「本当にここにいるのか?」
「情報によれば、間違いないのだが」
俺達はそう話し合いながらも、目の前にある焼き肉屋に目を向ける。
様々な情報から、俺の仲間の一人である新島真がこの店に出入りしているという情報を得て、ここに来たのだが、これまでのような雰囲気はないようだが
「とにかく入ってみるか」
そう言い、忍は店の中へと入る。
「いらっしゃいませ!!
何名様でしょうか」
そう言い、出てきた店員は
「真」
「雨宮君!!」
そこに出てきたのは間違いなく、真だった。
「どうしたんや、真ちゃん?」
そう言っていると、ひょこっと出てきたのは明らかに怪人の姿が出てきたが
「これは一体どういう事なんだ?」
「とにかく、店に入って。
彼の事も含めて話すから」
そう言い、罠ではないと確信し、俺達は店の中に入っていった。
「そうか、君達が噂に聞くルパンレンジャーだったか。
俺はもとボーゾックの元総統をしていたダイナモだ」
「それで、なんで真と離れているんだ?」
「そりゃあ、このままじゃ窮屈だったからな。
特典扱いはまだ終わっていないけど、それでもかなりマシだがな」
「その前になぜ、ギャングラーから抜け出したんじゃ?」
「俺はもうそういうのはやりたくなかったからな。
だから抜け出しただけだ」
「そうか、んじゃあ一安心だな」
そう言い俺はゆっくりと席に座り込んだ。
「真の安全も確認できたし、残る仲間もあと二人」
「えぇ、あとはモルガナと春ね」
それだけ言うと、俺は残りの二人の事を思い出す。
「そういえば、さっきのお客さんからなんか渡したい物があるって、これが」
「なんだって?」
ダイナモが何やら取り出し、疑問に思い、見ると何かのケースのようだが、忍はすぐに取り出した刀でケースを真っ二つに切り裂いた。
「なっなんじゃ!!」
「爆弾じゃ」
「いや、それよりもその刀よ」
「なに、爆発の衝撃を与える前に斬った。
それよりも、置いていった客というのは」
「あっあそこにいるコートだ!!」
ダイナモが指を指すと、こちらに気づいたのか、その場から消え去り、俺達は急いで後を追った。
「待て」
そこで俺だけが何かに引っ張られ、後ろを振り向くと、そこには先程のフードとは別の男だが
「悪いが何か用があるんだったら、後にしてくれ。
俺はあいつを追わないといけないんだ」
「その前に聞きたい。
お前はなぜあの特典を放っておく」
「何の話だ?」
「見た目は人間ではない、敵の可能性もある。
なのに、なぜ貴様はあそこまで信じられる?」
「別に大した理由はない。
真が信じていたから」
「彼女が?」
「俺は確かにダイナモの事については知らないけど、あの真は操られた様子もない。
だからこそ、本当に心から信用している、だから俺は信用した」
「それが偽りでもか?」
「偽りと考え疑うのも大切だが、信じる為に踏み込む事も必要だと思う。
姿形だけでは分からないしな」
「そうか、時間を取らせたな」
そう言い、目の前の男はフードを脱ぐと、そこにいたのは人間の顔ではなく鷹の顔であり、その手に握られていたのはダイヤルファイターだった。
「これは」
「俺達の力が込められたダイヤルファイターだ。
これをどう使うか、見せてみろ」
それだけ呟くと、その顔は白髪の男性へと変わり姿を消した。
俺はそのままダイヤルファイターを見つめると、他のダイヤルファイターにも反応があり、それを合わせると、新たなダイヤルファイターへと姿が変わった。
「もしかして、先輩の一人だったのか」
俺は突然の事で驚いたが、それよりも忍達の元へ急がないといけない。
「どこへ行っていた!」
「悪い、少し野暮用でな」
そう言い、なんとか追いつき、見ると何やら目の前にいる奴は余裕な表情でこちらを見ていた。
「予想よりも簡単に上手くいったようだな」
「どうやら、最初から俺達をここに追い詰めるつもりだったようだが、何のつもりだ?」
「なに、俺の憎い相手への復讐の為にまずは同じ力を持っているお前達を実験台にするつもりだからな」
そう言い、奴はこちらに構えた。
「俺達を練習相手にねぇ」
「そうだ、この私をデリートしたあいつらの力を使う奴らにな。
それにこの身体の力の実験にも最適だからな」
「身体、まさか」
「そう、この身体はお前達の仲間の一人である奥村春の身体だ」
どうやら、負けられない訳が一つ増えたな。
「二人共、これを使ってくれ」
そう言い、俺はダイノホープとカラクリニンジャを忍とソーマにそれぞれ渡した。
「おい、これは」
「さっきの野暮用でな。
少し本気で行くぞ」
そう言い、俺は先程手に入れた新たなダイヤルファイターを見せると、忍は不適な笑みを浮かべる。
「まったく、いつも予想外の事をするな」
「まぁ、それはそれで面白いがな」
そう言い、俺達は各々のダイヤルファイターをVSチェンジャーにセットする。
【フェニックス!1・0・6!スーパーマスカレイド】 【ダイノホープ!3・1・2・0!スーパーマスカレイド!】 【カラクリニンジャ!5・6・9・6!スーパーマスカレイド】
【フェニックスチェンジ!】【ダイノチェンジ!】【ニンジャチェンジ!】
【ルパンレンジャー!キエェェ!】【ルパンレンジャー!ガオォォォ!】【ルパンレンジャー!ドロン!!】
その音声と共に俺の背中のマントはまるで鳥を思わせる羽のマントへと変わり、左腕には赤い鳥の盾、足には車輪が付いた新たなルパンレッドの姿になる。
そしてソーマ、忍の色に合わせて、ダイノホープの色は青く変わり、カラクリニンジャも黄色へと変化する。
「なっなんだ、その姿は」
「ダイノルパンブルー」
「シノビルパンイエロー」
「フェニックスルパンレッド」
「「「怪盗戦隊ルパンレンジャー」」」
「えっどういう事なの?」
「俺は恐竜戦隊の力を使っている」
「儂は忍者のスーパー戦隊」
「そして俺は鳥に関係するスーパー戦隊の中でゴーオンジャー、ジェットマン、そしてさっき受け取ったジュウオウジャーの三大戦隊から力を受け取った姿だ」
「でも、ゴーオンジャーって確か車じゃなかったの?」
「俺が知っているカーレンジャーと同じだと聞いたが?」
「ゴーオン先輩のレッドの相棒のスピードルは空を飛べる鳥のような炎神だったから、それに関係しているかもな」
実際にゴーオン先輩の力を使わせてもらった時に、見た姿はまさに鳥だったからな。
「敵の前で易々と情報を開示して、馬鹿ではないのか?」
「別に得意気になっているお前を倒すのには十分だ」
「ふっ、ならばすぐに倒してやる」
そう言うと奴は懐から取り出したのは無数の機械の塊を投げると、そこから現れるのは何百という機械の兵士が現れ、俺達を囲んでいた。
「これ程の敵だとはな」
「反対にこれぐらいじゃないと盛り上がらないからな」
「あぁ、行くぜ!!
そう言うと俺達は走り出し、ソーマはすぐにドリルモードに変えると、周りの敵を全て巻き込む薙ぎ払う。
「なるほど、神器とは使い方は似ているから、使い勝手は良いな」
「そうじゃな、儂もこの刀は使い勝手が良いな」
そう言うと忍もカラクリニンジャを刀モードに変えると、一瞬の移動を行いながら攻撃を行っていき、一瞬で切り裂いていく。
「ぐっ」
「おらぁ!!」
奴がそれにより動揺している間に俺は一気に奴に接近すると、手に持ったルパンソードで接近戦を仕掛ける。
「ふむ、確かに未知数だがっ!!
これを使えれば、問題ないな!!」
そう言うと奴は全身から稲妻を出しながら、俺に攻撃を仕掛け、その姿を現した。
「あっあぁ、思い出した!!」
「何を思い出したの?」
「どこか聞き覚えがあるかと思えば、あいつ死の商人と言われているエージェント・アブレラだ!!
確かデカレンジャーにやられたと聞いたけど」
「ボーゾックの元総統ダイナモ。
私も貴様の噂を聞いて、驚いたぞ」
「そんなに有名じゃったのか、こいつは」
「あぁそいつは平和な星を遊び半分で襲い、滅ぼしてきたが、地球の侵略してカーレンジャーとの戦いによって、解散したと聞いたがな」
「そんなやばい事を」
「いっ今では焼き肉屋として真面目に働いているんだぞ!!
なのに、いきなり変な奴らに誘拐されて、この子の中に閉じ込められた」
「まぁ利害を一致して、逃げ出した訳」
「なるほど、それじゃあ、守る理由には十分だな」
「はっ何を言い出すかと思えば、私の言葉が嘘でも?」
「嘘かどうかは分からない。
でも、今のこいつは改心して、働いている、それを襲うんだったら、守るのが俺達だ」
「減らず口を。
だが、貴様らにこのアルティメットマッスルギアを着たアブレラ様に勝てるかな?」
「あんまり俺達を舐めるなよ!!」
その言葉と共に俺は再び空を飛ぶと、アブレラはこちらに向けて銃を放ってきたが、こちらの動きを予測するように当て、さらには予想以上の速さで接近し、強烈な一撃を与えてきた。
「貴様こそ、舐めるなよ。
このアルティメットマッスルギアにはハイパーマッスルギアに備えられていた全機能は勿論の事、それらの持ち主のデータによるアシストも加える事でその力は幾万にも倍増される、まさに究極のマッスルギアだ。
ただ飛ぶだけのお前の装備では勝てんぞ」
「そうかな?」
そう言い俺は周りにある煙を吹き飛ばし、一気に接近すると、奴の急所に向けてVSチェンジャーを放っていく。
「無駄な事っ!!」
そう言い、奴はこちらに向けて剣で斬りかかってくるが、俺はその剣の勢いに乗るように宙で避け、蹴り上げる。
「ぐぅ」
さらに攻撃を続けるが、俺は避けて、攻撃を続ける。
「えぇい!
どういう事だ、なぜ攻撃が」
「だから舐めるなって言っただろ。
てめぇの動きはもう見切ったぜ」
そう言うと俺は懐から取り出したダイヤルファイターを押し付け、春を救出すると同時に現れたアブレラを蹴り、真の所まで下がる。
「なっなぜだ!!
さっきまで攻撃が容易に当たっていたはず」
「空の飛び方がやっと慣れたからな。
高性能すぎると、なかなかに難しいぜ」
「まさか、先程からの俊敏性!!
それがその力の正体か!!」
「まぁネタバレするとな、このフェニックスはあらゆる速さを司るダイヤルファイターだ。
鳥のような速さも加え、速さに必要な要素のあらゆる事がな」
「そんな馬鹿な」
「どうやら、これで片付けられるようじゃな」
「まったくてこずらせる」
そう言った忍とソーマの後ろには既に大量の機械の残骸ができており、武器を構えている。
「くそ、こんな事では、これでは計画がパァーだ!!」
「そうか、だったら」
「さっさと」
「回収する」
「このままオメオメとあの時のようにやられてたまるか!!」
そう言い、奴が何かのスイッチを押すと、地面から何かの音がすると同時に出てきたのは巨大な機械の化け物だった。
「アルティメットマッスルギアと同時進行で開発した怪獣機で貴様達を踏み殺してくれるわ!!」
「何やら面白そうな予感につられてやってきたぜ!!
「丁度良かったぜ、行くぜグットストライカー」
「行くぜ」
そう言い俺はグットストライカーを、忍はマジックストライカー、ソーマはブルーダイヤルファイターともう一つ、新たなダイヤルファイターを取り出す。
【【【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】】】
【グ・グ・グ・グーッド!】
【マ・マ・マ・マジック!】
【ブ・ブ・ブ・ブルー!】
【ア・ア・ア・アックス!】
「怪盗ガッタイム!
勝利を掴み取ろうぜ」
その声と共にルパンカイザーへと姿を変え、これまでの姿とは異なる白と青のルパンカイザーへと姿を変わる。
「完成!ルパンカイザーマジック・アックス」
その声と共に腕に抱えた斧を抱えながら、グットストライカーが宣言した。
「奴らのロボとは随分違うようだが、俺がこの怪獣機だけだと思ったか?」
そう言うと周辺には戦車のようなロボが現れ、こちらに囲むように銃口を向けてきた。
「この人数、どう倒す!!」
「別に動かずとも、倒す方法は既にできている」
そう言うとルパンカイザーは右手を出すと、そこからカードが無数に現れると、それをロボの周りや周辺の建物に張り付ける。
それと同時に張り付けられた一枚のカードに向けて、アックスストライカーを投げると、カードに吸い込まれると、アックストライカーは別の場所にいた怪獣機を貫く。
「なに!!」
そして貫いたアックストライカーは別の建物に飛び出し、それがどんどんと続いていく。
「なっ何が」
「このマジックの能力によって、カードは別のカードへと瞬間移動させる能力がある。
さて、問題です。
全てのカードが移動する場所を一ヶ所に選びます。
さて、それはどこでしょう」
「まっまさか!!」
そう言い、奴は下を見るとそこには一枚のカードがあり、同時に周りの怪獣機が爆発し、その爆風はカードに吸い込まれ、奴の怪獣機にぶつかる。
「ばっ馬鹿な!!」
「グットストライカー ドミノ爆発ショー!!」
「「「永遠にアドゥ」」」
「こっこんなはずではっ!!」
その言葉と共に、奴は爆炎の中へと消えていき、ルパンカイザーの手元にアックスストライカーが戻ってくる。