出す。
ルパンレンジャー、当初は自分の心臓を取り戻す為に入ったが、雨宮と出会ってからは大きく変わった。
無意識に出しているが、こいつは様々な物を引き寄せる。
それこそ、ルパンレンジャーになるという運命も、ソーマや儂のような仲間も、響達なども全てはこいつに引き寄せられているかもしれない。
「だからこそ、一緒にいても飽きないんじゃな」
これまで吸血鬼としての生きていた中で、これ程生きたという実感はなく、今の日々を手放すのは余りにも惜しい。
だからこそ、儂は自然と本来の目的である心臓についても考えなくなっているかもしれない。
「儂は、どちらが欲しいのかな」
本来の吸血鬼としての自分か、雨宮と共にルパンレンジャーとして戦う自分か。
それともまったく違う答えなのか。
「今は答えは出ぬな」
そう言いながら、儂は、そっと雨宮の頭を撫でていた・